tagomagoさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.0

「ゴーン・ガール」を思い出したがこちらはかなりコメディに寄せている。結果、なんとも言い難い奇妙な映画に。一応、ミステリ的な引っ張りはあるけど突然アナケンがヒップホップを歌ったり、実際に起きてることは深>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

キツいと思うところもあればクスッと笑えるところもあり。結婚は一筋縄ではいかないと思うところもあればストレートに感情に訴えた着地をするところもあって話は戻って一筋縄ではいかない。

お互いの良いところを
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.5

前作の「シャイニング」要素がなくても超能力者とヴァンパイアの対決ものとして存分に楽しめる作品。中盤あたりから超能力者バトルものだと気づいてかなり乗れる映画になってしまった。少女アブラが徐々に能力を解放>>続きを読む

十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

3.5

密室劇。若手俳優たちの演技合戦。名探偵真剣佑の見事すぎる推理とロジックの積み重ね。これは原作の力が大きいと思いますがミステリとしてなかなか凝ってると思います。いるはずのない13人目を軸に謎が少しずつ明>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

潔い完結編。色気を見せることもできただろうにスパッと終わらせた。最後、赤の風船がプカプカと浮いてくるんだろうなと期待してたんですが良い意味で裏切ってくれたなという感じです。

本作の白眉である全裸ババ
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.0

序盤はそんな小難しいこと言わんでもとなかなか乗れずにいたところはありましたが機雷原やソナー網を掻い潜る場面あたりから緊張感もあって映画にも没入しました。
その前の場面で潜水時に艦が傾くんですが男たちが
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

4.0

今どきのものとしてはあまりに捻りがないがアクション大作として面白い。正統な続編として宣伝されているが確かにそう呼ばれてもおかしくないほど。シリーズへのオマージュをきっちり含みながらファンへのサービスも>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.0

ぶつ切りのエピソードが流れては大仰な音楽が流れ感動的な演出をしくさる。これが何個か続いて辟易するんだけど特に話の中心である連続殺人事件と絡みがあるわけではないので特に中盤は停滞する。こいつ怪しい程度の>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.0

前作のチャプター2は1の世界観を力技と豊かな想像力で押し拡げた傑作だったのに対し、今作は少し度が過ぎているような印象を受ける。こっちに笑ってほしいのかと思うような妙な演出があるのはいいが狙いすぎてるの>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

監督が70年代の映画「タクシードライバー」「カッコーの巣の上で」などに影響を受けてると言ってる通りそれらの社会派映画に上手い具合にジョーカーというピースをはめたなという印象。実際に見てみると上の2つの>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.0

大都会に生きる孤独な男。部屋に引きこもっては銃いじり。外に出ればポルノ映画を観る。心の底には社会に対する憎悪が渦巻いている。孤独な男が誰かに注目されたかったということが痛いほど伝わってくる。大統領の狙>>続きを読む

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

5.0

なんでもかんでも管理したがる体制側にひと泡ふかせる痛快な映画と思っていたらかなり重い一撃が入る映画だった。
マクマーフィのクズっぷりは重罪を犯して労役から逃れるために精神病院に入ることから明らかで看過
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ネットワーク(1976年製作の映画)

3.5

テレビ業界への痛烈な皮肉。視聴率1パーセントが何百万ドルのお金になるか、たとえ事実に即してなくても面白ければいい。視聴率のためならテロリストとも組む。そんななりふり構わない野心家のダイアナがテレビの化>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.8

たまに笑える描写はあるのだがブラックコメディと呼ぶにはあまりにも痛々しくて見てられない。相手の言葉の意図がわからず狂気に走る姿にタチの悪さを感じる。好きな人を振り向かせたい。人に認められたい。夢を叶え>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

4.2

これはいったい何のため?といったカットが頻出するのでアート志向の映画と思いきや娯楽作としても観れる作品。
序盤のミラーハウスから何か最悪な事態が起こるぞと度々思わせてから予期せぬ者たちの家宅侵入で緊張
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

4.2

タイの刑務所が強烈。リンチやレイプ、麻薬なんでもござれの刑務所で無法地帯化してる。加えて元囚人をたくさん起用しているのでホンモノ感が加速してます。タトゥーだらけの人たちに戦慄しました。こんな所に放り出>>続きを読む

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.5

オリジナル版を単になぞっているだけという印象。の割には妙な改変もあってそこは外してくるんだというところも多い。主人公の娘のトラブルが他のメンバーの不倫問題に置き換わっているのが残念。今作の娘に関しては>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

もはやタランティーノのトレードマークとなった感のあるイングロリアスバスターズ、ジャンゴに続く歴史改変もの。映画で歴史と闘うシリーズ。マンソン一味をコテンパンに容赦なく痛めつける描写は爽快さはあるものの>>続きを読む

