pomzoさんの映画レビュー・感想・評価

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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.8

天国から地獄へ、そこから這い上がれるのか
アンドレア•ライズボローの名演で最後まで目が離せなかった
個人的にビジュアル含めロイヤルとナンシーの存在がとても良かった

何と無くキレイにまとめられた感はあ
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ロストケア(2023年製作の映画)

3.6

テーマ的に『PLAN75』や『ファーザー』を彷彿とさせるが、こちらはサスペンス
モラルや価値観を問う内容ではある
子供が実親の生死を決定してしまう立場とか辛過ぎる
特に斯波の過去は過酷

泣かせる様な
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

3.8

タランティーノが益々好きになる
天才でオタクとか最高!
もう一度作品を見返したくなる

10本目が凄く楽しみで寂しく複雑だ
ワインスタインの所だけなんかなぁ…

The Son/息子(2022年製作の映画)

3.9

『ファーザー』のフローリアン•ゼレール監督作品
今作は父親と息子の関係が主なテーマだが、あの息子は難しい
とても繊細で危うい
そして鬱病である

何故あの時あの選択をしてしまったのかと所々で後悔に苛ま
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シカゴ(2002年製作の映画)

3.5

主演二人のレネーとキャサリンがハマり役でカッコ良かった
何気に彼女達の作品は初見で予想以上に美しく、魅せ方のうまさに感動

ミュージカルシーンのセクシーでゴージャスなダンスと衣装も見ものだ
自分勝手な
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

金ローにて
やっぱり深海監督てロマンチストだなと改めて思った
始まりからもうキラキラしてるじゃないですか
そして相変わらずの映像美

3.11をテーマにした所やそこからのトラウマ克服などメッセージ性が
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.1

チャーリー役のブレンダン•フレイザーの役作りには圧巻
特殊メイクもあいまって、緩やかな自殺とも取れるチャーリーの生活には観ているだけで息苦しくなってくる
ホン•チャウの演技も役柄も素晴らしかった
彼女
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マンダレイ(2005年製作の映画)

4.0

ドッグヴィルの続編
キャストは変わっているがストーリー的には問題なし
とは言えニコール•キッドマンのグレースが好きだったから少し残念

ドッグヴィル程のインパクトは無いが、グレースはどこへ行ってもグレ
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

5.0

友達にオススメされてから鑑賞まで何十年もかかってしまった
最強の鬱映画、全く救いのない結末と言われているが、ここ最近トリアー監督作品に免疫がついてしまっていたからか、そこまでの絶望感は無く地獄のラスト
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イディオッツ(1998年製作の映画)

3.7

相変わらずタイトルの更に斜め上をいく内容
そーゆー意味でも期待を裏切らないトリアー作品

知的障害者を演じているコミュニティ
そんな彼等と出会い共同生活する事となったカレンだが…

想像通り登場人物は
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聖の青春(2016年製作の映画)

3.8

「東の羽生と西の村山」
この対局は熱い
もの凄い緊張感と命を削る程の一手が伝わる
観終わった後の疲労感が半端ない…

将棋に詳しく無くても十分に理解できる
村山氏の死を目前に生きる短くも壮絶な人生が尊
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シャイン(1996年製作の映画)

4.1

実在するピアニスト、デイヴィッド•ヘルフゴットの半生の物語

天才とはなんて儚く美しいのだ
デイヴィッドの弾くピアノの音色全てが繊細なのにダイナミックで美しい
彼が生きてるだけで奇跡だし、ただただ感動
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.5

美しいパリの街並み
アートと文学
そして物語内の豪華な芸術家達
どれを取ってもワクワクさせられる

男女のすれ違いや価値観の違いなどのウディ•アレン独特の皮肉っぽい表現は健在
ファンタジー味が強過ぎな
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インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.6

監督の実体験を元にしているからか、考えさせられるラストにリアリティを感じた

アメリカで軍隊に志願する者達の立場や心理、そこでの訓練の日々などにスポットを当てている
母の葛藤、それを受け入れて欲しい息
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.8

なんとも美しく悲しい物語
ブラピとマリオンが美し過ぎて悲しさを倍増させる

時代背景は悲惨だが、まさに本物のラブストーリー
ラスト30分の緊張感

エゴイスト(2023年製作の映画)

4.4

究極の愛とエゴ
今まで知っていた「エゴイスト」という言葉の概念を覆される
良い意味で裏切られた

ドキュメンタリータッチな作りが生々しく、キャストが演じているのか素なのか分からないくらいハマっていた
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.3

安定のA24配給作品
離れて暮らす若き父と思春期を迎える年頃の娘のバカンスを映し出す

穏やかで美しく見えるがどこか危うい
映像と音の効果も相まってそれが敏感に受け取れる

一つ一つの細かいシーンに全
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隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

3.7

なんとも恐ろしく胸糞なラスト
後味は悪いが何故かスッキリするのが不思議
結末が有名な作品だと思うが、騒つく感じのオープニングがとても良い

隣人の奥さんが一番怖かった
釣り丸出しの邦題もなんか上手い

アシスタント(2019年製作の映画)

