Longsleeperさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.0

桐島出てこないけど、神木隆之助と東出昌大の対比が良かった。
別にプロの映画監督になるかはわからなくても好きだから映画を撮る子と、プロになるわけじゃないのに野球やるのかと悩む子と。
松岡茉優ちゃん演技す
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.9

よくオードリーが絶賛されているけど、グレゴリー・ペックも素晴らしくスクリーン映えしてると思う。
ヘップバーンは美しいけど演技が。
ディティールが端々まで優しくて、どこを思い出してもじんわり微笑ましい。
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

4.2

セリフが少なくて地味の極みなストーリーなのに、最後には元気が出る話。
人を結びつけるのは、言語じゃなくて体験や物語なのかも。
最後の歌詞が良い。

マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

4.3

ウォン・カーウェイ監督の上質恋愛映画。
失恋して旅に出るヒロインが、様々な人の生き方を垣間見ていく様子が自然で良い。
基本悪い人が出てこない優しさ。
レイチェル・ワイズの役が特に印象的だった。
息苦し
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おくりびと(2008年製作の映画)

4.3

主人公の優しい性格や、社長の器の大きさがしみる。。。
亡くなった普通の人を取り巻く普通の人々のドラマもしみる。
最期のお別れの前に、その人がどう生きたかみんなで噛みしめるのを手伝う、という仕事がよくわ
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スペシャリスト 自覚なき殺戮者(1999年製作の映画)

4.0

アイヒマン裁判のドキュメンタリー。
『ハンナ・アーレント』で触れられていた、アイヒマンの官僚的な悪の凡庸さを詳らかに紹介する感じ。
行政の罪に刑事罰を当てはめようとすることの違和感も、この映画を観て確
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

4.3

自分探しの終わらない大人の女性の迷走と葛藤。
ヒロインはわがまま放題なんだけど、それが主人公を惹きつけてやまない。
ここは私の居場所じゃないと遠くへ飛び出す気持ちも、他愛ない思い出が大切なのも、全部瑞
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インスタント沼(2009年製作の映画)

4.1

何も考えず笑える日本のコメディが観たい時におすすめ。
『時効警察』が大好きだったので、麻生久美子さんのコメディエンヌぶりを堪能できる秀作でした。

かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.2

この映画でヘルシンキの街いいなと思って現地に行き、舞台になった書店に入り浸った。ヘルシンキ良いです。
ぼんやり時間の流れを楽しむ系の映画の中で筆頭。

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

4.2

ベニグノが一体何を考えてたのか、初見では全くわからなかった。。。
でも今では、彼にとって愛というのは元々一方通行だったのかなと思う。
母親への愛もそういう形で終わった。
相互に通じる愛を知るのと知らな
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.3

どんどん変わっていくテルマと、過去のトラウマから葛藤を捨てきれないルイーズの対比がいい。
ラストは圧巻。
スピード感ある展開は気持ちいいけど、女性としてどう生きたいのか考えさせられる。
アイリーン・ウ
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真夏の方程式(2013年製作の映画)

3.9

杏の演技力ってとても安定してるなーと思った。
どんな役でもそつなくやる。
苦しい気持ちを抱えた人が多いストーリーだったけど、海辺の街の風景が美しくて重くなりすぎない。
湯川教授の指導によるペットボトル
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

4.2

ブリジットはとてもアホっぽいのに、共感してしまうし応援してしまう。。。
こんな人絶対いないのになぜか「あるある」と思わされてしまう。笑
マークがかっこよすぎるし、友達も温かい。
キャラクターの個性が隅
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.0

天才詐欺師であり寂しい少年でもあるフランクの姿が、自然に魅力的に描かれている。
快進撃が痛快なぶん、時々現れる等身大な気持ちが妙に印象に残る。
見守ってくれる大人に出会えることって大切なんだな。

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.3

ありそうで実在しない共和国で展開するお洒落な大人のファンタジーという感じ。
雪景色も衣裳もインテリアも、全部隙なく美しかった。
グスタフとゼロ、アガサのキャラクターも魅力的。
三人の冒険の結末が知りた
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エヴァの告白(2013年製作の映画)

3.9

マリオン・コティヤールのポーランド語が完璧に聞こえる。。。
ストーリーは何だか、やるせなかった。苦さが際立つ。
美しいことの悲劇って感じがする。

サラの鍵(2010年製作の映画)

4.3

ユダヤ人迫害を描いたドイツ映画は数多いけれど、異色のフランス映画。
ナチス占領下のパリで、フランス警察によって何万人ものユダヤ人が連れ去られ、強制収容所に送られたヴェル=ディヴ事件を描く。
ドイツやポ
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.3

