tagomagoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年製作の映画)

4.0

ロジャー・ディーキンスの撮影と相まってスローなペースこそこの映画の真髄みたいなところはあるかもしれないがやはり前半は長すぎる。後半からブラピの心情の振れ幅が大きくて見所ある。強盗の作戦会議のあの3人の>>続きを読む

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.2

出来すぎ上手くまとめようとしすぎな感じはあるものの楽しく見れた。スーパーフライの家族がすぐに手のひら返しする様は100分にまとめたかったからかもう少しやりようがあったような気がする。彼だけが悪人を押し>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

この実話になった話も知らないし、グランツーリスモを日本人が作ってることさえも知らなかった。何度か遊んだことはあるがマリオカートぐらいに思っていたら全然違っていて今思えば映画の言う通りシミュレーターだっ>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.5

素晴らしいアクション映画。どのアクション映画よりも最先端で高品質。寄らないで引いてみせるしあまりカットも割らないのはちゃんとアクションできる人がやってるから。ゲーム画面を見ているような俯瞰したアクショ>>続きを読む

狼の死刑宣告(2007年製作の映画)

4.0

かなりエグい展開。家族がいないとかなら分かるけど復讐するなら緻密な計画を立てて家族を巻き込むなというわけで、家族をあの家に留まらせておく必要はないはず。おバカな父親としか思えない。ただし、そんなことは>>続きを読む

イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

クローネンバーグ監督といえば難解な印象があるが本作は娯楽要素が強めに出ていて非常にバランスが取れた映画。サウナでのフルチンバトルのキレ味、あれひとつでバイオレンスアクション映画として映画史に刻む。ヴィ>>続きを読む

フィクサー(2007年製作の映画)

4.2

50ドル分流してくれと言ったときの勝利の余韻とはまた違う友への想いみたいなものを感じられる名シーンを演じたジョージ・クルーニーの顔が忘れられない。喋りまくるトム・ウィルキンソンや動揺するティルダ・スウ>>続きを読む

オーメン(1976年製作の映画)

4.5

運命からは逃れられないというのが、ピタゴラスイッチ的な殺し方になってついつい「ファイナルディスティネーション」を重ねて見てしまう。どうやって撮影したのか気になるヒヒの襲撃は、怪我したヒヒのボスを車の中>>続きを読む

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

さすがフェイクドキュメンタリーで無双している白石監督。自ら更新していく姿勢、更にコワすぎ集大成で詰め込んだ結果の尺は80分弱。強い。中盤からの擬似ワンカットはFILE-04の花子さんをさらに進化させた>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章(2015年製作の映画)

4.0

白石監督はこういう話を作りたかったんだなと思う。決してリアル志向ではなく世界の終わりを真正面から描いた意欲作。その道中で「ありふれた事件」ライクに田代がどんどん異様な事態に巻き込まれていくさまを見せつ>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版(2014年製作の映画)

3.5

必殺の工藤パンチや工藤キックが炸裂。現場に乗り込んでから車に引き返すまでものすごいテンションで突っ走る怒涛の展開。「運命に逆らえってな」名言が生み出される工藤の過去。見どころは多数ある。工藤vs鬼神兵>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪い(2013年製作の映画)

3.5

最終的には古の神まで踏み込むことになるとは。今までのネタを伏線として活かすとは。真壁先生まで出てくる超展開。市川を助けるために工藤自ら異世界へ飛び込む熱い展開が用意されていて痺れる。ほぼ工藤が招いた事>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

脚本上の詰めの甘さも往々にしてみられるのが釈然としないところではあるが怖くて面白い。白眉はあの家に入った途端ループが始まる場面の鋭さよ。久しぶりにホラー映画でゾワっときた。家の立地も素晴らしくて外観か>>続きを読む

300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

4.0

全てのコマが絵画のような美しい映画。史実に忠実ではなくフランクミラー原作の映画化が正しい見方。原作をそのまま実写化するという意味では最高峰の映画。屈強な筋肉集団やキラキラしたクセルクセス、不死の軍団な>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

セオリー通りにはやってくれないもどかしさもありつつ全体的には楽しかった。特にケンを演じたゴズリングはアカデミー賞もの。ライアン・ゴズリングがあんなに楽しそうに笑顔全開で踊ったり歌ったりするのはあまり見>>続きを読む

デストラップ・死の罠(1982年製作の映画)

4.0

忍び足で敵に近づくというコメディぽさもあるが、敵の思考を先回りしたものが勝つというのが常にあって誰が優位に立つかというゲームを見てる感覚はスリルがあって楽しい。どうやら原作は有名な戯曲であるようなので>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

4.2

河童というイメージからそんなに不気味な感じがしなかったけど都市伝説的に語られる怪異で引き込まれる。結果的にはこのシリーズお馴染みになってしまっている失敗はしたけれど、工藤と鈴木が手を組むところは燃えて>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

3.5

工藤の粗暴さがパワーアップ。その粗暴さが一種の清涼剤になっているのが可笑しいところ。その工藤の要求に健気に応える市川という関係性がすでに出来上がっている。全く予想のつかない展開に驚いて笑ってしまうが非>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

