はまたにさんの映画レビュー・感想・評価

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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

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金曜ロードショー、英語音声に日本語字幕を添えて。

全集中で見たわけじゃないんで点数はつけないけど、そりゃもう名作中の名作でした。鉄道、パイゲロ、池のヒル。それ以外の記憶がすっ飛んでたから、感情昂ぶる
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.6

スワンキーにとってのツバメの渡りは、ファーンにとっての見慣れたエンパイアの眺めだっただろうか。「もうこれで終わってもいいわ」と思える光景を経て始まる次の旅路には、きっと異なる涼感の風が吹いているのだろ>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

4.4

スーパーワンダー目の保養。

前作でも全くおんなじこと言った気がするけど、とにかくガル・ガドットが美しい。神々しい。見目麗しいことこの上なし。これぞまさしく女神様。見えそうで見えないチラリズムも含めて
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.6

思った以上に呪術廻戦な中華アニメの現在地。

無限様が列車で活躍するので無限列車とも言えるんだけど、鬼滅の刃ってよりは呪術廻戦なのな。

妖精と呪術師、人間と共生派と人間滅すべし派、能力と呪術、その中
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ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

4.4

小さい頃に絵本で読み聞かせられた「よぶこどり」って童話を思い出しちゃったな(嫌いだけど)。

人間と狼。戦争と信仰と神の世界と、血と自然と精霊の世界のよからぬ巡り合わせ。邂逅。キリスト教とアニミズムの
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.2

秋だ一番煉獄さんアッチッチ祭り。

主題歌のタイトルが「炎」って、そらそうだわなあという内容。それくらい煉獄さんフィーチャー回でした。

本作は劇場版オリジナルストーリーじゃなくて原作を映像化したもの
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.4

時を戻そう。悪くないだろう。そんなバカな! …って言ってる俺のほうがバカなのかもしれない。

クリストファー・ノーラン待望の最新作、それはぺこぱイズム溢れるN-1 GP(ノーランワン グランプリ)3位
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.2

若さが勝手に燃えている。そんな輝きに持ってかれる映画。

兄貴から影響を受けたカルチャーのど真ん中にいて、CDのアーティストよりも遥かに近い距離にいたのがヤンチャボーダーの兄ちゃんたち。家庭からの逃避
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

冒頭、颯爽と滑るスケートボーディングの光景だけで、それが彼らの逃避となり救いになっていることがはっきりと理解させられる。それだけ美しく、強く惹きつけられる。

自分と仲間の毎日を何年もカメラに収め続け
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はちどり(2018年製作の映画)

4.6

そのしこりを取るとずっと長く痕が残ることになるよ。下手すれば後遺症が残ることも。確率は低いけどね。そんなお話。

人それぞれ。それだけのお話。
家族も友達も恋人も優しい塾の先生も、それぞれの人生をそれ
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.8

逮捕されたとき、タイラーの表情はくしゃくしゃに歪んでいた。

それがなんとなく、恋人アレックスの言う「あなたはいつも自分のことしか考えてないのよ!」を証明しているように思えてしまう。苦しみ悶え狂った先
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サンダーロード(2018年製作の映画)

4.0

冒頭の葬儀のシーン、普通にいい見送り方だなと感じてしまって軸がずれてしまった。

『リトル・ミス・サンシャイン』のコンテストシーンのような、世間的にはひんしゅくものでも、これが最高の愛情表現、最高の決
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

5.0

グレタ・ガーウィグが闊歩するのは映画史堂々ど真ん中。前行かば傑作が列をなす。そんな念すら抱かせる。

「売れるためにあえて結末を変えてあげる」。それはジョーの台詞であり監督の本作に対する本心でもあろう
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.4

そろそろ観に行かないとな〜、と思ってるうちにコロナっちゃった作品。劇場再開によって鑑賞チャンス到来。

しかし、なんっちゅうかシンプルに響かんかったな。自分のわるい習慣ですぐ手紙の内容がもたらす意味と
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.6

映画再開は特別なタイトルじゃなくっちゃね。
ということで、それにふさわしい作品を4Kリマスター版&IMAXシアターで。

4Kとはいえ30年以上も前の作品なので映像の鮮度がそこまで蘇ってるかというとそ
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コロンバス(2017年製作の映画)

3.8

詩ではなく建築に語らせた(かった)パターソン。てな趣。

暗記のように建造物の特徴を諳んじる彼女、ガイドは同じ知識を繰り返し説明することで満足してしまうんだと男。「だからそうじゃない、どこに惹かれたん
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.8

ハーレイ・クインは生身の人間である。

そこはどうしたって覆してはならない前提だったはず。魅力爆発のマーゴット・ロビーはもちろん、ドラマ版「Fargo」シーズン3コンビ(ユアン・マクレガー&メアリー・
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.8

ポップさが不気味に勝ってむしろ健康的に見えてしまう。そんな白夜の宴の怪。

要は、言うほど怖くなくない、ってこと。そんなにグロくもないし追い詰められる恐怖もないし集団心理のおぞましさもない。不穏さがだ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.4

