広島カップさんの映画レビュー・感想・評価

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波止場(1954年製作の映画)

4.2

ニューヨークの波止場で働く人々は組合を作り仕事の差配をしていたが、実質上はそこのボス(リー・J・コッブ)が組合を牛耳り私服を肥やしていた。情け容赦の無いボスによって友や兄を亡くした組織の下っ端の男(マ>>続きを読む

プロジェクトA(1983年製作の映画)

3.8

チェン、ピョウ、キンポーらカンフーの達人達の目にも止まらぬ早業アクションの連続。
いかに攻撃し躱(かわ)すか?打撃を受けたらそれをいかに次に繋げるようにリアクションするか?流れるように計算してやっては
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.9

本作の舞台の米領サモアはラグビーが強い事で知られるサモア独立国の東に位置している南太平洋の島国でアメリカ合衆国の準州。大統領は現在のところジョー・バイデン。

2002年W杯予選でオーストラリアに31
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評決(1982年製作の映画)

4.0

市民の目は司法を超える!

『十二人の怒れる男』(1957)で市民の目への信頼を描いたシドニー・ルメット監督。
本作では再び12人の陪審員(つまり私達市民)への揺るぎない信頼を描きます。しかも本作では
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フラガール(2006年製作の映画)

3.3

サントリーの社員だった頃の小説家山口瞳が「トリスを飲んでハワイに行こう!」という傑作コピーを打ったのが1961年のこと。
常磐ハワイアンセンター(現スパリゾート・ハワイアンズ)の開業は1966年。私
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.9

昨年、ドキュメンタリー映画『劇場版 荒野に希望の灯をともす』(2022)で「こういう所なんだ」と思って観ていたアフガニスタンの荒野。
同じ彼の地を舞台にして本作は米兵とアフガニスタン人通訳の二人がタリ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.1

フランス映画『エール!』(2014)の米製リメイク作品。細かいところは少しだけ変えてあるけれど、描かれている家族の愛の強さという大事な一点はオリジナルと同様に感動的です。
一度観たほぼ同じストーリーな
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ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

3.8

この猫は貧乏を理解している。腹ペコの人間の気持ちが解る基本的には野良ちゃんなのだと思う。
世間の他の猫ちゃんの事は良く知らないけれど少なくとも本作の茶トラのボブ君は、主人公が生きるのに苦労している事に
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エース・ベンチュラ(1994年製作の映画)

3.5

行方不明のペット(動物)を探す探偵役でジム・キャリーは映画初主演を果たしました。
初めから終わりまで変なアクションと作り顔で通し素顔を決して見せない彼は、「この人大丈夫か?」とほとんど観客に思わせるこ
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ビッグママ・ハウス(2000年製作の映画)

3.0

最近あまり見かけませんが、たいして太ってもいないジャパニーズ・ビッグダディは6男14女の20人の子持ですが、巨漢と言ってもいい本作のアメリカン・ビッグママには娘が一人しかいない。その娘が銀行強盗犯の元>>続きを読む

夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

3.5

IRAの革命家(ジェームズ・コバーン)で爆弾のスペシャリストがメキシコの山賊(ロッド・スタイガー)と組んで銀行強盗を仕掛けたはいいが空振りに終わり、その代わりに民衆の英雄となってメキシコ政府軍と戦うこ>>続きを読む

サッドヒルを掘り返せ(2017年製作の映画)

3.8

名画に登場する舞台を再現しようという企画に挑む映画ファンの人々を映したドキュメンタリー。
その名画とは『続夕陽のガンマン』(1966)で、印象的なラストの舞台となった墓地をロケをしたその地に再現しよ
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ブルー・ストリーク(1999年製作の映画)

3.8

ただいま大谷&山本でホットな街L.A.が舞台の警察物作品で、しかも主人公がお喋りな黒人ということなので、1984年製作の傑作『ビバリーヒルズ・コップ』とどうしても比較して観てしまいますがコチラもなか>>続きを読む

クーデター(2015年製作の映画)

2.5

これはエグいしエゲツナい脱出劇。

ハラハラドキドキの脱出劇と言ってしまったらエンタメ感が強まってしまいますが、そうした表現よりも本作はこう言った方ほうが合ってそうです。
エグいもエゲツナいも本来の意
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.5

数学の天才青年(マット・デイモン)は数字や文字で表される知識情報を一瞬にして取り入れて記憶し、常人には難解な問題も瞬時に解いてしまう。
一方でアナログでファジーな例えば人の心や肌感覚を受け取ることに関
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天使と悪魔(2009年製作の映画)

2.8

新しい教皇を選ぶのには時間がかかって根気が要るためコンクラーベと呼ばれる?キリスト教の儀式がヴァチカンで行われている最中、秘密結社のイルミナティの恐ろしい陰謀が進行していた。陰謀阻止の為依頼を受けた象>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

初公開以来40年ぶりの鑑賞となりました。
当時と同じくレイトショーで、加えてIMAXで。
いい時代になったものです。こんなに良い音でバブル前夜の渋谷の夜に体験したドキドキが甦るのですから。

デヴ
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

5.0

「ゴジラマイナスイッテンゼロスラッシュシー」ではなく、「ゴジラマイナスワンマイナスカラー」と読むんですトッ!
マイナス思考の私のような人間でもこれはとても読めませんでした。(コリスギ?)

