あのラストは「もう一つの世界線」みたいなものかと解釈してたんだけど、パンフの監督インタビューによると、ゲーム自体が現実には行われなかったということみたい。
ただ、もちろんそれぞれの抱える秘密は本物。>>続きを読む
「色がない部分を想像するのも楽しい」
映画は、いや、世界は余白でできている。
例えば、ジョーイは一人っ子なのになぜ二段ベッドなのか。なぜ彼は友達がいなかったのか。
もしかして彼にはかつて兄がいて、その>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
恐ろしい映画だ!
どういう作品か情報を入れずに観てみたら、なんとブラック企業社長の立志伝じゃないか。
ジェイクギレンホールが相棒に言い聞かせる言葉と、す⚪︎屋、ワ⚪︎ミの社員への言葉丸かぶり。どうし>>続きを読む
いやあ、30を越えたおっさんが何度も泣いてしまったよ。
この映画の素晴らしさはそのテーマにつきる。特別な才能を持った人が出てくるわけでもなく、何か不思議な出来事が起きるわけでもない。だからこそ、スク>>続きを読む
なぜか僕はおばちゃんと打ち解けるのが得意だ。おばちゃんは、遠慮がなくて、図々しくて、時には痛いところをズバズバ突いてきたりもする。けれど、おばちゃんは、少女だった頃の可憐さと、母親としての優しさと厳し>>続きを読む
アメリカでは、一月の興行としては「アバター」の記録を塗り替えたほどの大ヒット作。84歳にしてますます冴え渡る巨匠クリント・イーストウッドの手腕には唸らされる。この制作ペース、作品の多様さ、そしてクオリ>>続きを読む
なにはなくとも安藤サクラである。ん?0.5ミリのときもこんなこと書いたような。とにかく、安藤サクラという女優はすごい。本作は、演出も脚本も素晴らしい仕事をしているにも関わらず、結局この映画は安藤サクラ>>続きを読む
映画全体に漂う不穏な空気。それは、兄弟のレスリングの練習シーンにさえ漂っており、僕は冷や汗をかきながらこの映画を鑑賞していた。その空気は、真綿で首を締めるようにじわじわと「ある結末」に向かって収束して>>続きを読む
とにかく安藤サクラが素晴らしい。原作からして監督の実妹である安藤サクラを想定してのアテ書きらしいが、まさに安藤サクラの魅力が最大限に活かされている。失礼を承知で言うと、この役は彼女よりブスでも綺麗でも>>続きを読む
良いところもたくさんある。カットとカットをスムーズに繋げテンポよく見せているスパイ養成学校のシーン。エピローグもテンポが良く、鑑賞後にどこか爽やかな気分になれるのも良い。だけど、どこかで見たような展開>>続きを読む
とにかくプロットが素晴らしい!法廷劇も父子の物語も、単体では手垢のついた題材ではあるが、それらをマッシュアップすることで、こんなに魅せる作品に仕上げるとは!
法廷劇は、被告人は有罪か無罪か、事件の真>>続きを読む
ミュージカルの出来を決めるのは、楽曲それ自体の良さと、楽曲を活かすための演出、ただその二つ!この二つが良けりゃ、細かいストーリーの粗なんてどうでも良いのだ。さて、このアニーはその点でどうだったかという>>続きを読む
誰の人生にも、この瞬間を「残したい」と思うことが、あると思う。砂田監督にとって、父が亡くなるまでの大事な時間が、そうであったように。でも、それを上手に残すことができた人って、とても少ないと思う。なぜな>>続きを読む
この映画を一言で表現するなら「愛嬌」だろう。とても可愛らしく、ユーモアがあって、それでいて上品だ。
冒頭、パリの光景が長尺で次々と映し出されることからも分かるように、この映画の主役はパリだ。パリなら>>続きを読む
109シネマズMM横浜 クロージングイベントで鑑賞。
やっぱりこの映画はいい。何がいいって、ラストがいい。ちゃんと最後まで飽きさせることなく話が展開しき、あのラストに到達する。
過去のFaceboo>>続きを読む
109シネマズMM横浜 クロージングイベントで鑑賞。
公開時に一度鑑賞し、今回で二回目になるが、前回よりも印象が良かったのは、僕がこの映画の楽しみ方を根本的に間違えていたことに気付いたから。この映画は>>続きを読む
109シネマズMM横浜 クロージングイベントで鑑賞。
メジャーリーグという華やかな業界を舞台にしていながら、決して派手な映画ではない。にも関わらず、なぜこんなに心が揺さぶられるんだろう!
