はますけさんの映画レビュー・感想・評価

はますけ

はますけ

ベティ・ブルー/インテグラル 完全版(1992年製作の映画)

4.3

元のを観てないので、完全版から1時間程度カットされていると思うと、なにがカットされているのやら、、(過剰なベッドシーンか、?)
幸福と不幸の積み重なりと未来を求めて転々とする住居、とにかく周りの人間に
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.0

女学生版バクマン的な感じ
そう長くはない分数の中に積み重なる月日の描写がとても感慨深い
原作未読だが、演出的な構図もとてもスマートで素敵だった。
音楽もよかった

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.7

風船のようにとにかくあてもなくふわふわと漂う姿が苦しく切ない
気力もなく漂う様は滑稽で悲惨だが、余計なものは排除してありのままを描き切ったからこそストレートにくるものがある

ヴェノム:ザ・ラストダンス(2024年製作の映画)

3.6

相変わらずお茶目で歌って踊れるヴェノムが可愛い
3作目にして結構思い切った違う方向性に行くなと思った。シンビオートの設定もすこし緩くなったか
それぞれの個性とか特性があって戦隊もの感があるが、結構呆気
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スコーピオン・キング(2002年製作の映画)

3.6

ハムナプトラのスピンオフ
本編だとCG登場させられたドウェイン・ジョンソンが主人公で髪が生えている
ハムナプトラでもあった強い主人公、美女、お調子者のトリオで進行するので謎の安心感がある
ストーリー軸
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.3

一度だけだど多分潜むような深さに気が付かない、そんなような父の影と無邪気な娘ソフィの束の間の滞在
近似のソフィアコッポラのSOMEWHEREとはまた異なって、なんとか体張ってよく見せようとする父の姿に
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(1990年製作の映画)

4.3

一部連なる話はあるが作中でも描かれるような美術館の中でさまざまな絵画を眺めてるようなオムニバス
すべてに無駄がなく、すべてが突き詰められている
それぞれの話の振り幅も凄まじい。だが、すんなり入ってくる
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.1

すべてが一枚絵のような美しさがあった
ただ内容は反して憎悪と裏切り、陰謀の数々
そうしたギャップの凄まじさ

結局ベネデッタの魂胆は不明だが、翻弄される周囲の人間模様、偽りの信仰等々描かれる姿が結局人
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別離(2011年製作の映画)

4.3

間違いなくイラン映画の最高傑作(そんなに多くみてないけど)
複雑すぎる様々な二項対立が絡みに絡み合って社会問題を強烈に描き出す
イスラム社会特有な部分含めても全然見やすく、引き起こされた嘘による溝の深
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デイ・アフター・トゥモロー(2004年製作の映画)

3.7

なかなかハラハラする気候変動系のパニック映画
2択を自分ならミスるだろうなと思いつつ、ジリ貧覚悟で籠るよりなにかアクション起こしたいって思っちゃうんだろうな

雪のニューデリーで温暖化反対を訴えるシー
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.0

クー!

アホにもシュールな世界観だが、徹底した世界観の醸成は見事
砂漠を練り歩き、地下都市の救出作戦やら意外に展開が多いが、どこ切り取ってもシュールさを損なわない密度
優れた文明を持ちながら退廃した
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.6

思春期のひと夏の冒険はまたいつ再会した時の思い出話となる
発想であったり、アメフトの立ち向かいといい、若さならではの思考に驚かされるが、誰しも通っていく大人の道かもしれない。ただそれにしても意外にしっ
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シリアスマン(2009年製作の映画)

3.9

ユダヤ教徒の不条理コメディ
対人の小さな不幸重なったとて、不可抗力な大きな不幸の前だとすべて小さくどうでもいいね
結果論ではあるが拒否せず少しでも受け入れてあげればよかったんじゃないかとか思ったり、御
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希望の灯り(2018年製作の映画)

3.7

日常の片隅を切り取って、その中で普遍な美を見出すような、そんな作品
主人公が元に振り切れなくて良かったという安心感ありつつ、劇的な展開はなく淡々とした印象

マリオンの家正面、象徴的に分断された構図が
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ハムナプトラ2 黄金のピラミッド(2001年製作の映画)

3.9

1のほんとそのまんまの続編で、勢いままにスケールアップした感じ
行動の理由づけはかなり薄いが、そのままとりあえず突き進む感じは嫌いじゃない
画面転換の仕方や音楽が普通にかっこいい

アーデスベイの渋さ
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.6

原作未読だが、まあこんなもんかという印象
先が読めてしまう展開と、それぞれがそれぞれの音楽を目指し極めていくには描き足りなすぎるあっさり感がすぎる。だから結果出たとて、あそうなの。で終わる
(流石に4
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.1

よく言えばとてもユニーク、悪く言えば言葉本来そのままのグロテスク
知られざる向こう側の世界を垣間見てしまったというか、そうしたまたもう一つの世界、種族、ジェンダー等々通して強烈にこちらの価値観をかき混
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.4

北欧版ハズバンズとでもいうべき、4人の男の挫折と再生の物語
マッツの踊り狂う姿が大変美しすぎる
シューベルトの幻想曲をはじめとして曲が良すぎるし、デンマークの国民性が節々で滲み出る

