夢子夢男さんの映画レビュー・感想・評価

夢子夢男

夢子夢男

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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ミュージカル映画としての期待値が恐ろしいほどに上がりまくっていた為に、もう1つという肩透かし感がなかったわけではないのですが、観終わってみたら何度も何度もこの映画の事を思い出してしては、長い間やってい>>続きを読む

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

デ・パルマ作品でぶっちぎりでいちばん好き。

アントニオーニ『欲望』下敷きの極度のクローズアップ、ロングカット又その合成にスプリットスクリーンをはじめヒッチコック愛迸る挿入カットにカメラワーク、赤を基
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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

4.3

たくさんの思い出を内包した何だか続編みたいな趣もあった『花とアリス』
その前日譚、しかもキャスト継続という再現不可能を可能にしたまさかのアニメーションだなんて来たらもう期待せずにいられなかった。

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サリヴァンの旅(1941年製作の映画)

5.0

コメディ映画の売れっ子監督でありながら社会派映画『O Brother,Art Thou?』(ここから拝借したコーエン兄弟のイカれにイカしたセンス)を撮りたいが為に自らホーボーとなったひとりの映画監督サ>>続きを読む

ニンジャリアン(1979年製作の映画)

5.0

武器は吸血ヒトデを手裏剣の如く投げるのみで、地球侵略とかそんな大それたことではなくただ単純に人間狩りが趣味なエイリアンvs.バカンスにやって来た若者たち+気狂いオヤジふたり組の地域限定超ローカルバトル>>続きを読む

首だけ女の恐怖(1981年製作の映画)

5.0

ある意味『ザ・レイド』よりも超ド級の衝撃と底力をみせつけるインドネシアのNeverブッ飛び映画。

黒魔術研究の為バリ島へやって来たつもりが黒魔術女王のババアに弟子入りして空飛ぶ首だけ女(ぷらんと内臓
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13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

凄すぎ。最高。まとまらない。

かつて妻と娘がいる身ながら愛してしまった男の為、性転換手術をしたエルヴィン/エルヴィラの人生最期の5日間。

自らの歩んできた人生を被う残酷なフィルターを何枚も通過しな
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ビバ!マリア(1965年製作の映画)

4.2

メキシコ革命(風)な時代を舞台にアンリ・ドカエのカメラとジョルジュ・ドルリューのスコアにのせてブリジット・バルドーとジャンヌ・モローが唄い、踊り、銃を乱射しまくるってだけでもう最高じゃないか。

舞台
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襲られた女(1981年製作の映画)

5.0

涙なしでは観れない。最高。

家出娘や猫の捜索に欲求不満の性の権化ようなマダムのお相手まで受け賜る「何でも屋」の男前なヒロシと、一回り年上の10円ハゲがキュートな中年ぜんさん、そしてふたりが行きつけの
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新ゾンビ(1998年製作の映画)

5.0

こいつは並のゾンビ映画とは一線をかす『バッドテイスト』『ブレインデッド』に対するドイツからの珍回答であり、
『死霊のはらわた』から続くホラー突き抜けやりすぎスプラッター・コメディーの金字塔的作品。
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白い少女(1958年製作の映画)

5.0

台詞なんて必要なくジョルジュ・ドルリューの流麗なスコアにのせてのみ綴られる、
一目惚れした地下鉄通学の少女を駅構内、電車を乗り継ぎ、そして夢の中までも探し追い求める少年の途方にもなく美しい初恋、失恋、
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フィオナの海(1994年製作の映画)

5.0

ジョン・セイルズが都会から離れたこの作品、それでも彼の作品のなかでぶっちぎりでいちばん好き。

かつて海にさらわれた弟がアザラシたちの棲む孤島できっと生きていると信じる、母を亡くし父は呑んだくれで祖父
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アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年製作の映画)

