はるさんの映画レビュー・感想・評価

はる

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映画(193)
ドラマ(3)

透明人間(2019年製作の映画)

4.2

1933年のものは未見だったので、配信で観てから今作を観る。
やはり当時はその映像表現、トリックが魅力になっていたはずだが、そのインパクトは現在では薄まる。そこで、という部分での工夫が実に楽しい。
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.1

ヨーロッパ企画で時制を扱った作品、というとっかかりもありながら、客演に朝倉あきという配役を知って絶対に観ようと思っていた今作。

「リレー形式」の時間SFを、低予算で極めて少ない空間を使って映像化する
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.2

言葉は少ない。
だからこその味わいがあるし、実のところ「動き」は多いのだ。
それらを主要人物たちがお互い意識することで、幸運な干渉が始まる。

さてネタバレ。

近藤・四条・田崎・倉田は小寺さんから影
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ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

4.5

『ジュディ 虹の彼方に』で気になっていたジェシー・バックリー。日本公開時の3月の時点で彼女のことを少し調べると「Irish actress and singer」というプロフィールが目に入り、なんと歌>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.0

ある程度の前評判は聞いていて、「映像とサウンドにこだわったA24作品」という心構えで鑑賞。
観た上映館は、今作のようにサウンドが重要な作品では安定の爆音気味設定でやってくれるので、冒頭から映像込みでイ
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.3

原題は「Blinded by the Light」で同名のスプリングスティーンの曲から。この邦題もまあ確かに内容に則してはいるのだけど、原題こそが相応しいということは観ればわかると思う。
今作は音楽に
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囚われた国家(2019年製作の映画)

4.7

4月初旬の公開直後に観て、帰宅前に寄ったスーパーで様子がおかしいことに気づく。そこで察するものはあったが帰ってからニュースを見て緊急事態宣言の対象に自分の住んでいる県が含まれたことを知った。今作の出来>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.7

映画館上映が再開して最初に観た今作。
原作は未読でかつてテレビで放送されたアニメ『愛の若草物語』や1994年版の映画のイメージが何となく残っている。四姉妹の個性を前提として知っていた方が入りやすい仕上
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サボテン・ブラザース(1986年製作の映画)

4.3

これも何度となく観てきた大好きな作品だけれど、今回はちょっと久しぶりだったと思う。『ブルース・ブラザース』と同じジョン・ランディス監督作品で原題は『Three Amigos』。サイレント時代のハリウッ>>続きを読む

ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

4.8

全編に軽妙で可笑しみの漂う今作は、コメディを基調にしながらもアクション、クライム、そしてドラマの面でも秀逸で、公開当時から大好きな映画だ。
今作はUS映画ではおなじみの賞金稼ぎ(バウンティ・ハンター)
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

4.2

良作だと聞いたのは公開が終わってしばらくした後だった。それが一昨年のことで、気になっていたのをようやくWOWOWで観たのだけど、これがとても良かった。
舞台は1959年のイングランド東部(East A
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.5

しばらくぶりに見直す今作は、初見のTV放映時の「吹き替えが微妙」という印象が消え失せるほど何度も観てきた。折に触れて観返したくなるし、古びないことに気づかされて、その都度笑い、そして感動してしまう。や>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.2

公開当時は前作と同時期に上映されるなど、話題になっていたが結局観なかった。今ではアマプラで見放題になっているけれどその前のレンタル配信が安くなっていたタイミングで前作ともに鑑賞。
前作では『恋はデジャ
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

4.1

監督・脚本のエリザベス・バンクスは『ピッチ・パーフェクト』『ハンガー・ゲーム』で知られる俳優だが、彼女を最初に印象付けたのは『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』での銀行窓口係の演技だった。端役とはい>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.8

今作の体裁は好きなものだと感じた。多くの方向に向けられた鏡のようで、観る者のリテラシーに委ねてもいる。
個人的にはニコール・キッドマンが久しぶりに悪いところ出してきたなと思いながら、プライベートな時間
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音楽(2019年製作の映画)

4.4

昨年から高評価が聞こえていたので、地元での公開日に鑑賞。ほぼ前情報を入れずに観たのでエンドロールのキャストを見ていろいろ驚いた。もちろん竹中直人だけはわかったけど。
ロトスコープで製作された作品という
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

DolbyCinemaで鑑賞してからしばらく経ったが、とりあえずその時のフラッシュな感想と気になったことなどをまとめたい。
やはりロジャー・ディーキンス一流の「どう撮ってるんだ」という撮影が気になりな
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.2

