「グリーンブック」が意味する言葉を、この映画で知った。1960年代始めのアメリカはまだまだ黒人差別がひどくて、迎えているくせに当たり前のように平然と差別する様子が衝撃だった。トニーはトニーで、当時建設>>続きを読む
老女の恋をするときめきと、諦めるときのやるせなさがものすごく胸をつく。
美しい色彩や女性の艶やかさとたくましさを感じられる作品。
2011.7.22にノルウェーでこんなに悲惨なテロ行為があった、という事実を知るだけでも映画になった意義は大きい。
ただ、本作は事実に基づいたフィクションということなので、映画としての作品性について触>>続きを読む
印象的なのは、ポムゼルの顔の深い皺。静寂。白黒の世界。痩せきった収容者の体。
彼女は当時の雰囲気や教育方法などから、自分に罪がないことを主張し、ただし個人ではなくドイツ国民全体の過ちという点であれば罪>>続きを読む
ユダヤ人が一掃されたはずのベルリンに“潜伏”した、7000人のユダヤ人。うち1500人は戦争終了の日を生きたまま迎えた。4/1500人の体験を、当時の再現演出と実際の個人のドキュメンタリーチックな語り>>続きを読む
わざわざ831部隊と軍中楽園を舞台に設定した着眼点があまり伝わってこないような作品の仕上がりになっていて残念。特に主人公、彼は葛藤しているだけで何も変わっていないような気がする。カナヅチだから最前線を>>続きを読む
複雑な家族。
観る側はこれまでの過程や心理描写を観ているから、警察側のただの正論に対して、登場人物の気持ちとおんなじような気持ちになって反論したいような気分になる。彼らは正しいだけじゃないんだけど。で>>続きを読む
「大勢の人の死を、まるで自然現象かのように見ている」という言葉が印象的。詩的で美しい映像表現と語りの混じり方が『ショアー』みたいな作品だと思った。アラブの映画は叙情的過ぎて、やっぱり難解。アサド政権に>>続きを読む
1972年頃、リトアニアでナショナリズムが高揚している時期。ソ連当局による弾圧や検閲に抵抗する市民や芸術家たち。演劇を通して、リトアニアが置かれた状況や団結を示すようなメッセージを送るっていうのは、ま>>続きを読む
お話の着眼点とか音楽とかアニメーションの美しさとか犬のツンデレ具合とかアタリ少年の話し方とか、好きだった。
朽ちた工場や見捨てられたゴミ島に3.11後の福島を、実験台にされた犬たちに人体実験の代わりに>>続きを読む
恋に落ちちゃったシーンと、コインランドリーのシーンが素敵。最初のコマ割りも。
幸せの詰まった作品。エベレットの不器用な優しさが胸にぐいぐい来る。モードの「わたしはとても愛されていたの。あなたに」って言葉に凝縮されたような愛が満ちてた。
とても面白かった!Remember meも良かったけど、Un poco locoの踊り出したくなる音楽シーンが好きだった。家族の大切さも考えさせられるけど、メキシコの華やかな文化も感じられる素敵な映画>>続きを読む
お化粧が足りないわって頬に指さして、彼のキスが頬に落ちてくるシーンが可愛かった。
色使いとかお部屋や洋服のセンスが、フランス!てかんじで可愛い。最近はビビッドなレッドとかの口紅が流行ってるけど、コーラ>>続きを読む
ものすごくヘビーな背景を持った子供たちが出てくるけど、自分に馴染みがないだけで世の中にはこんな子供たちが沢山いるんだろうな。彼らは自分の親が悪いことをしたって理解しつつも、親たちをとても愛しているんだ>>続きを読む
ラ・ラ・ランドは面白くなかったけど、これはとっても面白かった!(数か月前に見た予告編から待望してたけどアタリ!) 内容というよりもまばゆい舞台と音楽のかけあい、舞台演出とか登場人物それぞれの心情がわか>>続きを読む