4.2

これは賛否真っ二つに分かれるの必須なとんだSF映画の異質分子。

説明不足で台詞少なげな言語代わりのようなミニマルでアンビエントな不協和音がゆったりと無機質に流れ続けるなか、さらに無感情に男共を捕食し
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エスパー魔美 星空のダンシングドール(1988年製作の映画)

4.2

その後の原恵一作品にある登場人物たちの感情を捉えたやさしく繊細な描写とアダルトな叙情性が既に、そして僅か40分であるこの劇場デビュー作にて炸裂しまくってる。

母親を亡くし人形としか話さなくなってしま
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キング・オブ・ニューヨーク(1990年製作の映画)

4.0

フェラーラの中では割とまともで観易い非常にスタイリッシュな作品ながらも「手下は専ら黒人ギャング、罪滅ぼしに自らの使命として反抗勢力撲滅がてらスラム街に病院を建てようとする白人の麻薬王」が主人公というギ>>続きを読む

グラマー・エンジェル危機一発(1986年製作の映画)

5.0

「南国の青空の下、ブロンド巨乳のねーちゃんと異常なセックスアピールを誇るグッド・ルッキング・ガイたちがロケットランチャーぶっ放す」という物語を生涯かけて描き追い続けた偉大なボンクラ野郎アンディ・シダリ>>続きを読む

ベイマックス(2014年製作の映画)

3.7

サイバーパンクな世界観舞台の「ロボットもの・ミーツ・自警団ヒーロー」といういい意味で予想を裏切られた涙よりも笑い多めな作品だった。
なんだか『ベイマックス:ジャスティス・フォーエバー』みたいな続編が出
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カメラマンの復讐(1912年製作の映画)

4.3

擬人化されていないミクロな虫たちの世界へダイブする『ミニスキュル』は本当におもしろかった。
でも100年以上も前につくられた10分やそこらのこのリアル昆虫パペットアニメはそれと比じゃないぐらいにおもし
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マイク・ザ・ウィザード(1988年製作の映画)

5.0

映画を描いた愛すべき作品数あれど監督、脚本、主演、編集、デザインを務めたオタク野郎マイク・ジトロフによる映画という魔法への愛が溢れかえったこの作品以上にどストレートなものはそうないはず。

期間はわず
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

5.0

『バッド・チューニング』『ウェイキング・ライフ』『ビフォア』シリーズという個人的にズバ抜けて好きなリンクレイター作品のエッセンスがギュッとつまった彼の集大成的完全無欠なこの最高傑作について言いたいこと>>続きを読む

制服の処女(1931年製作の映画)

5.0

トーキー映画の幕開けとテクニカラー誕生の間の時代に生まれた監督もキャストもすべて女性の徹底的に男性性が排除された花園。

厳粛でお堅い全寮制の寄宿学校。
校長先生は権力を傲慢に振りかざす蜥蜴顔の嫌な奴
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ミニスキュル 森の小さな仲間たち(2013年製作の映画)

3.8

これ観たら擬人化されまくった妙な気持ち悪さのある『バグズライフ』はもう観れない。

ピクニックに来た人間がのこしていった一箱の角砂糖をめぐる黒蟻と赤蟻の仁義なき戦いに、ひょんなことから参戦することとな
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イバラード時間(2007年製作の映画)

4.1

『耳をすませば』のなかの挿話『バロンのくれた物語』のあの幻想的な背景画を生み出した井上直久によるこの動く絵画は、
見たことないのにどこか懐かしい、そんなゆっくりと時が流れるイバラードの世界を旅する色と
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マチネー/土曜の午後はキッスで始まる(1993年製作の映画)

5.0

ジョー・ダンテの最高傑作は『グレムリン2』か本作。絶対。

キューバ危機に揺れ1962年のアメリカはフロリダ。
核ミサイルが飛んできては、いつ世界が滅んでしまってもおかしくない状況。
大人はスーパーへ
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突撃!O・Cとスティッグス/お笑い黙示録(1985年製作の映画)

