OTOさんの映画レビュー・感想・評価

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グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

4.2

20年ぶりくらいに鑑賞。あの時は完全版ではなく、オリジナル版だったかな。

これまで観てきた映画の中で最も美しい映像かもしれない。チャン・イーモウ監督の描く人工的な美しさは別として。

ロマンとエゴは
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

3.8

2回目の鑑賞。初めて観たのは5年前。ハバナの街並みに、キューバへの憧れが強まった。

キューバとNYを訪れた直後に鑑賞した今回は、老ミュージシャンたちがNYを訪れ、高いビルや舗装された道路を目の当たり
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.2

色気と嫉妬。この2つを二時間かけてスリリングに描いた作品。

アラン・ドロンはたしかに美形だが、色気で言えばフィリップ役のモーリス・ロネが圧勝。

マット・デイモン版『リプリー』も観たくなる。

ディレクターズ・カット JFK/特別編集版(1991年製作の映画)

3.8

エンタメを用いたジャーナリズムのお手本。なぜ、日本ではロッキード事件が映画化されないのか。山崎豊子は、もっと評価されていい。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.7

ひさしぶりの劇場鑑賞。みんなが何度も映画館に足を運んだと評価していたので期待していたが、映画自体は物語が終わるまで、特に心動かされる場面はなかった。

上演終了後、数分間のメイキングビデオが流れ、嗚咽
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.2

あらすじを読んだだけで結末が読めた。バリアフリーなめんな。

モーガン・フリーマンとダイアン・キートンという名優のムダ使い。

苺とチョコレート(1993年製作の映画)

3.7

ネトウヨだかパヨクだか知らないが、己の見たいことだけ見て、信じたいことだけ信じて、自分の思想に不都合な事実には目を背け、ただただ不毛な罵倒合戦を繰り返してるアホどもに是非とも観てほしい作品。

いや、
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.0

管理と自由という二項対立を、それぞれ強権的な婦長とマクマーフィーに体現させているが、婦長に1ミリも共感できず、マクマーフィーをこの精神病院の管理者にしたらいいのに…とまで思ってしまった俺は、とことん今>>続きを読む

マルコムX(1992年製作の映画)

4.4

命を燃やすとは、こういうこと。

俺も早く死にたい。俺はまだ死ねない。

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

3.6

ポリコレ棒とは、かくも文化を享受するのに妨げとなるものなのか。

階級差別、地方差別、男女差別が骨格となるこの映画を、いまの私はやっぱり気持ちよく見ることができなかった。でも、そんな自分にもモヤモヤし
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海の上のピアニスト(1999年製作の映画)

4.0

『フォー・ルームス』のティム・ロスが不思議なピアニストを好演。今ひとつ何を考えているかわからない男を演じさせるには適任の俳優。

マックスが船酔いしたときのピアノの暴走や、1900がピアノを弾く際に腕
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モーターサイクル・ダイアリーズ(2003年製作の映画)

3.7

映画作品としては、特に山場らしきものもなく、盛り上がりに欠ける。それでも最後まで観るものを引きつけるのは、ガエル・ガルシア・ベルナル演じるエルネストのキュートな笑顔と、チェ・ゲバラという人物に対する関>>続きを読む

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)

3.8

ルワンダ版『シンドラーのリスト』。

ルワンダの混乱を生み出し、その混乱が騒乱へと発展するとあっさり撤退。ルワンダ人の苦難には見向きもしない“西側諸国”の軽薄さが腹立たしい。でも、そんな“西側諸国”が
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メリーに首ったけ(1998年製作の映画)

3.8

「好きな女優は?」との問いに、「メグ・ライアン」から「キャメロン・ディアス」へと乗り換えるきっかけとなった映画。とにかくキュートだった。

日本で言ったら、「毎度おさわがせします」に当たるのかなあ。お
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男が女を愛する時(1994年製作の映画)

3.5

主題歌がとにかく最高。高校生の頃に感じていた「大人の恋愛」「大人の色気」が詰まっていた。

たいして顔が格好いいわけでもないアンディ・ガルシアの色気や包容力にあこがれ、「こんなふうに女性を愛することが
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.6

ジョニー・デップ好きなら楽しめるかと。最終的には心温まるストーリーになってるのだけど、ジョニー・デップのキュートな変人ぶりが印象強すぎて、ストーリーが入ってこない(笑)。でも、この映画はそういう楽しみ>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

3.8

持てはやしたり、貶めたり、群がったり、避けたり。群集心理の持つ軽薄さ、愚かさをファンタジーにくるんで伝えている。

ジョニー・デップが主人公の純真さと哀しみをうまく表現。若き日のウィノナ・ライダーも。

ヴェニスの商人(2004年製作の映画)

3.7

難読のイメージあるシェイクスピア作品だけど、内容は理解しておきたいという人にとってはオススメできる映画かと。

恋する青年バッサーニオを演じるのは、『恋に落ちたシェイクスピア」でシェイクスピア役を演じ
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僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

