ねこさんの映画レビュー・感想・評価

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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ジェイク・ギレンホールのあのギョロ目で、あの屁理屈超強引トークで「じゃ、今から銀行強盗ね」と言われて断れるヤツおるんか?
7回成功したとは思えない杜撰な計画とアホ仲間、よくわからない警察側の作戦、なぜ
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勝手に逃げろ/人生(1980年製作の映画)

3.0

ナタリー・バイとイザベル・ユペール
双方とも非常に美しく魅力的だったが、特にイザベルの存在感は独特で、ずっと目が離せなかった

死ぬまでの時間消費、とでもいうような日々を送る人たち
楽しそうでも幸せそ
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チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー(2020年製作の映画)

4.0

今現在、最も見たくない顔が登場するたびに不愉快な気持ちが蓄積していく
悪魔や下衆は笑って太って殺しまくって思い通りに意気揚々と生きているのに、なぜ、ただ心のままに誰かを愛し普通に暮らしている人々は死な
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.5

味わい深い祖父母の存在
二人の会話や視線に感じる愛と歴史に、これ以上の関係があるだろうかと素直に感動した
また、バディの問いに答える大人たちの言葉はどれも賢明で、今の世の中に必要と思われるものばかりだ
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さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

3.4

生まれ直したオールド・ドリオが滑稽で痛くて、なのにキラキラしていているものだから、せつなさと恥ずかしさでいっそ目を逸らしてしまおうかと思ったり

あまりにも両親が気持ち悪すぎて、この親でこの暮らしでな
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ペトラは静かに対峙する(2018年製作の映画)

3.6

芸術家として商業的に成功を収める人間とそうでない人間の違いを見た気がした

我々は芸術作品の何に心を動かされているのだろう
世間に評価される芸術とそれを生み出す芸術家の人間性とは、まったく無関係なのだ
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ウイークエンド(1967年製作の映画)

3.0

欲望と思想にまっしぐらで、その他のことには無関心な人間ばかりが登場する
死体を見ても無表情
あれこれ殺すのも無表情
秩序を乱し普通の人々を死に至らしめるのは、彼らのような種類の人たちだというのだろうか
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中国女(1967年製作の映画)

3.0

前半は面倒臭すぎてしばしば思考放棄
列車内での会話が最も面白い

“正しい“とはどういうことか
考えないより考える方がいいに決まっているが、机上のみで行われるそれは危険であるということも忘れたくない
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.6

もちろんそれぞれに自業自得な面はあるのだが、三者三様、哀しい女性たちばかりだった
刑事も含め、厳しい目を向け合う中にも通じるものがあるという、「女」を生きてきた者にしかわからない感情の存在がやるせない
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SHADOW/影武者(2018年製作の映画)

3.6

計算し尽くされた芸術作品
特に、衣装や女性の髪が終始微かに揺らいでいる様に惹きつけられた
生き残った者が正義
男の世界にあって、自ら決断し行動した王の妹の無鉄砲さが魅力

合奏のシーンだけはコントに見
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ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)

3.7

芸術の花咲き誇るパリ
目に映るものすべてが優雅で美しく、なんとも幸せな時間だった
それだけに、どこかの宗教を連想させるような忌まわしい事件との落差に戸惑いを感じてしまう

とりあえず事件は別にして、隅
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

3.3

頑なで心を開かないメアリーに親しみを感じてしまう
それを演じるケイト・ウィンスレットがとてもいい
それなのに、どうしても気になる
なぜメアリーの相手がシャーロットなのか
実在の人物同士である必要があっ
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黒水仙(1946年製作の映画)

3.3

信仰心があっても不可能なことはある
美しき完璧主義者の院長が弱音を吐くシーンが、色々な意味で面白い

とにかく、終始セットの素晴らしさにばかり注目してしまった
あの雰囲気を纏わせるためにどんな工夫が施
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脱獄の掟(1948年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

女性の独白で話が進み、男の愚かさよりも女の哀しみの方が心に残るという珍しいタイプのフィルムノワール
自分ではない女の腕の中で安らかな顔をして逝く恋人を、じっと見つめるパットの心中たるや
愛という形なき
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茲山魚譜 チャサンオボ(2019年製作の映画)

4.0

書物から知識を得ることも経験して挫折することも、学びであることに違いなく

時に辛辣に時にユーモラスに、師と弟子の日々は積み重なっていく
純粋な探究心と好奇心、そして身分を超えた信頼関係
それを壊した
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アワ・ボディ(2018年製作の映画)

3.0

社会は画一的で不寛容だというわかりきったことを見せられて、いつものようにうんざりする
そこからはみ出して宙ぶらりんでいるチャヨンに対する同情心も湧く
けれど、職場での彼女の行為には嫌悪感を抱く
ヒョン
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ダ・カーポ(2020年製作の映画)

3.3

少年少女の純粋さとノスタルジックな雰囲気に誤魔化されているような…

穏やかで優しそうな人に映っていたテイルの、子供たちに対する不誠実な行いを見てしまって以降、彼がどんな歌を歌っても響いてこない
現実
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幸せの答え合わせ(2019年製作の映画)

