RYUYAさんの映画レビュー・感想・評価 - 70ページ目

RYUYA

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ある戦慄(1967年製作の映画)

4.0

終電。イチャつくカップル、神経質な老夫婦、骨折した軍人、亭主関白の黒人夫婦、屈折した仮面夫婦、寂しげな中年男、謎めいた青年、ホームレス。普通の日常があった。が、そこに2人の酔っ払いチンピラが、、、戦慄>>続きを読む

コミック雑誌なんかいらない!(1986年製作の映画)

3.5

日本にもこんなクレイジーな映画と時代があった!ロケンロー

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

3.5

ロンの行動と、突飛なカット展開がHIV症状の恐ろしさを物語る。画面転換としてちょくちょく入る黒い画が、僕には‘‘死”や‘‘無’’の象徴に見えた。マコノヒーとジャレッドの、明らかに命がけな役作りが、実話>>続きを読む

マグノリア(1999年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

一見関連性の無い人々が、ある一夜の偶然の出来事によって結ばれる。

2時間と40分で積み上げた技巧な群像劇を、一瞬でぶち壊すあの展開。大興奮。これは、‘‘わざと’’を要所要所に散りばめることで成立する
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傷だらけの天使(1997年製作の映画)

3.0

チンピラ2人と子どもの、短い旅。題の通り、デコボココンビというより、もはやボコボココンビ。けだるいトヨエツと、背伸びする真木蔵人。菅原文太・原田知世・宇崎竜童・三浦友和といった主役級役所をサラッと出し>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

3.0

ミティの立ち姿、居住まいの‘‘とぼけ感”というか、、、主人公として相応しすぎる、あのゼロな容姿が良い。

でも、ミティが白昼堂々見る、というか入り込むあのビックスケールな夢と妄想が恐ろしい。『ダンサー
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ファニーゲーム U.S.A.(2007年製作の映画)

3.5

湖畔の別荘、暖かい三人家族の小旅行。訪ねびと、卵一個が悲劇の始まり。

長回し&無音楽で緊張感を煽り、残忍なゲームを盛り上げる。
クラシックからヘビメタに急変するイントロが、恐ろしい物語の毒見になって
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殺し屋1(2001年製作の映画)

4.0

最近の映倫は甘すぎるのかな。
これが真のR18映画っすよ。
こん時の三池監督は『ビジターQ』とか、とにかくムチャクチャやってる感じでたまらなく好き。処刑・拷問、フラッシュバックの斬新すぎる演出もポンポ
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88ミニッツ(2007年製作の映画)

2.5

次々と浮上する犯人候補も、テンポが早すぎることで、顔も名前も覚えられぬまま変な感じで終わってしまった。でも、アメリカ人が見たら覚えられるはず。嫌でも国家間の壁を感じた。

常に動きのあるカメラワークで
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サンブンノイチ(2013年製作の映画)

2.0

イントロがカッコイイ。だけ。
よそ見してても画が浮かぶほど説明的、非常に悪い意味で。

パラサイト(1998年製作の映画)

2.5

いじめられっ子の逆襲の構図にしては内容柔らかいのね。

人生、ブラボー!(2011年製作の映画)

3.0

匿名で精子提供しまくったら20年後くらいに子ども500くらい出来ちゃってたってゆう、、、笑

常に人が動いてて、カット移行のテンポとメリハリがすごくしっかりしてる。役者も良くて、みんな‘‘陽”。この規
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クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!(2013年製作の映画)

3.5

1番の敵にも情を持たせるのが映画しんちゃんの良いとこ。

タッチの急変と、ブラックな笑いと、すーごいベタで、安心しちゃうオチに落ち着く優しい映画でした。まさおくんがスター。

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

殺風景な港町。寂しそうなシングルマザー。取り残されたような電話ボックス。パンチのおばちゃんたち。パーマネント野ばら。

ゆるい笑いと優しい感動、、、あぁ、またか、この、ちょっぴり単館系の雰囲気を混ぜた
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アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

インドネシアの大量虐殺を当事者たちが再演する。65年の殺人者・アンワル。これは‘‘基本的に”彼の映画だ。序盤、自らが行った残虐な殺人方法を、カメラに向かって意気揚々と説明する彼に憤りを感じる。が、再演>>続きを読む

世界の果ての通学路(2012年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

象に遭遇、馬登校、崖を越え、荒野を走る、険しい険しい通学路。ドキュメントとして絶対にやってはいけないカメラアングルが呆れるほど多いから、もう逆に慣れちゃいました。これが子ども映画じゃなかったら大非難だ>>続きを読む

ヤング@ハート(2007年製作の映画)

4.0

ジジババがradioheadやsonic youthを大熱唱。とんでもない名作です。胸が打たれるって、こーゆー体験の事だったのか、、、
ドキュメントにミュージカルの演出を入れてくる確信犯ぶりがやらしい
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Mr.Children / Split The Difference(2010年製作の映画)

3.0

NOT FOUNDの曲の入りは鳥肌もんですね。音がキレイ過ぎたのが、少し残念。スターはやっぱり遊ばないのか、、、

ヤング・ヤクザ(2008年製作の映画)

