gggiさんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.7

これは自分の言葉で記録に残さねば。

今まで日本で原爆といえば、どんな被害にあったか、どんなに凄惨な歴史だったかに焦点が当てられていたし、自分が受けてきた教育もその側面からだったように思う。だからこの
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そんな彼なら捨てちゃえば?(2009年製作の映画)

3.8

幸せは自分で選んでいくんだよって映画だよねぇ
タイトルもそういう意味なんだと思う

こんなに共感できた恋愛映画は初めてかも。みんなひとつずつ自分で選んで、自分で踏み出して、形はどうあれ幸せになっていく
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

アーサーに感情移入すればするほど、
彼がジョーカーになっていくストーリーに妙な高揚感を覚えてしまう。たしかにこの映画は危険かもしれない。


ジョーカーは正義か悪か。
この物語は喜劇か悲劇か。
ジョー
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.0

育ちのいい黒人と貧困層の白人との友情もの。
数十年前とはいえひどすぎる差別、こんなことが当然のように行われていた時代があるなんて信じられん。


最強のふたりよりは好き。
でもアカデミー賞最有力候補に
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

2.9

わがままでいつも不機嫌で何やってもうまくいかなくて、めっちゃ17歳ってかんじ。
チョコのクッキーでも担任からの適当な慰めでもなんでもいいから、機嫌良く生きていくのが一番なんだよなと思った。

「自信が
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.3

ジム・ジャームッシュが描く日常。
ナイトオンザプラネットでもそうだったみたいに、
みんなどこか心当たりがあるような退屈な日常を切り取って少しだけ包装したみたいな感じ。大層なストーリーはなく、登場人物た
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

まずこれはテーマで勝ってる。37分ノーカットのゾンビ映画の裏側なんて、映画を観る人たちにとって面白くないわけない。観る人たちだけじゃなく制作側にも訴えるものがあったからこそ口コミでここまで来たのかなと>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

3.7

初のフランス映画。

カラフルで毒々しくておしゃれでキュート、抽象的で哲学的で小難しい。
何かを得るとか何かを考えさせられるというよりは、この独特の世界観にどっぷり浸かれるかどうかが楽しめるかの分かれ
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ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版(1989年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます


「人生はお前の観た映画とは違う」

「ノスタルジーに惑わされるな」

「自分のすることを愛せ
子供の頃映写室を愛したように」

映画への愛とリスペクトの作品だったけど、甘ったるいノスタルジーで
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

4.7

「行方不明になった女の子はみんな、
どこかで幸せに生きている」

女を下にしか見てない男と、
そんなろくでもない男に振り回される女の子。閉塞的で気怠くて最低な現実から行方不明になる安曇春子と、その中で
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

美しすぎた映画。全編通じてティモシーシャラメの色気たるや。

恋愛なんだけどもはや恋愛ではない。
1人と1人が出会った話で、性別だとか友情だとかそういう次元のものではない。
最後のお父さんのくだりは訳
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.4

死がすぐそばにある。
嫌な予感とか身近なだれかの死とか、
そういうときに「日常」の輪郭が明らかになる。
幸せって日常で、日常って死だよね、
とおもった。


タイトルの青色は温かい方。でも描かれている
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.6

みんなすごい言ってるけど、
めっちゃクリープハイプな映画。

胸糞悪くて生々しくて人間臭くて、
じとーっとした嫌悪感がずっとあって、
でも気づいたら肯定されてるみたいな、
クリープハイプの曲聴いた後み
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.5

観た後に残る多幸感ランキングではぶっちぎりの一位。音楽とダンスで彩られてるせいで多幸感だけしっかり残って、ストーリーもしんどくならない程度に切なくて、ハッピーエンドとは言えないけども切なくて良かったね>>続きを読む

(1963年製作の映画)

4.0

ある日突然鳥が大群で襲ってきて人が啄ばまれて死んだり火事が起こったりして、街がめちゃくちゃになるというヒッチコックのパニック映画。ホラー苦手やけど観てみた。
とりあえずめちゃくちゃ怖い…
演出が上手す
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悪人(2010年製作の映画)

