Jumblesoulさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.5

外れのないリーアム・ニーソン主演の娯楽アクション。名作『恐怖の報酬』の真冬編みたいな話で、リーアムが最後に生き残ると分かっているにせよ、実に面白かった。
脇役の先住民の娘と、帰還兵の弟の二人が上手い。
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.0

誰かの片腕役だったり、サメと戦ったりと変化球が多かった最近のステイサムの作品の中で、久々に本格アクションを観た感じ。ガイ・リッチー監督もいい仕事した。
ただしステイサム本人も50代にはいったせいか、以
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

2.5

公開時に話題になっていた作品だが、どうせ角川映画だからという事で見逃していた作品。
風間杜夫の意図的な臭い芝居等、あまりにも昭和的なテイストなので、今観ると国籍不明の世界観さえ感じる。今も時代劇の映画
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ガラスの城の約束(2017年製作の映画)

3.0

物語的にはそれほど珍しいものではなく、父親が病死するバターンも先が読めてしまっている。
そんなありがちな話だが、役者陣の頑張りに最後までグイグイと引っ張られてしまった。
ちなみに自分は5年前から自発的
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火口のふたり(2019年製作の映画)

2.5

秋田の各地でロケをしたのに、内容が内容だけにさっぱり話題にならなかった作品。
昔「にっかつ」が作っていた、文芸エロスの現代版みたいな話。出演者はほぼ二人だけで、ヒロイン役の瀧内公美は熱演だったが、どう
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東京日和(1997年製作の映画)

1.0

竹中直人が主演と監督、脚本が岩松了でアラーキー夫妻のセミドキュメンタリーという事で期待して観たが、ここまで退屈でつまらない作品だとは思わなかった。
ヨーコさんが、こんな変な女性だったとは思えないし、特
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太陽にかける橋/ペーパー・タイガー(1975年製作の映画)

3.0

デヴィッド・ニーヴンの憎めないペテン師キャラの集大成みたいな作品。彼の後を継ぐような俳優がその後出てこないので、随一無二の存在だった。
誘拐サスペンスにしてはかなり緩い内容で、敵の地下組織(?)がマヌ
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.5

前作はモンスターが姿を現すまでの緊張感が半端なかったが、本作は続編のためそれが無い分物足りなかったとはいえ、アクションSFとしては一級の作品であった。
主役をエミリー・ブラントの母ちゃんから、勇敢な娘
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チップス先生さようなら(1969年製作の映画)

3.5

10代の頃、吹替版で観て以来の再鑑賞。
39年の初映画化作は、チップス役のロバート・ドーナットの世紀の名演がとにかく素晴らしかった。
ミュージカルに演出された本作は、やはり歌の部分が無駄に感じる。本業
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クイック&デッド(1995年製作の映画)

3.5

サム・ライミ監督による、復讐ものエンタメ西部劇。
父親を殺された女ガンマンにシャロン・ストーン。他に若手だった頃の、ラッセル・クロウにディカプリオ。
真の主役は、この頃は権力のある悪人を演じたら右に出
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ぶどうのなみだ(2014年製作の映画)

1.0

女性監督による、つまらない農園ファンタジー。
変な格好の警官と郵便屋に小屋みたいな床屋が登場し、日本なのに音楽はフォルクローレ。
というわけで、開始30分でギブアップ。元々、歌手専業だった頃に大ファン
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.0

90歳を超えたイーストウッドの、ゲストや顔出し出演ではなく監督を兼ねた堂々の主演作。横顔など普通の高齢者という感じだけど、目付きはハリー・キャラハンを思わせる鋭さがある。それが見れれば、中身はどうでも>>続きを読む

ジャニス・ジョプリン(2018年製作の映画)

1.5

俳優がジャニスの短い生涯を演じる実録ものかと思ったが、ジャニスをネタにしたミュージカル舞台の実況録画みたいな作品だった。
演じる主演女優はジャニスというより、ママス&パパスのキャス・エリオットかマウン
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

5.0

劇場公開時は見逃したので、初見はレンタルのVHSビデオ。 雨のシーンが多いせいか、映像が全体的に霧に霞んだようなモヤモヤした印象で、それは後に購入して観たDVDでもあまり変わらなかった。
Blu-ra
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ブレードランナー(1982年製作の映画)

4.5

ハリソン・フォード主演ということで最初は「スターウォーズ」みたいなチャンバラかと思っていたが、フィリップ・K・ディックの原作が良いせいか本格的なSFになっていて驚いた傑作。
雨のシーンが美しく、印象に
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愛は静けさの中に(1986年製作の映画)

1.0

聾唖者がヒロインで舞台が聾学校、主演女優は本物の聾唖という事で公開時に話題になった作品だが、中身はB級恋愛映画。
教師が美形だからといって掃除夫に突然惚れてしまうというのも無理があるし、同棲したはいい
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.5

著名な写真家ユージン・スミスの半生を描いただけのものかと思ったら、水俣問題に真摯に向き合った社会派作品の傑作だった。
主演がファンタジー活劇野郎のジョニー・デップなので変な先入観があったけど、実に渋く
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

1.5

母親や友人とはスラスラ喋れるし歌も上手いが、それ以外の時は極端な吃音になってしまう女の子の話。
現実にこんな症状になる事もあるのかもしれないが、創作という気がしないでもない。音痴のギター少女と、元イジ
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映画女優(1987年製作の映画)

