リサ子さんの映画レビュー・感想・評価

リサ子

リサ子

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

クリストファーノーランの作品ってどうしていつもこんな疲れるんだ…
何の説明もなく目まぐるしく出てくる登場人物に圧倒され、歴史不勉強すぎるゆえ何度も会話に置いてけぼりにされ…それなのにスクリーンから目を
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海がきこえる(1993年製作の映画)

3.7

一応東京の女だけど、里伽子みたいな東京の女ってちょっと憧れる。全体的に90年代の風を感じる作品でよかった。
ほぼ満席の映画館、若いカップルだらけだったのは少し意外だった。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

一見静かで穏やかで心地良いのに、心の内に迸る熱くて複雑な感情がずっと渦巻いている、それも三者三様に。その見せ方がすごく魅力的な作品だった。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.8

これが処女作って…タランティーノなんちゅう才能…

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.9

ストーリー、構成、カメラワークに構図、そして役者陣、すべてにおいて最高。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

今作品で分かりやすい真実が描かれないのと同じように、今日一回の鑑賞ですべてを咀嚼するのは難しかった。
たとえ夫婦であれ家族であれ、その日常の中に誰が見ても明白な証拠を見つけるのは不可能だ。ましてやそれ
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(2022年製作の映画)

3.7

「ロマンポルノ」というフィルター越しに観る父と娘の物語だった。
というのも、今作品は常にさわ子目線で描かれることもあり、男性的な性的コンテンツ感が全く無く、あくまでロマンポルノは手法に過ぎなかったよう
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

「夜明けのすべて」、なんて素敵なタイトルだろう。
とにかくあったかくて愛おしい映画だった。
春手前の昼下がり、陽だまりの中でココアを飲んでる時の心地よさに似ている。(うまく説明できなくて悔しいけど、今
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

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あまりにも23歳の男女過ぎて、何ならちょっと共感性羞恥心のような感情まであった。

きっと私も23歳の時に観ていたらもっと違う感想を持っただろうし、もっと感情移入して観ていただろうとも思う。(そう想像
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.0

たしかにあれは「AMERICAN UTOPIA」であり、これは「Stop Making Sense」だった。

トーキングヘッズの名前しか知らなかった私が、アメリカン・ユートピアを観た時の衝撃は凄まじ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

“木漏れ日”ひいてはモノの影をみつめる。

鑑賞前に「持つ者が描く、持たざる者の映画」と評している人を見かけたが、私からすると「持つ者(過去に持っていた者)が持たざる者として生きることを選んだ物語」に
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

脳みそも心もなんなら身体までフルボッコにされて満身創痍。なのに不思議と疲労感を超えて充足感が残る。そんな映画。

終始ド直球ストレートな表現が続くものの、それが不愉快でも不快でもなかったのは、作品全体
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.7

まさか泣くとは思わなかった。
最初は、演出は全然好みじゃないしセリフも何だか聞き取りづらくて、あー好みじゃないかも、と思ったのに。太賀が出てきた辺りからの求心力が凄まじく、居酒屋のシーンでまんまと泣い
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市子(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

あまりにも放心状態ではあるけど…
結局最後まで「本当の川辺市子を誰も知らない」ままな気がする。そういう演出なのか、それとも私が読み取りきれていないのか。。

市子がキキに言った「人を殺してしまった」と
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.8

ずっと見損ねていた映画を、リバイバル上映という形で映画館で観れることほど嬉しいことはない。(しかも舞台の地でもある渋谷で…)

ソフィアコッポラの解像度で切り取られた「東京(新宿渋谷界隈)」と、その地
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

不器用で、無愛想で、無骨。目を背けてはいけない現実もしっかりと描かれている。なのにどうしてこんなにも、温かくて人情味に溢れているんだろう。人も場所も(犬も)何もかもが愛おしかった。
くすりと笑えるあの
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

やっとこさ観たぞシリーズ。
これは圧倒的に女目線の物語なんだろうと思う。差別とかではなく、シンプルに女にしか描けない作品だったように思う。
まず私は「東京」のとある階層の住人でも、「外部」から東京を掴
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.7

後半、涙なしでは観られなかった。
統合失調症患者のリアルが今作でどれだけ描かれているのか正直定かではないものの、精神疾患との向き合い方について考えさせられることが多くあった。
もちろん当事者としての本
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

4.0

久しぶりのユーロスペースで、やっとこさ観た今作。教育に携わらない人も見る価値があると思える作品だった。

「ベルファスト」という映画を観ていなかったら、恐らくこの作品は見過ごしていたと思うし、本当に無
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

悪意のある石?意思?
純粋に存在した石も、積み上げるうちに悪意が生まれてしまう。まっさらな状態から築き直すこともできたのに、いずれ火の海になる星だとしても、罵り合う世界だとしても、それでもそこに戻ると
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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.8

思っていた以上に深い話で、正直すべてを咀嚼できた自信はないのだけど。
物を「捨てる」のと「返す」のは、似てるようで全然違うことらしい。
自分の元から手放すことに変わりはないのに、そこに自分以外の人(感
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

気付いたらエンドロールまで11歳のソフィの心で観てしまった。
私も31歳になったら、子を持ったら、カラムの心で観れるのかな。そうゆうことでもないのかな。
劇中、過去も未来も普段の生活も、ほとんど何も語
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.6

なんか、原田マハの小説読んでる気分だったな。お門違いな感想だと思うけど。

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.9

小さい頃ってなぜか永遠に友達と「バイバーイ!」って言い合ってたけど、まさかその思い出に泣かされるとは思わなかった…
モリコーネを彷彿するような音楽と、絵画と見間違うほど美しい長崎の景色も相待って、途中
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

3.8

さくらももこのエッセイを読んだことのない私にとって、「さくらももこ=テレビアニメのちびまる子ちゃん」でしかなかったのだけど、この劇場版を観て初めてさくらももこの世界観(というか頭の中?)を知った気がす>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

3.6

爽快かつ愉快でアツいアクションムービーでありながら、かなり清々しいまでにアンチ大英帝国ムービーの本作。
前評判通り、「アクションにダンスにハチャメチャすぎて最高じゃん!」ではあるものの、ここまで真正面
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.7

全役者、良い味出しすぎてる。
映画館でも観たいな〜。

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