hayamiさんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

我々の生きる現在はどんなに小さな原爆一つでも皆等しく全て消え去る可能性があるものであるという事実、そしてそれは遠くない歴史のある一点で確実に発生したのだという事実、判断ではなく事実を提示するスタイルが>>続きを読む

男はつらいよ フーテンの寅(1970年製作の映画)

3.1

男はつらいよ3作目。
安定のストーリー。一緒に見た人と「寅さんは水戸黄門とかドラえもんとかサザエさんとかと同じような枠なんだね」という話をした、すなわちストーリー展開がお馴染みということです。
寅さん
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男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.4

こーれは笑
時代が時代で共感できないところもあったけれど、なるほどなぁと別世界の感覚を持って見た。憎めないけど、寅さんは令和の日本では生きていけないだろうな…と思うなど(違)

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.9

わかるなぁわかるなぁと思いながら見たのは自分が20代半ばだからだろうか。
やり切ってみてわかることってあるよね。
仕事に邁進するのも、それよりも大切にしたいことがあると気付くのも、どちらも等しくいい生
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

4.2

派手な描写があるわけではないが、しかしとてもよかった。個人的にアメリカ社会は変化が激しいイメージがあったが、それも誰かが「いや、変えよう」と動き出し、逆風を引き受ける覚悟をした人がいたからこそ(そして>>続きを読む

ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

3.6

久々に見返したけど、謎のプリンスってこんなにラブコメだったっけ笑
人間関係が進展する巻。
あとやはり最終章に向けて伏線が一気に明かされる。そりゃ死の秘宝が二部作になるわ。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

4.1

久々に見返してるけど、1~5の中だと不死鳥の騎士団が一番好きかも。
ダーク要素が入ってきて、キラキラ素敵な魔法の世界だけでなくなるところ。それでいて「友情」「愛」という、魔法では代替の効かないものをハ
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

3.8

再視聴。ほろ苦回。
今回ちょっと14歳には過酷すぎないか…?トラウマなんてものじゃないが大丈夫なのか。人格形成に影響が…
話が進む度にダンブルドアがぽんこつになっていくように見える… 小学生の頃はあん
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.0

再視聴。おもしろい!
みんなだいすきシリウスブラック。
ピポグリフかわい。
校長、やはりハリー達贔屓すぎでは?

ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.7

十数年ぶりの再視聴。
大人になってから見るとハリーがあまりに問題児!マルフォイは思想は偏ってるけど校則は守るし勤勉だし容姿にも気を使うしで、めっちゃいい子やなと思うなど。
あとスネイプが本当に常識人で
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.2

十数年ぶりに再視聴。やっぱめちゃくちゃおもしろい、ストーリーがわかっててもおもしろい、何もかもがおもしろい。
でも公開当時はハリー・ロン・ハーマイオニー視点で見てたけど、今は教職員視点になってしまう、
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

同行者と感想についてだいぶ語り尽くしてしまったので簡潔に。

・ゴジラのあの岩のようでいて内側からぬったりと光る質感が、怖さの中に美しさを感じる。ともすれば崇拝対象ともなり得る。

・あの戦後の開拓に
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あしたの少女(2022年製作の映画)

4.0

Filmarksオンライン試写会にて、ありがとうFilmarks!2度目の試写会。

日本も韓国も言語が異なるだけでかなり社会背景的に似ているように感じた。儒教ベース、年功序列、上の指示が絶対という風
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

思ってたよりよかったな。
特別なこともそうでないことも、ただそういうものだ、そういうものだと描いているように感じた。
特別だと思おうと思えば思えるし、そうでないと思えばそう思えるし、美しいと思えば美し
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怪物(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

あるべき、もしくはありたい幸せの形が意図せず小さな歪みを生み、それは気付けば大きなひずみになってしまう。幸せであってほしいだけなのに。
全てを許容する愛なんてものは存在せず、形を持って幸せを願うこと自
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.7

怖かった!!
ホラー映画は怖いものがくる心構えができるけど、岸辺露伴は怖くなるかさえわからない怖さがあった。
考察は同伴者と語り尽くしたので割愛。
ラストが示唆的でとてもよかったです。

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.7

えぇーーーっそんなシーン見ていいんですかぁみたいな大人なコナンでした。
セキュリティも冗長性も笑ってしまうクソシステムが堪能できてたのしかったです。

RRR(2022年製作の映画)

3.8

長い!明るい暴力!
インドの気概と予算を感じました。
ガタイが良くて格好よかった、人間として強い。
シナリオ・カメラワークはわかりやすく、かつクオリティ高くてよかったです。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.9

ああ、よかった。
みんな鼻啜ってたなぁ。JASSだった。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

芹澤さんに全部持ってかれてしまった。
各地を旅行している気分になれた。
欲のままに生きるダイジン。
どうか平穏な今日が一日でも長く続きますようにと。

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.7

フィナーレの前奏曲って感じ。
ドンチャン騒ぎって感じではなかったからワンピースぽくはなかったけど、メタで見ると尾田先生がこのストーリーにした意味が伝わってくるみたいな映画(?)

