chishiruさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.4

以前マーティン・マクドナーの戯曲を2作だけ観たことがあるのだけれど、急に地獄絵図になったり良い話風になったり、観客をガンガン揺さぶってくるのは映画も演劇も全く同じ、でした。

何であれ物語に接する時、
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.0

まあ非常にあっさりした内容で、特にマイナスに感じる点もなければ、逆もまた然りで。かといって「毒にも薬にもならない…」という言葉を使うに忍びないのは、やはり主演2人の老獪と言えるまでに自然体の(ように見>>続きを読む

ディレクターズ・カット JFK/特別編集版(1991年製作の映画)

3.0

想像していたよりずっとジャーナリスティックな内容。映画の目的が、「ケネディ事件の真相に迫る」というより、「ケネディ事件を通じて、国家権力の濫用を告発する」ことにあるのかな、と思います。

それ故に、陰
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

これはラブストーリーではあるけれど、やはり主人公イニスの物語なのかな。仕事、対人関係、生活環境に至るまで極めて保守的な男が、「同性を愛してしまった(敢えて"しまった"と言うけれど)」という一点によって>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.0

この監督の映画を見たのは初めて。
確かに自分のコリを触ってはいるんだけど、揉み方が合わなくて却って気持ち悪いというか…自分の興味関心に近いテーマを扱っているのに、何故か心の横をすり抜けていく、そんな感
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.3

ジュディ・ガーランドが最初にパフォーマンスするシーンで、これは音楽のための映画なんだと気がついた。ストーリーはあまり救いがなく、それだけに話の運びがやや退屈に思えてしまう時もあるけれど、歌唱シーンはど>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.0

決して面白くない映画では無かったけれど、どうしても…最後と最後から2番目のシーンが、自分は少し、違うかなと思ってしまいました。

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.8

イントゥ・ジ・アンノウンでイきかけました、音と映像で楽しむアトラクション性が前作以上に強め

ストーリーはツッコミ出すとキリがないのですが、反自然の象徴としてアレ…っていうのはもはや4,50年前のテー
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ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝(2018年製作の映画)

2.5

後半はゴッホの話が中心。もう少しコレクターの人生によっていた方が、新鮮味はあったかも?

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.3

アメリカが作ったパリのPVのような
パリに行く前後に見るのにはとても良いと思う(自分もそれ)。

後半の展開は面白かったけれど、「どの時代も過去を〜」というのを台詞で言わせてしまうのは少し野暮かな。

アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.5

この作品は、社会全体に共有された大きなトラウマに対して、フィクションがそれをどう消化するか、どう寄り添うか、という意味を持った作品だと思う。日本でも震災後、それを直接にも間接にも扱う作品が多かったよう>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.8

人の変化や、人と人との関係性の変化を、できる限り自然で丁寧に、でもエンタメ(ビジネス)的なご都合主義も含めて描き切ってくれる映画が好き、です。

だからこの映画もとても良かった。

アラジン(2019年製作の映画)

3.8

世界中の映画館がディズニーランドになったんだね。最高だね。

ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

3.0

全体的には、メアリーとエリザベスの歴史的に有名な関係(たとえるなら、頼朝と義経的な?)の骨子が頭に入っている観客に向けて、新たな解釈を提示するタイプの映画かなと思いました。それ故に日本人が見ると、少し>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

全編を通じた、甘過ぎず辛過ぎないトーンがとても好みで、ずっと見ていたい、と思わされる映画でした。

この映画は人の変化、人同士の関係性の変化を描いているけれど、それがとても自然で、無理がなく。あくまで
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.8

話の佳境で、お父さんがあの台詞を口走った時に鳥肌立ちました。ディズニーの感動でねじ伏せてくる感じ、やっぱり大好き。

最初はジュディーアンドリュースにも出演の話があったらしいので、ひょっとしてあの役は
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.3

QUEENを知らない若い世代まで劇場に足を運んでる…ってそれ、僕のことですか。あまり予備知識や楽曲への思い入れが無いまま見ても普通に楽しめる映画だったので、馴染みのある諸先輩方は見ない手はない、と思い>>続きを読む