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.9

絶妙な不器用加減を携えて、猛進していく姿は案外人を魅了していくものなのか
惹き寄せられる波長と浮き沈みはあるが、波に乗れたら本当に強い
ただ絶妙なコメントし辛さと周囲の人間の微妙なデリカシーのなさがと
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山の焚火(1985年製作の映画)

4.2

壮大な山々と透き通った空気、静謐な世界
断絶された世界の確執は予想以上に凄惨
オイディプス的な悲劇の展開だが、綺麗な映像と狂気さが内包され、妙な心地の気味悪さ
怒りの気質は遺伝するもんなんやね

怪盗グルーのミニオン超変身(2024年製作の映画)

3.4

色んな要素を詰め込みすぎた結果、却って全体があっさりしてしまった印象(色々出汁とか煮込みすぎて逆に主張がとっ散らかって美味しくないスープてたまにあるよね)
鶴瓶の声が聞き取りづらすぎて、字幕付けるか吹
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.6

様々な感情が併存してくっついては離れて、とても簡単には言い表せない
ドランぽさ全開で衝動的な部分と思慮深い部分が入り混じり、それがさらに海も歳も跨いだ2人を駆け巡る
ヒット曲を多用しすぎな感は否めない
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.3

リアリティに溢れすぎて、ふと自分が生きる世界が残り半年ではないよな…?と思ってしまうぐらいよくできている
蛇足はあれど、それ以上な喫緊な問題に真正面からぶち当たる豪華なキャストの絵面の強さを持った人物
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ヒットマンズ・レクイエム(2008年製作の映画)

4.2

話はシンプルながら楽しめる作品。多少のあっさり感が程よい
多少のブラックユーモアと登場人物が割とアホが多いのが伏線となったりと散りばめられている
意外と音楽がかっこいい
コリンファレルの顔濃すぎてひと
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.4

途中までは音楽の緩急含めて悪くはなかったが、後々思うと結局なんだったかと思えるぐらいに言葉が見つからない…
尺もそこそこ長く、恐怖にも感じるような狂気に満ちた数々。大変困惑させられた
思いやりと平等を
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ハムナプトラ 失われた砂漠の都(1999年製作の映画)

3.9

探検映画の王道をいく感じ。楽しい
緩急の付け方といい、映像の迫り来る恐怖な感じといいとてもテンポ感がいい
多少の余計なターンはありつつ、各キャラの良さが際立つ
小さい頃トラウマだったが、あの虫は無理だ
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レディ・マエストロ(2018年製作の映画)

4.4

構成上のご都合主義がある程度存在しているとはいえ、キャスト、演出とてもうまい形でまとめられている印象
冒頭からマーラー4番で始まるのがびっくりだが、その後も絶妙な曲選に心くすぐられる
20世紀前半の物
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.9

ある意味スピンオフのスピンオフみたいな立ち位置だけど案外楽しめた。ただマーゴットロビーだから成り立つ強さがある
音楽と映像の色使いが楽しい
界隈は異なるがブラックウィドウ的な女達の肉弾戦はとても痺れる
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.5

心地のいい長回しと独特な雰囲気
結局は無下にはすることない絆感じる関係性、またじわじわ醸成されていく展開がよい

エレファント(2003年製作の映画)

3.9

ある意味サスペンスの醍醐味な映し方
本当はとてもとても好ましくない行方だが、多角的に切り取られていく学校生活の側面、上位下位のカースト・恋人たち等々とても関係なく静かに進んでいく日常
こんなに恨めしく
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バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲(1997年製作の映画)

3.0

色々詰め込みすぎて浅く、ダークなシリアスさもなくなり愉快で陽気な世界となった
ただ、普通に人のいる表舞台のステージに出てくるバットマン&ロビンは違和感しかなかった

急なジョージクルーニーで誰役?と思
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.8

近未来の刹那を綺麗な映像と共に捉えて儚さと未知なる顔を知る
じんわりとした物語の展開と行末がとても特徴的

ベンことミンの演じるヤン(ややこしい)の素直で純粋な眼差しが素敵。とても幅広いよなあこの人
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ディーパンの闘い(2015年製作の映画)

3.7

ある意味1番怒らせちゃいけないやつ、敵にしちゃいけない的なイメージだったのか意味深な象
吊り橋効果の上位互換みたいなスリリングな戦いと光るカチューシャ着けてるディーパンの対比とギャップがすごいが、どち
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めぐり逢う朝(1991年製作の映画)

4.2

古楽器になにも詳しくないから一堂に会しての演奏が豪華すぎてびっくり
ヴィオール奏者の師弟の確執は心捕らわれ隠遁生活のお師匠さんに抗い、そして従う複雑で翻弄される関係。真の芸術とはなんぞやら
主人公の今
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.1

突然訪れる別れとつながる人間関係
3篇にわたって描くことでの人物描写の行く末が機微で傷を乗り越えていく過程がわかりやすい
失って見える夏の景色は意外と淡くなく結構鮮やかで風景がとても美しい

猫ちゃん
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バットマン フォーエヴァー(1995年製作の映画)

4.0

ジム・キャリーのキャラ勝ちなのは置いておいて全体的には割とすき。にしても強すぎる
トゥーフェイスの時折の仲違いもありつつ、倒す時はあっさりだが、至るまでのプロセスがあっさりとはいえ納得いくような戦法で
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