茂野介里さんの映画レビュー・感想・評価

茂野介里

茂野介里

二流の人

パブリック・エネミーズ(2009年製作の映画)

3.7

長い。しかしドン・シーゲルに対するリスペクトを感じた。良作

全員死刑(2017年製作の映画)

2.9

ラストのリビングの斜め上からのショットは『カリスマ』に似た不穏さを感じたものの他は不気味さもユーモアもちょっと感じられなかった。機材がよくなった結果『孤高の遠吠』にあったノイズがなくなってしまい、聞き>>続きを読む

エネミー・オブ・アメリカ(1998年製作の映画)

5.0

『パブリック・エネミーズ』と間違えて予約したのだが、これが大当たりだった。まず、しきりに映る砂嵐、湯気、日射といった、観ることを妨害する「ノイズ」が非常に美しい。監視社会というよりも、監視社会につきも>>続きを読む

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.0

復活したスーパーマンが他のヒーローをボコボコにするシーンは笑ってしまった。あと、スーパーマンいれば良いんじゃないか。

震える舌(1980年製作の映画)

3.9

破傷風の怖さを体験できる映画。途中から家族の問題になって行き、見守ることが主題になっている(母親が目を離したすきに子供が泥で遊び出して感染してしまう)点はうまいなとおもった。

海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

2.2

ラストの山場であるイギリス艦隊との対決シーンは、もうちょっとボリュームが欲しかったのだが、呆気なく終わってしまう。

オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.3

冗長きわまりない面もあるが、水面や家がバタンと倒れるシーン、花嫁が地雷で死ぬシーンは良い。

ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

3.8

離れていること。遠くにいくことの映画。感動的な場面は必ず遠くへ行くことで生起される作品で、もっとも印象的なのは三浦友和演じる医者が戦争でいなくなった家族のために焼き鳥をかう夢のシーンだろう。警察に起こ>>続きを読む

風に濡れた女(2016年製作の映画)

4.3

無欲な男を出すが、けっきょく「ポルノ」だからエッチせざるを得ない。その運命の喜劇性が面白い。それから「演劇的」というよりも「擬演劇的」と呼ぶべき作品で、舞台の本番のようないま・ここで想起される緊張感(>>続きを読む

白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)

3.9

『ダーティハリー』以上にイーストウッドっぽい作品であり、ドンシーゲルの作家性がよく表現されている。イーストウッドの私生活はほぼ「性欲」みたいなもんで、女を取っ替え引っ替えしては裁判になっている。このイ>>続きを読む

モンキー・ビジネス(1952年製作の映画)

4.9

面白すぎて引くレベルの完成度だった。ドアから始まりドアで終わる語り口。若返りよりも、今を楽しむというオチも見事な見せ方である。あとなんといってもインディアン遊び。あれは反則だろ。それからチンパンジーど>>続きを読む

トラ・トラ・トラ!(1970年製作の映画)

3.5

フライシャー的装置 半透明のカーテン、ドア、そしてロングショットからのフォーカス

サーカス(1928年製作の映画)

5.0

初めてチャップリンが面白いと思った。冒頭に出てくる鏡のショットは秀逸。そしてラストの幌馬車のようなサーカス団の大移動に感動。ヒロインを座組に帰らせるため自分が買った「指輪」を綱渡り師に渡し、結婚させよ>>続きを読む

ベイブ(1995年製作の映画)

4.3

終始泣きっぱなしであった。別れるということ。母と別れ、仲が良かった羊と別れ、ベイブは自分の運命=死に立ち向かう力をつける。逆に言えばベイブは自分を支えた人々と別れなければ牧羊豚になることがなかったわけ>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

2.0

はじめにピエロを出しちゃった結果、階段やドアといったサスペンスの装置を持て余してしまっている。もう何が出るかわかるから怖さが半減してしまった。あと、デブの文学少年が最後に女を吃りのイケメンにとられてか>>続きを読む

ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

4.0

おフランスなのに黒沢清になっているのが面白い。この映画はどのジャンルに規定されるんだろうか。個人的に一回限り観ただけではわからなかったし、ゴシックホラーかと思ったら冗長なフランス文芸映画になり、つまん>>続きを読む

サムライ(1967年製作の映画)