2.0

女性の強さを汚れ役を演じる事で表現した田中絹代を、現在まで汚れ役を一切やらない吉永小百合が田中役というのは無理があり過ぎる配役。
前半は大部屋女優の成り上がりものだが、後半は溝口健二監督の物語なので構
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ミズーリ・ブレイク(1976年製作の映画)

3.5

60年代に次々と名作傑作を作り出したアーサー・ペン監督なので期待してしまうが、西部劇の佳作といったところ。
ジャック・ニコルソン達が強盗団ではなく、セコい馬泥棒という設定がスケールを小さくしているのが
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ルームメイト(1992年製作の映画)

3.0

何と、もう30年前の作品になるのか。
ルームメイトなんて当時日本にはあまり無い、赤の他人との同居の話なので珍しかった。その他人がサイコ女だったのは、運が悪かったとしか言いようがないけど。
主演は結婚し
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

1.5

厳しいはずのキネノートの評点が珍しく高かったので観たけど、何でこんな凡作が?という感想。
元々青春学園ものが苦手という事もあるけど、邦画なんて特にそうだが昔体験した高校時代とあまりにも違い過ぎて別世界
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ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ(2021年製作の映画)

3.5

全盛期から晩年そして死去までの、ビリー・ホリディの半生を描いたもの。
タイトルはアメリカ政府vsビリーという印象だが、白人vs有色人種という今も現在進行の対立を意味していると思う。
ビリーの生涯といえ
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ゴーストライター(2010年製作の映画)

3.0

『戦場のピアニスト』以降の監督作では、初めて観るロマン・ポランスキー作品。
ガチな社会派ミステリーで地味な題材だが、薄暗いトーンの映像を保ちつつ上品な作品に作り上げたのはさすが巨匠。
オチがあまりにも
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ジオストーム(2017年製作の映画)

3.0

それなりに楽しめる、自然災害をネタにしたディザスターもの。現実のここ最近の記録的猛暑も、ダッチボーイに救って欲しくなる。
主人公や主要人物が犠牲になって地球を救うという、ありがちな展開にならない珍しい
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ニューオーリンズ・トライアル(2003年製作の映画)

4.0

見応えのある法廷もの。多少余計な部分はあるが、ベテラン名優二人がいるため重厚な作品になった。
シリアスな役はこれが見納めになったジーン・ハックマンは、安定の悪役ぶり。ダスティン・ホフマンも、相変わらず
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バトルシップ(2012年製作の映画)

1.5

約10年前に地元映画館で観たはずなのに、全然内容を覚えていなかったパターン。
観ている際中は面白がってるけど、後には何も残らない。まあ、鑑賞料をドブに捨てたと思っているが、全く興味の無くなった今時のア
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暗殺(1964年製作の映画)

2.5

名策士なのか大風呂敷なのか、良く分からない幕末の人物、清河八郎の話。
元々は武士ではなく山形県の金持ち商人の息子だったので、口が上手かっただけかもしれない。本作でも描かれる剣の達人だったというエピソー
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御法度(1999年製作の映画)

2.5

巨匠大島渚監督の遺作が、このBL時代劇。
戦メリ辺りから、素人役者を主演級にするのが好みだったとはいえ、ビートたけしの土方はさすがに違和感あり。それに比べて神田うのと、藤原組長なんてセリフすら無いのが
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忠臣蔵(1958年製作の映画)

2.5

大映オールスター出演による、定番時代劇もの。
市川雷蔵の浅野内匠頭の松の廊下編までは面白いが、中盤はややダレる。
この物語は討ち入り後のエピソードが好き。その後の浪士達の運命を、ナレーションでもいいか
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アメリカ、家族のいる風景(2005年製作の映画)

3.5

ヴィム・ヴェンダース監督による、サム・シェパードの自作自演劇場。
見方によってはかなり主人公のハワードに都合のよい話。元愛人のジェシカ・ラングが冷たく突き放すのは当たり前。
激情型の息子に比べ、終始冷
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マイ・フレンド・メモリー(1998年製作の映画)

2.5

理数系の天才肌だが難病の小男と、頭の弱い大男の二人の少年の風変わりな友情もの。
アーサー王の伝説を絡めた理由が少し分からず、結局何を言いたかったのか伝わらなかった。
老夫婦役に、ハリー・ディーン・スタ
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まわり道 4K レストア版(1975年製作の映画)

3.0

4Kレストア版を再鑑賞。
ヴィム・ヴェンダース監督、リュディガー・フォーグラー主演のロードムービー三部作の二作目。
相変わらず目的もなく放浪する若者の話。今回は旅は道連れとばかりに、女優、旅芸人、自称
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ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.5

数10年ぶりの再鑑賞で懐かしい。
何故か一番覚えているシーンが、冒頭のカフェのウェイターが下品なオッパイの歌をムスッとした顔で歌うところ(笑)
泥棒兄弟の三男だが、ピアニストの才能がある男の話。フラン
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.5

外伝やスピンオフが色々あったが、やはり本来の主人公ウォーレン夫妻が登場した方が面白い。
今回は実際にあった事件が元ネタ。宗教が生活に根付いていない日本人には理解できないけれど、こんな出来事も笑い事では
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AVA/エヴァ(2020年製作の映画)

3.0

前半はテンポよい展開で面白いが、主人公の家族のエピソードが入ってくるとトーンダウン。そのまま特に盛り上がらずラストまで、というのが惜しい。
脇のジョン・マルコヴィッチは渋い名演。すごい久しぶりに見るコ
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