ニューヨークとアンダルシアの2つの家族が世代・時空を超え繋がって行く物語である。「バベル」を思い出した。
人生についてのいくつもの言葉がちりばめられていて、胸に残る。
人生にヒーローはいない。
人生>>続きを読む
結婚を控えた若いカップルに起きた交通事故で、ヨアヒムは半身不随となってしまう。ヨアヒムが心を閉ざす中、恋人セシリは事故の加害者の夫ニルス(マッツ・ミケルセン)を頼るようになる。二人の関係は親密なものへ>>続きを読む
面白かった。
頭を空っぽにして笑えた。
エルサレムに住むパレスチナ人の主人公は別の街で職を得る。職場に通うため朝夕と検問所を通る姿が印象的。
この地域を扱う映画はシリアスなものが多いが、この映画は>>続きを読む
前半はダイナミックなダンスと撮り方に、半ば過ぎからは悪夢のようなパーティにのめり込んだ。見えているような、そうでないような撮り方がいい。
同監督の「春の日は過ぎゆく」を観て感動し、DVDで観て以来今回が3回目の鑑賞。
何かの記事でホ・ジノ監督は小津安二郎が好きで影響を受けていると記してあった。
喜びも悲しみも淡々と描かれている。光の効果>>続きを読む
リンダ・ハミルトンとシュワルツネガーの登場には心踊ったが、内容的には目新しさが無かった。
最後、「早く言ってよ〜」というCMを思い出しながら映画館を後にした。
期待が大きかったかな。
お家取り潰しの後、討ち入りまでの1年9ヶ月。お金はどこから?何にどれだけ使われたかと、忠臣蔵をお金ベースでコミカルに描いた作品。
阿部サダヲが浅野内匠頭、荒川良々が堀江安兵衛、見事なキャスティング。
政治や紛争、環境などのドキュメンタリーとは異なり、人形劇を通し名人の父と子の葛藤を描いた本作。
テーマが地味だが、これが素晴らしかった。伝統・言語を守ろうとする主人公、主人公のもとに集う人々に感銘した>>続きを読む
人生に意味など必要か?
創造主はいない。庇護者も。
神の存在を信じない神父と彼をとりまく人々を描いた作品。
冷酷で非情な神父。
愛されていない女教師。
そんな二人が一緒にいることに人生の哀しさを感>>続きを読む
アンドレア・ボチェッリ好き、オペラ好きな私には感動を与えてくれる作品だった。
ただ、何故イタリア語でなくて英語なの⁉︎という思いは冒頭からあった。
オペラ歌手として成功するまでの主人公の道のり、支えて>>続きを読む
東京国際映画祭にて。
台詞が少ないことにまず気がつく。
言葉は無くても伝わってくるお互いの気持ちが心地よくて観入った。
誰でも抱えているものがある…、いや、抱えているのではなく”大切にしたいもの、抱え>>続きを読む
日本初上映作品。
周囲は泣いている人もいたが、私は泣けなかった。
妻を演じたチョン・ヨンスクの演技が良かった。
韓国映画でタクシー運転手が出てくる作品を思いつくままに
「タクシー運転手 約束は海>>続きを読む
えぇっ!そう来る?
予測不能でタフで面白い映画だった。
主人公よりも元俳優の妻シミーのキャラクターが強烈。
インド人女性の美しさを再認識。
昭和7年から約30年に渡り憎しみを抱きながら時を過ごした夫婦が主人公である。
妻を演じた高峰秀子が素晴らしい。
憎しみ、許しについて考えさせられた。
ラストが好きだ。
1962年に第34回アカデミー>>続きを読む
「ベルルスコーニ元イタリア首相がモデルでも、ソレンティーノ監督が撮るとこういう作品になるのか」というのが観ていて思ったことだ。
まさに狂乱と絢爛の世界である。官能的で映像が美しい。結構ユーモラス。
長>>続きを読む
ウィレム・デフォー演じるゴッホは近くを、遠くを見つめる眼差しの一つ一つがゴッホ自身に見えた。
”何故売れなくてもゴッホは描き続けたのか”が伝わって来る。
荒いカメラワークが時々。2人の名脇役が登場した>>続きを読む
ラップの映画を観るたびにラップが好きになる。
主人公の普段の姿とステージでラップを歌っている時の姿にギャップがあって良かった。内面から振り絞った主人公の叫びのようだった。
原作未読。
突っ込みどころがたくさんある映画だと思う。
パリのテロ事件、ヒロインが記者という設定は原作どおりなのだろうか。簡単に「死ぬよ」なんて言わないで欲しい・・というのが率直な前半な感想。
後半は>>続きを読む
レビューの平均評価が3.3と低めだったので観るか否か迷った作品。
愛が始まる時、終わりそうな時、友情、家族等々が雪山、クリスマスや季節を背景にして描かれていた。後半になるにつれ切なさが溢れていて良かっ>>続きを読む
主人公より年上の世代の私にとって、この映画は個人的に思うところのある作品となった。
”高校生の俺から見て、将来こういう人ならなっていいという人になってくれよ”18歳のしんのが13年後の自分に言う。
時>>続きを読む
「風水」が天下を動かす映画だった。
風水により運気の集まる土地“明堂(めいどう)”を手に入れ王座を狙う者たち。果たして陰謀の真相は?