4.5

見応えある。悪の所在がじわじわと拡散して、濃度が下がりながらぼんやりと広がっていく感じ。悪人だとされている人が本当は悪い人じゃなくて、善良そうに見える人もよく知れば悪い人で、悪いことをした人も大切なも>>続きを読む

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.0

初めてのインド映画。要素めっちゃ詰め込んでやりたいこと全部やりきりましたみたいな映画。ジェットコースターみたいなテンポで次々に色んなことが起こるけど、どれも結局"うまくいく"。
好きなことをやろう、成
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

その子まだご飯を食べてないんです
のシーンより、最後の
私はずっとこの島に帰ってきたかった
のシーンに号泣した映画でした。
最後まで希和子(永作)に肩入れしたり、ある種いびつな人格に育った千草(小池栄
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.2

ちょっと冷静に分析できないほどに好き。はちゃめちゃで極彩色の世界観が木屋町にぴったり。観客置いて行きがち。音楽も最高なのでエンドロールまで観なきゃだめ。

3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

3.0

原作知らない方が楽しめる!原作の重みを知ってるとどうしても駆け足感が否めないのではと思う。私は原作読んだけどあんまり覚えてなかったので意外と良かったなという印象。
キャスティングには皆様色々思うところ
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告白(2010年製作の映画)

3.5

映像がとても鮮やかで美しい。ストーリー自体はえぐい復讐劇という感じで、特に得られるものはないけど映像の美しさでそれが全て正当化される。ストーリーに中身がなくても映像の力でここまでこれるという、映画にし>>続きを読む

何者(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

本当に毎回「嫌な感じ」を絶妙に表現してくる。人気のあるキャストをたくさん使って音楽も米津玄師で、映画自体は気軽に観れちゃうけど実はずんと重い、みたいな。
ただ、この中の一人の
「俺はただ就活が得意だっ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

この映画の魅力を言葉で語れるようになりたいというのが1番の感想。
地球上で同じ瞬間に行われるタクシーの中での出来事が同時的に語られていく。
いろんな場所で、いろんな状況のいろんな人が、いろんなタクシー
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

すごく良かった!はじめは父という存在に縛られていた三兄弟が、旅をしながら徐々にその呪縛から解き放たれて改めて兄弟になるっていうのが、最後のスーツケースを捨てて電車に飛び乗るシーンに象徴されていた。冒頭>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.0

桐島が部活をやめるだけで揺らぐほどの高校という世界の窮屈さ。自分が高校生だったときに感じてた言いようのない閉塞感を思い出した。表題の「桐島、部活やめるってよ」が、その一言で崩れるほどの脆くて狭い世界を>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

4.2

いろんな状況の、特にいわゆるマイノリティの人たちに焦点を当てて、たくさんの様々の「負の感情」があって、それらが作用して人を疑ったり信じきれなかったり、失望したり希望もあったり、不条理な理不尽な事実があ>>続きを読む

奇跡(2011年製作の映画)

3.0

和製スタンドバイミーでした。まえだまえだ可愛い………歌がくるりなのもよい

サウルの息子(2015年製作の映画)

3.0

あれは本当にサウルの息子だったのか?
サウルに本当に息子はいたのか?

単純じゃなくて、観てる間もたくさん考えないとついていけない映画でした。ユダヤ人の死体を処理しなければならないユダヤ人の閉じた視界
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

いっちばん好きな映画!静かで地味やけど力強い物語があります
1人の人を殺したドルジが犬を助けるために死んでしまうという結末は人によって賛否両論あるけど、私はすごくらしいなと思った

時をかける少女(2006年製作の映画)

4.0

シンプルでありきたりっちゃありきたりなのにめっちゃいい〜

バケモノの子(2015年製作の映画)

1.0

結末が少年マンガと少女マンガ足した感じで陳腐だった