OTOさんの映画レビュー・感想・評価

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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.8

「B級ゾンビ映画」と「S級コメディ映画」の二本立て。前半が“B級”であることが、後半を“S級”にしている。

練りに練られた脚本がすべて。すべてを観終えた上でもう一度観たくなる。

監督役の濱津隆之さ
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

3.8

アクション映画でなく、ここまで息が詰まる作品は初めてかもしれない。

これが実話を基にした物語であると知っているから、余計に胸が苦しくなる。

ややセピアがかった映像は、哀愁を帯びた西洋絵画のよう。
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パッチギ!(2004年製作の映画)

3.9

悲しみとか憤りとか。やり場がないとエネルギーが渦巻いて、それがやがて悲しみを生んでしまうのかも。いや、それを悲しみと捉えてしまう自分の中にこそ偏見があるのかも。

高岡蒼甫、とてもいいなあ。復活してほ
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ビフォア・ザ・レイン(1994年製作の映画)

4.2

3話のオムニバスが、まるで“メビウスの輪”のようにつながっていく見事な脚本。旅情を誘う美しい風景が、その残酷な物語の輪郭をより際立たせている。

なぜ人々は対立するのか。民族や宗教とやらは、親族での殺
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この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)

2.5

NHKの教育テレビを観せられているような。

みんな「最後は泣いた」って、どこに泣くポイントがあったのか。反戦思想が滲み出すぎて、エンタメ・娯楽作品としてはちょっと受け入れ難かった。

「母さんは勇気
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ALI アリ(2001年製作の映画)

3.4

モハメド・アリの半生を知るには適した映画だが、時系列こそ間違っていないものの、比較的サラッと進行してしまうため、徴兵拒否から数年間にわたる国民的バッシングと資格停止による苦悩が深く描けていない。そのた>>続きを読む

グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)

3.6

もう少し心震える作品かと思っていたが、期待が高すぎたのか、そこまで響かず。何が悪いということもないのだが…。不倫の話題を避けず、キング牧師を“聖人”扱いしていなかった点は良かったが。

ティム・ロス、
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チャーリー(1992年製作の映画)

3.7

若き日のミラ・ジョヴォヴィッチが出てる!!しかもかわいい!!

…って、そこじゃなかった。

なぜエンタメの帝王、喜劇役者の頂点に君臨していたチャップリンが、自分の首を絞めることになってまで政治風刺に
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クイズ・ショウ(1994年製作の映画)

3.8

メディアの不正を暴く実話。冴えないユダヤ人とイケメン白人という対比。ネタが面白いわりには、終盤がぼやけるもったいなさ。

映画にまでして指摘したメディアの軽薄さは、現代でも変わっていないのだろうなあ。

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.8

重厚なマフィアvs警察映画。主人公のエリオット・ネスは実在する人物で、彼の自伝を基に製作された映画だという事実がずしりと響く。

あと少しで穏やかな余生を送るはずだったマローンが、アル・カポネ逮捕に舵
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お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

3.7

お手軽に楽しめるドタバタコメディ。

マリリン・モンローって、もっとドギツイお色気ムンムンな感じなのかと思ってたけど、とってもキュートでいい意味で予想を裏切られた。

ジャック・レモンの演技というか表
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紅の豚(1992年製作の映画)

3.8

これまで「いちばん好きなジブリ作品は『紅の豚』と言い続けてきたのだが、十数年ぶりに観て、「おやっ」となった。

これまでは若い頃に「大人への憧れ」から、この作品を高く評価していたのだと思う。それがポル
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カプチーノはお熱いうちに(2014年製作の映画)

3.3

なんでエレナはあれだけ軽蔑していたアントニオに恋に落ちたんだろう。
「恋とはそういうものだから」
「それはイタリアだから」
どっちが真理に近いんだろうなあ。

なぜ時系列を入れ替えた構成にしたんだろう
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Padman(英題)(2018年製作の映画)

4.1

初めてのボリウッド作品鑑賞。コルカタのショッピングモールにて。ヒンズー語での鑑賞だったが、意外にもストーリーはほとんど把握できた。

文化や慣習などに抗い、信念を貫くラクシュミーの姿は美しいし、何より
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インファナル・アフェアIII 終極無間(2003年製作の映画)

3.9

まさかの完結編は、サイコスリラーのような展開。

ラウの倒錯は狂気じみているが、なぜ彼がそこまで追い込まれたのかに想いを馳せると、「善人の道を選ぶチャンス」が与えられない彼の境遇に行き着く。

第一作
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インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

3.8

今作におけるヤン役のショーン・ユーがトニー・レオンと似ても似つかないので、前作からのつながりを壊してしまっている。そこで入り込めなかった。

ウォン警部とサムのそれぞれの物語も、シリーズ全体(というか
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.3

