先日、初めて日本人の女性サクソフォン・カルテットのポップなコンサートを聴きに行ったのですが、なんとなく物足りなさを感じて帰って来てコレを借りに行きました。
同じ楽器なのだろうか?と感じる程の暗くて重い>>続きを読む
ボクがおそれていたことが起きました。
私は不条理な展開が大の苦手なのです。
訳のわからない事が次々に周囲に起こって主人公がどんどん追い詰められて行くパターンはそれなりに面白いのですが...
詰め>>続きを読む
1950年代という時代に活躍した黒人でありクィアであるリトル・リチャードはロックンロールの基礎を作った。
彼の半生を綴るドキュメンタリー。
人種差別とゲイに対する差別が強いこの時代に、ステージで鍵盤>>続きを読む
ニューヨークの波止場で働く人々は組合を作り仕事の差配をしていたが、実質上はそこのボス(リー・J・コッブ)が組合を牛耳り私服を肥やしていた。情け容赦の無いボスによって友や兄を亡くした組織の下っ端の男(マ>>続きを読む
チェン、ピョウ、キンポーらカンフーの達人達の目にも止まらぬ早業アクションの連続。
いかに攻撃し躱(かわ)すか?打撃を受けたらそれをいかに次に繋げるようにリアクションするか?流れるように計算してやっては>>続きを読む
本作の舞台の米領サモアはラグビーが強い事で知られるサモア独立国の東に位置している南太平洋の島国でアメリカ合衆国の準州。大統領は現在のところジョー・バイデン。
2002年W杯予選でオーストラリアに31>>続きを読む
市民の目は司法を超える!
『十二人の怒れる男』(1957)で市民の目への信頼を描いたシドニー・ルメット監督。
本作では再び12人の陪審員(つまり私達市民)への揺るぎない信頼を描きます。しかも本作では>>続きを読む
サントリーの社員だった頃の小説家山口瞳が「トリスを飲んでハワイに行こう!」という傑作コピーを打ったのが1961年のこと。
常磐ハワイアンセンター(現スパリゾート・ハワイアンズ)の開業は1966年。私>>続きを読む
昨年、ドキュメンタリー映画『劇場版 荒野に希望の灯をともす』(2022)で「こういう所なんだ」と思って観ていたアフガニスタンの荒野。
同じ彼の地を舞台にして本作は米兵とアフガニスタン人通訳の二人がタリ>>続きを読む
フランス映画『エール!』(2014)の米製リメイク作品。細かいところは少しだけ変えてあるけれど、描かれている家族の愛の強さという大事な一点はオリジナルと同様に感動的です。
一度観たほぼ同じストーリーな>>続きを読む
この猫は貧乏を理解している。腹ペコの人間の気持ちが解る基本的には野良ちゃんなのだと思う。
世間の他の猫ちゃんの事は良く知らないけれど少なくとも本作の茶トラのボブ君は、主人公が生きるのに苦労している事に>>続きを読む
行方不明のペット(動物)を探す探偵役でジム・キャリーは映画初主演を果たしました。
初めから終わりまで変なアクションと作り顔で通し素顔を決して見せない彼は、「この人大丈夫か?」とほとんど観客に思わせるこ>>続きを読む
最近あまり見かけませんが、たいして太ってもいないジャパニーズ・ビッグダディは6男14女の20人の子持ですが、巨漢と言ってもいい本作のアメリカン・ビッグママには娘が一人しかいない。その娘が銀行強盗犯の元>>続きを読む
IRAの革命家(ジェームズ・コバーン)で爆弾のスペシャリストがメキシコの山賊(ロッド・スタイガー)と組んで銀行強盗を仕掛けたはいいが空振りに終わり、その代わりに民衆の英雄となってメキシコ政府軍と戦うこ>>続きを読む
名画に登場する舞台を再現しようという企画に挑む映画ファンの人々を映したドキュメンタリー。
その名画とは『続夕陽のガンマン』(1966)で、印象的なラストの舞台となった墓地をロケをしたその地に再現しよ>>続きを読む
ただいま大谷&山本でホットな街L.A.が舞台の警察物作品で、しかも主人公がお喋りな黒人ということなので、1984年製作の傑作『ビバリーヒルズ・コップ』とどうしても比較して観てしまいますがコチラもなか>>続きを読む
これはエグいしエゲツナい脱出劇。
ハラハラドキドキの脱出劇と言ってしまったらエンタメ感が強まってしまいますが、そうした表現よりも本作はこう言った方ほうが合ってそうです。
エグいもエゲツナいも本来の意>>続きを読む
数学の天才青年(マット・デイモン)は数字や文字で表される知識情報を一瞬にして取り入れて記憶し、常人には難解な問題も瞬時に解いてしまう。
一方でアナログでファジーな例えば人の心や肌感覚を受け取ることに関>>続きを読む
新しい教皇を選ぶのには時間がかかって根気が要るためコンクラーベと呼ばれる?キリスト教の儀式がヴァチカンで行われている最中、秘密結社のイルミナティの恐ろしい陰謀が進行していた。陰謀阻止の為依頼を受けた象>>続きを読む
初公開以来40年ぶりの鑑賞となりました。
当時と同じくレイトショーで、加えてIMAXで。
いい時代になったものです。こんなに良い音でバブル前夜の渋谷の夜に体験したドキドキが甦るのですから。
デヴ>>続きを読む
「ゴジラマイナスイッテンゼロスラッシュシー」ではなく、「ゴジラマイナスワンマイナスカラー」と読むんですトッ!
