人生初の『Mr.ビーン』。途中まではそこそこ面白く観られたが、ニワトリのあたりから興醒めに。いまこの映画を制作したら、「発達障害をバカにするな」とクレームが来るのだろうか。
そこまで面白くないけど、>>続きを読む
「小説のほうがよかった」「ドラマのほうがよかった」ということは、繊細な人物描写、感情表現が肝要な作品なんだろうな。
それでもコンパクトによくまとめたと思うけど。阿部寛と薬師丸ひろ子は、なんで再婚しな>>続きを読む
出足は『コクリコ坂から』を思わせる演出で期待させたが、「あ、そうだよね。宮崎映画だもんね……」というファンタジー全開の展開となった。
少なくとも「私たちはどう生きるか」というテーマもその答えも感じら>>続きを読む
「JAZZの話」という以外、一切の事前情報なし。当然、原作も、主人公の名前すら知らない。
最高だった。終盤ずっと泣いてた。2時間ずっと、それこそJAZZのセッションみたいに個の魅力がぶつかり合いなが>>続きを読む
誰も彼もが絶賛しているのでやや言いづらい部分はあるのだけれど、正直なところ、期待していたほどではなかった。
坂元裕二さんの脚本も素晴らしかったし、是枝監督の演出も素晴らしかったのだけれど、その組み合>>続きを読む
機内で見たせいで肝心のラップが吹き替えになっておらず、この映画を十分に堪能したとは言いがたいのだけれど、それを差し引いても少女の葛藤が嘘くさくない演出で描かれていて、存分にストーリーを楽しむことができ>>続きを読む
「寂しかったから」
たまたま天才的な詐欺の才能があったから世間を騒がせる大ごとになったけれど、どこにでもある「きっかけ」なんだろうな、とも。
クリスマスは、「寂しさ」を募らせるイベントなんだよね。>>続きを読む
周囲のオジサンたちの絶賛の嵐に負けて映画館へ。
オープニングのスケッチがアニメーションとして動き出すシーンだけで涙腺が緩む。
知ってる試合展開を、知らないエピソードが下支えするという斬新な物語。こ>>続きを読む
「この人」と決めた。
「その人」ではなかった。
それはみずからの人生の否定にもつながる喪失だ。
そこから、どう回復すればいいのか。
マリアは再び輝き出したが、私はまだその術を見つけることができ>>続きを読む
メイキングとしては中途半端ではある。最後に出てきた女性のストーリーも、あまりに説明不足でわかりにくかった。
もっと「裏側」を見せて欲しかったかな。
トニー・レオンにあらためて惚れ直した。なぜこんなに切ない、胸が苦しくなる表情や佇まいができるのだろうか。
冒頭のSEXシーンだけでなく、男性同士の絡みに性的興奮を覚えたのは初めての経験だった。という>>続きを読む
深く刺さるものはなかった。さすがに期待値が高すぎたのかもしれない。
岡田将生はいつもこういう軽薄な役柄ばかりでかわいそうな気もするが、彼以外は考えられないと思わせる時点で、役者としては成功なのかもし>>続きを読む
やっと観れた。想像以上。
想像以上の「良さ」なのか「しんどさ」なのか「重苦しさ」なのか。全部なのかもしれない。
良夫の「こうするしかなかった」も、肇の「おまえは足が悪いんじゃなく、頭が悪い」も、ど>>続きを読む
途中で寝てしまった。。。
展開が早すぎ、登場人物が多すぎ、、、と感じてしまったのは、脳の老化のせいなのだろうか。
明石市長も、同じなんだよね。俺も、同じなんだよね。
「つい、カッとなって」は、人生をぶち壊すほどの大罪なんだなあ。
主人公は役所広司じゃなくて、仲野太賀なんだと思う。カッとなる人と、どう向き合い、>>続きを読む
さすがに終盤は少しダレで飽きが来たが、それでも圧巻の2時間50分。
燕尾服で“新生エルヴィス”を強いられた直後のステージで、葛藤の末に「やりたいようにやる」と腰を振り出したシーンでは涙を抑えることが>>続きを読む
ソ連時代の大量生産方針に抗い、自社製品の不良品に目を瞑る姿勢にも疑問を抱く若き醸造家が主人公。これだけ聞くと、熱き社会派作品のように思われるが、青年ニコの飄々とした佇まいや、決して主題には躍り出ない程>>続きを読む
母親の不器用さと、娘の健気さに、胸が押しつぶされそうになる。
ラストシーンをああいう形にしたのは、監督の原体験からなのかな。
タイトル、『石』でも良かったかも。