5.0

アルトマン低迷期の個人的超快作。
いちばん好きかもしれない。

保険会社経営・ブルジョワなシュワブ一家にひたすら悪質で陰湿ないたずらをしまくる高校生ふたり組O.Cとスティッグスのひと夏の乱痴気騒ぎ。
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ある優しき殺人者の記録(2014年製作の映画)

4.2

障害者施設から脱走し18人連続猟奇殺人中のサンジュンを独占取材することになった幼馴染みである女性ジャーナリスト ソヨンと日本人カメラマン田代+αによるバイオレンスとエロスと恐怖と笑いと、とびきりに美し>>続きを読む

泣く男(2014年製作の映画)

3.9

No Tears for the Dead.

少女を誤射し、殺めてしまった殺し屋ゴンと、その母親であるモギュン、このふたりの取り返しのつかない愛と絶望と、韓国映画十八番の「復讐」ではない「贖罪」のセ
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下女(1960年製作の映画)

5.0

ポン・ジュノやパク・チャヌクをはじめとする映画少年たちを心酔、熱狂させた韓流カルトの帝王キム・ギヨンによる
新築二階建ての一軒家に引っ越した幸せ四人家族vs.やたら舌をペロペロだす家政婦の、さながら昼
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ブラザー・フロム・アナザー・プラネット(1984年製作の映画)

3.9

SF映画史上屈指のユルさを誇るニューヨークインディーの雄ジョン・セイルズの傑作。

ニューヨークはハーレム125番街に不時着したエイリアン(黒人)と街の人々の交流、追手の白人エイリアンなんかが絡んでの
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直撃地獄拳 大逆転(1974年製作の映画)

5.0

前作よりもさらに空手アクションを抜かし『ルパン三世』をよりアホにすけべにバイオレンスにしたような、石井輝男の天才っぷりが炸裂する素晴らしきお馬鹿映画。

この映画は、6億円の保険金がかけられたダイヤ奪
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トリック・ベイビー(1999年製作の映画)

4.5

ガールズ・カルト・ムービーの名手マシュー・ブライト普及活動。

前作が童話『赤ずきん』下敷きだったのに対し0.01ミリ程度しか関係してないくせに続編と銘打たれた本作は『ヘンゼルとグレーテル』をほんのり
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PASSION(2008年製作の映画)

4.2

何でアラサー男女数人の恋愛心理について描いただけでこんなにも面白くできるのか!
この人の作品は本当にどれを観ても化物みたいな完成度の高さ。
そして感動と興奮を文字や言葉で表現する気がしないし起きないか
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スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火(1989年製作の映画)

3.9

トビー・フーパーが残した数ある駄作の中の傑作であり、
彼の作品の中でも唯一泣ける可能性を秘めた映画。

内容はと言うと、
ひたすら「身体から火が噴く」ただそれだけの映画。

本当にそれだけな話を陰謀、
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シックス・ストリング・サムライ(1998年製作の映画)

3.7

バディ・ホリーが『マッドマックス2』や『ストレート・トゥ・ヘル』や『子連れ狼』『座頭市』にマカロニ・ウエスタンなんかの世界観のなかでギターと日本刀を持って旅をしながらチャンバラにカンフーにギターバトル>>続きを読む

ぼんとリンちゃん(2014年製作の映画)

4.0

女子高生版『ラルジャン』な超絶極上小品の大傑作『ももいろそらを』に次ぐ小林啓一監督による、またもや愛すべきヒロイン映画の登場。

冒頭の手書きの文章による独白、
引きの長回しが多用されるドキュメンタリ
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セリ・ノワール(1979年製作の映画)

5.0

ジム・トンプスン原作の映画化作品としても、アラン・コルノー監督作品の中でもぶっちぎりに愛しているのがこの映画。


訪問販売の仕事もうまくいかないし、上司には嫌味言われまくるし、妻は出て行ってしまった
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