3.0

ヤクザらしいのは刺青だけ。無理してるおデブちゃんのわんぱく相撲ですね。画がカッコイイから、彼のダサさが浮き彫りになってて、とにかく無茶苦茶笑いました。

ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011-(2009年製作の映画)

4.0

説明なんて無くても、強く伝わるものがあった。ライブ映像がめちゃくちゃカッコイイです。さよならアベフトシ。

「A」(1998年製作の映画)

3.5

あっぶね!洗脳されるとこだった!オウム出家組の荒木さんの人柄と、明らかに盛った報道の狭間で視聴者を揺さぶってきます。結局は麻原彰晃が災いの元なんだと自分に言い聞かせないとこの腐った日本社会ではやってい>>続きを読む

ライブテープ(2009年製作の映画)

3.5

74分のワンカット映画。止めないから、止まらない。音楽が。日常が。ギター1本で街を歌い流す、異様な光景に慣れてくる瞬間に感動する。元旦の吉祥寺に行けば、会えるような。

JOY DIVISION ジョイ・ディヴィジョン(2006年製作の映画)

3.0

ダンスロックを創始した、JOY DIVISIONのドキュメンタリー。
街のゴロツキからメジャーバンドに行き着くヒストリーと、ヴォーカル・イアンの自死のいきさつをメンバー、関係者が語る。
アメリカのドキ
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THE MASTER OF SHIATSU 指圧王者(1989年製作の映画)

3.0

題名からして怪しいけど、実際は、やっぱり怪しい映画。意味を持たせた短いカットを繋げるいつもの手法を捨て、わりかしじっくり見せたのが良かったのかも。なんか、ヌメヌメしたカット構成で笑。エロさが超倍増!っ>>続きを読む

アジアの逆襲(1983年製作の映画)

3.0

最後の人類、4人の若者、肉体の覚醒、アジアの逆襲。
不透明な意味つなぎの連続。
声の言語を遮断し、英語字幕で見せるのが面白い。パンクロックと相性が良かったからかも。閉鎖的空間からの脱出。なぜか江戸川乱
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赤目四十八瀧心中未遂(2003年製作の映画)

3.5

陰惨とした四畳半のボロ屋敷。小切りの生肉を串で貫く作業。乾ききった身体の交わり。暗く光る脂汗。夏の赤目四十八瀧。全てが美しく、艶やかな色をしている。日本映画らしくない汚れた気品を感じられる、フィルムノ>>続きを読む

シャッフル(1981年製作の映画)

3.5

マシンガンからショットガンへ、、、みたいな、緩急のあるカット移行が完っ璧。一個一個のカットにパワーがあって、色の薄いモノクロと白みがかったカラーフィルムの使い分けも面白い。

走るだけの35分だけど、
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ブリッジ(2006年製作の映画)

1.5

赤い橋から頭身自殺する人をはっきりと抑えたカメラマンの努力と、その衝撃波や強いメッセージ性が、ヘタクソな構成・展開のせいで台無しに。言わんとする事がブレたまま終わりを迎えるのも、内容的にすごく失礼で腹>>続きを読む

夢と狂気の王国(2013年製作の映画)

3.0

セッターを咥えながら、筆先で堀越二郎に演出をつける白髪白髭のおっさん。『風立ちぬ』の製作から、スタジオジブリの歴史までを綴った、エセ記録映画。戦時の話を物憂げに語る口調が忘れられない。

逆噴射家族(1984年製作の映画)

4.0

理屈屋さんは完全シカトの超ブッ飛び映画。小林よしのりの漫画が実写化されるとこうなるのか、こんなリアリズムのカケラもない空想の連続が、ツボすぎてもう、、、

アタマのイカれた家族が、新居の中で殺し合い。
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1/880000の孤独(1978年製作の映画)

4.0

気持ち悪い孤独。
フィルムが出す哀愁が上手くハマッてます。

高校大パニック(1977年製作の映画)

3.5

23分間の衝撃。
高校は戦場。
ショットガンと1人の青年。
荒々しくも真っ直ぐ伝わる「若気の至り」の狂気にゾワゾワした。

ジャスティス(1979年製作の映画)

4.0

アメリカ司法制度の腐敗的状況を、ある1人の若手弁護士を主軸にストレートに描く。惹かれるのは、題名とのギャップ。「正義正義!」って感じの映画かと思いきや、、、
その空気感を見事に体現していたのが主演のパ
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ヒート(1995年製作の映画)

5.0

街中での堂々たる銃撃戦にシビれた。CGに頼らないアメリカンスケールの頂点を見た。マフィアのデ・ニーロvs刑事のパチーノ。渋すぎる一騎討ちに鳥肌が立つ。それぞれの家庭事情や仕事への葛藤など、内面的なもの>>続きを読む

Seventh Code(2013年製作の映画)

3.0

黒沢さんの、空間を上手く使った長回しが健在だったことが嬉しいです。あの独特な人物配置と地味なカメラワーク、大好きです。

が、肝心なストーリーは空っぽでした。あっちゃんが歌うシーンをはじめ、とにかく無
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ざくろの色(1971年製作の映画)

3.0

詩人の考えてる事なんか、俺たちには理解できない。
詩人の人生の話を描いているのに、詩を書くシーンは皆無。
宗教的で民族的、暗喩、平面構図、カメラ目線、羅列、羅列、、、どこを切り取っても画になるってのは
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