4.0

口裂け女がただ画面に映り込むのではなく、しっかりと爪先から頭の先までばっちり映るのでそれは楽しいです。検証するだけでなく捕獲するというのが新しい。金属バットで追いかけるのが愉快。呪術師のところは後々の>>続きを読む

サンシャイン2057(2007年製作の映画)

3.5

108分ぐらいなのでこの手の映画としてはテンポが良すぎる。映像が凄くて今の映画と言い切っても全然通用するレベル。船内の色調を抑えた映像だからこそ太陽のパワーをビンビンに感じられる。この美しい映像がなけ>>続きを読む

ユナイテッド93(2006年製作の映画)

4.2

見てる間、絶えず事実が突き刺さり、この事件の被害者や当時必死に働いた人たちを思うと胸がいっぱいになる。それを余さず110分で描き切った監督すごい。無名の俳優で当時の混乱と焦燥をドキュメンタリータッチで>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.2

1人じゃどうしようもないことを家族集まれば何とかなる精神で突き動かす。そのテーマ自体をバスで説明しきっているのが上手いというか、この時点である程度成功といっていい。最終的に破産寸前という問題は解決して>>続きを読む

ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.2

香港映画インファナルアフェアの見事な翻案と言ったら怒られるだろうが、スコセッシ監督が自作のグッドフェローズなどのマフィア映画の更新を試みた映画でもある。長尺ではあるが映画のリズムと編集とカメラワークは>>続きを読む

エクソシスト(1973年製作の映画)

4.5

これ当時観た人はショッキングな内容と思ったに違いない。少女が汚い言葉を吐いたり、首が回転したり、空中浮揚したり今見ても驚く。監督のパワハラによって引き出された役者のひきつった顔が見事と言っていいのか。>>続きを読む

スキャナー・ダークリー(2006年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

常に視界が揺らいでいるアニメ映像で現実か否かを疑いを持たせてくる。ドラッグを扱った本作にはばっちり合っている。幻覚もそうだし、スクランブル・スーツの描写も実写で映像化していたら今見たら古臭くなっていた>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最後の崖から飛ぶところが潜入にはなるだろうけど今までにあったどうやって潜入するかの期待感が前作以上になかったのは致命的だと思ってしまう。予告で見せていたから簡単に予想がついてしまう。あのバイク大ジャン>>続きを読む

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

4.2

リーアムニーソンのこの手の映画はマジでハズレがない印象。乗客に対して国際線1年間無料は愉快でした。誰が犯人なのか探す過程にハラハラしたダレることのないタイムリミットサスペンス。リーアムを疑心暗鬼に追い>>続きを読む

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

4.8

本作はなんと言っても臨場感を発揮させるためのワンカット長回しが最大限に生きた映画である。作品の方向性を決めるオープニングの爆破テロや走る車の中での1カット長回しはそれ用に機材を作るほどの情熱を傾けてい>>続きを読む

アポカリプト(2006年製作の映画)

4.5

マッドマックス同様行って帰ってくるだけの話なのにここまで面白いのは監督の力量なのか。マヤ帝国も水が貴重な資源。初めの下世話な会話で盛り上がる高校生みたいな主人公たちに少し不安を感じるもののそこから90>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

4.0

ホラー映画なんだけど怖すぎないほどに楽しい映画でした。
ラッセル・クロウがめっちゃ良い。飄々としていて簡単には負けそうにない。扉を蹴り飛ばすことができる祓魔師なんてそうそういなさそう。簡単に祓えないと
>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

前作「X エックス」のサイコ婆さんの前日譚。前作はかなりエグめなスラッシャー映画として良作でしたが、本作はどこでパールが本領発揮するのか緊張感を持ちながら話が進むホラー強めの映画になっている。血みどろ>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

もし物語のネタバレだめとか言われてもそもそもこの話をどう説明していいかも分からないので、それは予告も作りにくかったと推察する。話の行く末が全くわからないというか筋を追えないがアニメーションの絵の力だけ>>続きを読む

NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)

4.2

かなりノワールの雰囲気もあり、心霊捜査官というタイトル通り謎の解明もあり、ホラーというよりはアクション映画的な要素もありで楽しめる映画。「セブン」を思わせる艶やかさをもつ。ナイフバトルがけっこう本格的>>続きを読む

憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

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選手を支えたスタッフにまで光が当たっている。監督やコーチ陣の気配りはもちろんだけど大リーグ側と交渉するスタッフやミーティングのための会場設営や資料作成をした人、バスの運転手、試合会場やホテルの警備員な>>続きを読む

ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

4.2

スプリット・スクリーン、クローズアップされる眼鏡を伝う汗、覗き見しているような感覚の一人称ショットなどはデパルマの味付けで楽しませてくれる。あとセリフと映像が真逆の意味を指す場面は非常に味わい深い。ミ>>続きを読む

バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲(1997年製作の映画)

4.5

強調されたお尻と股間に思わず笑ってしまう。序盤の滑空やバットクレジットカードなどあまりに冗談じみた映画でみんなに楽しんでもらいたかっただけという監督のエクスキューズがあるが、私は申し分なく楽しめた。ポ>>続きを読む