アジア最高傑作とも言われる作品。2つの続編が制作されているが、本作だけでも十分に楽しめる。ハリウッドに史上最高額で版権を買われた。

定めに抗えず、定めに翻弄される二人の男。スリルに満ちた展開と、やる
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菊豆(チュイトウ)(1990年製作の映画)

4.0

ひどく後味の悪い映画。それがいい。「因果応報」という言葉を否応なく思い起こさせる。

染物の美しさが、物語の残酷さを増している。また観たい作品。

HERO(2002年製作の映画)

3.8

映像が美しい。色彩が持つ本来の美しさを存分に引き出している。さすが『菊豆』の監督。

もう15年くらい前になるのか。ひさしぶりに、また観ようかな。

天使の涙(1995年製作の映画)

3.5

金城武演じるモウがいい。しゃべれない、それがいい。

モウが父を撮影するシーン、それを見返すシーンが印象的。

みんな、寂しい。

花様年華(かようねんか)(2000年製作の映画)

3.8

美しく、気だるい映画。ねっとりとした貴腐ワインを飲んでいるような。

誰の子か、わからないのがまたいい。

恋する惑星(1994年製作の映画)

3.4

金城武とトニー・レオンがそれぞれ主役を務める二話オムニバスのような形式。

ストーリーに見るべきところはないが、監督の世界観と香港の雑多な雰囲気は好き。

羅生門(1950年製作の映画)

3.2

三船敏郎がしびれるほど格好良かった。でも、ちょっと退屈だったなあ。

ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を獲得したことで、それまで見向きもされていなかった国内でも評価を受けるようになった。

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.2

第2回日本アカデミー賞最優秀作品賞。

緒形拳の怪演が炸裂。こんな無慈悲な殺人鬼を、なぜこんなにも魅力的に演じられるのだろうか。『ポケベルが鳴らなくて』の不倫オヤジのしょぼくれ役と同一人物とは思えない
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幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

3.4

第1回日本アカデミー賞最優秀作品賞。

高倉健の不器用な勇作と武田鉄矢の軽薄な欣也が生み出すハーモニーが心地いロードムービー。その二人に奥行きを与える桃井かおりも効いている。

ストーリー的にはどうと
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サヨナライツカ(2009年製作の映画)

3.8

バンコクでの中山美穂と西島秀俊の逢瀬が狂おしいほどに官能的。この二人が引き裂かれてしまうという事実だけで、胸が苦しくなる。

でも、25年後の再会は不要だったかなあ。沓子と一度も会えず、じつは亡くなっ
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新しい靴を買わなくちゃ(2012年製作の映画)

3.5

機内にて。北川悦吏子作品らしいトレンディドラマのような雰囲気。

ただ、そこは映画。舞台はパリでその街並みが美しく、「非日常が生んだ恋」というテーマに説得力を持たせる。

中山美穂のオトナ感に、時折、
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HERO(2015年製作の映画)

3.4

機内の暇つぶしに。ドラマを一度も観たことのない私でも、そこそこ楽しめた。相棒が松たか子だった頃のほうがしっくり来そうだな。

ソーセージ美味しそう!

テルマエ・ロマエ(2012年製作の映画)

3.3

日本人離れした阿部寛の彫りの深い顔立ちを生かしたコミカルな作品。

“平たい顔族”って大きなお世話だわwww

Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

3.3

ストーリーよりも、とにかく映像が美しい。とりわけ色彩美が印象的で、紅葉のシーンはまさに「燃えるような紅」。

あとは赤い紐でたがいの体を結びつけて四季折々を彷徨うシーンが印象的だった。

3つの物語の
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.7

スケキヨが怖すぎて、いつもストーリー(結末)を忘れてしまう。

そうそう、親子の愛の話だった。

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

3.6

納得、三谷幸喜だったんだ!

「舞台かよっ!!」と突っ込みたくなるほど、同じ室内だけで進行。それでも飽きさせない見事な人物描写と展開。「淡々×スリリング」のマリアージュ。

若き日の豊川悦司が拝めるの
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.9

前半はグイグイ。後半は少しもったり。

渋みを纏った伊藤英明は新境地を開いたが、やはり藤原達也の存在感には叶わない。おかげで仲村トオルがもったりして見えてしまった。そうか、後半のもったり感は仲村トオル
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漫才ギャング(2010年製作の映画)

3.8

よくできたエンタメ。笑わせて、笑わせて、グッとこみあげさせて。

バディものは相性が大事だけど、佐藤隆太の実直さと上地雄輔の不良感はとても噛み合っていて、いいコンビだった。

テンポも良くて、観やすか
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.8

自分を計るモノサシをどこに置くか。加齢とともに衰えていく“美”にそのモノサシを置いてしまった者の悲劇。さらに“他人と比べる”という尺度まで取り入れてしまうと、さらにその刺激は加速する。

沢尻エリカの
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