はますけさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Summer of 85(2020年製作の映画)

3.9

80年代の一夏を眩しいぐらいの映像美で描き切った作品。テンポ感は悪くないから割とすぐ観れた
ケイトの言葉からすると本質を捉えきれず幻想に囚われた男だが、プロセスからするとこれはとても切ない

関連性は
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

4.2

一作目はなにも思ってなかったのに急にガーフィールドとエマストーンやん!ってなった(なにを観てた?)
マスク被ると相変わらず陽気な感じかだいぶ陽キャだった
ラスト30分からの怒涛の展開はびびる。ただただ
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.2

全体像がなんとなく見えてきたと思っても実は虚像ということを何回繰り返したか…
この映画の1番の憎いところは2回目をすぐに見返せてしまう長さというところ

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

4.3

音だけで聴いていた音楽をやっと視覚的に映像で観た時の解像度の高さが素晴らしい(多分順番は違う)
ひとつひとつの構図の見せ方(例えば2列向かい合って並ぶに関しても手前が広く、奥が狭く画角としてすべてちゃ
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.0

曲がひたすらかっこいい
若さに対する時間の執着とカウントダウンが興味深かった

ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.1

意外に早いテンポに置いてけぼりになりそうだったのものの、ひたすらハラハラさせられる展開にどう転ぶか全く読めず楽しめた
なにが正しいかもうわからん

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.4

屈辱的なヘッドフォンでも、指揮者は指揮台のみが居場所。これが悲劇か日常か。視座によって大きく異なると思う。

途中、多用される長回し含め指揮者のドキュメンタリーかと錯覚するぐらいのクラシック音楽に対す
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ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

3.8

画面の暗さも相俟ってとってもとっても悪い夢に魘されている気分
シリアスとコメディの緩急のつかなさ、切り替わり具合が余計に悪い夢のような心地にさせる

闇落ち具合のプロセスは割とささっと流れてしまったが
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イーグル vs シャーク(2007年製作の映画)

4.0

面白おかしいはずなのに途中そんな笑みも消えるぐらい引いてしまったり、ただわかりみ深い瞬間もあり、、支離滅裂な感情
時折のストップモーションのアニメーションが微笑ましさを感じさせるが、それ以上のこじれた
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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.9

普通だったら一言二言かっこいいこと言うだろうなというところでも無口で突き通す姿が逆にかっこいい
にしてももう少し欲しかったところ

なにするにも自由だけど、おそらく前世界で虐げられてきたからこそストイ
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

3.9

一応ははじめての鑑賞だが、ところどころ見たことあるシーンが多いのは気のせいだろうか

いままで出てきた先生も含めハリー親衛隊とあの人たちの戦いがついにはじまるが、先生たちは戦いのときにだけひゅっと現れ
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エスター(2009年製作の映画)

3.9

ツッコミどころは置いておいて、えぐいサイコホラー
終盤のどんでん返しとハラハラは素晴らしい

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

4.0

このコンビほんと好きやわぁ、、
とにかくパブでビール飲みたくなる
絶望的な二日酔いのときは世界の終わりみたいな気持ちになるけど、それを良く描き表してる

それにしてもほんとキャストが豪華だなぁ、…

荒野の用心棒(1964年製作の映画)

3.9

イーストウッド渋すぎる…
音楽はこれぞマカロニウエスタンであるが、
拳銃一丁に拘って早撃ちしまくる姿はかっこいいね

黒澤版のもいつか観たい

悲しみよさようなら(1990年製作の映画)

4.0

ディンキーのモノトーンでもピンクでも似合っちゃう顔面の良さがすごい
桐島みがあるロキシーだが、その周囲の人たちの喧騒や不毛な行動もいろいろあるけど、自己逃避からちゃんと向き合うきっかけを与えた点でも十
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.2

内戦のもたらす暗さが全体を支配し、陰鬱な中にみえる逃避行とも言える夢想が切ない
ある種の「アンダーグラウンド」みたいな要素を感じる
手目玉のバケモノはこの作品だったのね

ところどころちゃんとグロいし
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.9

徐々にバディの純粋無垢さに魅せられた
「環境に優しいから」でさらに可愛さ爆発した

モノクロによることで暴動などの不穏さが増すことながら、消え難き家族愛とすべて包み込む祖父母の眼差しが印象的
演劇や映
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.4

瞬きする暇もなく突き進む展開が心地いい
ただ進む先が全くどこかわからず突っ走る
強炭酸飲みながら高速飛ばしてる感じ(?)とにかく脳汁ドバドバ

ニコラスとダニーの相棒になるまでの過程の描き方もいい、絶
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

