軽率さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.2

家庭に問題のある子どもの保護施設ショート・ターム12。ただでさえ難しい年頃の、傷ついた子どもたち。他の誰かにぶつけなければいけない怒りを、身近な大人にぶつけまくる。ただ彼らを抑えて落ち着かせる職員たち>>続きを読む

コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

4.5

確かに同情できる環境ではあるけれど、あなたに優しいその世界は本当に優しい世界?正しい世界?というストーリーも好きだし、普通の女の子なコララインの頼もしさも楽しい。が、なんといってもアニメーションの表現>>続きを読む

あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.8

50年前に修道院に取り上げられ生き別れになった息子探しという重めの設定ながら、フィロミナとマーティン、全然出自の違う二人の少々ズレたやり取りがユーモラスで大変見やすい。
オックスフォード卒の著名なジャ
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ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒム(2013年製作の映画)

4.0

何も知らずに見た方が絶対楽しいやつ。
なんかずっと普通じゃない感じはあって、やっぱりいろいろぶちまけられる。地味なのに、ぞわーッとくる。愛していると言ってほしかったことだけが、真実だったのかな。

俺だって極道さ(2015年製作の映画)

3.8

「ヤクザは警察よりすごいんだぞ」子供の頃から警察署でヤクザの話を聞くうちに「ヤクザってかっこいい!」と憧れたまま大人になった、警察官の息子パーンディ。聴覚障害のあるカーダンバリに一目惚れして、なんとか>>続きを読む

ドグマ(1999年製作の映画)

4.0

ジェイ&サイレントボブのシリーズは一個も見たことないが、キレキレのベンアフ&マット・デイモン目当てで。天国に帰りたい元天使たちと、存亡の危機にある人類の攻防…と書くと壮大だけど、めっちゃゆるくてバカで>>続きを読む

ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)

3.5

タイトルから想像したより遥かに地味。いや、地道。職場では詰られるし、性格は悪くて、友達もいない。全然"正しくない人"の描写が丁寧。でも良い目にハマったら抜け出せなくなったとはいえ、極悪人ってわけでもな>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ぶっ殺しちゃえばいいのに。と私なんかは思っちゃうけど、それでは世界は救われない。コミュニティ全体の、結局自分の子供たちの将来の問題になるから。信仰のために"赦し"に何度も揺り戻される、彼女たちに暴力を>>続きを読む

ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

3.8

もしかして「ミッドサマー」と近い精神の作品のような気がする。ここで文化が長く続いたら、タイ版ホルガ村でしょ。どんな場所であれ、こういう形の"楽園"を求めるとああいう排他的な感じになるのかな。
倫理観が
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悪魔のシスター(1973年製作の映画)

3.5

結合双生児とかはちょっと盛りすぎな気はするけど、裏窓+ロープみたいなスリル。画面2分割、窃視趣味みたいな演出、回想シーンの入り方とか、独特。
事件を追いかける記者が警察バッシングの記事を書いているため
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

生きる意思を失った(過去に残りたいという)主人公、しかもそれがインディ・ジョーンズって、正直一番見たくない姿ではあったんだけど、最後の持ち直しが優しくて、それは良かった。それ以外の部分、冒頭の列車アク>>続きを読む

マーシー・ブラック(2019年製作の映画)

3.5

当たりと呼ぶには小さいけど、結構面白い、好きなタイプのホラーだったかも。友人を生贄に捧げた過去、精神病院を退院したヒロイン。子どもによる信仰が力を持ってしまう。よく聞く童謡のおどろおどろしいバージョン>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

2.5

静かに始まる。静→動がものすごく激しいのは、まぁ良いところ、かなぁ?グロいのは平気だし、残酷な話は好きだけど、残酷な映像が好きなわけじゃないのよねぇ…。"それ"だけが売りなのはノットフォーミーです。あ>>続きを読む

バトル・クルーズ(2022年製作の映画)

2.5

20年も疎遠だった父の訃報、主人公ベラに遺されたクルーザー。なんか…もっと…アクションがあるのかと…。思ったよりかくれんぼ映画だった。そしてシンプルに面白くなかった。ちょっと父子的な良い話もあるんだけ>>続きを読む

画皮 あやかしの恋(2008年製作の映画)

3.5

もはや何角関係がわからない妖魔退治映画。意外としっかりアクション。
奥様、そこでそっちを選ぶのか…とか、旦那様も難しい一途さ…と思うものの、そんなにいっぱい死んだら何のために取引したのか!となるところ
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

怖面白かったー。女神って、考え方/信仰の問題なのかな、と思う。本当に何か守ってくれるものや呪ってくるものがいるかどうかは重要じゃなくて、守ってくれるもの呪ってくるものがいると信じる人がいるからそうなる>>続きを読む

SOORYAVANSHI スーリヤヴァンシー/ジャスティス・スクワッド(2021年製作の映画)

3.8

スーリャヴァンシー!(主人公の名前)の曲がかっこいい。インド警察の対テロ組織のアクションムービー。あの写真はやっぱマジのテロ現場とかなんだろうか、そういうシリアスさの中にヌルッとギャグを入れてくるので>>続きを読む

レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.5

汚名返上したい捜査官と口が達者な泥棒コンビ、謎の美女怪盗…追うはクレオパトラの秘宝。豪華なキャストに豪華なロケ、お金かけてそう!って感じが楽しい。見ても何にも頭に残らない薄っぺらさだけど頭空っぽでも楽>>続きを読む

Rachcha(原題)(2012年製作の映画)