3.3

なんだか回想録観てるみたいで懐かしささえ感じる内容
正にドキュメンタリー映画
驚きは無いが、辛さは伝わる
今は時代が違うからもう少しマシであって欲しいと願う

結局自分の身は自分で守るしか無いのだ
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

4.0

オールワンショット作品
昼から夜まで、とか凄い

冒頭から違和感を感じるエミリーの言動
所々に散らばる雑音やピアノの不協和音が良い感じに気持ち悪さと苛立ちを掻き立てる

散々見せつけられた胸糞展開から
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小さき麦の花(2022年製作の映画)

4.0

本当の幸せとは、絆とは、自由とは、静かでありながら色々と考えさせられる作品

主人公二人の互いを思い遣る優しさが温かく身に沁みる
しかし、幸せな生活はそう長くは続かない

いきなり迫り来る哀しみが何と
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.6

ストーリーは至ってシンプル
怖くも無いし、そこまでのハラハラ感もモヤっと感も無いのだが、ミーガンがいい感じで不気味
特に動きが…

AIへの依存の恐怖は凄く感じた
続編も楽しみだ

きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.1

美し過ぎるストーリー
こんなにも美しいラブストーリーを観て素直に感動してしまった自分に少し安心した
そんな物語だ

やはり結果的に自分で決めた人生を悔いなく生きたアリーはカッコ良い
キレイな心を取り戻
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

4.3

続編も中々の、、いやジョーの闇堕ち変態度で言ったら前作を超えて来た

そして自らの作品『アンチクライスト』のトラウマシーンのパロディも!?
からのあのラストへの持っていき方は圧巻
正直読めていたオチで
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

4.2

さすがトリアー監督
もちろんポルノとは言い難い

彼の作品には元々エロスを感じるものが多い印象だが、こちらはその究極版の様な作品
とは言え主人公のジョーの体験談を聞き手のセリグマンが哲学的に解釈してい
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暗殺の森(1970年製作の映画)

3.9

巨匠ベルナルド•ベルトルッチ監督作品
脚本も手掛けている

全体的に重くて暗い作品だが、カメラワークや色彩が美しい
視覚で楽しませてくれる作品

観終わった後のマルチェロの空っぽでごく普通の人間らしさ
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.5

『エスター』の続編
続編と言っても前作の前日譚である
前作ありきの面白さなのだが、冒頭のエストニアの精神病院から惹きつけられる
ラストは分かっているだけに、どう話を持ってくるかが興味深い
そしてこう来
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エスター(2009年製作の映画)

3.6

ホラーでもありスリラーとも言える
凄く怖いわけでは無いが恐怖を感じる

中盤の騒つく展開は完全にエスター役のイザベル•ファーマンの演技にのまれていた
特に後半は本当に子役か?と疑ってしまう程

ただの
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.5

当時も今もパリやロンドンの街並みや雰囲気が好きだ
Diorやオートクチュール好きにもオススメの作品
美しく夢のある数々のオートクチュール作品に観ているだけで幸せな気持ちにさせる

パリの人々や地元の仲
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.7

もう初っ端からヤバい感じのパールさん…
あの生い立ちには同情するが、素で狂ってる
2人きりになったらアウトな恐怖とエンディングでの目が笑って無いのに歯を出して笑うミア•ゴスもホラー
オーディションのダ
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.5

オリジナル版をようやく鑑賞
ファッションや建築物、照明に至るまで全てがオシャレで観ているだけでも楽しめる
色彩が美しく血糊まで芸術的に感じてしまう

ストーリー的には個人的にリメイク版の方が断然好きだ
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.0

余命僅かな33歳のシングルファザーのジョンが4歳の息子マイケルの里親探しをする物語

日常的にジョンがマイケルに向ける眼差しや誕生日の34本プラス一本のロウソクなど胸にくる
お涙頂戴な演出を入れる訳で
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ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.6

ストーリー云々抜きにしてもゾンビものは結構好きだ
そしてついB級を求めてしまう、、
主人公の強さと運の良さがチート級だっただけに、そこまで絶望感を味わえなかったのが残念
心臓弱めの方でも安心して観られ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.1

クラシック映画と言うよりはキャンセルカルチャーがメインテーマと取れる

前半の引き伸ばし感と度肝を抜かされる様なラスト、、しかし不思議と深みにはまる
観る側の受け取り方によって180度変わる
最後まで
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ドラムライン(2002年製作の映画)

3.6

最後のバトルシーンは胸熱
ソロのドラマーではなく、あくまで部活でありチームだからこその苦悩や天才ゆえの挫折は見物

そしてマーチングバンドそのものが芸術的でカッコいい
監督対決も何気に熱い

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.8

どこまでが史実かは微妙なところだが、ベネデッタ自身かなりグレーゾーンな人物だと思った
この作品の神に携わる人々全員が怪しい
そして一番恐ろしいのはペストだという、、

全編通してかなり痛みを伴う作品な
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