広島カップさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

広島カップ

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トゥルーライズ(1994年製作の映画)

3.5

ジェームズ・キャメロン +
アーノルド・シュワルツネッガー +
ド派手アクション +
スパイ +
コメディ +
親子愛 +
夫婦愛 +
巨額製作費!

もう、この欲張りっ!こんなにいっぱい詰め込んじゃ
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ブロンドの恋(1965年製作の映画)

4.0

『カッコーの巣の上で』(1972)と『アマデウス』(1984)で二度オスカーに輝いたミロス・フォアマンの監督デビュー作。
思っていたのと全然違う!良い方に裏切られました。
こんなにコメディタッチが自然
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クローサー(2004年製作の映画)

2.8

恋愛三角関係を描いた作品は結構あるとは思いますが、本作のような四角関係は少ないのではないでしょうか。
男二人女二人が四隅の四角形。これは事態を収束させるのが結構難しい。

一対一の恋愛バトルはサッカー
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ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男(2017年製作の映画)

2.7

『ボヘミアン・ラプソディー』(2018)を観た時にも感じた..

「無理してそっくりさんにしなくてもいいのにぃ..」
「でも似てんなぁ..」
「でも違うなぁ..」
「でもある程度は似てないとなぁ..」
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ティアーズ・オブ・ザ・サン(2003年製作の映画)

3.0

ナイジェリア内戦から人々を救う米兵の活躍を描く。
アクションは十八番の監督、アフリカ系のアントワーン・フークア監督が描くアクション映画。
しかし中身はというとアフリカ地元民の虐殺シーンなども大分あった
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.0

「ライ麦畑でつかまえて」は20歳になったかどうかの頃に私も読みました。

読む前は作品の評判からして人生に迷いに迷っている自分、ロックに夢中になっている私に合っている作品ではないかと思い、期待に胸を膨
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男はつらいよ 寅次郎恋やつれ(1974年製作の映画)

3.7

仕事やつれの諸氏の心に潤いを。

本作はなんといっても宮口精二。
吉永小百合も勿論良いのだけれど、やっぱり宮口精二が演じる枯れて頑固で口下手で娘(吉永)思いの父親が出色。
小説家のくせして?言葉数が少
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アクアマン(2018年製作の映画)

2.5

ホラー映画作家として大好きなジェームズ・ワン監督がアメコミの映画化にチャレンジです。
同じくホラーでデビューしたサム・ライミがスパイダーマンを撮るようなものでしょうか。
ワンのホラーでは狭苦しくて不気
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エール!(2014年製作の映画)

4.5

愛によって強く繋がっている家族の話。
四人家族のうち両親と弟が聴覚障害を持つ一家。ただ一人言葉を話せる主人公のその家の娘は歌が上手くてパリにある音楽学校に進学したいのだが、なにせ家族は彼女の歌を聴くこ
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グッド・ライ いちばん優しい嘘(2014年製作の映画)

4.5

スーダンの内戦により或る日突然両親を失った兄弟。彼らも国外に逃れないと命が危ないので1000km以上アフリカの原野を歩いてケニアまで逃げます。1000kmといったら東海道の倍の距離。
日本で暮らしてい
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オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)

4.5

シドニー・ルメット監督というと映画好きなら誰もが頭に浮かぶのが傑作『十二人の怒れる男』(1957)。
十二人..で映画界に登場しその後もどちらかというと社会派として歩んできたルメットが完全に娯楽に徹し
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ブラックブック(2006年製作の映画)

3.6

ポール・バーホーベン監督は1938年オランダのアムステルダム生まれ。第二次世界大戦を子供の頃に経験している。戦争についての記憶はどうだったのだろうか。

オランダにおけるナチス侵攻に翻弄されるオランダ
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宮本武蔵(1954年製作の映画)

4.0

酒もやらず遊びもせず、侍になりたいと願い関ヶ原の戦いに向かった宮本村の若者新免武蔵(三船敏郎)。
一途で純粋な心持ちの彼が何故か追い詰められてドンドン悪者にされて行く。
もうこの段階で青春をうまく乗り
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悪名無敵(1965年製作の映画)

3.2

親分子分の朝吉(勝新太郎)と清次(田宮二郎)。
理ではなく熱い情で繋がった二人の活躍を描く今東光原作のお馴染みのシリーズ。

酒は好まずその代わりに甘味料たっぷりのオレンジジュースや緑色のソーダ水を飲
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オーメン(1976年製作の映画)

3.0

子供のオメンを被った悪魔の誕生話。

本作は数字の666がなんといってもキーワード。
悪魔はボディのどこかに666のアザがあるという。
ビールの大瓶のボディに刻まれた633とはワケが違う。

666は
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.8

高齢の俳優ロバート・デ・ニーロ(当時72歳)とまだまだ現役バリバリ髪の毛サラサラ「ラックスッ、スゥーパァーリィッッチィ!」のアン・ハサウェイ(当時33歳)の生々しい歳の差対比が本作の中心ではないでしょ>>続きを読む

バウンド(1996年製作の映画)

3.5

レズビアンの女二人が仕掛けたマフィアの現金横取り計画。
ストーリー自体も二転三転の展開で面白いのですが、そこに加えて二人の女の佇まいがサスペンスに彩りを与えている。ガテン系のジーナ・ガーションと瓜実お
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運命を分けたザイル(2003年製作の映画)

2.8

実話を本人達の証言により再現した超絶雪山サバイバル物語。
南米アンデス山脈を登山中に遭難した二人の男の生還を描く。

「うぅ〜むぅ」

再現ドラマ自体はたしかに凄まじいけれど、こうした作品を観る度に感
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クライマー パタゴニアの彼方へ(2013年製作の映画)

