風の旅人さんの映画レビュー・感想・評価

風の旅人

風の旅人

映画館主義者。
可能な限り映画館で観ます。
過度に難解な芸術作品も大衆に媚びた娯楽作品も評価しません。
評価基準は内的なモチーフをエンターテインメントとして昇華できているか否か。
映画を一回的な「出来事」として捉え、作品に「驚き」を求めています。
好きな監督はニコラス・ウィンディング・レフン、オリヴィエ・アサイヤス、ドゥニ・ヴィルヌーヴ。
レビューは加筆修正しています。
since2017

映画(273)
ドラマ(1)

劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel I. presage flower(2017年製作の映画)

3.5

可愛らしいピンクのフォントで表示されるタイトルロゴ。
いささか長いプロローグの後、空気を切り裂く剣戟で物語は動き出す。
テレビアニメの総集編のような内容で、Fate初心者が楽しめる内容ではなかった。
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel II. lost butterfly(2018年製作の映画)

3.7

シリーズ初見。
でも面白かった。
登場人物の関係性もストーリーも知らなかったけれど、迫力のある戦闘シーンに見入り、衛宮士郎の「みんなの」ではなく、「君(間桐桜)だけ」のヒーローになりたいという想いに胸
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.0

イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)の息子ヴィクター(フローリアン・ムンテアヌ)とアポロ・クリードの息子アドニス(マイケル・B・ジョーダン)の因縁の対決。
イワンはロッキー・バルボア(シルヴェスター・
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ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

3.5

やはり『ドラゴンボール』はフリーザ編で終わるべきだった。
フリーザの絶望的な強さを前にして、悟空が初めてスーパーサイヤ人になったときの衝撃は今でも忘れない。
しかしその後スーパーサイヤ人の大量生産が始
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.7

変われない男と変わっていく女。
町山智浩が本作と『アリー』『ラ・ラ・ランド』の類似性を指摘していたが、ヴァネロペがインターネットという新しい世界で自分の居場所を見つけるのに対し、ラルフは古き良きゲーム
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.7

単なるシンデレラストーリーではない。
スターになることの代償を描いた映画。
ジャクソン(ブラッドリー・クーパー)に才能を見出されたアリー(レディー・ガガ)は、「Shallow」や「Always Rem
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ウォンテッド(2008年製作の映画)

3.5

「怪物と戦う者は、その過程で自らも怪物とならぬよう気をつけねばならない。
深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ」
(ニーチェ『善悪の彼岸』)

しがないサラリーマンのウェスリー・ギブソン(
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.0

黒木華も多部未華子も自分の好みではないし、茶道にも興味がないので、睡魔との戦いを強いられた。
もちろん私がこの映画を観たのは樹木希林の遺作だからで、さして期待はしていなかったのだが、想像以上につまらな
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

「静謐」という言葉が似合う映画。
登場人物は必要最小限の台詞しか喋らず、幽霊となった夫C(ケイシー・アフレック)はただそこにいるだけで、妻M(ルーニー・マーラ)を一方的に「見つめる」ことしかできない。
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メカニック(2011年製作の映画)

3.7

「お前はもう死んでいる」
(『北斗の拳』)

整理整頓された部屋、レコードを布で拭く几帳面な仕草。
女性にはモテるが、特定の恋人は作らず、ワンナイトラブ以上の関係を持たない。
物の溢れた自分の部屋を見
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テルマ(2017年製作の映画)

5.0

狩をするために、森へと続く氷原を歩く親子。
森で鹿を視界に捉えた父親は猟銃を構える。
しかし次の瞬間、その銃口は娘に向けられる。

冒頭の驚きの展開。
その後、明滅するタイトルロゴが表示される。
テル
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ピアノチューナー・オブ・アースクエイク(2005年製作の映画)

3.7

スノードームを眺めているような幻想的な世界。
白みがかった映像美に魅了される。
ストーリーはよくわからない。
狂気のマッドサイエンティストによって誘拐されたオペラ歌手を救うため、博士が発明した自動人形
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モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~(2017年製作の映画)

3.5

『ブルーバレンタイン』を彷彿とさせる終わりかけの恋愛を描いた作品。
リアム(ジョシュ・ホワイトハウス)のクズっぷりは『ブルーバレンタイン』のディーンに匹敵する。
自己中で一言多く、仕事が続かない。
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春のソナタ(1989年製作の映画)

4.0

別段何か特別な「事件」が起こるわけでもないのに、会話だけでスリリングな場を出来させるロメール監督の演出力に驚いた。
日常会話で哲学が話題に上るのはフランス的で、日本では考えられない。
エスプリの効いた
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.5

クイーンのファンでも好きな曲があるわけでもない私がこの映画を観たのは、「フレディ・マーキュリー」という人間に興味があったから。
しかしこの映画はファルーク・バルサラが「フレディ・マーキュリー」になるト
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

ストーリー自体は大したことない。
犯人は予想通りだし、トリックもお粗末だ。
その意味では驚きはない。
しかし全編をPC画面で統一することにより、物語の連続性が断ち切られ、次何が映るかわからない面白さが
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.7

「何もしないこと」

大人になった「僕」はプーのことも忘れ、家族も顧みず、仕事に忙殺される日々を送っていた。
そんな「僕」の前に再びプーが現れ、忘れていた大切な感覚を取り戻すまでの物語。

大人になる
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ソラニン(2010年製作の映画)