若き王とキムの対立のシーンが個人的には印象的。
民に対し風水を用い>>続きを読む
予告編を観て、展開はおおよそ想像がつく。でもそれを承知した上で観る分には気にならず、むしろ心地よい。
ビートルズの曲の素晴らしさを再認識。世界観が伝わってくる。
特に元船乗りの某人物登場シーンは胸がキ>>続きを読む
ネタバレ無しに記すのが難しい。
一見ハチャメチャ。スマホや自然についてのメッセージがあるのだけど、それ以上にバトルが激しく、笑える。映像は素晴らしく斬新。
敵と闘っていたら、突然ハトが描かれた曼陀羅>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
観終わった後思い出すのは、北欧の自然とりわけ水・苔・木々・虫、そして主人公ティーナの嗅ぐ仕草である。
ティーナはヴォーレとの出会いにより、自らが今ではわずかしか存在しないトロルであることを知る。ティー>>続きを読む
目を見張るような美しい映像の連続だった。
音楽を使わず、雨音や足音などの自然な音に背景が映えていて実に美しかった。
ストーリーは半分も理解出来ていないと思うので、スコアはつけない。
宗教・哲学的なメッ>>続きを読む
主人公の最初の登場の仕方がアメージング。
次期英国王の品位ある振る舞いが好き。
二人の画家が一緒に描いているシーンが面白かった。
エンドクレジットもいい。
桜田門外の変が起こるまでの井伊直弼、水戸斉昭、水戸藩士や他藩の動きが描かれており、興味深かった。事件後はパターン通りで面白みに欠けていた。
時系列になっていない点が展開をわかりにくくしていたと思う。
ドヌーヴ貫録。母親である以前に女優なのは当たり前か。
ビノシュは良き妻・母であり、母親へ反発しながらも予想に反しキツイ印象は無かった。
イーサン・ホークはどんな役柄でも恰好いい(笑)。「ビノシュが母親>>続きを読む
家族を失った3人があの病院の中で互いを思いやり生きている。一緒に外出する時の温もりがいい。
その後バラバラになる3人の未来は?を描いた作品。
鶴瓶が演じる善と悪が混じった表情の秀丸、小松が心を開いた>>続きを読む
2000年頃の山西省大同市が舞台。
主人公や友人には感情移入出来なかった。
チャオ・タオがいい。この女優はその後ますます魅力を増したのだなと思った。
長回し!
パリ郊外で看護師を目指す生徒たちを追ったドキュメンタリー映画。失敗を繰り返しながらも成長していく姿は観終わって清々しいものがあった。
第三章のカウンセラーと生徒たちの会話が興味深かった。カウンセラーは>>続きを読む
実話。殴られるシーン・絶望のシーンが多く、観ていて長く感じた。今年観た「パピヨン」を思い出した。
判決変更というトルコの司法の在り方には驚き。
敗戦後すぐの時代に女出一つで娘と息子を育てた主人公とその子ども達を描いている。食糧難、闇市、混乱した世の中と現代とは背景は当然全く異なる。そんな中で、母と子の関係(子にとっての母)を一貫してドライに描>>続きを読む
タイトルのとおり「ある船頭の話」である。近々橋が出来ることでトイチの思いは複雑だが、不満をこぼすこともなく穏やかな日常を繰り返していた。そこへ起こるいくつかの事件。
トイチの「守りたいモノを守り、他者>>続きを読む
ホアキン・フェニックスの「ジョーカー」公開を前に、観ていなかったホアキン主演作を鑑賞。「ビューティフル・ディ」などキレた役柄の印象が強く残るが、本作では大学教授を好演。
息子を亡くした妻を抱きしめてい>>続きを読む
ベトナム19世紀が舞台。第三夫人として嫁いできた14歳の少女と家族の物語である。第一夫人、第二夫人とその子ども達を交え、物語は様々な展開を見せる。
母親となった主人公のその先など、映画のその後が気にな>>続きを読む