5.0

青みがかった色彩で描かれる虚無的な殺し屋の死に様。警察は殺し屋であるアラン・ドロンをつけて回るのだが、いつも煙に巻かれて行く。彼の用意周到な仕事によって、証拠が全てなくなっているからだ。彼は紛れもなく>>続きを読む

ダーク・スター(1974年製作の映画)

3.5

これか要塞警察なら、要塞警察の方が好きですね。カーペンターにしては絵が凡庸でどうにも緩さしか伝わらなかった。ただラストは綺麗だと思いましたよ。

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.0

破廉恥極まりない。個人的にマーベルはウィンターソルジャーで終わったんだと思った。ただロキとソーの関係を描いていたのはよかった。

騎兵隊(1959年製作の映画)

4.8

小さな波が細かく映し出される湖。オープニングは美しい影絵のような騎兵隊の行進なのだが、影に限らず、馬が走ることで吹き荒れる砂埃もまたフォードにとって奥行きを表現するための道具である。フォードは美しい自>>続きを読む

リバティ・バランスを射った男(1962年製作の映画)

5.0

本作では影(陰影)が重要な位置を示している。エドモンドオブライエン演じるピーボディ編集長が酔っ払いながら(部屋の)明かりをつけると、そこには悪漢リーマーヴィン演じるリバティがいる。暗かった故に見えてな>>続きを読む

アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

5.0

忽然とアルカトラズに訪れたフランク=イーストウッドが「難攻不落の岩」を脱獄する話。逃走のために使われる人形が転がり、今や刑務所にいなくなったフランクが笑っているかのように見えて秀逸。この人形はサスペン>>続きを読む

交渉人 真下正義(2005年製作の映画)

3.7

演出や脚本のできは良くないと思うが、いつの間にか見れていると。七味をアホほどいれたまかない飯を食った感じ。最後まで犯人がわからず、列車事件とクリスマスで時間性を持たせて、いつの間にか食えている。犯人の>>続きを読む

踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年製作の映画)

3.7

特殊部隊の無駄遣い。織田裕二に叫ばせなくてもレインボーブリッジが封鎖できないのはわかる。それはそれとしてドラマシリーズから見ていくと「役所」というものが世間一般でどういうイメージを持たれているのかがよ>>続きを読む

踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!(1998年製作の映画)

2.5

羊たちの沈黙の引用をくさしたら2だったので再投稿。ちなみに2と交渉人は嫌いじゃないです。

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(2003年製作の映画)

3.4

なんかわちゃわちゃしていて気分が上がる。もっと単純なストーリーにするか、もしくは3時間ぐらいにした方が見やすいと思われる。佳作

審判(1963年製作の映画)

3.4

アーバンソン家は好きですが、今作はどうしてものれない。足起きたら不審者がって長すぎるんじゃないか。自分に酔っているとも言えるけども。

ソウ2(2005年製作の映画)

2.0

ジグソウの狙いが説明される話なのだが、話られた途端にとてつもなく薄っぺらくなってしまう。だいたい1で回想したアレはなんだったんだ。

山猫(1963年製作の映画)

3.4

ヴィスコンティは長すぎで死にそうになる。人は120分以上の映像を見ると死んでしまうのではないかと思った。ここまでくると細部まで作られた世界観が鬱陶しい。そう思うのは私がたぶん貧乏人だからだろう。

若者のすべて(1960年製作の映画)

4.5

細部までみっちり作られた作品である。ヴィスコンティのなかではいちばん好きだ。寺山修司も北野武もヴィスコンティも貧乏から這い上がる武器として「ボクシング」を提示している。まあ概ね挫折して終わるが。

散り行く花(1919年製作の映画)

3.9

クローズアップされるリリアン・ギッシュの顔が不気味。ちょっと人間離れしているから、そりゃ親父もいじめるに決まってると思ってしまった。キューブリックの『シャイニング』が意味あるとしたらこの作品があるから>>続きを読む

愚なる妻(1921年製作の映画)

4.7

嘘くさい朝食(主食はキャビア!)から始まるこの作品は「ニセ伯爵」の話である。伯爵で偉そうにしていた所で本性はたかが「人間」そのようなみんなが見たい「本性」を覗き込む映画だ。そして、伯爵は気持ち悪いけど>>続きを読む

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