ぬかるみに取られた足は演技ではあるまい。不意に滴る鼻水も演技ではあるまい。思わず吃った一言も演技ではあるまい。そうした不確実性を戦場の息吹、リアリズムとして取り込まんがための超長回し……かと思いきや、>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

エンターテイメントの熱量から、ひんやりとしたコンクリートの余韻まで。

予備知識なしで観たんで『万引き家族』とどう違うのかな〜くらいの気持ちだったんだけど、ぜんぜんまるっきり違うし韓国映画お得意の凄惨
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.6

『天才スピヴェット』『リトル・ボーイ 小さな僕と戦争』と並べて、ピュアピュアチビ助少年ボーイのカラフルフェアリーテイルコメディと名付けたくなる一品(長い)。

特に後者との共通点は多く、①第二次世界大
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.8

待望の「全部入り」の片隅で。

38分も足せばやはり冗長に感じる部分もあり、物語としての伸びのあるストレート感は薄れた嫌いもあるものの、「こちとらそれが観たかったんじゃい! 」でご破算ってことで。
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.2

ジェダいい話、第9話完結編。

もう何がなんでも泣かせてやるぞ! な終盤の過剰演出にまんまと涙したのは、フォースの流れに包まれたというよりシスの力に屈服してしまったようで、めちゃくそ口惜しい。この涙に
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

肩肘張らないおひさまモードのダニー・ボイル。

ビートルズのいない世界で巻き起こる恋愛模様を眺めては、やっぱビートルズの曲はいいな〜って言えんのお気楽で良い。ちょっと拍子抜けにも感じたけど、拍子の抜け
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.6

これは『わたしは、ダニエル・ブレイク』の変奏曲ではないかと思う。「これは私たちにも起こりうる話だ」と「これは私自身の話かもしれない」の違いなだけで。

タクシードライバーだなんだはもちろんインスパイア
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.8

過去最大級の台風がもたらす強風の音とともに、このファンジンを。

ドラマ本編の結末には少しだけ想像の余地を残してくれるファンタジーがあって自分はそれをすごく気に入っていたのだけど、テレビのニュースとし
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

5.0

感想書くの忘れてた…。満点やのに……。

とりあえず、もうだいぶうろ覚えだけど、もうめっちゃよかったです。。

主人公ケイラの、問題のほとんどは自分のありようにあって周りの何かじゃないと思える感性の素
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.6

タランティーノ、再び歴史を改変す。
(イングロリアス・バスターズ以来2犯目?)

今回はスッキリ痛快じゃなくほっこり安堵。到達点が違えば描かれる道程も違うわけで、どこからギアを上げていくか、何が伏線に
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

4.2

バーナーで額に汗してこじ開けた赤い金庫。そこにあったもの。

普通の映画なら何かしらの意味やら示唆やら哲学やらをそこに込めるんだろうけど、これはきっとそうじゃない。「ただ、そうだった」というだけ。そこ
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天気の子(2019年製作の映画)

4.4

『君の名は。』より好きだったよ、天の気よりも気まぐれな子らよ。
相変わらず女の子のキャラクター付けや恋愛観に監督の癖が出まくってる気もするけどね。ヘキが。オモムロなヘキが。

東京、綺麗に描きますな、
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ムクシン(2006年製作の映画)

4.0

オーキッド3部作のフィナーレ! は、ずいぶんと淡い恋物語。10歳の少女オーキッドにはそれが何の形をした感情なのかも分かるまい。それが恋だと知れるは数年後。

こういう作品でなぜか印象に残るのは1人不自
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グブラ(2005年製作の映画)

4.6

画作り、展開、セリフ、音楽、なんちゃらと、長編3作目(オーキッド3部作としては2作目)にしていきなり映画としての完成度を高めたような印象。内容もめちゃめちゃよぅござんした。

今回はオーキッドの魅力爆
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ラブン(2003年製作の映画)

3.6

ヤスミン・アフマド監督の根底は見えるデビュー作。

まだ映画の体をなしていない剥き出しの作品といった印象。というか、まあまあ眠気も誘う作品の中、ショパン「別れの歌」にのせて興じられる石投げゲームだけが
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細い目(2004年製作の映画)

4.0

民族の違いも、世代の違いも、秒で恋する2人の前にはお呼びじゃないのさ〜。むしろ民族や世代といった背景さんの方が2人の姿に当てられ少しく変化していくようで面白い。

とりあえず、若かりし頃の長渕剛がマレ
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.0

スパイダー欧州紀行 〜ボイズンガルズ奮闘編〜

タイトルをつけるならそんなところ。しかし、今回は見事に情報遮断失敗。その失敗の仕方が想定外だっただけに、途中烈火のごとく怒ってた。くそ〜!

話として
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7月の物語(2017年製作の映画)

4.2

いや、ヴァンサン・マケーニュのおっさん出てこんのかいっ!

という心の叫びはやや本気ながら、久々のギヨーム・ブラック監督、楽しみました。

色恋に躍る若い男女はおしなべておバカで、すべからくチャーミン
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