ちんねんさんの映画レビュー・感想・評価

ちんねん

ちんねん

イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

-

序章より、トリッキーさを増した葉問の技がかっこよすぎる。

クズとブスとゲス(2014年製作の映画)

3.6

個人的には『ろくでなし』の方が迫ってくるものがあった。


奥田さん含め、全力で演技を行う、
その身体は写っているが、
『ろくでなし』のシャッター前でのキスシーンのときの感動はなかった。

思うに、主
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.7

キアロスタミみたいな演出アプローチ。
アメリカ人的な演技的な語りは日常とフィクション双方に通用するか。

元ネタ故もあるが、序盤は少しNHKのドキュメンタリーみたいな真面目な社会説明的な内容多く。
>>続きを読む

悪人(2010年製作の映画)

4.3

8回目くらいの鑑賞だが、本当に毎回別の仕方で心動かされる。
制作の目線に立ってからは初めての鑑賞だけど、ちょっと本作はひいては見れないものがあって。

やっぱり柄本明の「大切な人はおるね」の映画だと思
>>続きを読む

ろくでなし(2017年製作の映画)

4.1

役者を撮ってる。すごいポートレート的。
撮影法は基礎的なものでいいのだ。凝ることはない。正面からポートレートを撮るのと似ている。
物語もあるけれど、群像劇であり、まばらな印象。でも出来事は起きてる、そ
>>続きを読む

につつまれて(1995年製作の映画)

-

序盤が特に好き。
問題提示。写真的表現で孤独さ。食い入るように見つめる撮影。


エヴァの最終章を思わせるような、断片をつなぎ合わせた精神世界に入っていくような。
時空間ではない、精神世界ともいうべき
>>続きを読む

女神さまからの手紙(1999年製作の映画)

-

女神さまがいて手紙を送ってくれている、という設定を子どもが信じることでその設定で出来事が進む、
というフィクショナルな子供の演出、ってなんか使えそうで面白い。

保育園の日曜日(1997年製作の映画)

3.8

ものすごいシンプルなんだけど、好き。
とにかくシンプル、
なのにその条件内で洗練されている、
ってのがよかった。

一つのトラックというか単調な曲の中に、コラージュした断片的な映像がすっぽり収まってい
>>続きを読む

SELF AND OTHERS(2000年製作の映画)

-

2回目で久しぶりの鑑賞。
横道世之介のラスト見て改めて。
(街をぐんぐん進んでいきながらそれが撮られた場所と写真をカットバックするところ)

1. 牛腸茂雄のまなざしでみる、という経験と、
2. 牛腸
>>続きを読む

横道世之介(2013年製作の映画)

4.0

ラストのワンカットがよすぎる。
写真の見方がガラッと変わるような力を持ってる。
さらに記憶をぎゅぎゅっと濃縮して思い出すカタルシス。
一歩間違えばあざといんだけど、全然いけたのはユーモラスな演出の積み
>>続きを読む

UNloved(2002年製作の映画)

3.8

『接吻』よりも万田さんの作家性が尖って出てるようで、楽しく鑑賞。
記号的、もはや演出なんて機械的でさえあったけれど、それがあざとすぎて一周回ってすんなり受け入れられた(接吻の方は一周回らなかったので嫌
>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

3.8

うーん、咀嚼しきれないが、

とりあえず書き言葉的なセリフによる心理的応酬、みたいなのはやっぱりあんまり好きじゃないや(『Passion』『Unloved』など)。
聞き取りきれないし、似た問題系を扱
>>続きを読む

トロピカル・マラディ(2004年製作の映画)

4.3

これはやばい。
DVD+Macの環境でも十分変性意識状態に入るような後半だったが、映画館でぜひとも後半を体験したい。

総じて、編集もショットも、
記号的ではなくて詩的、
心理ではなくモード・ムード、
>>続きを読む

台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.8

青梅竹馬、的な恋愛物語要素は比較的シンプルで、
台北ストーリー、的な街を描いていく要素が大きかったようだし、印象にのこっている。
それをセリフではなくショットで見せようとしてくるうえ、喧騒があるわけで
>>続きを読む

