足跡さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

村と爆弾(1987年製作の映画)

-

貧乏でのっぴきならない悲惨な状況をここまでユーモラスにかけるというのは、どんな状況でも変えるべきはどうにもならない生活ではなく認識の方であるという普遍的なメッセージのようなものであろうと受け取れる>>続きを読む

Love Letter(1995年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ゼミの中国人留学生が岩井俊二は中国で有名だって言ってた。なかでもlove letterが1番人気だとおすすめしてくれた。
今は夏なのに吹雪く小樽にあてられて、その温度差で風邪ひきそう

そうか、最後の
>>続きを読む

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

5.0

最高の夏、ロードムービー。こんなにも優しい映画が作れるのか

たくさん笑ってちょっと泣きそうになって、学生であるぼくらがかろうじて味わえるような、でも油断しているとすぐに逃げてしまい、もう2度と手に入
>>続きを読む

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.7

わたしも誠に僭越ながら、女の子が足で点火したzippoで煙草を吸わさせていただきたいです

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.5

自然と人間との距離感。
自然の中に漂う緊張感と人間的な会話から生まれる緩和。
グランピング事業を起こしたい余所者とそれに反発する地元民。
実際に説明会を開催し、地元民とコミュニケーションをとり課題を肌
>>続きを読む

恋のエチュード(1971年製作の映画)

-

あんま歴史的文脈を無視して現代的視点で評価するのは良くないのだろうけど、前半の画があまりに美しかった反動で後半の凡庸なストーリーにちょっと飽きてしまった

ジャン=ピエール・レオー、カッコ良すぎるだろ
>>続きを読む

はなればなれに(1964年製作の映画)

4.6

ゴダール6作目にしてようやく面白いなと思えた。
この映画は彼の他の作品に比べて良くも悪くもゴダール色を極力出さないようにしている様に思える。だからこそ面白いと感じれたのかなと思うと同時にあまりにもちゃ
>>続きを読む

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.6

やっとヴァカンス映画の魅力の入り口に立ったような気がする
今の所ロメールの作品でイチバン好きだ〜

東京画(1985年製作の映画)

-

小津安二郎の足跡巡り
ヴェンダースがゴールデン街でクリス・マルケルと出会ってたのアツい
外国人監督のまなざしから見た、それぞれのトーキョー。それを見比べるのにハマっている

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

すげぇ、、、

映像で語るタイプの映画
丁寧な生活は切り取るだけでこうも美しく見えるのか。構造的にはPerfect daysと同じモノを感じたがこの映画は50年も前に撮られてるんだもんな、、、
スマホ
>>続きを読む

パリのランデブー(1994年製作の映画)

4.5

エッセイ集読んでるみたいだ。

浮き足だった男と自分なりの信念を持つ女性。めんどくさソーだけどそういう女性って魅力的なんだよな

桜桃の味(1997年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

途中出てきたアフガン人はハザラ人かな?
些細な幸せに気づくことで変わるモノがあるってすごくいいな〜
桑の味に救われた老人、桑の味救われた老人の話と水平線に溶けだした太陽に救われた主人公
いい話だ〜😭

童年往事 時の流れ(1985年製作の映画)

-

大陸から渡ってきた家族が使う客家語と現地の台湾閩南語。祖母は大陸への懐古から頑なに現地語を使わずに、ついには現地(台湾)人と会話すらままならかった。解説読まないと気づけない計算しつくされたシナリオ。言>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.6

すげぇ映画!
冒頭とラストを除いてカメラが映す空間はうだる暑さの中、12人のただ番号がふられただけの名前の男たちが議論を交わす密室のみ。にも関わらず、12人のそれぞれの個性が鮮明に記憶されるほどの脚本
>>続きを読む

ラルジャン(1983年製作の映画)

4.8

映画という媒体に見られがちなミニマリズムという美徳を究極に極めた作品らしい。
必要以上に語らない、表現しないことによってそれを上回るメッセージ性を含蓄している。これを単純にシネマ(映画)として評価する
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.5

題名から青春キラキラ映画だと思って敬遠してて、観てみたら中身激グロゲボ映画だった
全部言い当てられたみたいでやだ

悲情城市(1989年製作の映画)

5.0

マジでブチ抜き映画
ソナチネを観た時と似たようなノスタルジーを感じた
おい本当に最高

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

-

女、子ども、動物、母国、酒、タバコ
あらゆる対象に流れこむ愛

同時に酒やタバコを消費するかのように女も消費してゆくカサヴェデス
Love is a stream. It doesn't stop.

