はならびさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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青春の殺人者(1976年製作の映画)

4.8

前半は主人公の母が、後半はガールフレンドのケイコがドチャドチャにいい しっちゃかめっちゃかで気が飛んでる女性が出る映画好き 特に母がほんとも〜すごい 過保護で献身だけど強引な母親のねちっこさと気の触れ>>続きを読む

タイタニック(1997年製作の映画)

4.8

子供の頃に見た記憶の100倍すごかった セットも役者もストーリーも ディカプリオが自発的に沈んでいったのかとずっと思ってたらそんなことなかった
必ず死ぬと分かっていながらも残された時間をどう過ごすか 
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君が君で君だ(2018年製作の映画)

3.8

平凡な青年たちが偶然出会った女性のために自分たちだけの国を作り上げて数年間見守ったあとからはじまる、国を作るってすごい!帝一も国を作ろうとしたもんだ
持ち上げてボコボコに落とす流れが良かった 降霊した
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.6

そこにいるのに居づらそうにする門脇麦、自由の象徴のような、でも語られない石橋静河(彼女のパートナーは男性ではないのかも知れないと思った)、自転車で東京を駆け抜ける水原希子、どの女性もとてもすてきだった>>続きを読む

日陽はしづかに発酵し…(1988年製作の映画)

3.8

原作の、得体の知れない脅威の接近をSF的にではなく民族や歴史を中心に据えて作品を撮ってることに気づいた時すげー!ってなった 原作読んだはずなのにこんなんだっけ?って観終わった後振り返ると要所要所は原作>>続きを読む

神々のたそがれ(2013年製作の映画)

4.0

混沌と醜悪で汚く作られた画面は最初ほとんど苦痛じゃなかったけれど、3時間の上映時間の終わりに近づいてるはずなのになかなか終わりが見えないだらだらしたその終幕の遅延で画面が無理になった すごい!!
匂い
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藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

4.2

黒髪ショートで赤リップのカッコいい女の韓国映画ミドルエイジ部門ノミネートでは!?!レオン、シンプルメン、パルプの歴代ヒロインが頭をかけてく 似てるって言いたいわけじゃなくてこの外見のヒロイン像がまたア>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.6

約3時間のアニメ映像を、アニメ等身で違和感なく、ド派手かつ緻密な背景で動かしてることにすごいな〜と感動した後にエンドロールの長さにさらにすごいな〜とあった
もう若くないのでわかりやすく狙われた大人が子
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

2.8

少女漫画なの?BLなの?どっちなの〜!?!? 来るのような派手な妖怪大戦争じみた後半が爆笑 亀梨さんの役が人の言うこと聞かなすぎてそんな男やめときな!!!!!しか言えなくなった 収録シーンや会社のシー>>続きを読む

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

4.0

圧倒的な画面を楽しむ映画に感じた どのシーンで止めても絵になりすぎる それに加えてとっぴなキャラクターととっぴな会話が楽しいのに、テンポがダラダラしていてミスマッチに感じた こんなに面白そうな要素がた>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.7

奇跡のように見える出会いだけど特定の都市で同じ文化を摂取してると人ってめっちゃ似るし同じような行動をするし、でもやっぱり当人からしたらそれは二人出会えた奇跡

覚悟して見に行ったら後半より前半のダメー
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.9

丁寧に暮らしてみたり一人○○をどこまでできるか試してみたりすることってただ生活の質を高めるだけじゃなくて、自分はここまでできてるから大丈夫って自己肯定感を高めるためのケアなんだよね ってことを思い出し>>続きを読む

秘密 THE TOP SECRET(2016年製作の映画)

1.2

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の青木のプロファイリングから「ん…???」と違和感を感じていたが徐々にその違和感が大きくなりこれは秘密とはキャラのガワと第九の設定が同じなだけの別作品だと思うようにしようと何度も冷静になろうとした>>続きを読む

ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.8

浮遊する男女が見る現実と夢と過去、人々の営み、エネルギー活動 いつにも増して動きのない画面に時間がどんどんゆっくりになっていって結構気合入れて行ったはずなのにちょっと眠くなった

天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

4.0

冴えない中年男性と女子高生は一定のうまさがあるとどう描いてもウケる内容(最近はわからないが)だけど、その設定に少しひねりがあってよかった 10何年の積み重ねが2人の言動の背景に想像できて、何気ない会話>>続きを読む

永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

3.6

寝ても覚めてもやハッピーアワーを見てなかったら登場人物たちにイライラしすぎて見れなかったと思う 終わり方と挿入歌がよかった わざとそう描いてるにしても新郎新婦とヌードモデルの男とヌードモデルにつきまと>>続きを読む

不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

4.6

古代魚と移り変わる傷のテーマが、あり得なさすぎる(古代魚のチョイスは突飛なことをしたそうというのが伝わりすぎて…)が一貫してぶれなくて良かった どこかクセのある登場人物たちの中で秘密のありそうな二人が>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.4

冒頭の高橋一生と東出昌大の滑りまくる会話がガツンと強烈によかった 観客を意識しているようなしていないようなレベルで行われる早口 高橋一生はしゃべっても高橋一生だったけど、蒼井優は蒼井優の言葉に昔の映画>>続きを読む

