このレビューはネタバレを含みます
スペシャルドラマみたいな手触り。それは映画館で見ていない私の落ち度もあるとして。特に映像にこだわりは見られない。ドッグヴィルみたいな線だけで描かれた空間を俯瞰で撮影した映像やあと小細工ではなく監視カメ>>続きを読む
初恋を思い出して涙ぐむような話かと思ったらちょっと高貴すぎるようなおしゃれすぎるような気がして誰の話?とは思った。別に下衆な話を見たいとは思わないけど。
初恋というある種の呪い。その解放までの24年を>>続きを読む
シンガポールからの要望があったとしか思えない都市大破壊。もうこれほぼ敵の思惑は達したと言えるのではないだろうか。キャッチコピーは「バトルミステリー」。バトルが強すぎる。でも死体のすり替えというトリック>>続きを読む
実在する絵画を扱ったことで色々制約があったらしく脚本上ミステリーとして不都合があったかもしれない。ミステリーとしては薄。確実な証拠を示せてないから犯人もあっさり認めるなと言いたい。飛行機の大爆発から建>>続きを読む
110分ぐらいに収めないといけない制約があるのか、登場人物がかなり早口で説明したり、どんどん場面も変わるので目まぐるしく感じる。序盤に事件の背景を全く知らない小五郎のおっちゃん感謝やで。コナンや平次が>>続きを読む
通勤中の学生や社会人、炊き出しに並ぶ人、ピアノの演奏に集まる人などどんどん人が配置されていくのが面白い。最後のピアノの演奏に至ってはカーテンが揺れている映像まで加わって100点。
ギリギリあっておかし>>続きを読む
あの「揺れる警視庁 1200万人の人質」の爆弾犯Aが脱獄して爆死する冒頭から飛ばし過ぎであり、色々凄すぎてありえない場面が続くのが良い。映画ならこれくらいやらないとね。液体爆弾と高低差がある渋谷を掛け>>続きを読む
元気なときに見ないと体がもたない。唸り声をあげて突進してぶつかり合う男たち。絶対に当ててるとしか思えない壮絶なアクションに唖然とするしかない。主人公のイコ・ウワイスや巡査部長のジョー・タスリムもシラッ>>続きを読む
村ホラーと日常生活の延長線上のテンション低めだけど高レベルのアクション映画を掛け合わせた映画。まず村ホラーとしてその陰湿な不気味な雰囲気は出せている前半は面白い。その後にバトルアクションが待ち受けてい>>続きを読む
画面に汚いものが映らない良きエンタメ映画。ヴォーン監督の映画は画面の隅から隅まで綺麗に統一されている。かっこいいキャラクターと綺麗な世界観。この映画は小説みたいな世界から少し逸脱してみせるからそこが面>>続きを読む
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの熱演が画面に宿っていた。語り口や受け答えから滲み出る色気、細長煙草を上品に吸うその仕草、全てがパーフェクト。どの映画でも絵になる何かに決意して鏡の前で自分でザクザク髪>>続きを読む
抜群に面白い。父親の死は転落死か殺人か、目撃者は視覚障害のある息子というあらすじだけでも目を引く。確かにミステリを期待してしまうがスムーズに法廷劇へと移行していくのが面白くて気にならなかった。魅力的な>>続きを読む
全編が伏線で冒頭から真相を仄めかす鍵が随所に登場し謎は深まるばかりだし、映像も音楽も悪夢的。ディカプリオがどんどん神経症になって闇に堕ちていく演技が拍車をかけてミステリーとして一級品になっている。話が>>続きを読む
私もと言ったらおこがましいけど彼ら以上に長く生きているのにいまだに自分の体をコントロールできない。だからみんな誰かを頼って生きてるし支え合って生きてる。出てくる人たちみんな優しいというか良い人ばかり。>>続きを読む
ガイ・リッチー映画といえば特に初期作の頃は気取りすぎという印象があったが最近の作品は力が抜けた佳作の娯楽作品を出し続けている印象。本作においても過剰な演出は避け非常に的確な演出を選び続けており力作であ>>続きを読む
サスペンス要素はあるけどマーベル初の本格ミステリーと謳いながらカケラも感じさせない。マーベル初の本格ミステリがどんなものかかなり期待していたのに残念。敵のエゼキエルにもう少し背景を持たせればシャマラン>>続きを読む
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尖ってるなと思う。理解しようと努めるけどそれには支離滅裂すぎる。「君たちはどう生きるか」を見ている感覚に近い。かなり混沌としている映画だったけど笑えるコメディ映画でもあった。怖い状況に追い込まれている>>続きを読む
LAの夜をダッジ・チャレンジャーで狩る姿を捉えているだけで良い映画と思う。カーアクションも良かった。加えてギレンホールの演技、彼の社会に認められたいという欲求は次第に肥大していくのと同時に目のギラギラ>>続きを読む
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いきなり、どうした。と言わざるを得ないようなサービス精神を発揮してくれたのが良かった。いきなりイコライザー。ジャンル映画に変身する。
マーク・ライランスの渋さが光る映画。あのタバコの吸い方は只者ではな>>続きを読む
