haiyeさんの映画レビュー・感想・評価

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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.6

ミア・ゴスから強制的に読み取らされた幻想の話と受け止めた。
だってあのクローン作成法、完全に夢の中のロジックでしょ。
ゴミ捨て場のカニみたいな目って表現がスッと出てくるのは、もの書きの才能があるんじゃ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.6

箇条書きのような映画だった。それでも3時間がそこまで長く感じなかったのが不思議。
キティさんが一貫してまともで、つまりまともな人は呑んだくれないとやってられなかったんだろう。
広島の人と観たので緊張感
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.6

ファンタジー。映画なんだからもちろんファンタジーで構わないんだけど、これは現実と混同してしまう(混同してしまいたい)人が沢山出てしまうタイプのファンタジーだと思った。他に近い感じだとノマドランドとか。>>続きを読む

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

3.5

この作品、滅茶苦茶知能指数低いな、というのが最初の感想。台詞は紋切り型だし、未だに平成のラノベみたいなことやってるし、アメリカ映画並みに軽々しく核を扱うし。なんでこの陳腐なSE使ってるんだろうとか、誰>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

美術と衣装の凄さが目に入ってくる。重厚な室内に比べて外の世界はミニチュアのよう。どでかいパフスリーブには何か意味があるのだろうか。マーク・ラファロがかわいさ担当で活躍していた。不思議とこの映画を見ても>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

最初の方は笑って見ていられたんですが、3時間に渡って延々とママとの葛藤や他者とのディスコミュニケーションを見せられ続けているうちに、監督にとって世界はこういう物なのかと思い、滅茶苦茶に恐ろしくなった。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.9

これは懐石料理みたいな映画だった。(本格的な懐石料理は食べたこと無いですが)
小さなセンテンスが、すっすっと出てきてそれらの繋がりが作品という形でまとまっている。そこに物凄い臭い料理も死ぬ程脂っこい料
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「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ(2024年製作の映画)

3.5

テレビでやったもの、これからやるものを映画館でかけているだけ、と言われてしまえばまあそうなんだけど、映像と音は劇場でかけられるようにチューンしているし、いい感じの映像と音をフルスペックで浴びる体験が出>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.6

思ったよりもエグい話で驚いた。鬼太郎のオリジンをやるんだったら戦争の影響に触れずにはいられないし、そうすると水木先生の戦記物もからめて、また昭和30年代辺りといったら田舎の因習物の時代設定としてひとつ>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.8

戦前戦中の富裕層の暮らしってこんな感じだったんだな。作中何シーンかソロパートみたいなシーンがあってアニメとしても面白かったし、いつの時代も独立独歩で何かをやろうとする人達が居るんだという事を伝える事自>>続きを読む

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

4.1

これは面白い。話の落ちは早めに分かったんだけど、そこに向かってどういう布石を打っていくかが流麗。最後まで見ると一貫してラストに向かって取るべき手を淡々と打っていることに気づく。目標を立ててそれを十全に>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.7

ティーンエイジャーがやりがちな挙動(リスクヘッジが極端に出来ない)によってえらいことになるという話。
とにかく来世とか無いし虚無と煉獄しか無いんだよ、というドライな世界観が面白い。

(2023年製作の映画)

3.6

なんと暗い映画だろう。頭の中で考えが発酵してしまったのだろうか。それぞれの事案はそれぞれ実際にあることなんだけど、それらの要素を混ぜすぎたんじゃないのと思った。確かに全てはひとつの物事の別の側面なのか>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

それはそうならないっしょとか、いらないっしょその説明台詞とか、演技の演出!とかは感じたけどそれでも思ったより面白かった。神木君の演技、よかったね。意外と彼、昭和の二枚目顔なんだよね。

プロメテウス(2012年製作の映画)

3.6

画を見る映画としてはすごいなと思ったけど、話としてはなんか、こう盛り上がらない。

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.7

最後まで見て思ったのは、ニコラス・ケイジはあのロボ達を特に敵と認識していない可能性があるということ。少なくともはロボ側からは獲物としてカウントはされていない。
正直、ロボ側も初回でヤバイと思って積極的
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市子(2023年製作の映画)

3.9

テーマとなっている社会問題はそれとして、作品としては(自分はあまり見たことがないので違っていたらすみませんが)ファムファタル物というやつの典型のように感じた。
とにかく男達がどいつもこいつもしょうもな
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.8

