HidekiIshimotoさんの映画レビュー・感想・評価

HidekiIshimoto

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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.0

『私が生きる肌』がめちゃくちゃ面白いんだけどちょっときもち悪くなって遠ざかってたアルモドバル。どれもいいんだけど同性の愛の壁超える気なくてちょっと苦手なアルモドバル。これも前半軽めな感じでやめようかと>>続きを読む

画家と泥棒(2020年製作の映画)

3.5

なかなか興味深いドキュメンタリー映画だったけど、観てる間ずっとほんとにドキュメンタリー?と疑念もやもやで、検索してみたら「サンダンスで審査員特別賞受賞し、BBCやワシントン・ポスト紙が2020年ベスト>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

5.0

黒澤明自身1番好きな作品だと言ってたこの大傑作がビル・ナイ主演、カズオ・イシグロ脚本でリメイクされてる記念に、もう何度観たか不明だけどまた観た。相変わらず何度観ても映像術が超絶面白い黒澤映画。何という>>続きを読む

ロスト・シティZ 失われた黄金都市(2016年製作の映画)

3.5

ジェームズ・グレイ監督のこれの前作、地味だとかであまり好かれてない『アド・アトラス』がすごく好きだった理由は、たぶんあの静けさ。音だけでなく演技やら暗黒空間やら何やら、色んな静寂をスリル要素として使う>>続きを読む

霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

3.0

タイトル超かっこいい超ビビりの俺でも観れる共産主義カルトホラー。あと10億ぐらい予算あったらカルト映画。

国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.5

ハリウッドは名優揃えて『マネー・ショート』撮ってるし、韓国映画界もヴァンサン・カッセルまで呼んでこれ撮ってる。日本映画界はこんなの5本は撮れる経済ネタ腐るほどありながらもまだ撮る気配もなく、いまだパン>>続きを読む

人間ピラミッド(1961年製作の映画)

3.5

色々差別やら分断やら深まるばかりの現代だけど、この映画の61年の頃からフランス文化圏でもそうなのかあそうなんだろうなあ人間だものなあと思わされる。だからこそ分断を乗り越えようと試みる映画実験のメタ映画>>続きを読む

11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち(2011年製作の映画)

4.0

二回目鑑賞。三島が生きて今の時代を見たら何と思うかより、この映画観たらどう思うんだろう?と思わされる。『豊饒の海』と他2冊しか読まずに言うのもなんだけど、これ観ると三島由紀夫という人物が益々解らなくな>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.0

思い出せばカラーで浮かぶのはウディの『マンハッタン』だけど、これは思い出せば白黒でしか浮かんでこず、そのくせ赤い蟹はしっかり焼き付いてたからパートカラーだっけ?とか思ってた。けどさっき観たのにもう赤い>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

4.0

小津映画脚本家の野田高梧を監督名の由来にする韓国人監督による話題作なるほどの出来。なるほどひたすら定点カメラ。なるほど美映像。モダニズム建築物の非対称バランスと、登場人物達のアンバランス心理を掛け合わ>>続きを読む

ザ・コミットメンツ(1991年製作の映画)

3.5

バンド結成ものは多いけど、いつも曇天でうす汚いダブリン労働者界隈でソウルバンドってのが独特だった。こんな界隈なのにバンドメンバー募集かければ多種多様な音楽好きがワラワラ集まってくるあたり、実際そうなら>>続きを読む

影のない男(2004年製作の映画)

4.0

テクノロジー化とは四次元を三次元化、三次元を二次元化、つまり次元を劣化させることで得られる便利さのようで、それに引っ張られて人間の次元意識もどんどん劣化していってるような今日この頃。だからなのかいつも>>続きを読む

ふきげんな過去(2016年製作の映画)

3.5

立派なおばさんになった今も昔と変わらずときめかせるキョンキョンとは何者なんだろう?負けじとときめかせる二階堂ふみも何なんだろうと思ったら憧れの女優にジーナ・ローランズと高峰秀子を挙げてやがる。メガネっ>>続きを読む

ボディ・ダブル(1984年製作の映画)

4.0

B級ぽいA級映画『スカーフェイス』と『アンタッチャブル』の間に撮られたA級のB級映画。ややこしいけどどの級にもAからZまで幅があるってことで。以前はヒッチコックの真似っことか呼ばれてたA級のB級映画監>>続きを読む

夜叉ヶ池 4Kデジタルリマスター版(1979年製作の映画)

4.0

あらまあビックリの面白さだった。妖しい以外の何者でもない玉三郎登場でフォークロア奇談風に始まり、おもろい以外の何者でもない鯉と蟹登場でぶっ飛んで、山羊にぶっ飛び鹿で爆笑。はぁ?と思ったあなた、是非自分>>続きを読む

トキワ荘の青春 デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

4.0

在籍メンバーからしてヤードバーズかよって感じのトキワ荘。日本の漫画神話におけるゼウス、もしくは漫画銀河系における太陽だった手塚治虫。の引力に引き寄せられた漫画の神々の青春実録。漫画がカネでも成功でもな>>続きを読む

キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

4.5

キートンの大傑作との噂を聞き初鑑賞。1927年作で当然ながらサイレント。サイレントゆえの工夫にみちた映画こそが本物の映画だと何かの映画についての映画で語られてたけど、ほんとにそんな感じの吃驚面白映画だ>>続きを読む

秘密(1999年製作の映画)

3.5

昭和おじさんなのに広末涼子というアイドルをいいと思ったこと一度もなかった。顔の造りから演技から声から全てがあざといなぁしか思ってなかった。やっぱりそう思いながら観てたら、話が危なくなるにつれそのあざと>>続きを読む

LOU ルー(2022年製作の映画)

