バートン美学がギュッと凝縮。
オドロオドロしい美術、アメリカ映画らしい温かいエンディング、誇張された異形趣味、それに加えて本作ではコメディタッチがかなり滲んできています。
チャップリンのファンである>>続きを読む
羊毛のように優しくて温かい笑いがいっぱいのひつじのショーン。
Eテレで放送している短編は勿論ですがこうして映画になってもそれは変わりません。
長編になって更に冒険潭としての面白さが加わっています。>>続きを読む
これはCG?
ここまで見事にやられてしまうとそんな疑いの目も向けてしまいたくなるようなストップモーションアニメ。
ストップモーションっぽく無いのが欠点と言えば欠点といえるかも知れません。
それぐらい見>>続きを読む
娯楽作品としても美術作品としても見事な作品です。
ストップモーションアニメとしてそのキャラクター造形の素晴しさ。
なんとなく日野日出志の漫画を連想させるマン丸目玉に小さい黒目。そこに「君達疲れてんの>>続きを読む
年老いた映画女優の藤原千代子。
彼女へのインタビューにより若き日からの波乱万丈の日々をふり返りつつ進行するという作りの今敏監督の映画愛を語るような作品。
なんとなく『タイタニック』(1997)で年老>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
塗装もしてない(?)金属でできていて、触ったら冷たそうな宇宙からやって来た巨人に対して「命(life)は死んでも霊(soul)は生き続けるんだよ」と教える地球の少年。
俺もそうなのか?と考える鉄の巨人>>続きを読む
夢と現。
その間を行ったり来たり。
あまりに両世界の間を揺れるので現実感が頼もしくなり、しっかりした物に掴まりたくなります。夢の世界に住むのはちょっと辛そうです。
本作の中には昔の映画の場面が時々>>続きを読む
渡辺篤史が観たら感心ばかりしてそうな家。
主人公の家族が住む横浜市磯磯区?のその家が主な舞台。
「傾斜地を逆手にとったような造りが独特で素晴らしいですネェ」
「中庭に面した窓の大きさがありがたいです>>続きを読む
1989年の製作で時代設定は1999年の東京。
いきなり東京の下町の密集する家並がレイバーと言われるロボットの暴走によって破壊されて行くではないですか。
ある程度のリアリティを持たせようとしたストー>>続きを読む
たたみかけるような展開で最後どうなるか全く読めないストーリー。
雪の降るクリスマスから大晦日にかけて、東京の街を舞台に繰り広げられるホームレス三人によるヒューマンドラマ。最後の方はアクションの味付けも>>続きを読む
二周りくらい歳の離れた女に溺れてしまった中年男を描きます。
憐れなり...
自業自得でしょ...
致し方ないそんなこともあるよ...
しっかりしろよ...
いい歳してさ...
そこが人間の恐ろしい所>>続きを読む
ピーターラビットを描いた絵本作者ビアトリクス・ポターの自伝物語。
子供の頃から英国湖水地方の自然に触れて育ったポターは、画用紙の上に自然にいる動物を描いて育ちました。
精緻で柔らかいタッチの彼女の絵>>続きを読む
70年代の娯楽映画史にその名を残すパニック映画ブーム。
本作と同年の1976年にはジョン・ギラーミン版『キングコング』があったり『カサンドラ・クロス』があったり『グリズリー』があったりしていましたがそ>>続きを読む
ドローン然としたUFO型宇宙人がニューヨークの片隅で真面目に生きる人々に奇跡を起こす話。
地道にやっていればいつかきっと良いことがあるという紋切り型のストーリーと、ドローン星人の可愛らしさがファンタ>>続きを読む
中東から欧州へ流れる難民問題が根深く底に流れる、フィンランドが舞台の人間ドラマ。
カウリスマキ監督の持ち味全開です。
どちらかというとそうした問題意識というより人間の良心の方にシフトした描き方、と言>>続きを読む
文庫本が薄~かったので中学生の頃に夏休みの読書感想文にしたような記憶が...?
日本でもお馴染みヘミングウエイ原作小説の映画化。
キューバの漁村に暮らす老漁師が巨大カジキマグロと格闘する話。
スペン>>続きを読む
ミュンヘンに住む視力が健常人の5%しかない若者が一流のホテルマンを目指す実話ベースの物語。
数々の困難を乗り越えて最後には目標は達成されるのだろうなと思いながらの鑑賞になります。
本人の努力はもとよ>>続きを読む
ジェマ・アータートンがゾンビ映画に出ているというのでどんなんかな?と思って観てみました。
彼女は前半は頑張っていましたが後半は急速に失速していきました。
彼女、必要だったかしら?
