Sanaldさんの映画レビュー・感想・評価

Sanald

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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

5.0

私は今、恋をしている。
まさにこの映画と同じような状況で。
日本を旅行中の彼とは偶然バーで出会い、8時間話しても足りないくらい気が合って、彼が日本に滞在している期間中、時間を見つけては会って話をしてき
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正欲(2023年製作の映画)

3.9

小さな頃から「普通」を押し付けられて生きることがどうしてもしんどかった私にはとても刺さる内容だった。

ただ、他人に害を与え得る趣味嗜好とそうではないものを同列に語るのは、リスクが高いなと思った。そう
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バービー(2023年製作の映画)

4.5

わたしは、日本の社会に生きる1人の女性だ。
常に何かからの圧を感じ、周りの目に怯えながらも立ちあがろうともがいてきた。
この映画は、その苦しみを代弁してくれたと思う。

私たちのなりたい姿は、世間から
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

昨年、アカデミー賞レースに躍り出ていた時からずっと見たくて、なんだかんだ後回しになっていた作品。
脚本・監督のKenneth Branaghは役者としても大好きな人。彼が過ごした幼少期を反映した内容だ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

映画館で観るのにふさわしい、迫力の映像と音楽。
テーマソングが流れた瞬間、全身鳥肌がたった。

そして一番背筋が凍るのは、こんなに年月が経ってもトム・クルーズの優美な雰囲気に全く変化がないこと。むしろ
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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

3.8

イタリアの軽快で爽やかな音楽と、歌うように話される言葉が随所に出てきて、
真冬なのに鮮やかな夏の海を肌で感じているような気分を味わえた。

子が心配すぎるが故に過保護になる親と、その窮屈さから逃れたく
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

ここ最近、若い男たちによる強姦事件が多く報じられているから、尚更刺さる内容だった。

「俺たちはガキだった!!」

そんな言い訳がいつまで通用すると思う?
男はいつまでも男。生まれてから死ぬまで。やろ
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トップガン(1986年製作の映画)

4.0

想像以上に爽やかで、後味の良い映画だった。
昔に比べて三半規管が強烈に反応するようになり、フライトのシーンはなかなかに気持ち悪くなったが、そんなのを忘れるくらい、トム・クルーズの顔がいい。笑

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

舞台は、老人を無差別に殺すシーンから始まる。
75歳になったら、自ら生きるか死ぬかを選択できる世界。
政府はどちらかというと死ぬことを推奨していて、そのための手厚い支援を用意している。

主人公は一人
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8

どんなに暗いテーマの映画でも
ソン・ガンホのコミカルな演技と憎めない笑顔で全てが丸く収まってしまうんだよなぁ

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

5.0

自分を見失って、人生に迷っている人にぜひ観てほしい作品。

特別な能力がない、なんて思わないで。
私たちは一人ひとりが唯一無二で、生まれてきたこと、それだけでもう充分に「特別」なのだから。

特別な能
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

久しぶりに「すごい」と心から思う映画だったけど、かなり現実に即しているからこその胸糞悪さがあった。

あらすじはこうだ。
地球を滅亡させる規模の彗星が半年後に衝突するというのに、世の中の人は、研究者た
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

色んなこと思い出して胸が苦しくなる映画だった。
懐かしい景色がたくさん広がっていたのと共に、わたしが大学生だった時期と丸かぶりするから、まるで自分の物語のようで。

実際のわたしは、自分と趣味の合う人
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.5

あまりにも衝撃的すぎて、見た後しばらく動けなかった。

結末はわかっているのに、やはり目の当たりにすると、この世の中を変えることはできないのかと、虚しさでいっぱいになる。

蛇の例えは秀逸だった。
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.3

元々、WW1やWW2をはじめとする、史実に基づいた戦争映画を見るのが好きだ。
それがまさか、大好きなスパイ映画「キングスマン」で見られるなんて!

英語の発音オタクにはパラダイスのような環境。大好きな
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.8

ビートたけしと深見千三郎。
時代に翻弄されながらもこだわりを貫くのか、それとも一大ウェーブに賭けるのか。
難しい決断を迫られる中、夢に向かって走り出したたけしを、深見は勘当する。
それでも、心のどこか
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.6

渋谷のラブホ。
むげん堂。
色褪せていた東京での青春が蘇るようだった。

「他の人と同じなんて、つまらない」

そんなことを、わたしも豪語していたっけ。
たしかに自分のオリジナリティを出そうと躍起にな
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あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)

4.5

史実なのは4人が集まったことだけ。
ホテルの一室でどんなことが語られていたかについては、想像でしかない。
でも、きっとこんな白熱した議論を交わしていたのだろうと、臨場感すら感じる、この映画にはそんなリ
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シンデレラ(2021年製作の映画)

2.5


まず、カミラ・カベロは好きだけど、ミュージカル向きの声じゃない。あの独特な声がクリアな発声を妨げ、ちょっと影のある歌になってしまう。この歌声がかなり引っかかった。

新曲はもちろんたくさんあるのだが
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