開巻早々いきなり出てくる瞬き一つしないロザムンド・パイクの顔のアップ。何を企んでいるのか汲み取れない、美しいが鉄仮面的な表情で静かな迫力がある。絶対何かをしでかしてくれるだろうなという期待値をいきなり>>続きを読む
マディ・ウォーターズの♪「Manish boy」で始まる本作は、1950年にレナードとフィルのチェス兄弟がシカゴで立ち上げたレコード会社のチェス・レコードの創業からの様子を伝える。
ブルースとR&B>>続きを読む
私も一回だけ乗ったことのあるシンガポールから東京に向かう旅客機の機内では観ない方が無難と思われる、割とオーソドックスなタイプの航空機サバイバルパニックアクション。
雷の直撃を受け飛行不能に陥った旅客>>続きを読む
オープニングからエンディングのはなわの歌まで、全編を通して東京周辺の県を全て田舎扱いすることで成立している笑いの連発。卑近で小粒な笑いのオンパレード。
それを出ている俳優達が皆んなノリノリの悪ノリで演>>続きを読む
人類最強の将棋指し藤井聡太八冠に稽古をつけたり、公共放送NHKの朝のニュースもAIが読んで国民に聞かせてくれる時代です。日本社会における昨今のAIの生活への浸透度たるや恐ろしさを感じるほどです。
身近>>続きを読む
お仕置き無双イタリア見参!の巻。
サッカーの本場イタリアではかつてインテルにも所属していた事もあるロベルトカルロスと頭の形が似ているから?彼の地ではロベルトと名乗る民間仕置人マッコール。本作でも危ない>>続きを読む
19世紀の後半、イギリスに君臨した女王ヴィクトリアは当時植民地だったインドの初代皇帝で、昨年亡くなったエリザベス女王の高祖母にあたる。
81歳の彼女は女王という立場故に様々な生きにくさを感じて過ごし>>続きを読む
名前と絵は知っていましたが、どこの出身か?何歳か?など彼の人となりについては知らなかった画家バンクシーについて本作でお勉強です。
いつの間にやら誰かによってストリートの壁に描かれた絵。グラフィティと>>続きを読む
水辺は生き物の宝庫。
魚も鳥も動物も生命の匂いが濃厚で、生存競争が日夜繰り広げられている場所。
人もその例外ではなく、沼地の辺りに独り住むバイタリティ溢れる主人公(デイジー・エドガー・ジョーンズ)は周>>続きを読む
怪獣プロレスの無いゴジラのピン作品はテーマ性があって見応えがある。
『シン・ゴジラ』(2016)は日本政府対ゴジラという図式で今の日本を描いていましたが、本作は民間人対ゴジラとして戦後すぐが舞台だがや>>続きを読む
アフリカのある部族の村は魔女カラバによって支配され、苦しい生活を強いられていた。
そんな時、とっても小さいけれど勇気のある日本でいえば一寸法師のような男の子が村に産まれた。
彼の名はキリク、誰かが命名>>続きを読む
殺人罪で死刑が確定し服役中の男(ショーン・ペン)はある尼僧(スーザン・サランドン)に会いたい旨の手紙を送ったことにより、死刑執行のその時まで刑務所内での二人の交流がはじまる。
死刑制度の是非をめぐ>>続きを読む
本作のゴジラには好感が持てます。
初顔合わせの相手との対戦で、もしもレフリーがいたとしたら判定負けだった相手に対して再び勝負をしに日本に上陸して来たのは、あくまでもプライドを傷つけられたお礼参りのため>>続きを読む
実話に基づく英国のママさん歴女フィリッパ・ラングレーさん(サリー・ホーキンス)の奮闘記。
15世紀後半イギリスの王様だったリチャード三世はボズワースの戦いにおいて戦死したが、その遺体が何処にあるの>>続きを読む
ポスターを見て下さい、どうですかこの見事なまでのネジくれ具合。私がモシこんなハメになったら腰椎分離すべり症必至!で即手術適応。首尾よく悪魔を追い出せたとしてもその後が大変なので絶対にゴメン蒙りたい。>>続きを読む
好キコソ物ノ上手ナレ
最近の大谷翔平の活躍を見るまでもなく、その道の一流になるにはこの諺は絶対でしょう。
そしてもう一人、それを強く感じさせるのが今年八冠を達成した弱冠21歳の藤井聡太名人。
本作>>続きを読む
巨大な物体を巧みに撮る事に関して一日の長があるエメリッヒ監督。
BIG-UFO、巨大イグアナゴジラ、スーパーハリケーン、マンモスゥーなどに先駆けて、本作でも大きなピラミッドを丸ごとカバーするような飛行>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
会計士募集!に応じて都会から西部にやって来た男ウィリアム・ブレイク(ジョニー・デップ)は、ふとしたはずみでそこの社長の息子を撃ち殺してしまい、自分も胸に弾丸を受けたが急死に一生を得て逃亡することになる>>続きを読む