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.8

ひねくれていて、そのくせ正直者で節は曲げられず、おまけに自意識過剰な主人公のことが「分かる」人は、必ず気に入る映画だと思います。自分にとって正しいと思うことを貫くだけでは外界と上手く関われないのか、そ>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.5

大前提としてディズニー映画なので、可もなく不可もなく、話のリアリティとか整合性とかは関係なく、スッキリと感動はさせてくれます。最初は「なんじゃこりゃ?」と思ったプーさんのCGも、だんだん普通に可愛く見>>続きを読む

バンクシーを盗んだ男(2017年製作の映画)

3.0

パレスチナの分離壁に描かれたバンクシーのストリートアート。それが当地に及ぼした波紋のレポートから始まって、最終的に「ストリートアートとは何か(どのように鑑賞され、保存されるべきか)」、「アートと資本主>>続きを読む

追想(2018年製作の映画)

3.5

邦題通り、「追想」シーンが印象に残る映画。何か劇的なところはほとんどないのだけど、こまやかな心理描写が見ていて心地良かった。

終盤の展開は…個人的にああいうベタさは嫌いではないのだけれど、前半とは色
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.5

エンタメ作品としては、良くできたサスペンスドラマ。上映時間いっぱい、集中が途切れることなく物語の展開に惹きつけられました。

一方社会派作品としては。日本人の自分からすると、アメリカにおいてネイティブ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

アメリカの田舎(それに対するNYという都会)の感じ+アメリカのティーンエイジャーのカルチャー+カトリックの倫理観…とか、背景の理解し辛さはありつつ。それにも勝るくらい、シアーシャ・ローナンの演技+親子>>続きを読む

ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

3.8

英国好き+グランドマザコン(a.k.a.おばあちゃん子)なので、設定自体がまずツボ!と思って見に行ったのですが、これが全く期待を裏切らず。物語もキャラクターも、愛らしく品があって好きでした。終始心地よ>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.5

映像全体がどこかファンタジック+各々のキャラクターが魅力的で、好きな映画でした

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

飛行機で。

大変恥ずかしながら原作を未読だったたので、とにかくプロットの斬新さ(って80年以上前の作品なのに…)に感動。そのために、映画としての感想が言えないです…笑

ドリーム(2016年製作の映画)

3.7

NASAの有人宇宙船計画と、当時の黒人差別・女性差別という背景の中で描かれる、3人の女性の活躍劇。色々と考えさせられる内容がありつつ、ちゃんとエンタメの範中に気持ち良く収まる、とても良い映画。

今の
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セザンヌと過ごした時間(2016年製作の映画)

3.5

暗いパリに対して、いわゆる「南仏の陽光」的なエクスアンプロヴァンスの映像がとても綺麗。

セザンヌとゾラは、芸術家らしく小難しい丁々発止をやりあう。でもその内面にあるのは、本当は認められたい、本当は孤
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サーミの血(2016年製作の映画)

3.5

共感性羞恥、という言葉が一時期話題になりましたが。いたたまれなくなるような場面が多く、自分にとっては少し苦しい鑑賞体験でした。

敢えて説明を省いているところが多い映画なので、語られなかった部分につい
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美女と野獣(2017年製作の映画)

3.6

豪華絢爛な映画。
ストーリーに細かい突っ込みどころはあれ、なんだかんだねじ伏せられてしまう感じ、凄くディズニーらしい。ディズニーの世界観に違和感がない人なら、必ず楽しめるのでは。僕は面白かったです。

ブルックリン(2015年製作の映画)

4.5

良かった!!
ストーリーは王道、でもその分だけ誰にも共感できる部分がそれぞれあるんだろうな

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.8

マット・デイモンの透明感が凄い、、
とても爽やかで、ずっと流していたくなる映画でした ラストは少し疑問は残ったけど、まあ

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.5

美化し過ぎない程度に美化する、バランスがちょうど良かったような