ゾンビ映画のパター>>続きを読む
ご先祖様は大切にしなきゃ。
お彼岸のお墓参りは欠かしてはいけないし、仏壇の掃除もマメにやらないとなぁ、とおそらく観客は皆思う作品です。
家族の大切さを説く本作。主人公から数えて五代前のファミリーまで>>続きを読む
小気味良いとはこの事。
気持ちよくチャキチャキと進むビリー・ワイルダーのラブコメディ。
ちっともモタモタしないのでスッ~と喉元を通って行く劇中でマリリンがケトルからやるバーボンウイスキーのよう。
主>>続きを読む
実在の人物に基づく話だそうですがストーリーは大分事実と変えてあるようです。メリック本人の人柄さえもです。
"徹底的にやる"ということは、例えば..
野球でいえば8回まで10対0でリードしているのに>>続きを読む
ドラッグクイーン(フィリップ・シーモア・ホフマン)と構音障害のある脳卒中片麻痺患者(ロバート・デ・ニーロ)。
おネエ喋りのフィリップが上手く声を出せないロバートに歌を唄うことによって発声のリハビリをす>>続きを読む
これは台湾版シーナワールドです。
台北に住む兄妹の母が手術入院となり、そのあいだ夏休みを田舎の祖父の家に行って過ごすことになります。
田舎の夏休みに二人に起きる様々な出来事。
地元の子供達との川遊>>続きを読む
「時間も金も才能もあげるから映画を一本撮りなさい」
なんて夢のような話を誰かから頂いたとしたら、私は迷わずロード・ムービーを撮りますね。笑
そんな来るべき時に備えて(?)お手本にしたい作品に出会いま>>続きを読む
人口増加等人類の様々の問題を解決するアイデアとして人間を小さくする人間縮小化技術が開発されます。
普通の人間を模造紙サイズだとすると花札サイズあるいはそれ以下に小さくしてしまう技術です。
ある夫婦が「>>続きを読む
猫田、横田、森田、嶋岡、大古、南ら今でもパッと名前を挙げることができる往年の名選手を揃えて、史上初の金メダルを獲得した日本男子バレーボールチームが印象に残っているミュンヘン五輪。
「黒い9月」の一団>>続きを読む
ある男の自殺現場にたまたま居合わせた少年。そのことによってある議員の殺人事件に巻き込まれます。
この少年が女弁護士(スーザン・サランドン)に弁護を依頼するタイトルの"依頼人"になる訳です。
子供なら>>続きを読む
読売巨人軍が今年他所から獲ってきた三番バッターと同じ名前の監督の自伝的作品。
1944年ドイツ軍の占領下のフランス。カトリックの寄宿学校で生活する子供達。
ある日そこに転校生がやって来て主人公の少年>>続きを読む
気のいい男(マシュー・ペリー)の家の隣にマフィアのヒットマン(ブルース・ウイリス)がもし引っ越してきたら?というコメディ。
冷酷なはずのヒットマンに何故か気に入られてしまう男。
マシューとブルースの>>続きを読む
宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない....
モトイ
宇宙では、あなたの笑いは誰にも聞こえない....
宇宙空間は広いし、地球からは遠いし、笑いも爆笑でもないし。
地球から遠く離れた宇宙に浮>>続きを読む
男のケンカは一対一で素手でやるもんじゃ!
なんて気取ったルールなんかぶっ飛ばすケンカの日々。昭和10年頃の岡山旧制中学の男子学生達。
敵味方の人数は普通にアンバランスだし武器の使用もお咎め無しのそ>>続きを読む
アステアのファーストステップを薄暗い現像室の中で踏ませてもったいを付け、オードリーの前衛っぽさも加えたソロのダンスも薄暗いバーで黒い衣装で踊らせている。
全体に少しサービスが悪いなあと感じる所もありま>>続きを読む
何故か原題とはビックリマーク"!"の位置が違う邦題。
フランスを代表する二人の女優が競演するルイ・マルのコメディ。
個人的には高校生の時にテレビで観ていたミーちゃんとケイちゃん、つまりピンクレデイの>>続きを読む
星印の付いたブーツ(月星じゃないですよ)を履いた異常者。理不尽な理由でヒロイン(ミア・ファーロー)の命を狙うサスペンス。
異常者は開巻から正体を現さず足元や手元しか見せません。
加えてヒロインも盲目>>続きを読む
これこそ日本独自のタイトルをつけるべきでしたね。
タイトルから受ける作品の印象は本作とは全然違うものでした。
メキシコ奥地にある金の眠る鉱山に初対面の女の夫を救出に向かうことになる、というかなり無理>>続きを読む
世界はピカピカ世界とゴミゴミ世界に分れ人間はブクブクに肥って地球を逃げ出している未来。
そんななか地球に残って一人セッセとゴミの世界を掃除(整理)するロボットのウォーリー。
ある日彼はゴミの山の中に生>>続きを読む