こわれゆく女(1974年製作の映画)

-

ストーリーは原題のA woman under the influenceの方に近いやろ
邦題が「こわれゆく女」だったから勝手に自滅していく女の話だと思ってたよ

ラヴソング(1996年製作の映画)

4.3

もう舞台が80〜90年代の香港という時点で無条件にすき
マギー・チャンは花様年華でのイメージが強いから、こんなに爛漫とした笑顔を見せられたらギャップ萌えしてしまう

リンダとイリナ(2023年製作の映画)

-

月曜の夜なのにほぼ満席だった
バイト終わりで疲れてたから寝ちゃったけどね!
8月の特集みにいこーっと

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.0

ベトナムのジメジメとした湿度の高い気温と雨。セリフが少ない上に視点はほぼ家の外から出ない。それなのに閉塞感を感じさせず、むしろ映像の爽やかさすら感じる。

パターソン(2016年製作の映画)

3.8

詩を書くのに地に足をつけた現実主義の男と詩は書かないがロマンチックな空想を思い描く女のコントラスト

だれかが「毎日を丁寧に見て、丁寧に味わうことから詩は生まれる」と言っていた
ヴェンダースとジャーム
>>続きを読む

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.6

まどろめ、パリよ!
そのままおれのモラトリアムも、暫くはまどろんでてくれ

メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版(1997年製作の映画)

4.1

香港ノワール
この時代の香港にしかない空気感って存在するよね。チープさが滲み出ているのに、かえってそれが味になっているような記憶にのこる映画

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.3

前半は退屈だった、寝落ちしそうになるほどに。起伏のないストーリーとシロクロのベルリンで過ごされる無味乾燥な毎日は自分自身の生活とどこか似ていた。
しかしある日、ダミエルが天使であることを辞め、翼を捨て
>>続きを読む

天安門、恋人たち(2006年製作の映画)

-

天安門事件について直接触れることは少なかったけれどあの時代にしかない、自分たちの力で何かやってやろうという空気感と変わるかもしれないという期待、高揚を弾圧という現実が押し潰してゆく、そのどれもを学生と>>続きを読む

ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

3.9

繰り返えされるテクノミュージックとシューゲイザーの温度差で頭が掻き回されるがいくつかのシーンがサントラによって鮮明に記憶される。映画にありがちな、ストーリー性を必要以上に書かない作品はキャラクターと音>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

-

いままで観てきたロードムービーはモラトリアムという前提が存在していたが、この映画では旅と生活が一体化していてかつ、それがリアリズムを伴って現実にいる自分を襲ってくる。映画という作品を観ているはずなのに>>続きを読む

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)

4.2

子どもたち可愛かったなぁ。みんな目がキラキラしてら

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.5

ギラギラしたパワー有り余る自由な国・アメリカよりも砂漠道の途中にあるモーテルだったりどこか寂しげなダイナーだったり、こういう荒涼とししていて錆びついているけれど旅情とあるはずのないノスタルジーを感じさ>>続きを読む

ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

4.3

投げやりなハッピーエンドに落ち着くぐらいだったらこれぐらいの終わり方がちょうどいい。でも退廃的生活の落ち着く所はこういう所になるよな

映画館で好きな監督の映画を観るということは幸せな事だ。街の景色が
>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

-

開始30分で𝓴𝓲𝓼𝓼

旅の中で出会った人って初めて会ったはずなのに、普段人に話せないような事まで話せる間柄になる時あるよね。私自身もインドのバラナシで映画オタクのベルギー人(王家衛ファンだった!)に
>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.6

他の作品に比べて比較的ストーリーが明瞭だった。犬可愛い😍インドの片田舎で犬食べちゃったおれはカウリスマキに顔向けできないお、、、

牯嶺街少年殺人事件(1991年製作の映画)

-

ただでさえ登場人物多くて、顔似てるのにレーザーディスクで見たから暗くてよくわからんかった。映画館でもう一回観たい