服部昇大さんの映画レビュー・感想・評価

服部昇大

服部昇大

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ビルマの竪琴 第一部(1956年製作の映画)

3.5

名作。あらすじだけ書くと4コマ漫画でまとめられそうなぐらいむちゃくちゃシンプルなんだけど、シーンごとや人と人のやりとりだけで見せ場が沢山ある。短くも長くもできるのが名作なのかもしれない。

ええじゃないか(1981年製作の映画)

3.5

ラストの豪華なセットと人数での庶民の熱気!圧巻のええじゃないかシーンを撮りたかったのはすごくわかるんだけど、なんかグダっている気がするのはええじゃないかのゴールが見えないからじゃないだろうか。ええじゃ>>続きを読む

正体(2024年製作の映画)

3.5

こういう題材に多いけど、社会派映画と一般向け映画のちょうど間に位置する「社会派風映画」というのはあるなと思う。
並べられた素材を見ると明らかに社会派っぽいんだけど、実際見るとそんなに社会派ってわけじゃ
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ショウタイムセブン(2025年製作の映画)

3.5

ずっと「そんなわけなくない!?」という無茶な展開をキャスター役の阿部寛の濃い演技と上司役の吉田鋼太郎の「おいおーい!困るっつーの!」みたいなデカめのリアクションのセット芸でずっと進めてて、この二つがあ>>続きを読む

化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

3.5

作り手の達者さで序盤みたいなゆるいノリで全編やっても全然よかったし、もっと大人しいしっとりめの山場でもよかったと思うんだけど、映画クレヨンしんちゃん的カーアクションをねじ込んでくる所にメジャー感を感じ>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.5

カメラマンめっちゃ前行くやん。
意図してるのかしてないのかわからないけど、カメラマンが主役だから絶妙な他人事感というかフィクション感というか目の前の現実から一線を引いてる感があって、全体を俯瞰して物が
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十手舞(1986年製作の映画)

3.5

石原真理子主演で新体操のリボンで悪と戦うかなり攻めた時代劇なんだけど、一定時間経つと定期的に創作ダンスシーンが挟まれるのがヤバかった。

サンセット・サンライズ(2025年製作の映画)

3.5

震災エンターテイメントの理想的な塩梅をクドカンは掴んでいると思う。
大量に作られてる地方町おこし系映画と違ってクドカンって徹底的に東京的な視点で田舎を見てて、強烈な方言ギャグとか見ようによっては田舎を
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赤毛(1969年製作の映画)

3.5

三船敏郎主演の世にも珍しい赤報隊映画。
始まりから民衆のええじゃないかシーン連発で内容もこの時代によくあるスター娯楽活劇チャンバラ時代劇なのかなと思いきや、最終的に西部劇フォーマットの社会派映画だった
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マッチング(2024年製作の映画)

3.5

マッチングアプリ婚のカップル連続殺陣に巻き込まれていく結構相談所勤めの主人公なんだけど、実は幼少期に事件に関わりが……って展開で出てくるのがお父さんがこっそりやってたツーショットチャットなの笑った。

スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.5

よくよく考えたらかなりツッコミ所多めなサスペンスを監督斎藤工、そして窪田正孝、窪塚洋介、中島歩という雰囲気強め俳優を多めに使う事で見事に「何かありそう感」がとにかく強めのサスペンスに仕上げている。雰囲>>続きを読む

大河への道(2022年製作の映画)

3.5

中井貴一特有のコメディ感みたいなのは存在すると思う。ちょっとしたズッコケ演技というか、テンポのズレ感というか。福田雄一演出の小さい版みたいな。そしてやはり西村雅彦は出てました。

ひみつの花園(1997年製作の映画)

3.5

人に迷惑をかけるな、無駄な事をするな、ルールを守れとか現代人のリテラシーだと10個以上は燃えそうな要素が入ってる気がするけど、90年代がこういう「気分」だったような気がする。
そして近いうちに世の中が
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劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師(2024年製作の映画)

3.5

最後のへん、人数に対して道が狭すぎて何人か垂直ジャンプしながら進んでた

僕が宇宙に行った理由(2023年製作の映画)