3.0

泣こうが喚こうが黙り込もうが、夫婦共に29年間自分がしてきたことの結果が出ただけなのでは?
優しい息子に育っただけでもありがたいと感謝せねば

自分のみを中心に世界が回っている妻、最も厄介な役回りを息
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輝ける人生(2017年製作の映画)

3.9

愛や夢や自由に向かってまっしぐらに走る姿は、年齢に関係なくとても素敵
お茶目でワイルドなラストショットからは「まだ間に合う!」そんな言葉が聞こえてきそうだった

派手さはないが、名優たちの滋味深い演技
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ローラ(1961年製作の映画)

3.7

髪をほどいてしまったから、くるくる回って恋になった
加速するごとに14歳の瞳が熱を帯び、輝きを増していく

少女セシルのふわふわした感情が恋という確信に変わる瞬間が素晴らしくて、他のシーンを忘れてしま
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帰らない日曜日(2021年製作の映画)

3.4

立身出世を果たしたジェーンの回想、ということなのだろうが、それよりも戦争がもたらす悲劇の方に心を持っていかれた

失くしてしまった人、背負わされる人
虚しさを抱え、心に蓋をして生きなければならない苦し
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.6

幾度も挫けそうになるクロエを奮い立たせたのは、怒り、そして未来

それにしても奪われたものが大きすぎるし多すぎる
ここまで理解できない所業もないと思う
世の中で最も疑われないのは「母親の愛」なのかもし
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エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

前作の記憶がほぼ無い状態で観たため何だっけ?誰だっけ?がしばしば訪れて落ち着くのに時間がかかったが、前回同様、大人も子供も鑑賞できる作品に仕上がっていた
そのため「あの方」の名前から想像するほどの非道
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

3.7

落ち着いた色合いの中にある厳しさ
一途に誰かを想うことの強さと危うさ

リアルとは言えない絵柄のアニメーションで、息苦しさを感じるほどの猛吹雪を見せられようとは

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.5

再会したアンジェラを見送る時のロイの顔が、父親のままだったのがせつない

今の彼なら、どんなに大変な育児も子育ても楽しんでやれるに違いない

サム・ロックウェルの軽さがいい

ロープ(1948年製作の映画)

3.3

この手の傲慢さを持ち合わせた人間は至る所に生息しているが、ここまで実行できるのはもはや病であるとしか思えない
悪趣味を通り越して嫌悪の対象
実話を基にというのが恐ろしすぎる

レッスン!(2006年製作の映画)

3.4

“非難するだけでは何も解決しない“
まさに正論、耳が痛い
大人の接し方次第で子供は変わるといういい例だった
社交ダンスが教えてくれることにも、なるほどと納得
それが会得できれば、人として立派に生きてい
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フローズン・タイム(2006年製作の映画)

3.6

さすがは画家志望
女体は欲望ではなく芸術の対象なのだ

時間が止まること以外大したことは起きないし、周りの男は下品バカばかりなのだが、全体としてはちょっとファンタジーな雰囲気を纏っているという不思議
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13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

3.5

エルヴィラは気付かれない
すぐそこにいるのに何故か見つけてもらえない
どうしてそんなに軽んじられているのか
まるで彼女が人間として認められていないようではないか
罵られ侮られ蔑まれ、欲しいものは手に入
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チェイサー(2008年製作の映画)

3.6

韓国警察の無能ぶり、ここに極まれり
主人公にとっても究極の「後悔先に立たず」

殺し方のグロさはさすが韓国映画といった感じだが、犯人の動機は割と平凡だった

姉の家で見た光景に震撼

ベル・エポックでもう一度(2019年製作の映画)

3.7

若いカップルと熟年夫婦のいざこざに虚構と現実が入り乱れて…という展開だが、混乱することなくスムーズに入っていける
フランスらしい笑いや下ネタでコメディ調に仕上がってはいるものの、奥にあるのはシンプルだ
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ウィンターズ・ボーン(2010年製作の映画)

3.7

これは怖さの質が違う
目に映るものすべてが薄汚く、美しい色など存在しない世界
生まれ落ちた瞬間から、人生の選択肢が限られている人たち

あの制裁は、掟と暴力に屈しながら生きてきた女たちの、リーに対する
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ザ・ゴールドフィンチ(2019年製作の映画)

3.7

これはテオの人生なのだろうか
テオのものであってテオのものでない
ずっとそんな気がしていた
もしかしたらテオ自身も、どこか他人事のような浮遊感を拭えずに大人になってしまったのではないだろうか

149
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.5

これは自虐か?比喩か?皮肉なのか?
とにかくシーンごとに考える
画面は静かで美しく、セリフもほとんど存在しないというのに

ただ眺めているだけなら実に単調で退屈な作品なのだが、いちいち深読みをしてしま
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.5

落ち着いた色調、ブラウスの柄、ニットの風合い、身近な景色、どれも大変好ましいが、とりわけ書店に並ぶ一冊一冊の装丁が非常に美しく、それらを見ているだけでとても幸せな気持ちになった
だが、ストーリーはかな
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パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

あっという間だった
それは前触れもなくやって来て、人間の持ち物を次から次へと奪っていった

コロナ禍を経験した今、絵空事と笑ってなどいられない
蝕まれた世界に希望は残っていたか
人間にできることはまだ
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