Hamanさんの映画レビュー・感想・評価

Haman

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フランケンウィニー(1984年製作の映画)

3.8

主人公の名前がヴィクター・フランケンシュタインなの含めて怪物を犬に変更した以外になんの捻りもないフランケンシュタインパロディだけど、その犬のキュートさだけでゴリ押してくる感じは嫌いじゃない。しかもこの>>続きを読む

スター80(1983年製作の映画)

4.3

映画が不可逆だからこそ田舎娘のスター街道を駆け上がる姿は吐きそうなほどに残酷。ポール・スナイダーは何処にでもいる様な虚栄や嫉妬に満ちた人物で(もしくは自分の中にある弱い部分を重ねてしまう存在)、彼の場>>続きを読む

シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

3.7

寺山修司がSF叙事詩を撮ったら的なアングラ演劇を莫大な予算で映像化したかのような眼福の世界。炎が当たり前に炎色反応していて良い。常軌を逸した熱意で産み出される変態映画を恐れた政府から制作を止められ、消>>続きを読む

夜の第三部分(1972年製作の映画)

4.0

血色の悪い人間たちが冷たい質感のフィルムの中で荒々しく死ぬキャップに萌える。現実から目を背けるため過去や妄想に囚われ、虚実混交の脳ミソぐちゃぐちゃになってる映画が性癖なのでわりと刺さった。出産シーンの>>続きを読む

ワンダーウォール(1968年製作の映画)

3.2

部屋にできた壁穴を覗いて隣に住むジェーン・バーキンに恋してしまう孤独老人の話。オアシスの「ワンダーウォール」の元ネタ。恋の病で白日夢を見るほどの脳内お花畑状態とロートルには理解できない若者文化の視覚化>>続きを読む

ザ・シスト/凶悪性新怪物(2020年製作の映画)

3.5

ん~~~~!これは久々に劇場鑑賞作品でテンション上がっちゃうタイプというか語彙力破壊されるタイプというか脳ミソのシワの減りが抑えられないタイプの映画でした~!!!!!!!!!!!デキモノから膿をどびゅ>>続きを読む

ザ・ディープ・ハウス(2021年製作の映画)

3.8

舞台を水中に沈んだお屋敷にするだけで燭台や家具が宙に浮いてるように見え、自然な形でホーンテッドマンションになってるのが画期的。そんな中で本来は浮きがちな死霊が海底を普通に歩いてるのが超不気味で良い。異>>続きを読む

地獄の謝肉祭(1980年製作の映画)

3.3

日本だと大岡昇平の『野火』で馴染みある戦地での極限状態における人肉嗜好がゾンビ映画と融合して感染パニックとして描かれるのが面白い。隣人の若い娘がドライヤーを口実におっさんをセックスに誘うのは『アメリカ>>続きを読む

追想(1975年製作の映画)

3.9

タラちゃんの『ワンス・アポン~』に出てくる火炎放射器の元ネタとして知った映画だしあらすじを読んでいたので、未来の話をして疎開させるシーンに「時はきた。それだけだ」ていう感想しか抱けなかったのだけど、冷>>続きを読む

KUSO(2017年製作の映画)

3.6

みんな大好き汚ねえ悪趣味ワンダーランドなのに良くも悪くも不快感をあまり感じない。お下劣映画にしてもアウトサイダー・アートにしても理性的すぎる。うんこ味のカレーじゃなくてカレー味のうんこ。蓋しご機嫌なの>>続きを読む

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(2008年製作の映画)

4.7

MIB感が増して目の保養系クリーチャー映画としてグレードアップしてる。超常現象捜査防衛局の恋煩いでエイブをより活躍させて、前作にいたナチスのガスマスク男を補うローテク気密マスク男でマスク愛好癖への配慮>>続きを読む

長髪大怪獣 ゲハラ(2009年製作の映画)

3.2

もっと突拍子もないやつかと思いきや王道系の特撮パロディ。ゲハラの毛髪防御を突破する兵器が巨大扇風機(強)なのは面白かった。今見るとシン・シリーズとかTAROMANの走りって感じ。

