ハヤトさんの映画レビュー・感想・評価

ハヤト

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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.8

街の明かりがうつくしい。
この明るいのと、暗いのとが
どちらも等しく存在しているのだと
帰りの駅までの道で思った

けして派手ではないけど、
皆んなそれぞれ痛みを抱えていて
それなのに誰かの事を思って
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.7

俳優が少しずつ消えていく
そのあやうさ
入ってくるもの
生まれるもの

台風。

いま は 台風の目。

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

凡人が天才を殺す、らしい。

地獄やなあ。
ってとこいい台詞。

ぶちぬいたら、わかるのかもな。

(1954年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

おれたちは言葉に頼りすぎなのかもしれない。

芝居がリアルかリアルじゃないかは問題じゃない。
目と顔。
生活。

大道芸をみせて、おわれば一人
道端の石ころは何かの役に立ってる。
何の役に立ってるかは
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

終末とか、世界の終わり系は大好きなんだけど、何で好きかって言われると難しいよね笑

ゆっくり世界がおわっていく。
半年もあったのに笑

彗星の美しさと、地上のアホさと、人間ってただの人間なんだっていう
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ガンバレとかうるせぇ(2014年製作の映画)

3.6

青春でしたねと言えないリアルさが魅力。
なんかみんな普通にみえるけど、それがすごいよかった。
霧島、部活みたいなのも好きだけど、

このきっとこの人部活以外はパッとしないんだろなあとか、いじめてるとき
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.6

ケイコがよかったので、本当はplaybackが見たかったけど、配信でみる。

この監督は、俳優のポテンシャルを引き出すのが本当にうまい。
この俳優のこれを見たかったというものが見れる。
過ぎ去ったなに
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そばかす(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

たまに台詞がいいすぎかなーと感じることもあるけど、テーマと三浦透子の存在感があっていて、すごい安心感があった。


逆に喋ってない時とか、
海を見てるとか、
音を聞いてるとか、
ただ食べてるとか、
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HANA-BI(1997年製作の映画)

3.8

すごーく昔にソナチネとキッズリターンみて、10年くらい超えてやっとhana-bi。
いや天才だろ。
中で出てくる絵もすごい。
たけし喋らねえ。ぜんぜん。ものすごい色気。
全体的にあおーい色。それはそれ
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21グラム(2003年製作の映画)

3.8

見終わってすぐのテンションのまま書かせてもらうとマジで傑作だと思う。
ただただ時系列とかよく分かんなくても、最後には不思議と繋がってどこか残る。
人は神に赦されるようには生きられないし、不条理はいつで
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ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

3.7

とにかく滝がこええ。
デカくて猛々しくて、噴出する悪魔みたい。
これがみれるだけでも4kに満足。

ゲイの話だけど、ゲイの話として見る余裕もないくらいに人物が人間だなって感じた、オスメスじゃなくてさ。
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

やーーっと見終わった。
佐々木は藤原季節だと思ってたけど、全然違った笑
テネシーの台詞がこんなに実をもって聞こえるのは贅沢だなあと思った。
長い長いさよなら。
忘れられない思い出。
全体を通してみると
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東京オアシス(2011年製作の映画)

3.4

なんかつかれたなあ、スコンて抜けたなあ、外は雨だなあ。
ゲームするかあ、でもゲームする気も起きないなあ。なんて思って、深夜にこれ見てみて当たりだった。

最初あんなになが〜く夜景を映すなんて、夜景が好
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

イメージより相当よかった。
やっぱりチラシの好き嫌いはあるよな、と。おれは痛いなと思っちまった。
でも結局観てよかった。かなり。

内容は結構重め。妊娠の話は、しんどい。男だからてのもあると思うけど。
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はじまりのみち(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

みたいなー、いいんだろうなーと思ってみて、やっぱりめちゃよかった。
自然も、服も、人も、道も、雨も、山も、全て生きてるなと思った。
俺、歳とったのかな。とにかくキャストにすごく引き込まれる。

加瀬亮
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街の上で(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

まず面白かった。
何が面白かったかって、人がみんなふにゃふにゃしゃべる。
自分の事を話す時にふにゃふにゃしてるのに、責任ないときとかどうでもいい事はいいきれる。そうだよなあ。
人生っていうより、日常。
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3月のライオン 後編(2017年製作の映画)

3.6

今回はドラマに振っていた。
もう少し、将棋の勝負事が見たいなあと思いながらみていたが、満足だ。
人間ドラマ。
いじめ。
家族。
学校。
それが濃くなる事で、すでに「お願いします」と戦いが始まるときに美
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3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

