Mayさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

May

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私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)

3.6

ジュリエット・ビノシュ演じる50代の大学教授がSNSで24歳の別人になりすます。その理由は?その先にあるものは?
カウンセラーに向き合う形で作品は展開して行く。
途中まではほぼ想定した内容なのだが、事
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シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢(2018年製作の映画)

4.2

1879年、郵便配達員の男が一人で建物を建て始める。33年後の1912年、華麗で個性的な宮殿が完成する。
これが実話であり、現存するというから驚きだ。

見守る家族、周囲の人々、男に起こる人生の悲劇。
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.0

27歳、非モテ系女子のフランシスの目まぐるしく変わる日々を描いた作品。
しっかりしていないけれど、案外しっかりしていて(笑)、破壊能力とリカバリー能力は彼女の魅力だと思う。
彼女の夢がどのように着地す
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

某作品・続編のレビューを書いた時に「目新しさがない」と書いてしまったが、そういう意味では本作もそうだと思う。
だが、ファンにとってはその目新しさのなさも愛おしく、懐かしく感じてしまうものなのだと実感。
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.2

手に汗を握る2時間33分だった。
フォードがフェラーリに対抗し、ル・マン24時間耐久レースで優勝を目指す物語。

レースの臨場感が素晴らしい。
観客としてレースを観る一方で、レーサーとして隣に並ぶ車や
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.3

この映画の中の家族が好きだ。
過酷な労働条件で働く父親と母親。貧しい中でも二人は子ども達の将来を考え生きている。一生懸命に生きている。
困難は次から次へと起こる。どうかどうか困難を乗り越えますように、
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ジョン・デロリアン(2018年製作の映画)

3.6

邦題「ジョン・デロリアン」だけど、主人公はジョンの友人でパイロットのジム。
”ジョン・デロリアンの驚くべき真実”の登場が遅いので、何が真実なのだろうかと途中で考えてしまったほど。
法廷シーン、セレブの
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.7

ワム!の「ラスト・クリスマス」などの曲が流れ、クリスマス・シーズンに観たくなるラブ・ストーリー。
ラストの展開は引寄せられ、涙がじわりと出た。
移民問題・ホームレスの問題・主人公と家族・友人達との問題
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.0

最終章となる新作公開を前に7に続き、8を鑑賞。結構細かい部分忘れていて、再度観ても面白い。
新作公開楽しみ! 金曜日だけど、初日に行きたいな。

男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

4.0

とても良かった。
寅さん亡き後の「男はつらいよ」は、正直見終わって「作らなければ良かったのに〜」となるのではと不安な思いがあった。
それが予想に反して感動的だった。

満男と泉の物語
満男と娘、両親と
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ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

3.5

うわっ、凄い!というつり橋のシーンは見応えあったけれど、全体として観ていてあまりテンションが上がらなかった。
”ドゥエイン・ジョンソンはドゥエイン・ジョンソンのままでいて欲しい”と思ってしまう私には向
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

ポン・ジュノ監督から”この映画をこれから観る方にはなるだけ前情報ナシに観て欲しい”とのメッセージがあったので、ほとんど記さないことにする。
第72回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。

コミカル、
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his(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

迅の大学卒業を前に別れてしまったゲイの恋人たちの13年後を描いた作品。
田舎で一人暮らす迅の元に渚は娘・空を連れてやって来る。
迅と渚の二人はどうなって行くのか。
そして渚は妻との離婚裁判で娘・空の親
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巡礼の約束(2018年製作の映画)

4.0

ある日突然聖地ラサへの巡礼をすると決心する妻。
体調のすぐれない様子の妻を気遣い反対する夫。
妻は前夫との間の男の子を実家に預けていたが…。
ラサへの巡礼が始まり、物語は展開して行く。

作品が進むに
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.1

有楽町よみうりホールにて。
初日、今年4月頃胸アツ上映、今回と1年で3回も大きなスクリーンで観たことになる。

最初はラミ・マレックがフレディと顔・体型があまりにも違うのが不満だっが、作品が進むにつれ
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.0

新作公開を前に今一度鑑賞。
展開わかっていても面白い。
冷静になると突っ込みどころが色々あるのだけど、"それはそれ!"と思ってしまう。

希望の灯り(2018年製作の映画)

3.8

旧東ドイツの巨大スーパーで働く人たち。
1990年の東西再統により、置き去りにされた悲しみを抱える人たちが今を生きている。
登場人物が温かい。秩序を重んじつつも、年若き者を見守ろうとする姿勢、時には
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ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019年製作の映画)

3.8

知り合いに誘われ、前情報全く無く鑑賞。
開映前にシリーズものだと知り不安があったが、本編の初めに簡単な「おさらい」があり助かった。
CGの技術が素晴らしい!
人間の恋よりドラゴンの恋の方が丁寧に描かれ
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リンドグレーン(2018年製作の映画)

3.9

「長くつ下のピッピ」の児童文学作家アストリッド・リンドグレーンが作家になる前の人生を描いた作品。
自由奔放で才能のあるアストリッドの半生は波乱万丈だが、彼女は強く粘り強い。そして決断する力がある。
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.9