3.4

発達障害の気難しい少年が、一人の少女との出会いによって人生がカラフルに変化していくという物語だが、見逃せないのはそこに至るまでに母親や数学教師の支援と愛情があったこと。

一般的なコミュニケーションの
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三十四丁目の奇蹟/34丁目の奇蹟(1947年製作の映画)

3.8

この物語が名作と呼ばれ、何度もリメイクされているのは、きっと多くの人がサンタクロースを信じることができていたあの頃のほうが、自分も幸せだったのかも、と気づいているからなんじゃないかなあ。

もちろん、
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.7

まずは序盤のテロシーンが臨場感に満ちており、観客を心を捉える。

モサドによる報復が繰り返される時間帯が長く、中盤でややダレる。だが、パレスチナ側の重要ポストに就く人間を殺したところで、また代わりの人
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シッコ(2007年製作の映画)

3.5

大学院の授業にて鑑賞。

アメリカの医療制度がいかにクソかを、いくつもの豊富な実例に基づいて示してくれた。前作同様、今回も医師会や医薬品会社、保険会社などから様々な圧力がかかったことが推測できるが、こ
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華氏911(2004年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリー映画でここまで興行収入で成功を収める作品が出てきたことに驚きを隠せなかった。

日本人としては、たんなるエンタメとして消費するのではなく、省みて考えてみたい。日本でこれができる監督が出
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.9

コメディ映画だと評する人がいるが、これは立派な風刺映画だ。それも強烈な皮肉を込めて、警鐘を鳴らしている。

ヒトラーの発するメッセージは、いまの若者の心をも捉えかねない。そのメッセージは、インターネッ
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.8

とてもいい関係だとは思う。

だが、多くの人は、障害者を一人の人間として見ることが難しいと考えているのだろう。だからこそ、その壁を破ってフラットな関係性を築いたフィリップとドリスを「最強のふたり」だと
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.8

結局、いまの著名人なんて文春砲とやらに丸裸にされて、プライバシーなんてあったもんじゃない。この作品を観て、「気味が悪い」「監視されるなんて御免だ」などと感想を言っていた人々も、自分が監視する側に回るの>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.3

狂気に震える。

でも、この作品はストーリーや内容そのものを楽しむというより、ロバート・デ・ニーロやジョディ・フォスターがこの先、名優として歩んでいく萌芽を感じ取るという楽しみ方をすべきなのかも。
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.3

最新の役者で、名作をリメイク。それ以上でもそれ以下でもなかったのが痛恨。

レオ様の寂しさを抱えた孤高な金持ちも、トビー・マグワイアの好青年ぶりも悪くなかったのにね。いちばん印象に残ったのは、クラシッ
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.7

ジェットコースターに乗っているかのような映画。スピード感、ハチャメチャ具合に頭があちこちに揺さぶられる。これが実在する人物だというから驚き。

こんな人生にあこがれたりはしないけど、「自分は堅実に生き
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.2

野球好きの僕が、王・長嶋の時代を生きてみたかったと願うような感覚かなあ。恥ずかしながら芸術には疎いので、存分には楽しめなかった。

でも、パリが美しい街並みであることと、主人公が“黄金時代”にとっても
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バベル(2006年製作の映画)

3.3

人間とは愚かで、わずかな綻びが取り返しのない事態を招く。

そんなわかりきったことを、これでもかと陰惨に繰り返し突きつけてくるこの作品には、救いもなければ、ユーモアもない。ため息をつくことも億劫になる
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リンカーン(2012年製作の映画)

3.5

「最も偉大な大統領」とも言われるリンカーンの素顔と舞台裏。ゲイリー・オールドマンが演じた『チャーチル』同様、権力者の決断には苦悩が伴うし、大きな決断を下すには議会での“政治”が必要になってくる。

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ラスト サムライ(2003年製作の映画)

4.1

一見すると無理なストーリー設定に見えるけど、トム・クルーズが渡辺謙の豪胆さ、小雪のやさしさに触れ、徐々に村の人々に心を開いていく様子が丁寧に描かれているからこそ、抵抗なく物語に入り込んでいくことができ>>続きを読む

フォー・ルームス(1995年製作の映画)

4.2

『スピード』のレビューで、「面白いけれど、映画には心に刻まれる何かを期待してしまう」といったようなことを書いた気もするけど、これは掛け値なしに面白い。何も心に刻まれないけど(笑)。

ティム・ロスの飄
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パレードへようこそ(2014年製作の映画)

3.7

ゲイと炭鉱夫という苦境に立たされていた者たちが、当初はハレーションを起こしながらも最終的には団結して権利を勝ち取っていく。これは、マイノリティが運動し、権利を拡大していく上で非常に示唆に富んだ作品だと>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.9

あまりに理不尽で、あまりに悔しい。

これが実話に着想を得た作品だというから、なおさらだ。

そして日本でも、ゲイカップルは法律上、子どもを養子に迎えることができない。どんなに愛し合っていても。どんな
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