「恐ろしいのは、すべての人間の言い分が正しいことである」画面に映るすべての人間が互いに性関係を結んだあげく、男三人がどぶ川に飛び込む流れは、まさに『素晴らしき放浪者』ではないか。
マリアが殺されるべきだったのではないか。この作品は行き過ぎた近代文明に対する批判などさらさらなく、手の映画に他ならない。何かを繋ごうとする手がこれでもかと強調される。従って繰り返される「心」=媒介者の>>続きを読む
とても美しい60分間だった。お互いに合わなかった影が、ダイビングスーツを着る頃には影がキスをしている。そして、キートンが溺れかけたときには彼女が股で抱えて助ける。妊娠まで漂流生活で描いているではないか>>続きを読む
鉄道とはかくも時間芸術である映画のためにあるものかと思ってしまった。行って帰ってくるだけで人生の全てを表現している。