krageさんの映画レビュー・感想・評価

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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

予告編からぼんやりと想像していたものよりはだいぶ濃度が高く、集中して見ていないと話がわからなくなりそうだった。
今は連絡が取れない状態のハウンが書いていたとされるブログに沿って映画は進むので、現在との
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ルーティーンの確率された独居男性(平山)の生活を描いている。トイレ清掃の会社に所属しているが、やり方は任されているようで軽ワゴンに積まれた道具や洗剤を使って非常に丁寧に仕事をしている。
合間にコンビニ
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作を読んだ時に脳内に映っていたものと、今日見た映画がほとんど違わなかったような見事な映像化だった。火見櫓が思った以上に高かったのはあったけれども。半面、映画を見たことで新たに得たものがあるのかという>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「シン・ゴジラ」の成功を下敷きにした作品だった。

映画であるゴジラとテレビドラマであるウルトラマンの差がもともとあり、ウルトラマンが児童に向けた娯楽作品であることを考えると、この作品が全体的に「軽い
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バルーン 奇蹟の脱出飛行(2018年製作の映画)

4.0

国民の流出を阻止するために膨大なリソースを割いていたことに驚かされる。家族の側からの視点では確かにスリリングなのだが、俯瞰するとどうにも滑稽だ。
東ドイツの再現が見事、CGも効果的に使われていると思わ
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マイ・ダディ(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

時間軸をずらして重ねるような最初の展開は混乱を招く語り方になっているが、ひかりの病気と出生が物語の肝なので、重要な話を無駄なく提示していると言えるかもしれない。しかし、その肝の設定に無理があり、頭に疑>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

主人公のエリーが大学の服飾科に入って味わう辛さにはかなり共感できた。1人で海外旅行に行ってドミトリーに泊まった時とか、大学に入学したばかりの頃を思い出していたたまれなくなった。盛り上がってる角でソファ>>続きを読む

ミュジコフィリア(2021年製作の映画)

2.6

現代音楽研究会の演奏や、作曲科の発表会はバリエーション豊富で見ていて楽しかった。プリペアドピアノは単純に好きなので聴けて嬉しい。
作曲科で教えられていること、学生が取り組んでいることと現代音楽研究会が
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ひらいて(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。読みたい。

ポスターの山田杏奈の唇が良いなあと思って見たのだが、おそろしい映画だった。
見るべき、考えるべきポイントが多く思考や評価がまとまらないまま、観終わった後に澱んだ気持ちが残る。
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.6

記録を忘れていたまま2週間経った。内容を思い出そうとすると眠気に襲われて思い出せない。

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

原作未読なので良い点悪い点が映画独自のものかは現状分からないところもある。
全体的に作りの緩い作品だった。演出の統一感の無さや、設定の曖昧さや、妄想・想像の映像への表出の仕方など。
出来事と行動の関わ
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はちどり(2018年製作の映画)

4.6

日常を丁寧に切り取った、ような映画を想像していたけれども、画面構成も物語も作り込まれている。隠喩、象徴、伏線など作者の意図を汲み取りきれているという自信は全然ない。舞台は94年だけれども、94年に見え>>続きを読む

mellow(2020年製作の映画)

2.7

疲れ気味のため、観たかったものの中から味の濃くなさそうなものを選択して鑑賞したら、味が濃くないというよりしなかった。
多分この監督独特の詰めの甘さというか感覚で処理してしまうところみたいなのがあって、
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ラストレター(2020年製作の映画)

4.8

荒唐無稽、なので逆に細かいことが気にならずに観られた。役者がみんなイノセントな眼をしてるのもたぶんある。

自分が何に感動していたのかよくわからないのだけれど、気がつくと色々な方向からセンチメンタルな
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.4

何かのふりをしてそれがばれるのか否かという話が苦手で、たぶんそれは自分が嘘が下手なために余計にいたたまれなくなるからだと思う。映画前半でこれはその苦手な部類の話なのでは、と身構えたがそこは大して主眼で>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.4

10月に見たのを記録

あの本を2時間にまとめたのがまず素晴らしいというかご苦労さまというか。
とにかく効率的に時間を使っているのが印象的だが、もっと長くても良かったと個人的には思うけど。
登場人物の
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.0

予習と思って原作を読んだのだけれど、思った以上にそれに拠っているのに驚いた。
岸井ゆきのは原作から出てきたような、そのままな印象で素晴らしかった。毒気のある表情とかわいさが存分に発揮されてた。会社内で
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.3

脳に損傷が与えられて行動や人格に変化が起きる。そうなったときに以前と同じ人として扱ってもうまくいかない。もともとうまくいっていたかどうかも分からない。退屈さとか漠然とした不満足がきっかけになるような距>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.2

70年代のメキシコの町並みがどこまでも映像にされていて、それが実際に近いかどうかは判断できないけれども、とにかくそこに登場人物と一緒に居ることができる。こちらの忖度とか努力なしに世界に入り込めることの>>続きを読む

21世紀の女の子(2018年製作の映画)

2.8

通常オムニバスであれば作家陣かテーマのどちらかにバラエティがありそうなものだけれど、どちらにも縛りがかかっているので似通ったものが続いてしまう。
倉島颯良さんの声が持つ、耳を惹く美しい響きに気付けたの
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.0

いろいろが重なっての主人公の執着心が辛かった。
最終的には呆然として劇場を後にした。

原作と作り手との距離感が感じられたのが面白かった。

何にせよ、風景描写が美しいのでスクリーンで観たことに後悔は
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恋愛小説ができるまで(1990年製作の映画)

4.2

ヒロインが絶望的にかわいいので、彼女のことを最初ブス(字幕の表記通り)だと思っていた主人公がだんだん惹かれていくというのに説得力がない。ともあれ、台詞の応酬と、実際の心情の乖離が楽しい作品でした。台詞>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.2

ある出来事やおかれた状況について誰の、何の所為なのかを考えることの根本的な不毛さ辛さや、その責任の所在を決め打ったうえでどんな行動するのかという思想の違いが生む悲劇がいろいろとあった。
観る側としても
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イルマ・ヴェップ(1996年製作の映画)

3.6

96年の映画だが、携帯電話は、この頃くらいの仕事で必要な人は持ってるくらいの普及率が平和だったなと思う。

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

3.6

都民の日だったからか、未就学児から小学生くらいの子供が多く、若い客層の片隅で鑑賞した。製作者の意図した笑いのうち、どんなものに子供の反応があるかがわかって面白かった(言葉の反復、動作などに笑いが多かっ>>続きを読む

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