4.1

やっとはじまったなという感じ。
伝統とはいえティーンエイジャーらしさがこれまた良い。魔法界のプロム的な
加えてキャストも素晴らしい。パティンソンは本当にカッコ良すぎるし、レイフファインズも待ってました
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5月の花嫁学校(2020年製作の映画)

3.3

時代錯誤な考え方はそれはそれで過去に存在した事実を認めざる得ないわけではあるけど、それにしてもこの展開はちょっと……と感じる。多少間延びするのに生かしきれてない感
最後の急なミュージカルで身の毛もよだ
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.5

パステルな薬を飲まされて悪い夢を見ている気分だった。ただ、いまの世情であるならば今の自分が生きてる世界も悪い夢のように思える
途中ネトフリ版ミストのようだった

支離滅裂な会話劇を聞いてるのが何度寝落
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.5

絶妙に不器用で自惚れてると思いきや、優しさ上の弱い一面もあり、一周回ってだんだんとそれが愛おしくなってくる──最終的にはレイラと同じ感情にさせられる
なんなら小走りする姿からそれがもう醸し出されてる
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

3.9

前半の冗長さは中々だが、
後半の張り詰めた緊張感の中での極限状態は観る側もハラハラさせられる。サスペンスの醍醐味を存分に味わった。
前半の都市の中ではぐれた犯罪者たちと
後半のジャングルでの死闘を潜り
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

4.2

作中で述べられることが全てだし、語り手批判?をするにも関わらず結局自分が語り手という点においてはある種のアイロニーと畢竟であるということだろうか
海外版ファミリーヒストリーを観てる気分だった

脈々と
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フランス組曲(2015年製作の映画)

4.3

戦争の対比のような自然の色彩豊かな描き方が印象的だった
また色彩表現ならず劇中の音楽も素晴らしく、詩的

義母はめっちゃむかつくけど、憎めんな。態度を貫き通す強さは頼もしいし、最後の表情はやはり悲痛

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

3.7

作風的には前二作よりは好みだが、広げた風呂敷をちゃんと回収できたかというとそうでもないし、割と唐突な端折り方が多い印象。ちょっと腑に落ちない。とはいえ全部観てないので何とも言えないし、回収されるかもし>>続きを読む

ある日どこかで(1980年製作の映画)

4.4

ある意味幸せな悲劇でもあるが、とにかく切ない
絵画的な画面の見せ方の美しくさも凄まじいが、なによりラフマニノフの音楽が掻き立てる叙情的な旋律が相俟って、それまた儚さも生んでいく。
(作曲自体が1934
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.1

割と序盤で血まみれなのタランティーノって感じ
見た目は渋いのに会話のアホっぽさがまたしょうもなくて良い
それぞれ人物の時間軸ごとの切り口で進むが、複雑になることなくシンプルで見やすい。音楽もいい

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.5

途中までは多少はワクワク楽しめたりしたけど、どこで行く道を間違えたのだろうか…
とはいえCGの技術はめちゃくちゃ上がってて、映像の迫力等は見応えある

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.3

よくもまあここまで見事にまとめ上げて綺麗に燃え尽きるとは…とは言え難解になりすぎず、シンプルに見やすい
リゾート装いのダニクレも可愛いけど、パンデミックに寄る人々の暮らしの変化ををちゃんと記録としても
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トランスポーター3 アンリミテッド(2008年製作の映画)

3.8

今回もめちゃかっこいいフランク
あの手この手で車から離れないようにするのは面白かったが、ヒロイン含め前2作は超えられなかった

ロシア人に対する扱い雑すぎてうけた(ロシア人は登場しない)

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.4

強烈すぎるぐらいのシュールで、だけど音楽含め少し癖になるような中毒性を持った作品。この魔力はなんなのだろうか。
畏怖の念も感じつつ、面白いと思ってしまう。


「猿の惑星」のシーザーのように知識を与え
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草の上の昼食(1959年製作の映画)

3.6

風景とマッチする見事な音楽と少々大袈裟で奇天烈な登場人物たちの組み合わせがまたどこか違和感覚えつつ収まりはとてもよく、不思議な爽快感を味わった

ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.7

この辺からもうあまり観た記憶がない
いろんな事件起こりまくる学校で退屈しなさそう

トランスポーター2(2005年製作の映画)

4.3

前作に引き続きひたすら強いし、子どもには優しいし、隙がない。強すぎる。
また夏休暇の警部と熱い友情感じて、これまた良い
消火栓のホースで戦うのはまたもや斬新

ガタカ(1997年製作の映画)

4.3

内容としては長くないながらも様々なドラマを織り交ぜてほどよいスピード感
設定はさることながら、遺伝子レベルの優劣で選択される社会の恐ろしさ…