3.5

人生の目的を見失い、無為な時間を過ごしていた若者たちが、青春の日々に別れを告げ、リスタートを切るまでの物語。
原作は浅野いにおの同名漫画。
10年前に読んだ作品だが、今でも鮮烈な印象が残っている。
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劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2018年製作の映画)

1.0

「これは映画ではない」

なるほど、タイトルにわざわざ「劇場版」という断りがあるように、製作者は端から映画を作る気などさらさらなく、テレビドラマの延長のつもりだったのだろう。
最初にこれまでの「コード
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ひるなかの流星(2016年製作の映画)

3.7

移ろう季節の中で変化していく登場人物の心象が見事に捉えられていた。
馬村(白濱亜嵐)と獅子尾先生(三浦翔平)の間で揺れ動くすずめ(永野芽郁)が、恋のライバルだったゆゆか(山本舞香)といつしか友人になる
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イコライザー2(2018年製作の映画)

3.5

『その男、最強につき2』

マッコール(デンゼル・ワシントン)の社会的弱者に対する優しい眼差しと悪党に対する容赦ない仕打ちのギャップに萌える。
同じ人間のなせることとは思えない。
宣戦布告してからの暴
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PERFECT BLUE パーフェクト ブルー(1998年製作の映画)

4.0

原作はラジオ番組「誠のサイキック青年団」のパーソナリティとして知られる竹内義和(ただしかなり改変されているらしい)。
アイドルから女優へと転身した未麻は、満足な仕事を与えられず、ストーカー被害に遭う内
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

3.7

伝統と革新が共存する不思議な世界観だった。
おっこが働く古色蒼然とした旅館<春の屋>とピンふりを跡取り娘とする豪華な秋吉旅館の対比。
ライバル関係にある二人が時にいがみ合い、時に協力し合う様が面白かっ
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KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV(2016年製作の映画)

3.0

確かにCGのクオリティは突出しているが、さして魅力的でもない物語を延々と見せられる苦痛に耐えられなかった。
「映画のようなゲーム」を目指してきたFFが映画になるのは必然だと思うが、これ面白いですかね?
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ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

3.7

2作目で大きく逸れた路線を軌道修正し、見事に原点回帰を果たした。
監督はスパイドラマ『エイリアス』のJ・J・エイブラムス。
オープニングのつかみもよかったし、チームワークを駆使したミッション、仲間内に
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

どこにでもいる「終わりなき日常」(宮台真司)を「まったり」生きる若者たちの青春の日々が切り取られていた。
私にとっては「懐かしさ」を感じさせる映画だった。
行く当てもなく街を彷徨い、茫漠とした「現在」
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劇場版 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)負荷領域のデジャヴ(2013年製作の映画)

4.0

よくできた設定なので、新しいストーリー(世界線)を語ろうと思えばいくらでも語れてしまう。
だからこれ単体で評価するのは難しい。
あくまでもファン向けの映画だろう。
しかしゲームやアニメを知っている者に
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.5

冒頭、朝子(唐田えりか)と麦(東出昌大)の馴れ初めのシーンに、「んなわけあるかい!」とツッコミを入れたのは岡崎(渡辺大知)だけではないだろう。
いささか長いプロローグの後のタイトルコール。
舞台は大阪
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3D彼女 リアルガール(2018年製作の映画)

3.7

五年後に階段で再会するつっつん(佐野勇人)と色葉(中条あやみ)の姿を見て、『君の名は。』の瀧と三葉を想起した。
意識的にか無意識的にか知らないが、英勉監督は『君の名は。』の「批評」として今作を作ったよ
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

3.7

仮面劇「エレクトラ」の舞台上で突然話せなくなり入院することになった女優エリザベート(リヴ・ウルマン)に対して、一方的に話しつづける看護婦アルマ(ビビ・アンデショーン)。
職業柄普段は聞き役のアルマだが
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センセイ君主(2018年製作の映画)

3.5

実写には不向きなタイプの漫画原作を職人芸的な技でそれなりのものに仕立て上げる。
監督の手腕が光る作品。
スラムダンク、ミスチル(「名もなき詩」)、ドラゴンボール、ジュディマリ(「Over Drive」
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

4.2

スパイの悲哀。
出てきて早々悲劇的な最期を遂げるレコード屋の店員を装った連絡員(ハーミオーネ・コーフィールド)が印象的で記憶に残る。
「ボックス」に閉じ込められ、彼女を救えなかったイーサン・ハント(ト
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ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.5

情熱のフラメンコ。
愛する女性を助けるために、単独で敵のアジトに乗り込むヒーローの物語。
もはやスパイ映画でも何でもなく、大味なアクション映画に成り下がっている。
序盤から不必要なロッククライミング(
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.0

子供の頃、年上の女性に憧れる経験は誰もがしたことがあると思う。
子供にとって年上の女性は謎めいていて、とても魅力的に映った。
この映画を観て、私はあの頃の感覚を思い出した。
もう二度と会えないお姉さん
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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

4.5

シリーズ最高傑作。
何と言っても、レア・セドゥの魅力に圧倒される。
恐らくハナウェイ(ジョシュ・ホロウェイ)は前から歩いてくるモロー(レア・セドゥ)に思わず見惚れてしまったのだろう。
それは不幸である
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

ゾンビ映画の撮影中に本物のゾンビが現れるというありふれたあらすじからは想像できない面白さ。
何を書いてもネタバレになるので、内容については触れないが、一度でも創作に携わったことがある者なら感動間違いな
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