3.5

ロシアの宇宙船で前澤さんが世界平和を訴えた4カ月後に始まるウクライナ侵攻。無常。
トレーニングも長いし大変だし宇宙行くのも死ぬかもしれないのに発射から帰還まで前澤さんだけずっと素で(周りの人間の方がむ
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トスカーナの休日(2003年製作の映画)

3.5

「タイトルと雰囲気、時代からして多分こんな感じじゃない?」という事前の想像と寸分のズレもない作品。そうそう、これなんだよな。10本に1本ぐらいの配分でこういう映画を観たい。

夏目アラタの結婚(2024年製作の映画)

3.5

原作とか全然情報調べてなくて知らなかったんですが、序盤で「この独特の話の展開のさせ方…ひょっとして原作は青年誌の漫画では!?」と思ったら本当にそうだった。
映像にすると逆についていけなくなるけど、漫画
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カジュアリティーズ(1989年製作の映画)

3.5

主人公すごい全盛期のマイケルJフォックスみたいな俳優だなーと思ったら本当に全盛期のマイケルJフォックスだった(バックトゥーザフューチャー1と2の間)

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

3.5

完全再現された九龍城、そして九龍城の備品や地形や障害物全てををフルに活かしたアクション。
まるでくにおくんの熱血行進曲のクロスカントリーステージみたいだった。

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.5

タイトルが出るタイミング読めなすぎる。焚き火のシーンの突然の歌の唐突さは「キッドナップ•ブルース」で伊丹十三が突然暗闇に向かって早稲田の応援する唐突さを彷彿とさせた。

機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

前半は渋く凄まじい凝り方と情報量、後半はほぼ長めのアニメCMやMVのみたいなエモさ重視のさっぱり感で、落差すごすぎ

からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

3.5

必然的に高木さんと主人公が25歳教師になってもやってる事は中学の時と全く同じムーブになってしまうんだけど、途中から出てくるオリジナル要素の中学生男子が「告白するって結構な暴力ですよ…」とか今泉監督らし>>続きを読む

ディケイ・オブ・ザ・パーソン(2022年製作の映画)

3.5

ホラー設定で更にもう一段ホラーみたいな。マトリョーシカみたいな。

すうぷ(2024年製作の映画)

3.5

まさかのとんこつラーメン制作秘話と日本のボールペン流通秘話が同時に楽しめる

ソウルの春(2023年製作の映画)

3.5

クーデターが成功した事を祝ってカラオケするのアジアっぽくて良かった。

バジーノイズ(2023年製作の映画)

3.5

下の階から流れてくるヌジャベス風のDTMがあまりに良すぎて窓ガラスを割って侵入してくる、新時代のプレデター系ヒロインの誕生

陰陽師0(2024年製作の映画)

3.5

スーパー最強クール陰陽師、山崎賢人安倍晴明。
この年代設定でCGがすごくなればなるほど、なんか近年の中国映画っぽい。

ジャーヘッド(2005年製作の映画)

3.5

逆フルメタジャケット。めちゃくちゃ大変そうなバイトを相当覚悟して始めたけどすぐバイト先潰れた、みたいな瞬間は人生で割とある。

線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.5

江口洋介のシーンの江口洋介が本当に描いてる感すごかった。どうやって撮ってるんだ

新・大地震(2022年製作の映画)

4.0

まだこんな映画が、こんなCGが、こんな雑な設定が存在してたのかという目の覚めるような映画。
マグニチュード20という設定、ほぼ地滑りレベルのフワッとした大地震、芝生のグラウンドが地震で真っ二つに割れる
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

ノーランじゃなかったら死ぬほど地味だったと思う。

ルバング島の奇跡 陸軍中野学校(1974年製作の映画)

3.5

戦争モノっぽいテーマとスパイものっぽい雰囲気と忍者モノっぽいシナリオとヤクザものっぽい死に方が夢の合体。しかし千葉真一は濃い!

15ミニッツ・ウォー(2019年製作の映画)

3.5

当時の状況はわからんけどその緊張感だけはわかる。人生みんな一度はやらなきゃいけない時がある。