こんなに透明感があって等身大な青春映画、他に出会えないのではないか。。。
何かを得て何かを失う青春のほろ苦さ。

キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

4.0

ありえない展開も、ヒロインの笑顔満開な演技に呑まれて何だか納得させられてしまう。
シカゴ大学が舞台にされるのを断った結果、ハーバード大になったと聞いて、ハーバードの器の大きさを尊敬した。笑

婚前特急(2011年製作の映画)

3.9

脚本の詰めの甘さはところどころあるけど、吉高由里子のコメディエンヌ要素が爆発してて好き。足も綺麗。
あと田無タクミの自然体感がいいよね。
ヒロインの吉高さんが五股してるので、そもそもそういうのが嫌いな
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

4.4

スカーレットの生きる力が凄すぎて、有名な”l will never be hungry again.”のシーンは一生忘れられそうにない。(この場面だけを見た時は何これと思ったけど)
スカーレットは、時
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誰も知らない(2004年製作の映画)

4.2

自然な演技の代名詞是枝ワールド。
最初は楽しそうだった子どもたちだけの世界が、長男が「小さな大人」の役割を負いきれなくなっていくのと同時に崩壊していく。
母親が「あたしにだって幸せになる権利があるはず
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ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)

4.2

ペネロペ・クルスの美しさが輝かんばかり。。。
登場するどの女性も控えめに言って波瀾万丈な出来事に巻き込まれていくけど、とても逞しい。
スペイン映画(アルモドバル映画?)の「女とは何をも呑み込んで生きて
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.1

ソウルフルな音楽と、わかりやすいストーリーがいい。
This is meは言わずもがなだけど、序盤のMillion dreamsから涙を誘われっぱなしだった。
観ながら飛行機の中で号泣してたので、変な
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下妻物語(2004年製作の映画)

4.2

『笑って泣ける女の友情物語』界の金字塔。
突き抜けたコメディになっているからこそ、年代問わず楽しめるんじゃなかろうか。
孤高のロリータが友情の何たるかを悟っていく過程がいい。
ヤンキー側の成長も泣かせ
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西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

4.3

こんな素晴らしい映画が日本にあったと知って感動した。原作も読みたい。
キリスト教の体と魂について、わかりやすく教えてくれた映画でもある。

「だったら、身体なんか要らない。何だか、苦しむために身体って
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.3

東ドイツの監視社会で、盗聴の任務を遂行する主人公と、監視対象の戯作家の奇妙な交流。
淡々と任務や課題をこなすために生きてきた主人公に心を与えたのは音楽だった、ということにも説得力が有り余る、緊張感あふ
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ブラス!(1996年製作の映画)

4.3

一つの産業が消えてなくなる時、その産業が根付いた町も打撃を受けるというのが、インフラ関連産業で働く自分にとって身に染みた映画。
人は働くために生きているわけじゃないけど、仕事によって人生は大きな影響を
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.2

ほんとにドイツ映画かなって驚くほどの清々しいヒトラーイジりに豪快に笑わされる。有名映画のパロディもあり、コメディとしての完成度は折り紙つき。
しかし、ヒトラーに対してボロボロ出てくる街の人の外国人嫌い
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モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

4.0

昔々の『泥棒貴族』というクライムコメディのリメイクらしい。
そのためか冗談にも下品なところがなく、小ネタがたくさんあっても不思議な安定感。
引退してしまったキャメロン・ディアスが変わらずの可愛さを放っ
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.9

お役所体質の何たるかをかなり正確に描写していると思う。
途中から、戦ってる相手がゴジラなんだかお役所体質なんだかわからなくなるくらいに笑
こんな日本に何ができるのかという問いには答えてるけど(そのディ
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

4.1

語学オタクとしては、何ヶ国語も喋れて発音も完璧なジェイソン・ボーンのファンにならざるを得ない。
劇中のマリーとの関係が深まっていくのも不思議な説得力。スピード感があって飽きない。

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

4.2

あらすじだけじゃ魅力が伝わらない映画の筆頭。笑
歳の割に手探りで甘酸っぱい恋の進捗も、二人の環境の違いがあれば説得力をもって見える。そりゃー不安にも慎重にもなるよねって。
同居人スパイクや、個性的すぎ
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.8

ドラマとは打って変わってシリアスで重い雰囲気。容疑者Xが何を考えていたのか明かされる場面では、登場人物たちと一緒に泣かざるを得ない。
人との関係の築き方をよく知らなかった彼には、ひたすら犠牲になること
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運び屋(2018年製作の映画)

4.2

時間を感じさせない映画。
失ったものに気づいて取り戻そうとする不器用な運び屋の心情が、くどいセリフはないのに何だか伝わってくる。映像で語るとはこういうことなんだな。
実話と知って驚いたので元ネタの事件
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