なんだか急に将棋の話が見たくなって、深夜にみた。

勝者と敗者。
神木くんをみてる時、いっつもその人であり、人物をみているのは何故だろう。
いるかもしれないけど、絶対いない。みたいな透明な存在感。
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ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

後編。
前編の無駄のないスタイリッシュなものとはまた別。
それで、いい。もはや。
誰一人自分だけで出来る芝居をしていない。

青春は青い春。春になる前の終わりと始まりの間。そこで生きている。いつからか
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

モノクロだが、いやだからこそなのかも知れないが、
こんなに登場人物が生き生きとしていることがすごい。

生活がある。生活とは生き生きしてること。だ。
封鎖された一角に全てがあって、両親も幼馴染で、近所
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英雄の証明(2021年製作の映画)

3.5

なんか、全てが欺瞞に見えてくるような。
イライラして、くるしい。
炎上するみたいに、裏表が入れ替わる。
もはや真実などだれも追ってない。

最後に出て行く人と、戻ってくる人のカット。
出て行く人から目
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.4

長回し。
準備は整った。
見ているほうもやる方も。
そんなゴングが鳴ってた気がする。
そら面白いわ。

猫ちゃんが生き物のまま写ってたのがよかった。説明はあんまいらんよね。

みんな猫っぽいキャストが
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ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

3.6

日常に、暴力やショッキングな事がグワンと入ってくるリアル。
しかも、ここまでだろうを少し超えてくるところがよかった。
その入れ方も絶妙で、緩ませて、ぶち込まれ、物語に知らない間に放り込まれていて、ハラ
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名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

3.3

そうそう。アヴァンギャルドってこれだよね。と。
とにかくカッコいい。かつグロテスクであり、自然の一部にも見えるという。

からだのシワ、ふくらはぎから、しなやかで、もしバガボンドとかで出てきたらマジ強
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偶然と想像(2021年製作の映画)

3.7

俳優が、

この見た目で、
この使う言葉で、
この音で、
そのどれかが欠けたらその人が成立しないように見えるというか、
人物がそのすごく絶妙なバランスで魅力的にみえるのがすごいと思う。

上質な会話劇
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帆花(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

いつもおもうけど、みることに意味がある映画はある。
おれのキャパもわかるし。
彼女の目が忘れられないし、お姉さんが結婚披露宴で言ってたことも忘れられない。
周りの物語だった。撮ってる人までなんか周り。
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.8

DVDで見たのが最初だけど、今回は映画館で。
やっぱ全然違う!

最初からサイバーでスタイリッシュなお馴染みのオープニングでテンションがあがり、
ジャブがわりに肺癌患者の集まりでのヘレナボナムカーター
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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.7

エンドロールでええー、、、っが止まんなかった。
こんな感覚、覚えがある。
演劇とかやってれば一回は遭遇するであろう、人が人でありながら、人からぶっ飛んでいくグロテスクさ。
しかし、絵はどんなにぶっ飛ん
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.6

とりあえず好きだわ。
この映画。
フライヤーの写真もよい。

人には歴史があるのよね。
そんでクソで普通なのよね。
歳を自然に演じる森山未来をすごいと思う前に、自然に見てた。

パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.4

えっと、しんどいねえ
こんなん卒業制作で見せられたとしたら、胃が痛くなるよ。

ロマンも感じた。
あと分断。
しかし、どうやら漂っていることがいやではないのだな、この男は。

そういう生き方しか出来な
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少年の君(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

主観ぽいですが、、

冒頭のキスするまでが、センスがビシビシ。そこから甘い味付けになっていく感じ。
よくも悪くも情熱が伝わってくる。
オープニングのほうの三周回した感が、2人の共犯になると情熱の方が伝
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こわれゆく女(1974年製作の映画)

3.6

シーンがあるようでない。
生活。
しかも、普通でないテンションの生活。
てゆか終始病んでる人たちが出てくる。
夫も母親もやっぱり何か病んでると思う。
衝突したくないから言わないんだけど、結局水風船みた
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

物語だったり、
目だったり、
風景だったり、
音だったり、
まさかチェーホフについて考えることになるとは。
チェーホフは恐ろしい、は
物語は恐ろしい。ということ。

まずキャストがめっちゃいい。

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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

レビューじゃ全然ないけど、、、


大昔、大学で書いたレポートをはります。
きっと間違ってるとこもたくさんあったと思うけど、3回連続くらいで観て書いたから、自分としては割と本気で書いたんだと思う。
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.6

すばらしかった。
言葉の一つ一つがポエティックで、
感じられる。
肉体がそこになくても。
声と言葉。
体温。
friendって言葉がこんなに美しいと思わなかった。