ハルさんの映画レビュー・感想・評価

ハル

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劇場版ブルーロック –EPISODE 凪(2024年製作の映画)

3.0

原作、アニメ未読でIMAX版を鑑賞。

アニメ映画は日本において最も強いコンテンツだとおもうが、大まかに分けて
1.一話完結型、2.地上波or配信の続き、3.総集編の3つに分かれていて、日本記録を作っ
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.4

とても楽しみにしていた王道ラブ・ストーリー。
だったはずが…
キャストの強さを考慮すると、物語の希薄さが目立ってしまう、やや物足りない仕上がり。

10年ぶりに手紙が届く元カノ“ハル”(森七菜)と現在
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毒戦 BELIEVER 2(2023年製作の映画)

3.0

Part2というよりは、Part1.5のような位置づけの作品。
前作よりだいぶ期間を開けての続編だが、立て続けに見てしまった影響で、キャスト変更の違和感を最後まで拭えなかった。

ヴァイオレンスのレベ
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.1

ティーチ・イン付き試写会にて。
『空白』『BLUE』『神は見返りを求める』など、昨今際立つ良作を繰り出している吉田恵輔監督の最新作。

予告映像を見ても分かる通り、娘がいなくなってしまった母親の喪失と
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

クリストファー・ノーランっぽさのある作品と聞いていたので、独創的な作りを想定していたが、思ったよりもベーシックな伝記物語だった。
史実に沿って粛々と描いているのに3時間持たせるのは流石の一言。

今作
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

名古屋遠征中の2発目は浅野いにお原作の『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』
原作の評判がとても良く、彼の他作品をいくつも読んでいるから気になっていた映画。
今回、漫画は未読のままチ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

名古屋遠征中、一発目は初の“109シネマズ名古屋”にて『デューン 砂の惑星 PART2』
前作はあくまでプロローグだったことがはっきりと伝わる完成度の高さ。
圧倒的な映像美と壮大な世界観、響き渡る戦闘
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パレード(2024年製作の映画)

3.9

死んだ後、自分が元いた世界を見たいと思いますか?
『パレード』は現世に未練を残した面々が集まり、亡くなる前の人生、人々に思いを馳せる物語。

大切な人、大切に思ってくれた人達。
彼らの人生は続いていく
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.2

東京国際映画祭ではソールド・アウトしていてチケットが取れず、さらに前評判も良かったからとても気になっていた作品。
海辺で子供3人が撮った記念撮影、その背景にたまたま映っていた殺人現場。
お金と家庭の事
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.1

21歳の誕生日からタイムスリップが可能になる家系。その長男が能力を駆使し、好きな子と結ばれ、人生そのものを豊かにしていくストーリー。

SF系のラブ・ストーリーなんて、一つ間違えれば大失敗しそうなもの
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チェイサー(2008年製作の映画)

4.0

コリアンムービーで『新しき世界』の次に見るならこれ!とお勧め頂いた作品。
自分の下で働くデリヘル嬢が行方不明になってしまい、不審に思った元刑事の男が探し回るお話。

巷によくある犯人を見つけ出す系の作
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映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)

3.5

ドラマ版スルーながら、原作の大ファンなので劇場鑑賞。
原作がまだ完結していないため、映画はどういう内容にしているのかな?と、序盤から集中。
半グレ男と付き合っていた娘の零花を守る目的で、彼氏を殺害して
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

3.9

初日舞台挨拶にて。
Part1の内容は微かに記憶を残す程度だが、仕事前にいける初回上映に参加。
名古屋の映画館“シネマスコーレ”の誕生秘話と若松孝二監督、その周辺に集まる“映画バカ達”を切り取り映し出
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毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

3.6

麻薬組織の黒幕“イ先生”を逮捕するため、組織から捨てられたラクと警察が手を組み闇に迫っていくクライム/スリラーな韓国映画。

序盤からテンポよく、話がどんどん進むので、流れにのりやすい。
加えて、韓国
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変な家(2024年製作の映画)

2.7

“ミステリー”というポスタービジュアルの文言、その枠組みに期待して鑑賞したが、稚拙なホラーに思えてしまい、全くハマらなかった。
ホラー系は苦手な自分なのに、大した恐怖も感じず…

ユーチューバーとして
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

多数の賞レースに顔を出していて、注目していた作品。
ドラマチックな法廷ミステリーとは異なり、“自殺or他殺”を家族の関係性にフォーカスして淡々と法定論争を繰り広げる骨太ヒューマン・ドラマ。
ミステリー
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PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~(2024年製作の映画)

3.5

高校生がeスポーツの大会に出て友情を深め、仲間を作っていく実話ベースの作品。
劇中で使われているゲームは『ロケットリーグ』通称『ロケリ』
3対3でサッカーをする対戦型のゲームで、それを車に乗って行う。
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

息つく間もないスリリングな緊張感が最後までノンストップ!
史実の作品ということで、自分には合わないかな?と、スルー予定だったけど「この作品、良かったよ!」と教えて頂き、劇場鑑賞へ。

うん、これは面白
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罪の後(2022年製作の映画)

