ひばさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

整形水(2020年製作の映画)

4.0

外見が変わっても本質は変わらんというか質量保存の法則的ジャンルだよね。韓国も西洋的美に依存してるの?そんな結末あるんだ…そんな…集合知みたいな…日本アニメでわりとみる顔は幼いが肉体は誇張された大人のパ>>続きを読む

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.5

疲れた。大半の女の子はここまで来れない。隣に金を盗んで体を提供する優しいいとこがいなかったら、中絶違法の嵐が広がるアメリカで追い詰められ安全性がない危険な中絶を試し孤独の中一人で死んでいく。必要なのは>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

5.0

なんとなく食指が動かずようやく見たけど当然わたし向けだった。画面に集中して前のめりになる&描写に驚いて後ろに引くを繰り返した鳩体験。はあ~今の100点、はい100点、はい来ました巨大100点とやってた>>続きを読む

息子の面影(2020年製作の映画)

4.2

そんなわけないと思わざるをえない展開に逆に近付きすぎちゃいけない寓話のフィクションラインをひいたんだろう。メキシコの現状が酷すぎる。死亡明記も特徴ある人間だけという犯罪の"正常化"、マジョリティの不可>>続きを読む

死霊のはらわた(1981年製作の映画)

4.0

そういえば見たことなかったからと思って、そしたら一番面食らったの柱時計が甲冑巨人の足音見たいな爆音呆然とした、みんな聞いた!!??終盤だからってどさくさ紛れに中世の響き!!!あと女の人を外に引きずって>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

-

タイムトラベルはまだわかるけど、現実の科学技術と空想世界の間でまだ十分な知識認識の担保がされてない多元宇宙なる私たちが全く追い付いていない現状分野で物語が進むので、設定不明瞭ルールなし様式美なしの状態>>続きを読む

ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

4.2

ビビりすぎてスマホでファッションサイト見ながら見た。恐怖とお腹が見るの辞めたほうがいっすよ訴え購買意欲に加勢したタイマンで後者がほとんどジャンプスケアじゃねえかボケ罵ってたけど『マウスオブマッドネス』>>続きを読む

マン・ハント(1941年製作の映画)

4.5

一夜で男が"目覚める"話なのでプロパガンダって言われたらそれはそうなのだが、1941年でこの解像度で、映画の作り方のうまさ、結末ありきの物語の意味付けがバキバキ効いてて、おもろ~~~だった。取捨選択の>>続きを読む

死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)

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途中挫折の記録。そのときの心境が残ってた文をを見つけたけどよほど心が折れていたらしく解読不可。歴史や昨今の情勢を踏まえ"こんなん現実だけで十分だから"と真逆の感想が出てくるも公開年を見てこの映画が現実>>続きを読む

ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

4.2

TSUTAYA更新の際適当に選んで2日に分けて見て前半シンプルに朦朧としてたから牛が…牛が…と簡素な呻きだけもらして意識が落ちた。後半はワクチンの副反応で高熱に気付かず(1、2回目なんともなかったので>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

4.0

CMの「俺はヴェノムだ」で大嘘こかれてることしか所持情報がないからお前のイメージマイナススタートだからなと言い聞かせに行った。モービウスが本名だった衝撃。隙あらばダンスする多動のマットスミスが主人公と>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

4.2

栄養失調の象徴としてむき出しになる背骨、バックボーンの深意。PG12設定は同じような境遇にある普遍的な女の子にも見てもらいたいのかもしれない。家族とのしがらみや社会意識への解像度を高め広範囲に向けて投>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

4.2

絶対聞いてはくれないけれど 速度を落とせと言ってみる(都々逸)
救急車って装甲車なん???あらゆるものをはねていくそこらの救急車のスペックじゃなかったな…野生の救急車?間欠泉だらけ火を吹く街LAをドロ
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親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)

4.2

I/We実験というものがある。一方にはIの代名詞を多く含む文章を、一方にはWeを多く含む文章を読ませる。するとWeチームには帰属意識が刷り込まれ、自分が犠牲となるトロッコ実験ではIチームの3割が、We>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

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たいへんな努力をなさったのだろう。気の遠くなるような動きを落とし込み、魑魅魍魎が蔓延る泥色の世界に鮮烈な赤のビジュアルはよく映えた。妙にグロいという絶妙な匙加減。
しかし監督のそもそも女は見に来ないと
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.0

見に来ていた幼児がハラスメント描写に本気で怖がって隣の大人があやしており、その対象があまりに身近に存在するため誇張されていても"敵"であると理解できずしごかれ成長していくお仕事ムービーと捉えた大人とい>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

4.2

ハードボイルドは男だけのものか?男の特権を女ですり替えるだけではなく、最低限の大人の矜持を貫きながら親の負の遺産を断ち切る。選択肢がない女には拘泥にはなびかない強さがある。信条を伏せてでも譲る必要があ>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

DCやWBにもう信頼がないからタダ券で見てやったこの根性なのであまり良い感想にはもっていけないが、随分とモダンでトレンディなつくり。"?"の使い方ならインド映画『サンジュ』の方がうまかったしもっと低コ>>続きを読む

夢の涯てまでも  ディレクターズカット版(1991年製作の映画)

