エンドロールのフォントに至るまでとにかくすべてが洒落ていて、圧倒的に美しい。
話の方はというと、おかしくて、ハラハラして、哀しくて、やりきれないのにそれもまた面白い。安心するような結末ではないけれど、>>続きを読む
残ること・残らないこと・残すことについてがテーマの一つだったように感じましたが、私にとっては「学ぼうとすること、知ろうとすることを続けなければ、それは退化しているのと同じ」という思いを強く感じた映画で>>続きを読む
極彩色のお化け屋敷へようこそってなもんで、、森と花を背景に、笑顔で人を心身両面から壊していくサマーパーティー。話題になってたのはこういうことでしたか。
「これ最近よく見るしなんかオシャレそうー」とか言>>続きを読む
恐ろしいなこの才能。
グレタ・ガーウィグの出演している作品を初めて見ましたが、このチャーミングさと聡明さにみなさん虜になっちゃうわけですね、よくわかりました。
登場人物のそばに自分を置かないとついて>>続きを読む
とてもとても感動した。
だけど、これまでの作品を見た時にどんなふうに感じていたのかすっかり忘れてしまった。忘れっぽい性格なのでそれを残念に思ったり後悔はしないけど、覚えていたならきっとまた違う感動があ>>続きを読む
大抵の人はダメな自分を自覚して生きている。その上で何かに立ち向かったり、仕方なく手放したり、諦めきれずにすがったりする。数えきれないほどの挫折や後悔を飲み込んで、今日も街は息吹する。
その風に誰かが揺>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
SF映画の名作のひとつと聞いたのですが……ほんとに素晴らしい映画でした。
物語の本線はイーサン・ホークの素性がバレる・バレない&殺人事件のサスペンスですが、それと並行してひっそりとジュード・ロウの物>>続きを読む
いくつ賞賛の言葉を並べても足りないくらい素晴らしい映画でした。
挙げればきりがないほどの魅力の中から絞りに絞って二点。「誰も悪者がいない」こと、そして「天才的なビジュアルセンス」について。
登場人物>>続きを読む
I’m so sorry. I didn’t know.
Carol, this is war ---
涙腺が緩むのを止められなかったこの場面。
人が自らの過ちを認めそれを謝ることほど、勇気を感じる>>続きを読む
メインビジュアルに使われているカットが壮絶に美しい、が写真を眺めるだけではそれは十分には伝わらない。なぜなら、この映画はこのカットの美しさを表現するために2時間15分のすべてをかけているから。
あぁ>>続きを読む
ブートレグシリーズ5のブックレットを眺めるたびに、いちどこのシーンを見てみたいなぁと思っていたのが10云年前。
緞帳の向こうから二人の鳴らすギターが聞こえ始めると同時に上がる歓声。歌声と共にゆっくりと>>続きを読む
人が生きるのに目的なんか必要ない。
なぜなら生きることそのものが目的だから。
不遇な幼少期を過ごしながらも、幸運にも人生を共にできる親友を見つけ、「これだ」という夢を見つけて努力する楽しさに気づい>>続きを読む
物語の壮大さ、緻密かつ大胆な絵と構成をアニメーションでどうやって表現するのか、原作読者の関心の多くはそこに尽きていたと思う。 誰もが気になるであろうその点については、どうしたって言葉では伝えきれないの>>続きを読む
目が眩むようなこの映像は、命が生を謳歌するたくましさを見せつける。途方もなく奔放で、愚かで、どうしようもなくくだらない、そんな自由な美しさに溢れた、決して長くは続かない刹那的な陽光。消えるまでの間だけ>>続きを読む
とにかく映像が素敵。チープだけど工夫で魅せるカーチェイスの映像がたまらなく美しかったです。
ヒャッハーがどいつもこいつもアレすぎて、北斗神拳の餌食になる連中そのまま。まあ彼らは成敗されるのですが、な>>続きを読む
切実さが違い過ぎて安易に自分のなにかに当てはめるようなことはできませんが、それほどに知らない土地の人たちや社会を知ることができるのも、こうした文化の楽しみの一つだと思います。
貧困をはじめとする格差>>続きを読む
自分にとって何が大切で、それがどれほど大切なのかは、失うことでしか本当にはわからない。
このあまりにもいびつな欠点を理解するために、そして補うために、人は寄り添って生きずにはいられない。そういうメッセ>>続きを読む
冒頭のコメディアンが殺害されるシーン、そして最高にかっこいいオープニング映像がこの映画のクライマックスでした…
コミックスは読んだことがないので原作との比較などはわかりませんが、長く退屈に感じてしまっ>>続きを読む
走ってくる列車を真下で眺めながらノラが絶叫する場面、観てるこちらまで興奮と哀切で引き裂かれそうなほど美しいシーンでした。
姉の期待に応えられない自分、父を五月蝿く思う自分、母の思い出を持たない自分、>>続きを読む
原題「Get On Up」。仕方ないと思いますが…やっぱり原題がいいな、この映画に関しては。
ジェームスブラウンとボビーバード、何かを成し遂げようとするパートナーであり、ライバルであり、友人だった二>>続きを読む
カンニング、誰もが一度は想像くらいしたことがあるんじゃないでしょうか。それくらい身近な題材だからなのか、スパイ映画さながら、いやそれよりもヒリヒリする時間。そこに友情と金が絡み、その狭間で揺れ動く彼ら>>続きを読む
たまたま見かけたブログのデザインがかっこよくて、そこで読んだ記事に影響を受けて観ました。
キャラクターが魅力的な物語は大好きです。張り巡らされた伏線が美しく回収されるよりも、壮絶などんでん返しを見せ>>続きを読む
ちょっと期待し過ぎたのかもしれない。
とても面白かったし、いい感じのノスタルジーも感じるし、ギミックたっぷりな映像、とくに学校前の坂道を登ってくるシーンは本作屈指の美しいシーンでした。
個人的なこと>>続きを読む
世界には自分の想像なんて到底及ばない数の人間がいるのに、完璧な強さなんてきっと誰も持っていない(矛盾してますが)。
他人の些細な言動に深く傷ついて取り返しのつかない行動に及んでしまったり、心から良いと>>続きを読む
人としてどうかと思うくらいクズなのに、ステージに立つとどうしようもないほど輝いてしまう。色気がオーラのように漂うその姿だけで、この映画を見てよかったと思えた。ホアキン・フェニックス自身のカリスマ性もた>>続きを読む