まだカラー
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

2.3

うぅぅムぅ、これは不満だらけでサムぅイ!
明治時代の厳しい北海道の大自然の中の話なのに、令和の渋谷の街が良く似合いそうな男優が今どきの言葉使い混じりで繰り広げるアクション作品はサムイです。
舞台設定と
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

3000万ドル(円安の現在のレート$1⇄¥148で約44億円っ!)という大金を投じて米国政府が極秘裏に育成した暗殺最終兵器の男が肝心の所でミッションをしくじり、加えてこともあろうか記憶を失い「ワタシは>>続きを読む

ナッシング・トゥ・ルーズ(1997年製作の映画)

3.8

1997年製作の白人と黒人のバディ物ですが、コメディ要素を絡めた白人と黒人によるこういった作品は結構あってしかも良作が多い。『48時間』(1982)、『ビバリーヒルズ・コップ』(1984)なんて80年>>続きを読む

日本侠客伝(1964年製作の映画)

3.8

ハッキリと理解していなかったので改めて本作を理解するにあたって必須の用語について確認してみました。

侠客(キョウカク)=
「強気を挫き、弱きを助ける事を旨とした仁俠を建前とした渡世人」のこと。
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

1.5

滋味深さが大分顔貌に出て来ているのに相変わらず筋肉勝負に徹し、しかもグロテスクな殺害シーンが満載の復讐劇にしてしまっているのはスタちゃんにとって良かったのか?悪かったのか?....多分悪かったと思う。>>続きを読む

あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.5

10代の頃、一度の過ちによりシングルマザーになった女。まだ幼く可愛い盛りの一人息子と生き別れになり齢を重ねたその女(ジュディ・デンチ)は、50年もの間ひと時も息子のことを忘れた日はなかった。
彼女
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デーヴ(1993年製作の映画)

4.0

権力者のそっくりさんが主役になる作品には『独裁者』(1940)、『影武者』(1980)など大作でしかも印象的な作品があります。
同じ路線の本作は先の二本に比べてあまり目立ちませんが良くできたコメディ作
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原子力潜水艦浮上せず(1978年製作の映画)

3.5

本作の製作年を知らずに同じくヘストン主演の『大地震』(1974)よりずっともっと前の作品だろうなぁと勝手に思って観ていました。それというのもなんとなく古臭い邦題と、一昔前のアメリカを感じさせる男優の>>続きを読む

鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

20世紀も終わろうとする頃、廃線が決まっている北海道にあるローカル線の終着駅で駅長として勤務する男(高倉健)がいた。義理堅く真面目で不器用な鉄道員のこの男はまもなく定年を迎えようとしていた。
まだ幼か
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

東京都墨田区のアパートで一人暮らしをする無口な中年男(役所広司)は、都内の公園のトイレ清掃を仕事にしている。

夜明け近く家の近くで誰かが道を掃く音で目覚め、布団を畳み、歯磨きをし、サントリー缶コー
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.5

そういえば今年は卯年だったのにウサギの映画を一本も観てないのに気付いて慌てて借りて来た本作。

"犬"の名前は?とくれば今年ならデコピン!
"兎"の名前は?と来たら今年に限らずピーターと答える人が
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.0

今年、惜しまれながら坂本龍一さんが亡くなられました。彼が出演した数少ない劇映画の中の一本で初主演ですが強烈な印象を残した作品です。

俳優としての基礎が無い彼ですが精一杯の演技を見せています。大体、役
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グリンチ(2000年製作の映画)

3.5

クリスマスを題材にした映画には哀しみが漂っている作品が多いように思います。
本作もそんな作品の一つで、孤独なひねくれ者で人の幸せを妬んでいるミドリマンのグリンチが、皆んなで楽しくクリスマスを迎えようと
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ティル(2022年製作の映画)

3.9

黒人差別問題を糾弾するエメット・ティル事件を描く。

エメット・ティル事件:
1955年にミシシッピ州で起きた14歳の黒人少年エメット・ティルのリンチ惨殺事件。
ティルの母親は原型を留めない息子の惨い
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

風が全く吹いていないので、枯れ葉もポトンと地面に落ちて来そうな相変わらずのアキ作品の味は、秋(アキ)味といってもいいような日本の静かな晩秋のような感じがします。
セリフが少ない上に大袈裟な出来事も一切
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.0

たしか本作は舞台がうちの近くの東京の下町で、しかも12月に起きた殺人事件の話だったなぁと思い出し借りて来ました。
容疑者Xが数学者(マスマティシャン)の話なのでXマスとも関係あるのかな?などと相変
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グリフターズ/詐欺師たち(1990年製作の映画)

3.0

詐欺師、ペテン師、いかさま師...※
若い男のペテン師を挟んでその母の詐欺師、その恋人のいかさま師が三人寄って大きな引っ掛けが仕掛けられる話かと思ってTSUTAYAから借りて来ましたが、そんなことは
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

フランス人が観たら受けが悪いだろうなぁと思う、イギリス人監督が作った英語を喋るナポレオン。

西洋史に全く疎い私にとってナポレオンという言葉の持つイメージはというと...皇帝、英雄、洋酒、ナポレオン
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