一作目とは打って変わったリーダー像の切り替えが、連作ながら素晴らしかった。
こっちの方が好きだな。
ほんで本当に場面とか時間軸を交錯させていく構成が巧い。
最後のひとりタバコをふかしてる場面とかもう>>続きを読む
久々の小津作品。前に見たのは4年前とか?色々目線が変わった。
なんとなしに流れる日常への愛を感じるのが良いな。「ふつう」礼賛。
画角の狭くて奥に長い画面の中にいくつものレイヤーが重なってて、
それが>>続きを読む
レヴェナントのディカプリオ並みの痛い演技してましたよ。凄い。
正義と男の理想像がこれ以上なく明快に、強烈に宣伝されてる。
良い意味でも悪い意味でも。
映画としてはお粗末な出来だけど、歴史の勉強のために見ました。
憲法がどういう経緯で草起されたのか、GHQの意図は何か、日本の独立がドイツのそれとどう違ったか等々、なんとなく疑問だったものが克明に描写さ>>続きを読む
断崖絶壁を見下げる画に惹かれて鑑賞。
北インドの建物・内装と西欧キリスト圏の家具・服装が
同じ画面内で衝突しつつも引き立てあっててとっても魅力的だった。
だんだんヒッチコックのサイコみたいな雰囲気>>続きを読む
この年代のハリウッド映画をほかにそんなに見てないので比較しがたいものがあるけど、50年代の戦場シーンでこの臨場感はすごいのでは。
戦禍と傲慢と政治のうずまく中で、理想主義過ぎると言われてる連隊長がか>>続きを読む
ストックホルムの粋な友達から勧められてから、ずっと観たかったやつ。
こんなキューブリック並みの奇才がいたとは。
突然の混乱とタブーだらけの、愛すべき世界。
日本の豊穣なる食の世界。最高やね。
ちゃ>>続きを読む
嗚呼、名作ってやつだという感じ。
淡いなあ。
音楽もめちゃ好きだったけど、さりげない色の使い方がとっても良かった。
全然だめだめだけど、こんな、子供に対等に何でもさらけ出せる親になれれば良いんじゃ>>続きを読む
タルコフスキー。
こんなに分からないのに「分かる」映画もあんまりないのでは。
断片の集積で全体像を伝える。
白黒の美、度重なるモンタージュと、悲しいストーリー。
ドイツ人とイタリアに見に行きました。
その後バーでフェミニストの話を数時間。
単純にアメリカのポップさ満載の世界観と、ベタベタで見え見えの展開・ジョークは笑えたしそういうものとして楽しめた。
ただ西>>続きを読む
最高。めっちゃ好き。
各国のクリシェを誇張して皮肉りまくってるんだけど、社会的で、政治的で、リベラルな愛ある視点を感じる。めっちゃおもろいけど同時にとってもスマートな映画。
各国に友達ができた今だ>>続きを読む
久しぶりの映画で、ずっと見たかったやつ。
トキョーシティー的な美意識と快楽感を全部詰め込んだらこんなのできました、という印象で突き抜けてて心地いい。
とっても日本的。
偶然も多いのかも知れないけど、>>続きを読む
『現在は過去の記憶に浸透される。』
シュルレアリスティックな映画の極致のような。
時間と出来事が美しい画面の中に錯綜し続ける。
このレビューはネタバレを含みます
もっとヒロイックな画を予想していたが
ユダヤ人を雇うようになった動機や
出立の際に溢れる後悔や葛藤を含め
どこまでもリアルで生々しかった。
ゾットするほど涼やかになめらかで、劇的だった。
人物像に対する既成概念をことごとく裏返してくる点で、現代的なんだと思う。
早口でまくしたてるアメリカ英語には相変わらず慣れない。けど
沁みるなあ〜〜
このレビューはネタバレを含みます
4年経てばここまで見え方も変わるのかと。
郊外の身体と共にある自然観と都の極度に抽象化された制度。
その極端な幅に日本の文化の奥行きをみた...
急にウルトラマンになるとこは笑うしかないけども。笑>>続きを読む
クールなガジェットと哲学的な主題。
テーマの壮大さに比して静的な進行が象徴的だった。
ただの器である身体を気にも留めないが故に 事あるごとにどんどん脱いでいってしまう主人公も ある種気高かったな
冒頭まったく置いていかれるところも含め
もうドタイプ。
何度も観るんだろう。
この世の恨みつらみのオーケストラ!
次から次へとハプニングの起こるドタバタ劇だが、それらが楽しめる範囲で起こるので面白かった。
構図、音楽、たまにはいる特殊効果含めてアイデアで満ちていて、流石だなあ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
船の先端がぶっささる”世界の果て”が美しかった。
毎日ルーティーンのように現れる陽気な登場人物も、すべてがプランの内だと明かされると不気味。
ラストの外側にも もう一重の仮想世界があって...なんて>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
第二次世界大戦のドキュメンタリーを見ていて、急に焼け落ちた教会のシーンを鮮烈に思い出した。
一次大戦についても歴史的な経緯を把握していきたい...
著名建築家の豪華な前自邸
で展開される物語
善と悪がくるくると裏返り続ける
色んな面で、考えさせられた。
啞然とする
どうすれば、ここまで人の生に根源的なことを鮮やかに描き出せるのか
普遍的な了解(夢における認識と時間)に読み替え(階層構造と侵入)を行い、その新たなアイデアを高い技術が支える
解は宙釣り>>続きを読む
久しぶりの一本にぴったりの
観終わった後にカフェにいって、好きな場面についてあれやこれやたくさん話したくなるような
友達と皆で。初めて観ると言うと驚かれた。
そこここのアイロニーが分かりやすくよく笑った。
90分あっという間だった。
彼らの力強い愛国心によって、守り残された国で
自分はその意志をいま、背負えているか。
そんなことを少し、考えさせられた。
若き日のジュード・ロウ初見。
美しすぎて、彼のアップになっただけで、美。笑
ストーリー、カット、
常に示唆的で、力強い意志に満ちていた。
気持ちよく仕事を終えたからと気易く観るものではありませんでした。笑
清潔な画面がめくりめく狂気を引き立てる。
どんな紳士でも皆少しずつ目に闇があるのが不気味。
単純に皆演技が上手いなあ...
キャラクターが違和感無く立ってる。
フィルム・ダール
もう一人の始原。
舞台背景、転換、多重露出、フェードアウト、『偽のトラヴェリング』...
映画登場後僅か数年ながらここまで技術が深化されてることに驚き。
完璧かつ不動の構図。
彼らの作品は始原にして既に洗練の域に達しているので驚愕する。