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

4.2

vol.1と比べたら今作の方がタランティーノらしい作風。派手さやバイオレンスは抑えめだが登場人物の内面に迫る描写に時間をかけドラマをつくっている。序盤のなんでもない会話に続く悲劇からそこまで会話を引き>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

4.0

よくタランティーノの代表作で名前が挙がる本作だが見返してみるとかなりの異色作。日本のヤクザ映画やカンフー映画などのB級映画からのサンプリングが目立つ。取り入れまくったおかげで物語は破綻すれすれ。沖縄が>>続きを読む

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

4.2

大人の淡い恋愛を落ち着いた演出で見せる。そのタッチゆえなのか序盤はゆっくりと進むように見えるのだが運び屋、密売人、保釈金融業者、警察、ぼんやりしたロバートデニーロが入り乱れると物語の骨格が出来上がって>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.2

マドンナの曲、チップ文化など中身のないような話をペチャクチャ喋り散らかす導入。そしてあの有名な曲。最高のスタートを切ってくれる。

カフェの会話から強盗が終わり逃走中の車内へなど時間軸を前後することで
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.5

前半は車を凶器に殺人を繰り返す男に妙な緊張感を持たせ、ホラー風味な展開。女たちに有無を言わさない様の迫力はカート・ラッセルの顔力も加わり今作屈指の怖さ。そして、直後にグロい映像が飛び出す衝撃。
後半は
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.2

どんでん返しに注目が集まりがちですが母が子を思う気持ちと最後の結婚式のビデオなんて涙腺を刺激しまくるドラマがある。シャマランはほどんどの作品で家族の絆を描く。実はオチより人間ドラマの方に軸足を置いてい>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まず、東京の背景美術のレベルの高さに目を奪われました。ここまで描き切るというのはなかなか難しいと思うところを細かいとこまで丁寧に描いているのは執念を感じました。プロダクトプレイスメントの量も多いのでま>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.2

終始PC画面上で展開される話になり同じ画が続いたら退屈だなと思っていたが次の予測ができないサスペンスに引き込まれる。
ホラー映画の「アンフレンデッド」と設定は同じだが飽きさせないような工夫に富む技の数
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デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)

3.5

ドノフリオが怪しすぎてね。序盤から金の無心をしてくるところで信用ならない奴ビンビンでくるから身構えてましたよ。この前半が非常に丁寧で家族が本当に仲良くみえましたね。ブルース・ウィリスが独学で銃を学んで>>続きを読む

スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

3.5

スマホを落としたらこんな怖いことがありますよと親切に教えてくれる教材ビデオとして有効。特に序盤はいちいち口に出して分かりやすく説明してくれるのでネットやSNSに関して知った風になれます。ただ全然スマホ>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.0

3でこれ以上のないエンディングを迎えたシリーズと思われたがまさか続編が出来るとは思ってもいなかった。そしてその必要はあったと思う。まず、冒頭からこのシリーズの歴史を感じさせ、ウッディとボー・ピープの関>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

3.5

なかなか飲み込みづらい映画ではあると思います。子どもが不思議な体験を通じて成長するというのは王道のストーリーだとは思うんですけど、くんちゃんの妄想では説明のつかないところもあるし、終盤の展開とか子ども>>続きを読む

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

4.0

冒頭の不穏な音楽と上空からの俯瞰ショットで今回も嫌なことが起きるんだろうなと不安を増長させる。そしてテロ描写もちゃんと逃げずに映していて本気度が伝わってきます。
一瞬で終わる銃撃戦の素っ気なさと容赦な
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累 かさね(2018年製作の映画)

4.0

都合の良すぎる設定やなんか知らんけど序盤から累に対してめっちゃキレてるニナ、ニナに違和感がありつつもあっさり退場する舞台演出家など引っかかるところはある。しかし、中盤からそれらを飲み込んでしまうほどの>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

敵の魅力が増すほどにスパイダーマンの映画は面白い。スパイダーマンに限らずだとは思うが今作は敵か味方か分からないギレンホールの妖しい魅力が最高。親身になって相談に乗ってくれたかと思えば目をギラギラさせて>>続きを読む

アラジン(2019年製作の映画)

4.2

当初、青いウィル・スミスを見たときはディズニーも道を踏み外したなとニヤニヤしたのですが予告編を見てみるとこれはもしや期待できるかもと思ってしまいました。そもそもウィル・スミスにバディものとどこまでも陽>>続きを読む

闇金ウシジマくん ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

3.5

顎戸三兄弟のビジュアルとか頑張ってたし、太賀が演じた甲本が踏みとどまるところも泣けた。子ども時代のキャストもハマっていたので良かったです。
しかし、話の意外性はなく少々食い足りなかった。調子に乗ってた
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闇金ウシジマくん Part3(2016年製作の映画)

3.5

高橋メアリージュンがキレてたらとりあえず良かった前作と比べ若干トーンダウンしているのは残念だった。ウシジマくん並みの凶悪な敵も用意してほしかった。

本郷奏多が演じた沢村のエピソードは良かったです。一
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