ドリームチャイルド(1985年製作の映画)

3.0

80歳になったアリスがルイス・キャロルと過ごした少女時代を回想するという、数ある『不思議の国のアリス』映像化の中でも異質な作品。現在、過去、不思議の国の3次元が玉突き的に交錯して語られる。にしても一番>>続きを読む

ポルノ・チャンチャカチャン(1978年製作の映画)

3.7

赤塚不二夫にポスターを発注したり、有名歌謡曲を酷い下ネタ歌詞でパロって何曲も流したり。山本晋也の映画は今回も無法地帯。濡れ場での魚眼レンズの有用性にはおどれえたが、その後にあった大陰唇目線の画角は膝か>>続きを読む

イノセント・ドール 虜(1986年製作の映画)

3.6

セックスができないから女のお股にサックスを吹いて悶えさせる、という嘘みたいなシーンがマジである。悶々とした奴を失った恨みで悶々とした奴が悶々とした奴を監禁して悶々とする映画。日活のロゴが入っててもおか>>続きを読む

ダイナソー(2000年製作の映画)

3.8

たぶん生まれて初めて劇場鑑賞を親にねだった映画。当時鑑賞した以来なので内容なんて1ミリも覚えてなかったけど、カルノタウルスの会話不能な殺戮恐竜ぷりを目撃した瞬間に、記憶回路が刺激され大脳が震えまくって>>続きを読む

フルチトークス(2021年製作の映画)

3.6

フルチがただ一人で喋るだけのドキュメンタリーなのにマシンガントークが過ぎて情報量がエグい。有名になる前のカポーティに会ってただ、バーヴァとは恋愛と犬の話しかしなかっただ。内容に悪口と自慢と映画愛しかな>>続きを読む

荒野の処刑(1975年製作の映画)

4.5

フルチ式残酷ロードムービー。昏睡レイプの描写は全く見せないクセに、その後にある銃弾の摘出描写は丹念に見せる。エグみがあべこべでおかしい。アウトロー達が爪弾きにされた世間からサバイブするため、疑似家族を>>続きを読む

ルチオ・フルチのホラー・ハウス(1989年製作の映画)

3.6

念入りな顔面破壊描写と全年齢対象のホームアローン的な心霊現象、ちゃちな特殊効果のアンバランスさが凄い。スプラッターに目覚めた世界線の大林宣彦みたいな。まあ何でもいいけどとりあえず映画が終わるタイミング>>続きを読む

フルチ・フォー・フェイク(2019年製作の映画)

3.5

ミケーレ・ソアヴィはアルジェント界隈の人という認識だったので、フルチと濃い関わりがあったのは驚いた。ソアヴィ含めインタビューを受けてる人達が思ったよりも豪華。だからこそ評論家のハゲと再現でフルチを演じ>>続きを読む

マンハッタン・ベイビー(1982年製作の映画)

4.0

3秒に一回くらいのペースで役者の驚いた顔が画面に映るからテンポが死んでる。そもそも何が何だって何なのかよく分からなくはあるけど、まあエジプトの呪いなので仕方ない。墓荒らし中の落下串刺しはあれとして、エ>>続きを読む

シルバー・サドル 新・復讐の用心棒(1978年製作の映画)

3.9

奇をてらわない至極真っ当なマカロニウエスタン。フルチ映画で初めてゴアではなくキャラに萌えたのです。牧歌的なテーマ曲と荒野の情景とほっこり演出を浴びされまくって、DV彼氏に優しくされてる時の彼女みたいな>>続きを読む

ルチオ・フルチのザ・サイキック(1977年製作の映画)

3.8

崖から落下した母親の顔面が凹んでいくヴィジョンを視てしまうオープニングが最高。夫の冤罪を晴らすために透視能力を駆使する妻。ジャーロとオカルトの融合。断片的な予知夢はサスペンススリラーと相性抜群でかなり>>続きを読む