3.6

恋人殺しの罪を着せられた青年の脱獄もの。
刑務所へ取材にきた記者を人質に取り無事脱出後は、記者の協力をうまく利用しながら、また記者も彼をうまく使いながら自社メディアをバズらせようとしていく。
“Net
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.1

原作が“本屋大賞受賞”との触れ込みなので、本好きの自分としてはとても気になっていた一作。

本当に本当にいろんなテーマが深堀りされていて、ネグレクト、DV、ジェンダー、貧困に介護問題。
現代の抱える問
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新しき世界(2013年製作の映画)

4.0

飲み会の席で「これを見ろ!!」と熱烈に勧められた韓国の骨太ノワール。
これは見てよかった!
瞬時に魅力に取りつかれる。

シリアスにピリついた空気感の中で行われるヤクザの跡目争い。
冒頭すぐに感じたの
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.1

恋愛、友情、青春。
エッセンスがじんわり効いていて、心が淋しくなったり温かくなったり人が愛おしくなったり…
まさに、珠玉の友情映画だった。
このジャンルの作品で、近年ないくらいにピタッとハマる。
『T
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ランナウェイ・シーフ(2023年製作の映画)

3.8

「え、マジ!?」が連続する展開に、感情がどんどん吸い込まれていく。
借金を返すために飛行機の中で盗みを画策する夫婦。
ところが計画を実行する前にテロへと巻き込まれてしまう、一見自業自得なシナリオ。
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.9

刑事のマ・ソクト(マ・ドンソク)が剛腕ブンブン丸で敵をなぎ倒していく人気シリーズの第3弾。

まず、上映前にサプライズ!
予告開始時間になっても暗くならないなぁと思っていたら、本作で殺し屋の『リキ』を
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あとがき(2024年製作の映画)

4.0

初日舞台挨拶にて。
大好きな下北沢という街で下北沢を舞台にした群像劇を観れる幸せ。
夢に向かい、わかりやすいほど愚直にひたむきに頑張る姿がぐっと来た。
決して美談ではなく、むしろ泥臭く、報われない日々
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ロスト・イン・ザ・スターズ/妻消えて(2022年製作の映画)

3.8

「ここまで風呂敷を広げてしまい、回収できるの?」ってくらいには規模感大きめ、かつ設定が巧妙。
普段、中国の作品をほとんど見ないから
構成の巧さに驚かされた。

旅行先でいきなり妻が消え、突如目の前に現
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.3

周囲から薦められることの多かった『ハイキュー』
元バスケ部なので、バレーは学生時代から横でやっているのをよく見ていて、助っ人で練習に混ざったりもしていた馴染みあるスポーツ。
加藤陽一に憧れ、石川祐希に
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マッチング(2024年製作の映画)

3.3

『ミッドナイトスワン』以降は全くハマれていない内田英治監督の新作。
『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』も『サイレント・ラブ』も…だったので次こそはマッチングするはず。

マッチングアプリを使った結果、
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シモキタブレイザー(2023年製作の映画)

3.0

率直に綴ると“商業映画”としてお金を取るには中途半端に思えたし、謎の“シモキタダンス”もややくどいなぁと感じてしまう。
ただ、テンションあげあげでぶん回す勢いは嫌いじゃなかった。
言ってみれば『下北沢
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ザ・ネゴシエーション(2018年製作の映画)

3.7

タイトル通り“交渉”をメインに扱ったサスペンス/スリラーの韓国作品。

主人公は警察側の女性ネゴシエーターかと思いきや、テロリスト側の男。
凄まじい迫力。
オーラがあるし、サイコパスぶりもハマっていて
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ジェントルマン(2021年製作の映画)

3.9

冒頭から随所に伏線を張り巡らし、きちんと回収していく定番の流れ。
韓国ならではの力強さを十分にのせ繰り出すクライムミステリー。
疾走感はあるけど、残虐なシーンはほぼないのでその点は安心を。

チェ・ジ
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罪と悪(2024年製作の映画)

4.0

ヤクザと半グレが絡むノワール系のヒューマン・ミステリーとして非常によくできていた。
少しジャンルは違うけど『ヤクザと家族』
や『楽園』が好きな方はハマるはず。

序盤は事件の発端を描くプロローグ。
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一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

2.9

事前情報無しでの鑑賞だったが、まさかのオムニバス形式。
前田敦子が主演ではなく3部構成の中、一つの作品で主演を務めている形。
うーん、率直な感想として…ハマらなかった。

“喪失”や“性被害”による心
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.8

実話ベースのFOOTBALL物語。
実際の映像とともに流される、衝撃的な31-0のスコア。
これ、サッカーの試合だよ?
歴史に残るようなとてつもないボロ負けからのスタート。
そこへ仕事のなくなった喧嘩
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

初のヨルゴス・ランティモス作品。
攻め込んだ世界観、命に対する尊厳を無垢な映像とエマ・ストーンがその圧倒的な輝きで魅せてくれるアカデミー賞11ノミネートの超話題作。

内容に関しては子供の脳を持った大
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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.9

事前情報無しでの鑑賞だったため、「あ〜歌舞伎町でおきたあの事件か!」そう、気付いたのは冒頭シーンを見てから。例のホスト殺人未遂事件から着想を得たという本作。
生と死が似通ったベクトル、愛の形を残すため
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