3.0

パタゴニアという名前はアウトドアウェアーのブランドとしてよく耳にしますが何処にあるのか?といわれると「え〜とぉ、南米のぉ、下の方」としか知りません。
アルゼンチンとチリにまたがる地方の総称だそうで年間
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フリーソロ(2018年製作の映画)

3.7

私、初めて聞いたフリーソロという言葉。

フリーソロ:ロープやその他の道具を使わないで岩登りをすること。

ビックリマーク!やハテナマーク?をこんなに多用したレビューは久しぶりです。『アルティメット』
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セックス・チェック 第二の性(1968年製作の映画)

3.5

LGBTなどという言葉はもちろん無いし性の多様性についての認識は一般的に低かった時代の作品にしては、表現手段はかなり乱暴ですが人の性について踏み込んでいた作品。

半陰陽のランナー(安田道代)を指導す
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ひとり狼(1968年製作の映画)

3.8

観る前はタイトルに違和感がありました。そこは普通"一匹狼"でしょと思うのですが、渡世人の"人"としての描写が結構あるのであえて獣的な感じがする"一匹"を避けたのでしょうか。

飯は遠慮なく食べてもよ
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ボビー・フィッシャーを探して(1993年製作の映画)

3.7

ジュディー
エディット
アイリーン
ボルタンスキー
ジェイ・チョウ
デブラ・ウィンガー
ジョアン・ジルベルト
ミスター・グッドバー etc...
映画の中の失踪人捜索リスト。

探して(欲しい)なのか
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白いドレスの女(1981年製作の映画)

3.7

男を焦らすに焦らす女。そんな女を演らせたらドンピシャリの女優がキャサリン・ターナー。
いくら意地悪に焦らしても男が付いて来ないとどうしようもありませんが彼女の場合にはグリコのオマケのように100%男
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夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

5.0

改めていうまでもありませんがマカロニウエスタンというのはイタリア製西部劇のこと。
フィッシュ&チップスウエスタンやカフェオレウエスタンやボルシチウエスタンやキムチウエスタン、そしてテンプラウエスタンな
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クライ・ベイビー(1990年製作の映画)

2.8

安〜い中にいつか大化けしそうな光る何かが見えるジョョニー・デッップの初主演作。
なんだかまだ"ジョニー・デップ"と短くてキレのある名前が似合わないような間延びしている感じがする彼。
ジョョニーの役は町
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クリミナル 2人の記憶を持つ男(2015年製作の映画)

2.8

ウィンストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)の命令でサントリーのボス(トミー・リー・ジョーンズ)が死んだデッドプール(ライアン・レイノルズ)の脳をワイアット・アープ(ケヴィン・コスナー)に移植す>>続きを読む

007 ドクター・ノオ/007は殺しの番号(1962年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ジェームズ・ボンドはスパイダー(蜘蛛)が苦手なスパイだ。
ベッドで入眠中のボンドに敵は毒蜘蛛タランチュラを放つ。危機一髪で難を逃れたボンドは床に落ちたタラちゃんに自らの革靴を力の限り振り下ろす。一発!
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男はつらいよ 寅次郎夢枕(1972年製作の映画)

3.9

「冗談なんかじゃないわ」※1
「うそ、冗談よ」※2

亀戸天神の境内で交わされる千代(八千草薫)と寅次郎の会話には参ります。

以下本作の核心になる会話のネタバレになります。





寅の幼なじみで
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サイコ(1960年製作の映画)

5.0

私的映画史に燦然と輝くサイコスリラーの傑作。

劇場初公開の際にはストーリーの口外禁止を訴えるアナウンスが劇場内にあったということですが、仮にストーリーが分かっていたとしても二度三度劇場に足を運ぶ観
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.7

主人公が頭脳派ハッカーという辺りでストーリーに膨らみがもたらされていて、その代わりに余計なゴチャゴチャしたアクションが削られているのがいい。

前作『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)もそうでしたが
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スペースボール(1987年製作の映画)

3.6

メル・ブルックス流スター・ウォーズの解釈。登場するキャラクターはS.W.のそれに雰囲気がちょっと似ているが大分離れている。何故かルークもR2-D2もいないし、なんだか彼が加工したい所だけやった感じがあ>>続きを読む

翼よ!あれが巴里の灯だ(1957年製作の映画)

3.0

ニューヨークからパリまでの飛行時間33時間30分。
出迎えたパリの群衆の数は20万人、母国の凱旋パレードに集まった人々の数400万人。
英雄となった郵便飛行配達員リンドバーグの残した数字。

リンドバ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.0

ネットの中の映像のみで構成された誘拐サスペンス。
世の中の流れでこうした趣向の作品が出現するのは必然なのでしょうけどスケールが小さく感じてしまいます。
私が今観ているTVのフレームの内側に更にPCやス
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マイ・ボディガード(2004年製作の映画)

2.9

デンゼル・ワシントンはこういう哀愁を帯びて単身敵と戦うという役が本当に似合います。
目の前の敵と戦うのと同時に自分とも戦っているという感じを併せ持っているのが更にいい。

黒人俳優のパイオニアであるシ
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ビリー・リンの永遠の一日(2016年製作の映画)

3.6

イラクの戦場で英雄的な活躍をした若き米兵士達。その活躍を褒め称えるため急遽帰国を命じられ、ダラスカウボーイズの試合に招待されたり映画を作るぞと言われたり思いもしない忙しい日々を過ごします。
その母国の
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