前作にあまりはまらなかったのだけれど、評価が高いので鑑賞。
2の方がストーリー、メッセージ性があって好きだ。
映像は期待以上にいい。もちろん音楽も。
観終わってから「1」をまた観てみたいと思った。
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

胸が締め付けられる映画だった。
スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーの壮絶な喧嘩はとても演技とは思えなかった。そして何よりこの脚本・台詞を書いたノア・バームバック監督は凄いと思った。
罵り合っ
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影武者(1980年製作の映画)

4.0

先日「乱」を観て、黒澤明の作品をもっと観たくなり本日自宅にて鑑賞。179分。
主人公・武田信玄の影武者を仲代達矢が演じているせいもあり、「乱」と重ねてしまうが作品としては私は「乱」の方が好きだ。
長篠
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素晴らしい一日(2008年製作の映画)

3.7

1年前に別れた女が借金を返して欲しいと突然やって来る。借りたお金を返すため、男は知り合いを訪ねお金を工面しようとする。二人が一緒に訪ねまわる一日を描いた作品。
ラストが良かった。女の気持ちが伝わって来
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

前日に「シャイニング」を今一度観て、公開初日に鑑賞。
後半ホテルに向かう景色など前作へのオマージュは随所に感じられた。大人になったダニーも良かった。
だが、前作とは全く別物の作品で超能力&ゾンビ映画に
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罪の手ざわり(2013年製作の映画)

4.1

ジャ・ジャンク―の作品はやはり凄いと思う。
4人の罪を犯した者たちが交差することなく、作品の中で描かれているところが巧みだ。
最後の若者以外は強い自己主張を持った人物であるが、罪を犯した理由、罪悪感の
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彼とわたしの漂流日記(2009年製作の映画)

3.9

お勧め作品。
自殺に失敗し、漂着したのが漢江の中の無人島。電気も食べ物の無い無人島なのに、ソウルの高層ビル群が見えるという状況にまず笑ってしまった。
前半は主人公のサバイバル生活に高笑いし、中盤からは
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シャイニング 北米公開版(1980年製作の映画)

4.0

「ドクター・スリープ」の公開を前におさらい。
143分の北米公開版。冒頭の女医の部分はコンチネンタル版と違うことがすぐにわかった。
逃げる子どもの足跡の部分など、細かい部分を案外覚えていることに安心。
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EXIT(2019年製作の映画)

3.8

家族の絆の強さ、イザという時のずっこけなど、韓国映画らしさが詰まったアクション映画だった。
主人公が無職で冴えない男である、お人好しであることにも韓国映画らしさを感じてしまう(笑)。
面白かった。
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

4.1

私にとって今年の邦画ナンバー1になるかもしれない。
通夜ぶるまいを通し、ある家族の歴史が少しずつ明かされていく。
実力派の俳優が揃っている。永瀬正敏、戸田恵梨香、斉藤由貴、染谷将太、そして登場場面は少
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パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー(1998年製作の映画)

4.0

事実に基づく作品。
既存の体制にしばられず、医療の在り方を問い医師を目指す主人公をロビン・ウィリアムズが熱演している。
切なさと笑いと感動が広がった。

フィリップ・シーモア・ホフマンが主人公の同級生
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ローサは密告された(2016年製作の映画)

3.9

マニラで小売店を営む一方で麻薬を売っていたローサ夫婦が警察に捕まる。腐敗した警察は釈放の要件に売人の密告・高額の保釈人を要求して来る。
ドキュメンタリー映画のような撮り方で、演技しているとは思えない演
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.9

「目の前のできることから、ひとつずつ」
祖母の言葉をきっかけに、上京後、東京での暮らしになじめなかった主人公の日々が変わっていく。
ある日常を描いた物語である。劇的なものはないが、人との何気ない会話や
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HUMAN LOST 人間失格(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

昭和111年の東京の社会が抱える問題、経済格差、医療の進歩の先にあるものは。少しずつ明かされる「人間失格」の意味と主人公たちの未来。テーマは面白いと思うが、説明不足に感じたのは私の理解度が足りないせい>>続きを読む

カツベン!(2019年製作の映画)

3.8

面白かった。
ドタバタ劇にチャップリンを思い出した。
成田凌が良かった。
活弁士がいる映画を観たくなった。

少女は夜明けに夢をみる/ 夜明けの夢(2016年製作の映画)

3.9

イランの少女更生施設の中の少女たちを撮ったドキュメンタリー映画。強盗、殺人、薬物、売春といった罪で収監されているという。
薬物の親を持つ少女の人生はどうなるのか。耐えきれず家を出た少女はどうなるのか。
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夕陽のあと(2019年製作の映画)

4.0

公開劇場が少ないが、良い映画に出会った。
母親になることを手放した女のその後の人生について考えさせられた。
手放した女の中にとって、子どもがどれほどかけがえの無い存在だったか。
切ないけれど、希望の残
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