4.2

今見るべきではなかった映画だが「週末に届いた汚染は低レベルでも楽観主義者には敗北だった」ですごいむなしい気持ちになった。理想や夢を追っていざ本質化すると思ってたより暗くて生気がない。でも誰も口に出さな>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.3

共感が人の心を動かす全てではないので自分という現実に重ならない異世界の体験を求め人は映画を見に来て、そして作品を引き寄せ持ち帰りあたため育てていく。作品自身にも映画体験にもどちらも処女懐胎を重ねざるを>>続きを読む

恋人を取り戻すには(2022年製作の映画)

3.9

過去の栄光奪還。安寧を求めた相手探しはもうやめたい。自分をフッた相手の幸福に混乱と破滅をもたらすことをなんとか正当化したいので遊び半分諦め半分で挑んだ2人の破壊活動には、運試しに等しい足並みを揃えねば>>続きを読む

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

4.0

全く興味がなく何を見ても技巧や表現の違いについてアベレージが定まっていないため自分の好み以外はわからないが自分の領域外での評価は表面上大いに飲み込むことはできることに秀でた象徴が絵画であり、実際の絵の>>続きを読む

シルミド/SILMIDO(2003年製作の映画)

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他国に38度線で勝手に分けられて国民同士が殺し合いを強いられる感覚って日本が35度線で勝手に南北分けられる感じなのかな。そのせいで兵役も強制されて今も変わらないってどんな感じなんだろう。韓国側から北に>>続きを読む

G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ(2021年製作の映画)

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このうそつき!謝って!返して!謝って!返して!トミーはそれでそいつを殺して!謝って!!!この人でなし!!!たとえクソ家だろうがアキコもイコウワイスもスネークもしっかりして!顔がヘンリーゴールディングだ>>続きを読む

THE RESCUE 奇跡を起こした者たち/ザ・レスキュー タイ洞窟救出の奇跡(2021年製作の映画)

4.2

4ヶ月の雨季中タイ洞窟内に残された子供たちの救出にはモンスーン通過、身体精神どちらも幼い未成年集団、特殊部隊には経験なしの洞窟潜水、迫る酸素濃度低下、厄介な石灰岩の地質、溢れる多言語、馴染みない宗教の>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.2

GUCCI寝とられ映画。あや~~~~アダムたや~~~~ハピハピ自転車両手離ししちゃうめんこいのおポヤポヤ未熟さで可愛がられたアイドル期からGUCCIに心臓を捧げよしかるのち死んどけのリターンと>>続きを読む

ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

4.2

聴力というアプローチでは外面的偏見が通用しないノイズのなさが反復に反復を重ねるほど先入観や幻聴を寄せ、視覚より情報領域が少ない為社会的に孤立する厳しさ。音が主役なんだから仰々しく転々と音楽がフロントに>>続きを読む

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

4.4

向き合えば向き合うほどセルフケアができる自身の存在危機に晒され、能動的になればなるほど自分が経済的に社会的に旧時代的多数派の担保になるこの女性像という立ち位置に、我々に残されたのは運命の受容への乾杯で>>続きを読む

SHADOW/影武者(2018年製作の映画)

5.0

こんな映画は見たことなかったので本当にびっくりした。映画の尺度は無限、今でもびっくりする。すべてが幻想的で音楽もそう、細部に小汚なさの気品に至上の美がある。絵巻物が自我を持ち瞬間にも永遠にも感じさせ、>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

4.8

後半に2021年ベストを。「私たちハリケーンだった」これは今年の余韻ベスト入り。なんとウェットで優しいロマンスよ。堅実に生きることさえ許されない女性たちだからこそ、子供だけは堅実に育てたい。子供を見る>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.0

はしご3本目。『何がジェーンに起こったか?』風の。女同士なのが細かくもバイアスを無効にしてて良い。でも少しでも愛してくれた、で済ましてはいけないと毒親に自ずと取り込まれるあまたの家族第一主義ムービーを>>続きを読む

ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

4.0

はしご2本目。ドーナルくんの迫真の備えつき独占ソロカメラと悲鳴が脳大容量を占める。ウサギにダイナマイトはさすがに怒られたのでその分人間(ドーナルくん)を辱しめる方向性にシフトチェンジしたのでは?しれっ>>続きを読む

モータルコンバット(2021年製作の映画)

4.6

3本はしご1本目にしたのが間違いだった。イモータルやんけ!コンバットは!!!???おかしいだろが!セコい真似すな!アンフェア過ぎるもう人間界の頂上目指すのやめた!でもフェイタリティフローレスビクトリー>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.2

なんてセンスのある冒頭。現代社会の辟易が一瞬で理解できる。地に足ついた胃の痛い作品かと思いきや絶妙なお気楽さ間の抜けように、全員除雪の『スノーロワイヤル』を思い出すなど浮わつき部分だけがひたすら上昇し>>続きを読む

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

4.5

セクシー裁判ッッ…セクシー乱れ撃ちッッ…セクシー挟み撃ちッッ…セクシームーブッッ…セクシーコマンドッッ…セクシー腕捲りッッ…セクシー片腕防弾チョッキッッ…セクシー取り調べッッ…セクシーバイクッッ…セク>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

だから大英帝国は嫌われるんだよが人をこけにする才ありのマシュボンと相性良く詰まってて結果的に良かったのかもしれない。全編英語はさすがに笑うじゃんブリュールさんいんのによ!マシュボン、愛情というか欲しか>>続きを読む