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チラリと触れられるイランクーデターについてwikiってみたらアイゼンハワー大統領の日記抜粋が紹介されてた。「我々が行ったのは密事である。もし、それらの情報が公開されれば、我々は当地において面目を失うだ>>続きを読む

がんばれ!ベアーズ(1976年製作の映画)

3.5

昨夜いった中華屋の店内TVで昭和喫茶店が若者に人気とかやってまして、若者の1人が「エモいみたいな感じかな?」と喫茶店評してまして、エモいはともかく、みたいな・感じ・かな?という三重にも断定を避ける物言>>続きを読む

天使の恍惚(1972年製作の映画)

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冒頭からなんと米軍基地からの銃器強奪シーン。1972年とはいえなのかだからなのかこんな映画が撮られてることに驚く。若松孝二だからってことなんだろうけど、そもそもこれは映画なのかどうなのか?自分の中に判>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.0

こんな中学生気分にワクワクの娯楽映画久しぶり。旧ゴーストバスターズで特にワクワクした覚えないのになんでだろ?と思ったらジェイソン・ライトマン。好きな作品いっぱいの監督。けどワクワク映画担当って人じゃな>>続きを読む

おとなのけんか(2011年製作の映画)

4.5

面白すぎてたぶん3回目だけど観るほどに面白い、観るたびに手ごたえが変わる名監督と名優達による濃縮79分。言い争いがヒートアップするほど大人達は大を捨ててただの人達となり、ラストシーンの子供たちのように>>続きを読む

悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

5.0

本日9月27日、観るべき映画は何やろ?と考えパンと閃いたこの名作。全日本人に観て欲しい黒澤明渾身の傑作。政財界どろどろの汚職のとばっちりで自殺に追い込まれた役人の怨みを晴らす復讐劇。本日9月27日、最>>続きを読む

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

4.5

これ観直しててぐわっときたのは、米映画の極北カサヴェテスに対する欧映画の極北ベルイマンという思いだった。中盤ではベルイマンの『鏡の中の女』が二重映しになってビビった。観終わって両者のフィルモグラフィー>>続きを読む

D.O.A.(1980年製作の映画)

3.5

エリザベス女王逝去の報をきいてパッと浮かんだのはピストルズのあのポスター。そしてジョニーは今何を想うだろう?だった。パンクスうじゃうじゃのこれ観てもジョニー・ロットンはパンク以上の何かだったと思う。暴>>続きを読む

チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

5.0

ラスベガスぽくないラスベガスを舞台に、酒と女と犯罪の絡み合う映画なんだけど、数多あるこの種の映画とはなんか別次元。まあ全作品が別次元のカサヴェテス。見逃しててやっと観た作品だからか、久しぶりのカサヴェ>>続きを読む

死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)

4.0

1942年に実際に起きたナチス副総督ハイドリヒ暗殺事件から着想を得た反ナチ・レジスタンス映画屈指の傑作、とwikiにある。昔観た時はいまいちの記憶だったけど、今観れば反ナチ映画の原型として確かに屈指で>>続きを読む

過去のない男(2002年製作の映画)

4.5

敗者三部作の真ん中。なんちゅー三部作よ。開始3分くらいで即悲惨。5分くらいで主人公死亡。けど10分くらいからは怒涛の思いやり。怒涛なんだけど慎み深い。人喰いと名付けられた犬までが慎み深くて俺も慎み深く>>続きを読む

子猫をお願い(2001年製作の映画)

3.5

青春友情ものというより割と格差ものだった。2001年にもう韓国はこんな感じで『パラサイト』に至るわけだ。下層者がひたすら追い込まれるだけじゃなく、証券会社勤務の上級者も安心安泰じゃないことも描いてる。>>続きを読む

香華 前後篇(1964年製作の映画)

4.0

3時間超えで観せる木下映画後期の大作。地味だけど日本風俗文化の緻密な結晶のような作品だった。これどこまでがセットなのか?田中絹代、音羽信子、岡田茉莉子、プロ中のプロ女優による愛憎母娘劇。えげつない性悪>>続きを読む

フリードキン・アンカット(2018年製作の映画)

4.0

徹底リサーチを基盤とする職人フリードキン。けどマフィアのボスみたいにふんぞって陽気に語るフリードキン。けどフェリーニやアントニオーニやラングを崇め、自分は仕事に徹するだけで芸術家じゃないと強く断言する>>続きを読む

アメリカン・ヴァルハラ(2017年製作の映画)

4.0

世界にはイギー・ポップを愛する種と、イギーなんか知らない種と、イギー・ポップという三つの人種がいるのです。イザベル・ユペールもイギー種の疑惑ありだけど、ちょっと別種みたいなので四人種としておきましょう>>続きを読む

アワーミュージック(2004年製作の映画)

5.0

ゴダールが去った。誰でも死ぬのは当たり前だからそう言いたい。映画の世界でゴダールだけがゴダールだった。のも当たり前だけどなんかそう言いたい。そしていつもゴダールは当たり前じゃなかった。いちいち皆が困る>>続きを読む

悪魔(1972年製作の映画)

3.5

なんて黒みの多い映像…美しい黒とかじゃなくてどす黒さでベンタブラックかってぐらい黒い。その上ブラックサバス1stジャケみたいな画面がぼんぼん出てくる。いっそサントラも半端なファズギターじゃなくサバスの>>続きを読む

バッド・チューニング(1993年製作の映画)

3.5

Sweet Emotionでドーンと始まり、タイトルのDazed and Confusedがバーンと出た時点でスコア5にしたいけど、馬鹿の本性見せるベン・アフレック登場で3に落ち、クールなマシュー・マ>>続きを読む

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