Ado味>>ONE
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マトリックス(1999年製作の映画)

3.7

名作。想像より安心安全だった。
伏線回収がマメ。
AIの解像度が雑い、でも20年以上前でこの解像度はすごい。
味覚が同じのところは、いやそのくらいは機械学習されてるとこやろと思った。

どのくらい普及
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Yes-People(2020年製作の映画)

2.8

8分半のショートショート。
ひとつのアパートに住む住人たちの生活の中で発せられる "yes" "yeah" を切り取った作品。あらあら…と笑ってしまうシーンもあり、よい。

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.4

KingsmanではなくKing's man

前作までとは毛色がかなり違う。
これはこれとして面白かったし、前作までの小ネタの由来が織り交ぜられていたのはよかったものの、スピンオフ色が強いかも。
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.3

中盤からずっと泣きながら見た……
原作未読で鑑賞、あたたかな物語。
恋人が原作を読破していたのですが、「俺森宮さんにとても似ていると思う」と何度も言うので、ほんとかよと思いつつ見た(ほんとだった)
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.9

IMAXにて。上映最終日に駆け込み鑑賞。久々の映画館。
気持ち尺が長かったが、美しい映画だった。砂漠が舞台となっているため、砂を背景とした描写が多いわけですが、その砂が見せる表情の多様さが飽きない。砂
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聖者たちの食卓(2011年製作の映画)

3.4

映画というより映像作品。
インド総人口の2%に満たないシク教の総本山、黄金寺院での食事風景を切り取った作品。毎日10万人に、それも600年前から数えきれぬ程のボランティアが食事を作り、無償でふるまい続
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千利休 本覺坊遺文(1989年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

これも新文芸坐の熊井啓映画祭にて。千利休は最期切腹して命を絶つわけですが、絶命する瞬間に何を思っていたのだろう、と想像していく映画。

千利休は命で切腹して死んだのだ、と授業か何かで初めて知った時、一
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海と毒薬(1986年製作の映画)

3.3

新文芸坐の熊井啓映画祭に、誘いで行く。原作は遠藤周作。
全体的に密度の高い映画だった。海の描写が印象的。手術シーンは生々しすぎて、こちらまで身体がこわばった。友人と、ひとつひとつの構図から意図がわかり
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.2

キューバ危機を阻止した、スパイとして雇われた一介のセールスマンの話。もし彼がいなかったら、キューバ危機は全く違った結末になっていたのではないかとゾッとする。
そしてまさかの実話!自分が手にしている情報
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月世界旅行(1902年製作の映画)

3.8

100年以上前に公開された、史上初SFということで鑑賞。
えぇ… と困惑するくらい想像よりサイケデリック… しかし、荒い(荒くした?)画質にどこかあたたかみも感じられる不思議。BGMも時代が感じられて
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空白(2021年製作の映画)

3.7

友人の誘いで初日鑑賞。
要所要所で泣かせてくる映画。
タイトル『空白』がいい。

マスコミが終わってる。
松坂桃李、クズキャラやるには明るすぎじゃね?という話を友人とした。「絶望する演技が上手いから適
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TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)(2016年製作の映画)

4.3

美しい映画だった。やはり人の生き様というものは、造られたどんなものよりも美しい。築地で実際に働く人々の様子と、築地に魅了され築地を研究する研究者の人々の視点を、切り替えつつ多角的に、かつ鮮やかに築地市>>続きを読む

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー(1998年製作の映画)

3.7

既存の病院のシステムをガン無視し、医学生の身分で好き勝手患者と交流するパッチの人生の一部始終。変なところで常識人なので「おいおい迷惑なことやってくれるなよ……」と思う気持ちがかなり先行しつつ、しっかり>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

画面越しに腐臭が届きそうな淀んだ空気と対照的に、画とくすんだ色彩が美しい映画だった。
ポスターのデザインと実際の映画とのギャップがあったような。もっと躍動的で色彩が鮮やかな映画なのかと思ってた(ポスタ
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