退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

4.0

脚本、物語構造がとても好き。
そしてカネコアヤノ(とその歌と演出)および自主映画監督の彼の二人で、全体を真剣でかつ柔らかくユーモラスに包んでるのが好き。

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.2

4K版として再鑑賞。

日米文化の対立を描いたものだとは前回不覚にも気づかず。

クリスマスの夜、
牢獄で見た夢、それについて語りあい、
逃がしてくれた原軍曹、"You are human after
>>続きを読む

恐怖分子(1986年製作の映画)

4.0

ものすごい画面、
カーテンだらけの部屋。

奇跡的なラスト。
いやぁ、ラストは奇跡‥
断片がつながるテレパシーか、どこまで(も)空想なのか。

終盤の走っていく子ども最高。
雑踏の中で人を追うカメラワ
>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

-

どちらかというと前半は異化、
後半は同化の方向性があったかと。

前半はシュールで好き、
後半はちゃんと見返したら、うまいなぁ、とは思ったが、見ているときはうまく入っていけなかった。

エレファント(2003年製作の映画)

4.1

銃乱射事件の背景が初めからよぎりながらも、
ほんとに起こるの、
というくらい”平凡”な長回しの日常。
”ピアノソナタ14番”が流れている。
”エリーゼのために”が別のどこかで弾かれている。

14歳の栞(2021年製作の映画)

-

35人を一人ずつ取り上げていく構成は、
一人ひとりを丁寧に写す、というよりは、
一人ひとりを章立てにして、客観的には文化としての"中学生活"(日本の、公立校の)を描き出し、観客の主観としては各々の送っ
>>続きを読む

ハウス・イン・ザ・フィールズ(2017年製作の映画)

3.9

フィクショナルな演出の使い方、効果的。
切り返しシーン、インタビュー含め、演じていることを異化している印象。
近代的に寄りすぎた質問ー語りとの距離感をとる意図もあったのだろうか。

姉妹にとっての最大
>>続きを読む

スリ(掏摸)(1960年製作の映画)

3.9

まなざし・視野・視線、を広義でとれば非常に普遍性の高い作品。
それをスリという行為への没頭によって表象させることで、身体の動きと心理的な傾向性を見事に重ね合わせたと言えようか。

「君のもとへ行くのに
>>続きを読む

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

-

なんともシンプルな撮影…
それもあって図式的なのが目立ち…

登場人物の欲望がドラマをすすめる、その原則そのまんまの物語。
ラストのオリーブ林で欲望がスパーク。
実際の出来事、人物の起用だ
>>続きを読む

二重のまち/交代地のうたを編む(2019年製作の映画)

4.0

4人の身体を介して、下層と上層の二重(もちろん重層的ではある)のまちとそこに暮らす人・暮らしていた人、と触れ合う映像。

それぞれの4人にとっての、それぞれの語り手(というか広く相手)がいて、それはそ
>>続きを読む

そして人生はつづく(1992年製作の映画)

3.8

地震の記録映画、とも言い切れない何か。
会話の中のユーモアや死生観、
登場人物の成長と思い入れ、
土地への思い入れと美しい風景ショット。

フィクションであらねばならなかったこと。
みっちり画を撮りに
>>続きを読む

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

3.8

スタニスラフスキー的な同化と、ブレヒト的な異化、
そこに倫理的な意味合いを込めているという感じではなかったようだけど、
演出家が自分の意見変えないことに関してはクソくらえ、って言ってるようで、
まあそ
>>続きを読む

接吻(2006年製作の映画)

3.6

映画美学校の万田先生の作品を初鑑賞。

風景も写ってないし、”社会”もほぼ写っていないに等しいので、
まさに3角関係という世界でのドラマだと気づかされていくのが面白かった。

顔アップの演出が印象的。
>>続きを読む

>|