1900年、パリでは第5回万国博覧会が開催されていた。そこにニューカレドニアからやって来た少女と現地で運送屋をする青年が知り合い、パリで暗躍する誘拐団を捜査するという物語。
監督が撮り溜めたパリの街>>続きを読む
1969年9月13日、トロント大学構内のスタジアムで行われた、"伝説"といわれるロックフェスの模様を映す。
60年代の代表的なロックミュージシャンが大勢登場して来ますが、 今ではお爺さんお婆さんに>>続きを読む
正体の知れぬどこか影がある列車の乗客、彼はとある田舎町の駅に降り立った。
街の薬局に立ち寄った男はそこでにこやかでお喋りな男に話しかけられ、ひょんな事で彼の家に泊めてもらうことになる。
氏素性の知れ>>続きを読む
悪魔に憑依されてネジくれる身体、神父に悪態をつく悪魔、「何が出るかお楽しみ」口から何かを出すシーン等々...ストレートにエクソシスト映画の楽しみが溢れています。
でもコレってこの分野のパイオニア『エク>>続きを読む
監督のマーク・カズンズのヒッチコック論ではなく、ヒッチコック自らが自分の映画について語る作品。
自身の映画について過去にした自己分析を今の時代に語るという体裁のもの。
もっとも敢えて6つのテーマに分>>続きを読む
聾学校に赴任した教師(ウィリアム・ハート)とそこに掃除係として務める聾唖の女性(マーリー・マトリン)の交流を描く物語。
本作で映画デビューした当時21歳のマーリー自身は聴覚障害者で、本作でアカデミー主>>続きを読む
「苦境に陥る」「困った事になる」と言った意味の俗語表現である"イン・ザ・スープ"。
映画作家志望の男(スティーブ・ブシェーミ)は収入が無くニューヨークでカツカツの生活を送っていた。
いよいよ金に困り自>>続きを読む
これはお国柄を感じざるを得ない、フランス/イタリア映画。
戦争が在ろうが無かろうが?
周りに人がいようがいまいが?
身重の妻と可愛い娘が近くにいようがいまいが?
いい歳した男女が互いに好きになっちゃ>>続きを読む
直球の高校生の恋愛ストーリーだ。イザ!目をツムってド真ん中に投げ込メ!
「こっちもフルスイングしたるケェのう」?などと受け止めてしまいたくなる、なんとなくそんな夏の高校野球広島地方大会?のような、清>>続きを読む
私がこれまで観てきたレーシング映画はどれもこれも渋い男が主役で男の生き方みたいな物を全面に出し、エグゾースト、爆音、オイルの臭いが強くする作品が殆どでした。
本作は若造が主役でしかもレーシングに関して>>続きを読む
投身自殺をした女が住んでいた部屋を借りた男(ポランスキー自身が演じている)が徐々に精神破綻をして行く。
ジワジワと少しずつ崩れて行く男がゾッとする。
ハッキリとした理由は判らないが、周囲が「そっちへ行>>続きを読む
これでは私の灰色の脳細胞は困ってしまいます。
ポワロにはホラーっぽい演出は合わないと思うし、更に加えてジャンプスケア的な味付けは全く似合わないと思います。
もっと腰を据えて推理劇の方に力を入れてもら>>続きを読む
ヒステリと言う勿れ、主役の女の子がマァよく泣く事!
原菜乃華という初めて見た女優は、涙と鼻水のダラダラ大安売り状態ですしやたらとキンキン大声出すし、こういうのをヒステリと言うのではないでしょうか。感情>>続きを読む
私は子供の頃から怖い話をするのも聞くのも好きで、中学生の頃には夏になると友達と勉強もせずよくそんな話をして勝手に震えて遊んでいました。
小中学生の頭の中で想像する怖い話なので、とても身近でスケールの>>続きを読む
仙台を遊説中に爆破テロで殺害された総理大臣。その犯人として濡れ衣を着せられた主人公の逃走劇。
彼が逃げられるかどうかも確かに気になりますが、日本ではケネディ暗殺のような奥の深い陰謀が絡んだテロ事件な>>続きを読む
秋のお彼岸が近いのですがまだまだ暑いので、ホラー映画の冷却効果が欲しくなってしまいます。
幽霊船ならぬ19世紀末の吸血鬼船の話で、ロンドンに向かう帆船デメテル号の中に一匹の蚊が...いや吸血鬼が乗り>>続きを読む
911の緊急通報指令室のオペレーターが取った電話の向こう側には誘拐事件が現在進行形だ。
同じようなプロットの作品に『THE GUILTY/ギルティ』(2018)という電話のこちら側だけで構成された良く>>続きを読む
第二次世界大戦の末期、ドイツに住む10歳の少年ジョジョ君(ローマン・グリフィン・デイビス)はヒトラーユルゲントの合宿に参加。総統万歳!ユダヤ人を殺せ!
キラキラしたつぶらな瞳の彼は訓練中に呑んだくれ教>>続きを読む