ダニエル・クレイグが真相解明に挑む役ということで、やはりどうしても『ドラゴン・タトゥーの女』のことを思い出してしまう。しかし今作のクレイグは軽妙さと若干のクセの強さも感じさせる演技を見せている。それは>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.9

こちらは公開後3週目に観たのだけど、前評判としてエクスキューズがある作品だということは聞いていた。詳細は知らずに薄っすらと「女性記者についてのこと」だということだけ把握。だからスクラッグス女史が登場す>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.1

WW2当時のベルリンには約7,000人のユダヤ人が隠れていて、終戦まで生き延びたのは1,500人だという。
繰り返し作られるナチズムにまつわる映画の中でも今作はかなり異色だろう。戦時の子供を描いた作品
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.8

笑えそうなところが笑えない。そこに皮肉があるから。
逆にそこで笑ってる輩は、コッチが笑えるところで笑わない。
本当に色んな見方ができる作品だと思うし、わかりやすさもありながら、いくつもの違和感は隠喩と
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.1

韓国は20世紀までは“麻薬清浄国”と呼ばれていたというが、近年で爆発的に摘発が増加しているという。劇中でも捜査官たちが「ヒロポン」と発音する(経緯は言うまでもない)覚せい剤やコカイン、大麻などだが、ど>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.4

やはり音の良い環境で観ることをお勧めしたい今作。DolbyCinemaは今作のようにレーシングカーの様々な動作音を堪能するのにも適していると思わせる。爆音気味の設定も気が利いていた。シフトチェンジの音>>続きを読む

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

4.1

シャーリーズ・セロンはスカルスガルド兄弟と縁があるなあ、ということはともかく、年末年始で観た『幸福路のチー』『テルアビブ・オン・ファイア』に続いてまたも政治面を含んだ作品である。たまたまというよりも、>>続きを読む

テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

4.0

昨年末に観たときには、その直後にゴーンがレバノンへ逃亡し、合衆国によるソレイマニ司令官暗殺からのイラン情勢の急変などということが起きるとは思いもしない。

軽妙なコメディ作品である今作では、エルサレム
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幸福路のチー(2017年製作の映画)

4.5

台湾発の長編アニメーションということで、今作は日本での上映の前から話題になっていたと思う。とにかく評判が良くて、そうでなかったら地方でもこうして観られることはなかっただろう。そうして上映館でまず予告編>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.2

ビートルズがいなかったら、ビートルズが結成されなかったら、彼らが出会わなかったら。それは音楽シーンにとどまらず、社会やポップカルチャーにおいても何かが生まれなかったり、逆に何かが生じた可能性もあるだろ>>続きを読む

惡の華(2019年製作の映画)

4.3

原作者と映画監督が相思相愛でこの企画が進んだということで、それは良いことだしこういう作品では重要なことだろう。映画を観たあとで原作を読んだが、味わいが異なってどちらも良かったし、その順番だったからこそ>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.2

いろんな意味で大反響のあった前作を受けての今作。観る前に緊張してしまう映画は『スターウォーズ』しかありえない。「受け入れること」で楽しむのがこのサーガなのだという考え方はプリクエルで獲得した。だからシ>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.0

やはり「『シャイニング』の続編」ということで身構えてしまうが、前評判として「前作を批判していた原作者のキングが今作を評価している」ということもあり、それをこちらはどう評価すればいいのか笑、などと考えた>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.2

公開時はこのヴィジュアルとタイトルでさすがにチェックしていなかったが、当時から評判は聞いていて、いつかは観ようと思っていた。先日、レンタル配信が安くなっていたタイミングで鑑賞。とても配慮の行き届いた作>>続きを読む

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

4.0

字幕版にて。やはりエルサのメインの「Into the Unknown」歌唱シーンは圧倒的で、軽く鳥肌が。ココだけでも元が取れると思う。前作とは逆のベクトルで感情が爆発する。
前作の「Let it Go
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アップグレード(2018年製作の映画)

4.0

近未来SFをやるならやはりAIを扱うことになる、ということだけど今作は少し変わったアングルになっている。スリラーというかホラー要素もある辺りは作家の経歴を見て納得。
制作費もかけていない分、ちょっとし
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

4.3

T3〜5を無かったことにした今作は、続編でありながらも原点に帰るような仕上がりになった。リンダ・ハミルトンとシュワルツェネッガーの共演というだけでなく、マッケンジー・デイヴィス演じるグレースの存在も大>>続きを読む

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