女の秘めごと(1969年製作の映画)

3.8

オープニングクレジットの空撮で気合いの入り様が窺える。題材的にはごまんと溢れてる唐突な妻の死によるサスペンス劇だけど、犯人の舐めプのおかげで最後の最後までどう転ぶのかが読めない。代名詞のゴア描写が開花>>続きを読む

ルチオ・フルチのマーダロック(1985年製作の映画)

3.8

時代的に『フラッシュダンス』の煽りなのか知らないが、冒頭の集団レオタードダンスがカットから何から気持ち良くて最高。あそこだけ定期的に見返したい。
今回の殺人手法はおっぱいへのピン刺し攻撃なので、おっぱ
>>続きを読む

ルチオ・フルチのクロック(1989年製作の映画)

3.7

男女3人の若者が強盗目的で押し入った館の老主人がヤバい奴って完全に某『ドント・ブリーズ』なのでは、と思ったけどあっという間に瞬殺されたのを見て、時代錯誤のメタ的であれ笑った。全ての因果応報を拾い尽くす>>続きを読む

怪物はささやく(2016年製作の映画)

4.5

原作がよかったので映画も観てみたら再現度高えなオイ。ビジュアルエフェクトめっちゃ良い。辛い現実を虚構に侵食されたり空想に救われたりする物語が好きなのでご多分に漏れず嵌まった。母親が死ぬ夢を見た朝の虚無>>続きを読む

悪魔の受胎(1979年製作の映画)

1.5

エイリアンの子種を身籠り宇宙マタニティブルーで凶暴化。孕むとして性行為じゃなくお股に挿されたチューブからそのまま巨大タピオカを注入されるの超陰湿。やたらと絶叫するヒロインの開いた大口から見える銀歯の数>>続きを読む

天使のはらわた 赤い教室(1979年製作の映画)

4.5

めっちゃ素晴らしかった。裏物ポルノフィルムで犯される女性に魅惑され脳裏に焼き付いて離れなくなってしまう蟹江敬三。インチキな性を生業にしているがため「本物」に惹かれてしまう滑稽で愚直な男。対する水原ゆう>>続きを読む

墓地裏の家(1981年製作の映画)

3.7

引っ越し先の家がおかしいという何の変哲もないオカルトホラーなのに、脚本の齟齬というかどんなに真面目に鑑賞していても理解しかねる破綻っぷりに脱帽。残酷表現は執拗に首周りばかりを攻めるし、マカロニホラー伝>>続きを読む

リロ&スティッチ(2002年製作の映画)

4.0

小学生の時に脳ミソ使わずに楽しんでた映画は、大人になっても肌感だけで楽しめるから最高。

ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

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血となり骨となったシリーズではあるので真っ当に評価できない。いたずらに宝塚歌劇団のオフィシャルショップをぶらぶらした時、タカラジェンヌの運動会DVDに熱中してるマダム達を少し羨望の目で見ちゃったけど自>>続きを読む

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.2

死体をイルカに代えた『スタンド・バイ・ミー』映画なので、題材的に嫌いではないにしても全体的にあざとい。情景の映える良いカットもあることにはあるが、ロケ地による恩恵がでかいだけで別の監督が撮っていたらと>>続きを読む

突然炎のごとく(1961年製作の映画)

2.9

悲惨な戦争よりも色恋で破壊されるコミュニティ。文学かじり過ぎてみんな馬鹿になっちゃてた。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

チンパンジーも馬もUFOも凶暴性や危険性を勝手に度外視して見世物として消費され、人間の脅威となり得ることが分かればこれまた勝手にパニックになって処分される。ジョーダン・ピールのことだから社会問題や人種>>続きを読む

キング・コング(1933年製作の映画)

4.3

生け贄の祭壇とその大門はキリスト教から見たら邪宗門そのものだろうし、コングは土着宗教で祀られる異教の邪神てのがかなり窺える。というか髑髏島の美術セットもコマ撮りの怪物も出来映えが異様で眼福の限り。そら>>続きを読む

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