本当はやらなきゃいけないことがあるんだけど見に行ってしまったこの映画。
滅茶苦茶金掛かっていた。死んだ筈のあの方が出てきて驚く。最初似てるだけの別人かなと思ったらまさかの遺作。でも全然悪い映画じゃない
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.6

原作等を読まずに見に行った。
原作があるからか、練って組んだんだろうなというロジックをレトリック(+菅田将暉力)で整えたといった印象で、楽しく見られた。
ただこの映画、ドラマの人が作ったのかとにかくキ
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.5

アニメって動いてるのを見ているだけで楽しいよな、という事を思い出せた。とにかくベイビー達がかわいすぎるので気を付けた方がいい。
エイプリルはウィダーインゼリーを主食にしているのだろうか。
本筋と関係な
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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

2.8

正直馴染めなかった。ネタは飛ばし過ぎと感じて覚めてしまったし、取って付けたように“今っぽいこと”を入れてるように感じた。演技もわざとそういう演出をしているんだろうけど見ている間ずっと共感性羞恥に襲われ>>続きを読む

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.7

同じUnder Pressureが流れてくるのにアフターサンとは大違い。仲間意識が皆無な登場人物達に、お前誰だよという爬虫類(明らかに肺呼吸)やタコが襲い掛かる。ステイサムはステイサムのセルフパロディ>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

史実を元にしたフィクション。舞台の前提を説明するのにどうしても台詞に頼る所はあるけど、それでも説明しないと殆どの人は分からないのでしょうがない。
とにかく人間。シニカルな意味ではなくこれは人間だなぁ、
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ゴースト・シャーク(2013年製作の映画)

2.2

とにかく海の水が汚い。知らない人が真っ二つになっていた。おじさんは大きい声を出せば誤魔化せると思っているし、サメの射程距離がよく分からない。

カリスマ(1999年製作の映画)

3.3

話が進むごとに車が汚れていくなと思った。後は工藤ディレクターが出てきたことしか分からなかった。

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.0

黒沢清の映画を見ていると部屋が、建物が、世界が幽霊のようだと思う。

シークレット・サンシャイン 4K レストア(2007年製作の映画)

3.7

チョン・ドヨンが演じる母親は苦しみに立て続けに襲われる。見栄を張ったり、田舎者を下に見ていた所もあったかもしれない。しかしそれにしても過酷な状況だ。これは俗人として生きる苦しみだと理解した。
それに対
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回路(2000年製作の映画)

3.9

何となく95年位の作品だったと思い込んでいたけどこれ2000年代の作品なんだという驚き。
現実感が無い映画だった。主人公は一体どういう仕事をやっているのか分からない。ビルの屋上で植物を育てる仕事なんか
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章(2015年製作の映画)

3.2

ちょっと飛ばしすぎだと思ってしまって冷めた。現実との接地面が無くなってしまって中空を漂っているようだ。

明ける夜に(2023年製作の映画)

4.0

この映画を見ているとおっ?となるところが多い。これは別にどんでん返しがあるとか伏線回収があるという話ではなくて、逆にそういったものを外してきて、こちらは軽めに膝カックンされている気持ちになる。
監督も
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.5

『君たちはどう生きるか』がよく分からないと言っていた自分をぶん殴ってやりたい。
ブレックファスターチェアに座っているヴィゴが可愛いということ以外何も分からなかった。

マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

3.1

なんか盛り上がらない。前振りが無い。強キャラがいない。アマゾネスはもっと暴力を撒き散らすべきだし、ゾンビが出てくるところは味方は重武装してちゃダメなんじゃないか。

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.9

ピクサーの映画を初めて劇場で見たけれど、表現力が凄すぎてエグいなあ、こりゃエグいって、とずっと思っていた。内容としては完全にロマコメで、たまにはこういう作品見たくなるね。ただ劇場にたくさんいた幼児の皆>>続きを読む

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

3.9

菊地凛子さんの演技がとてもいい。ただちょっと喋らせ過ぎなんじゃないかなと思った。それは父親役であるオダギリジョーとは対照的だった。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版(2014年製作の映画)

3.5

もう工藤のモチベーションの源が何なのか微塵も分からない所まで来ている。とにかくやりたいこと(諸星大二郎など)をやってやるという作者の強烈な意思を感じる。作品の隙間は演者のパワーで補う形の作品。小明さん>>続きを読む

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