とにかく抑>>続きを読む
とても愛らしい映画だ。俳優陣、小道具、セット、風景、CG、そしてシナリオに至るまで、全てが可愛らしさに直結直列。抱きしめたくなる映画というのは、こういう映画のことを言うのだろう。
原作は「T・S ス>>続きを読む
上映時間96分、登場人物は二人だけ!なのに、こんなにスペクタクル感満載で面白いとは。演出家と女優の関係性は目まぐるしく変化していき、これはまさにジェットコースタームービー。
オーディションに遅刻して>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ゆるふわカールな女子グループで満員の中、髭面の男が一人ぼっちで鑑賞。寂しくなんかない。
まず邦題を褒めたい。原題は「Love Rosie」ですが、このタイトルよりも作品世界をよく表してるんじゃないで>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
フィクションでは「大きな嘘を一つつく場合は、小さな嘘をつくな」という鉄則があります。この映画は、菅田将暉の女装が女装であることがバレないという大嘘(普通に見たら男とわかるクオリティの女装。声を変えるこ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
この作品の素晴らしいところは、政治的なテーマを孕んだ実話を下敷きにしているのに、それを美談にしていないバランス感覚が見られるところだと思います。
主役のレネにしたって、英雄として描かれていません。反>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
いやー、ジョン・ラセターが付いてからのディズニーはホント外さないですね。鑑賞後の印象は「Mr.インクレディブル」いや、「スパイダーマン」に近いかもしれない。もちろん丸いお世話ロボットとの出会い、そして>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
一応シリーズ全作鑑賞済ですが、あまり熱狂的ファンではない立場からの感想です。
物凄い引っ張り方をして劇場を唖然とさせた前作から、早10ヶ月。まあ、元々一本だったものを分割したということは聞いていたん>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
こんなに上手いベン・アフレックの使い方をした例が過去にあったでしょうか。このニックという役、何はともあれ「ウスノロ感」が重要だと思うんですね。演技力というより、ベン・アフレックの持つ資質としてのウスノ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映画って、掴みが重要だと思うんですけど、この映画はそれがちゃんと出来てましたね。ほら、パニックモンスターホラー物って、やっぱり面白いし、みんな大好きじゃないですか。それに、湖の上に浮かぶ集落のセットは>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
うーん、今まで観たブラッド・ピットの中で一番良かったかもしれない。ブラッド・ピット演じるドン・コリアーは、通称「ウォー・ダディー」と呼ばれていますけど、まさに父親に見える瞬間が何回もありました。「FU>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
何よりこの映画を語る上で外せないのは、主演の双子、ジェーマント兄弟のキャスティングでしょう。よくぞ見つけた!と拍手を送りたくなりますが、やはりというべきか、キャスティングは非常に難航したようです。ハン>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前作よりも全てがスケールアップし、魅力が増している本作。前作はシンプルなストーリーラインで、舞台もほぼ一箇所に固定されていたが、今作は予算も増えたからかやりたい放題。前作から引き継いだシラットを用いた>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
まず、俳優陣がいい!ツボを押さえたチョイスしてると思います。「桐島、部活やめるってよ」で神木くんの親友役を好演した映画監督兼俳優の前野 朋哉!(この人、何気にCMいっぱい出てますよね?)同じく「桐島〜>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
細部に神は宿るという言葉がある。クリストファー・ノーラン監督はこの言葉を体現しているようなクリエイターである。
CGを嫌い、一から不毛地帯にコーン畑を作ったり、TARSを実際にラジコンで動かせる様>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
・自然な繋ぎ目
12年間毎年、夏休みを利用して撮影されていたこの作品。時間の経過をテロップで「2008年8月」という様に分かりやすい形で挿入せず、自然に繋いで見せているのがこの監督のセンスであろう。な>>続きを読む
「物語る私たち」
母と話していて何かのきっかけで「いじめ」の話になった。母は、私が子供の頃、泣きながらいじめられたことを訴えてきたと言ったので、驚いた。私には、特段いじめられた記憶というものが無かっ>>続きを読む