障害者キャンプを描いた前半と、障害者の権利運動を描いた後編。
「自分たちのことは自分たちで決める」というキャンプでの経験があったからこそ、後半の権利運動につながっていくのだと思う。
日本の障害児に>>続きを読む
序盤はコメディ要素が強く意外だったが、だからこそ笹野高史の存在感が光った。前半だけを観ているかぎりは主役級。
七之助も松也もまだまだ台詞にしゃべらされている印象。勘九郎は凄みを「出している」感じ。こ>>続きを読む
2時間40分は、さすがに長すぎた……。
激動の時代なのだけど、穏やかに時が流れていく。『童年往時』のように、カメラは登場人物一人ひとりに深入りしすぎず、それでいてやさしく寄り添う。
観終わった満足>>続きを読む
「刑法39条」というテーマと堤真一の演技が観たくて視聴したが、樹木希林や江守徹、吉田日出子など芸達者が揃い、濃厚な130分。なかでも刑事役の岸部一徳の怪演っぷりに思わずニヤリ。
堤真一も勝村政信も、>>続きを読む
題材がいいだけに、もっと引き込んでほしかったなあ。違う監督にリメイクしてほしいくらい。
大沢たかおの演技はなかなか良かったけど、石田ゆり子のセリフ回しがどうにも浮ついてしまう。表情は佇まいはそこまで>>続きを読む
K's cinemaのホウ・シャオシェン特集にて。
思っていた以上に、何も起こらない。しかし、ずしりと来る。
帰りたい場所があって帰れない人生と、帰るべき場所がない人生と、どちらがしんどいんだろう>>続きを読む
『息もできない』で惹かれたヤン・イクチュンを見たくてチョイス。だが、この作品ではそこまで見せ場はなし。
そのぶんと言っては何だが、安藤サクラの控えめながらも激しい演技と、井浦新の物静かな佇まいの中に>>続きを読む
最終盤の展開は、さすがに明らかなフラグが立ちすぎていて先が読めてしまったけれど、それでも胸に迫る物語だった。
「貧困が」とか「家庭環境が」とか社会課題的な視点は一度脇に置いておきたくなるほど、ただた>>続きを読む
「権力」を選ぶのか、それとも「正義」を貫くのか。
その岐路に立たされたタイミングで観るべき映画だったが、いまの私にはどちらかを選ぶことさえできない。その扉の前に立つことさえできない。どちらの道であっ>>続きを読む
母(メリル・ストリープ)の話かと思っていたら、娘(レニー・ゼルヴィガー)の話だった。いや、それで良かったと思うけれど。
男性と女性で感じ方が大きく変わってきそうな作品。まあ、性別で感じ方が変わってく>>続きを読む
ミステリーなのかと思いきや、特にその感じもなく、伏線らしきものが回収されぬまま、何となく“いい話”感を漂わせて終わってしまった……。「みなさん、この流れについていけるのだろうか」と観賞後にすぐ解説サイ>>続きを読む
なかなかどうして。期待していなかったが、心に響くものがあった。
「何より大切なのは、思想と哲学」
「テロワールとは人が造るもの」
これってワインだけじゃないんだよね、きっと。
ウスケ先生、肝に>>続きを読む
手塚さんが激賞していたことを思い出し、鑑賞。たしかにアート映画でもあり、法廷映画でもあり、戦争映画でもある。
国の象徴とも言える絵画を手放したくない気持ちとメンツは理解できるけど、それはそれで「不正>>続きを読む
ナレーションが入る映画は、どうも没入していきにくい。前半はもう少しコンパクトにしてもよかったように思うが、あまり簡単に「生きる意味」を取り戻しても、嘘臭くなってしまうのかな。
最後に焼香に来る警官は>>続きを読む
『少年と自転車』『その手に触れるまで』のジャン=ピエール・ダルデンヌ監督作品らしい、人物の心理描写が巧みな作品。
しかし、16人を説得して回る2日間には特に大きなドラマもなく、ラストもいたって想定内>>続きを読む
サスペンス調で進んでいきながらも、じつは「親子の葛藤」がテーマでそれが少しも薄っぺらくない。主人公を「いいやつ」にせず、自己中心的な男にしたことが奏功したように思う。そこに、正義や虚栄心など、父親のこ>>続きを読む
あれほど酒を飲みながらミステリー作品を観てはダメだと決めていたのに、またやってしまった……。でも、酔ってなくても、そこまで楽しめたのかは疑問。
カラクリには納得できたけど、動機というか必然性の部分に>>続きを読む