バナナ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.8

演じ続ければ本当になる どう感想を書いていいかわからないほど凄まじい作品だった

バナナが実るパラダイスを求めて戦時中の中国から台湾へ逃走した2人の数奇な運命 泣き虫だったメンシュアンが生き抜くために
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破壊の日(2020年製作の映画)

4.5

怪物、松田龍平、ポスターの図だけに惹かれて作品のことろくに知らずに観たけどめちゃくちゃよかった 爆音!爆音!振動!爆音!恐怖の予感にまぶたを狭めながらしばらく観ていると、新型肺炎を疫病に被せて異界的に>>続きを読む

ヴィタリナ(2019年製作の映画)

4.0

光と影が美しすぎる どの瞬間も全て一枚の絵画みたい 歩いてる姿が人物なのか影なのかわからない風景、暗闇で薄く光る白目の怪しさ、圧倒的すぎる
独白が理路整然として、人間って1人でこんなにすらすら喋れる物
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イントレランス(1916年製作の映画)

4.0

4つの時代の物語という事前情報だけで観て、各章順番に映すと思っていたら5分置きぐらいにストーリーが切り替わっていって驚いた こんな映画の構成あるんだ! バビロン篇はもちろん、現代篇の汽車を自動車で追う>>続きを読む

知られぬ人(1927年製作の映画)

4.1

人の恋路を邪魔する奴は…の体現 ショックのあまり笑いながら泣く顔が良すぎてずっと観てたかった 思い込みが激しい傲慢な男と思わせぶりな女 狂愛の極み… 足でタバコ吸ったりギター弾く腕なし男に謎の色気を感>>続きを読む

死びとの恋わずらい(2000年製作の映画)

1.2

四つ辻の美少年の存在を知って作品が見たくなり配信で観れる映画から鑑賞したら???ってなった その後原作漫画読んだらさらに???ってなった なんでこんなホラーラブコメにしたんだろう なんでこんなヒロイン>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.5

女の子たちが青春を失う前に力強く背中を押してくれる映画だった そして彼女たちの青春はまだまだ続くという予感を残してくれる映画! 世の中勉強(もしくは熱中しているもの)以外もうまくやる人に気づいた時の絶>>続きを読む

東京流れ者(1966年製作の映画)

4.6

ミュージカル風ヤクザ映画 死んだと思われる主人公が口笛吹きながら復活する流れが面白すぎた なによりものすごくカラフルな美術が目に楽しい 赤や水色、緑のスーツ ピンクや黄色の壁 だだっ広い空間に少しのイ>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

4.8

上京して初めて区の図書館利用した時ホームレスのような利用者を見かけて困惑したことを思い出した(地元ではあまり見たことない光景だった) 登場人物が誰も精神疾患者の虚言を否定せず逆に話を合わせていて、見習>>続きを読む

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.8

ここ最近政治を意識する機会が多く、だけど政治家に対してどこか自分から一番遠い職業だと思ってしまいがちなので、観たら何か変わるかもしれないと思い鑑賞
「なぜ野党の議員を10年も続けられるのか」と冒頭の
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誰がハマーショルドを殺したか(2019年製作の映画)

3.5

何気なく調べ始めた事件が思わぬ黒幕に繋がる、というような作品が好きなので観た ドンピシャだった どこまでが演出や脚色なのかわからず、事実ならめちゃくちゃこえーと最後らへんびびりまくった ホテルのシーン>>続きを読む

LETO -レト-(2018年製作の映画)

5.0

シルバーグレーの夏と馬鹿騒ぎが眩しくて泣くかと思った 人間と接する機会が少なくなった今だから尚更

ナターシャとマイクの進歩的なカップルが、大人帝国の野望のチャコとケンを初めてみた時のように、まさに2
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

4.2

人間誰しも人に言えない恥ずかしい部分があったり、たまたま恥をかくことがあって、その恥を抱えてどうやって先へ進むのか、という過程を描いていて好きだった 主人公たちは大抵クズで酷いけれど、それでもどうにか>>続きを読む

アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.4

空撮とか拘束された女性とか犬とかすごいカッコいい部分はたくさんあったし、主人公の異常性が恐ろしくもあったけど、人を襲う時の主人公のモノローグがマジでめちゃくちゃ邪魔でイライラした うるせー!! ハウス>>続きを読む

私が結婚した男(1940年製作の映画)

4.6

ニューヨークに住むアメリカ人の妻とドイツ人の夫が体制下のドイツへ里帰りすることをきっかけに、どんどんナチへ傾倒していくことになる夫の熱狂ぶりがすごい!キスをする夫婦の寝室の外で響く軍靴の音〜 軍隊と音>>続きを読む

第七の十字架(1944年製作の映画)

4.5

強制収容所から脱走した7人の物語というより、7人のうちの1人であるハイスラーが人間の感性、信じる気持ちを取り戻す過程を描く物語だった 語り手の扱いに驚く

特に印象深かった場面は、ハイスラーが反体制派
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