マイナス思考の私のような人間でもこれはとても読めませんでした。(コリスギ?)
まだカラー>>続きを読む
うぅぅムぅ、これは不満だらけでサムぅイ!
明治時代の厳しい北海道の大自然の中の話なのに、令和の渋谷の街が良く似合いそうな男優が今どきの言葉使い混じりで繰り広げるアクション作品はサムイです。
舞台設定と>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
3000万ドル(円安の現在のレート$1⇄¥148で約44億円っ!)という大金を投じて米国政府が極秘裏に育成した暗殺最終兵器の男が肝心の所でミッションをしくじり、加えてこともあろうか記憶を失い「ワタシは>>続きを読む
1997年製作の白人と黒人のバディ物ですが、コメディ要素を絡めた白人と黒人によるこういった作品は結構あってしかも良作が多い。『48時間』(1982)、『ビバリーヒルズ・コップ』(1984)なんて80年>>続きを読む
ハッキリと理解していなかったので改めて本作を理解するにあたって必須の用語について確認してみました。
侠客(キョウカク)=
「強気を挫き、弱きを助ける事を旨とした仁俠を建前とした渡世人」のこと。>>続きを読む
滋味深さが大分顔貌に出て来ているのに相変わらず筋肉勝負に徹し、しかもグロテスクな殺害シーンが満載の復讐劇にしてしまっているのはスタちゃんにとって良かったのか?悪かったのか?....多分悪かったと思う。>>続きを読む
10代の頃、一度の過ちによりシングルマザーになった女。まだ幼く可愛い盛りの一人息子と生き別れになり齢を重ねたその女(ジュディ・デンチ)は、50年もの間ひと時も息子のことを忘れた日はなかった。
彼女>>続きを読む
権力者のそっくりさんが主役になる作品には『独裁者』(1940)、『影武者』(1980)など大作でしかも印象的な作品があります。
同じ路線の本作は先の二本に比べてあまり目立ちませんが良くできたコメディ作>>続きを読む
本作の製作年を知らずに同じくヘストン主演の『大地震』(1974)よりずっともっと前の作品だろうなぁと勝手に思って観ていました。それというのもなんとなく古臭い邦題と、一昔前のアメリカを感じさせる男優の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
20世紀も終わろうとする頃、廃線が決まっている北海道にあるローカル線の終着駅で駅長として勤務する男(高倉健)がいた。義理堅く真面目で不器用な鉄道員のこの男はまもなく定年を迎えようとしていた。
まだ幼か>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
東京都墨田区のアパートで一人暮らしをする無口な中年男(役所広司)は、都内の公園のトイレ清掃を仕事にしている。
夜明け近く家の近くで誰かが道を掃く音で目覚め、布団を畳み、歯磨きをし、サントリー缶コー>>続きを読む
そういえば今年は卯年だったのにウサギの映画を一本も観てないのに気付いて慌てて借りて来た本作。
"犬"の名前は?とくれば今年ならデコピン!
"兎"の名前は?と来たら今年に限らずピーターと答える人が>>続きを読む
今年、惜しまれながら坂本龍一さんが亡くなられました。彼が出演した数少ない劇映画の中の一本で初主演ですが強烈な印象を残した作品です。
俳優としての基礎が無い彼ですが精一杯の演技を見せています。大体、役>>続きを読む
クリスマスを題材にした映画には哀しみが漂っている作品が多いように思います。
本作もそんな作品の一つで、孤独なひねくれ者で人の幸せを妬んでいるミドリマンのグリンチが、皆んなで楽しくクリスマスを迎えようと>>続きを読む
黒人差別問題を糾弾するエメット・ティル事件を描く。
エメット・ティル事件:
1955年にミシシッピ州で起きた14歳の黒人少年エメット・ティルのリンチ惨殺事件。
ティルの母親は原型を留めない息子の惨い>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
風が全く吹いていないので、枯れ葉もポトンと地面に落ちて来そうな相変わらずのアキ作品の味は、秋(アキ)味といってもいいような日本の静かな晩秋のような感じがします。
セリフが少ない上に大袈裟な出来事も一切>>続きを読む