3.8

ラージは命知らずのギャンブラー。養父の手術代のため、街の大物の娘の愛を勝ち取る賭けに乗る。から始まるので、本気で好きになるのに賭けだとバレてすったもんだの後に丸く収まる話でしょーと思ってたら、ぜんっぜ>>続きを読む

Chirutha(原題)(2007年製作の映画)

3.5

1日30分ずつくらいかけて見てた。これは…まごうことなきラーム・チャラン(とヒロイン)のプロモーションムービー…主人公の名前もチャランだし。めっちゃキラキラでかわいい。わっるい目つきも良いー☺️普通の>>続きを読む

Naayak(原題)(2013年製作の映画)

4.0

ラーム・チャランの登場の仕方がいきなりかっこよすぎた、と思ったら速攻で警察の捜査が始まる。そりゃ、人殺してるもんな…普通そうだよな…なのになんでこんなにチェリー君は朗らかで爽やかで口が上手い男なの?と>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.5

よくあれだけのものを!あれだけ詰め込んで!こんな面白い話に仕上げてくれた!フラッシュのオリジンまでちゃんとやってるの、すごいよ。愛だよ。めちゃくちゃ楽しかった。
私はバットマンがすごくすごく好きなので
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ミニオンズ(2015年製作の映画)

3.8

ボスが欲しいだけなのに、キープするのって大変なんだな…。シリアルコンみたいな悪党の集会も出てくる。まともな人間がいない!バカバカしすぎて、辛くならないところが病み上がりにちょうど良い面白さ。紳士は、レ>>続きを読む

新・明日に向って撃て!(1979年製作の映画)

3.2

ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドのアーリーデイズ。そりゃあ前日譚しか作れませんものねぇ。愛は感じる。何かと大ごとに…ならない、全体的にゆるい。スキーしたり。渋みも薄いけど、イケメンがわちゃわちゃ>>続きを読む

海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

3.5

あっ!こんなつまんないことで遺跡が!って序盤ドキドキしたものの、あの遺跡、今までよく壊れなかったなぁ…の方がだんだん勝ってくる。悪い人も死ぬし良い人も死ぬぞ!やったー!
ここまで来て死んでたまるか!根
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抜き射ち二挺拳銃(1952年製作の映画)

3.2

若者がやめろやめろって言う側で、ベテラン保安官が悪女に籠絡される側って、ちょっと珍しい気がする。教え導くみたいなタイプの話でもなく、若者が勝手にめちゃくちゃ射撃の腕がいいし。不思議。ガラスばりーん!か>>続きを読む

1922(2017年製作の映画)

3.2

息子と農場、人生で一番大切なものを奪われるくらいなら…が、きっかけだったはずなのに、何一つ残らない。罪が暴かれずとも破滅していくし、妻の言うとおりにしていれば良かったのに…と考えてしまう無情。耐えられ>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.8

赤の他人やそれほど親しくない部下にだったら話せること。全然特別じゃない君の、人生を楽しむ姿があまりに輝いて見えるから。「死にたくない」じゃなくて「生きることなく人生を終えたくない」なんだなー。他の誰に>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ドラマのまんまの世界が映画でーってなると、少し冗長に感じる。嫌いじゃないけど。
執念と恨みの、少々怪談じみた話で、露伴くんのおばあちゃんが白石加代子なの、めちゃくちゃいいな。で、まったく同じかどうかわ
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バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

3.5

石油掘削施設の事故。映画でよくある「現場の責任者が無理って言ってるのに偉い人が強行したから起きる事故」が、実話っていう嫌さ。そんなとこで事故が起きたら、もう、そりゃあすごい。爆発し、吹き飛ばされ、見え>>続きを読む

ノー・ウェイ・アウト(2021年製作の映画)

3.5

お屋敷ホラーだ、わーい!お屋敷というか、格安アパート?ホラー的理由があって出られないのも嫌だけど、不法移民でそこしか居場所がないっていうリアルめな事情は嫌+新鮮かも。起きていても見えてしまう箱…までは>>続きを読む

ねじの回転(2009年製作の映画)

3.5

好きだからってどんだけ同じストーリーばっか見てるんだって話だけど。あまりお屋敷に焦点が当たってないので寂しい…のは個人的な好みとして、天使のような子どもたちの悪意は、見た目かなり良かった。が、その精神>>続きを読む

トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年製作の映画)

3.0

うーん…思ったほどではなかったかな…。最初の凝った予告?みたいなのと、最後のティーヴォがめっちゃ強かったのが好き。それで防げるのかwよくわからんけどトム・クルーズがとても楽しそうで良かった。

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.2

これまたアイディア勝負みたいな映画だった。一分の隙も許されない完璧な御馳走が降りていく穴。下へ下へ。貪り、食い散らかし、奪い合い、人を食べ、紙を食べる。醜さと一筋の希望。たった一つこの世界に持ち込むも>>続きを読む

サークル(2015年製作の映画)

3.2

悪意ーって感じの映画。いつもなんらかの形でしている選択を、実際に見てみましょうねというアイディア一発勝負は嫌いじゃないが、デスゲーム自体は嫌いなのでうんざりする。ヘイトをためたら死ぬ。ためなくても死ぬ>>続きを読む

エンドレス・エクソシズム(2018年製作の映画)

3.5

よりアクティブな「ジェーン・ドウの解剖」?悪くないと思う。モルグがあんな感じなのかどうか知らないけど。あのコンクリートうちっぱなしみたいな堅くて冷たくて薄暗い空間、不気味な雰囲気が良い。でも私があそこ>>続きを読む