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ランティモス監督が作る映画内ルールをぶち破る存在としてのエマストーンの存在が大きい。製作にも関わっているというから彼女のこの映画にかける意気込みが伝わってきた。それくらいの熱演。自分は女性に対して理解>>続きを読む
人生は巻き戻そうとしてもできなしい、本作のように変声期を経て大人になってしまう儚さを岡聡実から感じられてついつい涙腺を刺激される。山下監督らしさ全開のオフビートの中に最後にはちゃんと爽やかさを持って前>>続きを読む
ハーヴェイ・カイテルのあの唸り声。ティム・ロスの今際の際の声を聴くために今後もまた見てしまう。
視線の交錯とか変なカットバックとか興味を惹かれるものはあり。しかし、犯人当てゲームとしてはかなり易しくて、特に金田一が推理をしなくても誰の目から見ても明らかなのら本格ミステリ原作の映画化としてはどうな>>続きを読む
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オープニングにキレのいいゴア描写で期待を煽ってくるがその後がノリきれないところがあり少し心配したが、あのおぞましい"手"が出てきてからスリルが目減りすることなく話が進み続けて終わりまであっという間だっ>>続きを読む
前作は全てパソコンの画面上で起きていることが画期的な作品で本作はその二番煎じと思ったが前作を超えてやろうとする気概に満ちた作品。前作以上の仕掛けがたくさんあり二転三転と程よく翻弄してくれる。
まず、現>>続きを読む
北野武監督の初期作を観るとやっぱり静かな暴力というのが鮮烈だったような記憶があるけど今回怖がらせる気はさらさらないんだろうけど全体的に騒がしくそういうハラハラするようなシーンは皆無と言ってていいほど悪>>続きを読む
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ミーガンの造形につきる。いじめっ子を森で四つん這いで追ったり、手を使わないで起きる、助走をつけずに宙返りしたり廊下で踊る場面はとても不気味で楽しい。クライマックスの旧型が新型に勝つ構図はリアル・スティ>>続きを読む
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娘との絆を取り戻そうと奮闘するお涙頂戴かと思って見ると面食らうというかそんなに生やさしいものではない話ではない。やはりアロノフスキー監督、追い詰め方も追い詰められ方も容赦ない。チャーリーは歩くことも立>>続きを読む
あまりに登場人物が多くなってそのどれにも時間を割かないといけないためかなり散漫な印象を受ける。ローマでの鉄球を実際に転がしての撮影という姿勢は偉くて所々CGが雑のような気がするがバイクやカーアクション>>続きを読む
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キャプテン・マーベルの続編という立ち位置いわば超大作の続編なのに非常にコンパクトなヒーロー映画にしあげてきたなという印象。質はともかく量がパワーアップするのが続編と思っていたけど必要最低限の説明に留め>>続きを読む
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最初の大戸島のドラマパートがゴジラの見せ方を含めて平板に感じられたのでかなり不安に感じられた。ただ慣れというものがでてきてベタながらしっかり気持ちよく一個一個踏んでくれる展開にストレスなく見れた。
結>>続きを読む
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映画は隙がなく導入から画面も美しく統制されているが暗殺者は隙ありまくり。モノローグで仕事の流儀みたいなものを語るけどあまりうまくいかないのが笑える。私のような一般人も今日はこういう段取りでいこうと色々>>続きを読む
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レオナルド・ディカプリオ史上1番情けない顔が見られる。情けない演技の引き出しの多さがすごく、何も理解していない感が抜群にうまい。形だけの署名とかどうみても怪しいのにサインしちゃう。目の泳ぎ方、への字口>>続きを読む
ロッキーが不在なのはクリードの映画なのに番外編のような印象を受けてしまう。それはスタローンが離れて完全にクリードの内側を掘っていく映画だから仕方ない。ボクシング映画のある種の宿命で結局は自分が自分であ>>続きを読む
巨大な陰謀に立ち向かう警察側のパートが間に合わせで作ったようなB級加減。警察の演技のテンションがあの田舎の町の人たちと合ってない。最後の写真が丸わかりの合成写真とか細部も気になる。いかに監督がデンゼル>>続きを読む
やはり怪作。原田監督というとことである程度身構えていたがフィクションと現実の世界の構築の仕方が上手いからすんなりこの変な世界に身を任せられる。序盤にジャズ歌手の坂田さんが出てるのを確認できたから西成の>>続きを読む