初っ端の『日曜日の公園』でもう失笑。全体的に映り込みが大胆すぎて逆にホラーとしては地味。『パレード』なんて足が映っただけで何が怖いのかも分からない。
告発と誘発の映画である以上、その作りに苦痛と恍惚を伴うのは自明の理。明滅する画面に薄らと浮かび上がる十字架は神の啓示だし、それがちゃんとまやかしでしかないのも本当に良かった。
映画の天地を文字通りにひっくり返したセンス冴えまくりのガチ傑作。こんなラリったノリノリガンギマリ映画なのに、全然気持ち良くならず不快でしかないの普通に最高だよね。
過去への失望と未来への絶望が入り混じる、自己陶酔からの自己嫌悪、どんだけ自意識塗れなんだよって、それだけでもう気持ち悪いし愛おしい。映像と音楽もマジで良い。アレも飛び出すし…。
トラウマと快楽と感動が交互に押し寄せる、クソみたいにどうしようもない人生のクソみたいな終わりと始まりを追体験する虚無の時間、それがどうしてこんなにも泣けるのか…。
暴力シーンと逆流する時系列が常に最悪の展開を更新し続ける地獄。ストーリーもテーマも驚くほど単純で、だからこそ無駄なく美しく残酷な構成とそのラストがあまりにも強烈に突き刺さる。
人物造形が押井守っぽくないだけでこうも違うのか…。ガワと展開だけをパクったありきたりなサスペンス、にしてはストーリーの捻り方が良い塩梅で意外と最後まで楽しめる出来ではある。
超絶リアル作画でエゲツないほどのハードボイルド。コレはアニメーションの到達点に近い。
凄まじいVFXの進化を体感する傑作。ザイオン防衛戦の異様なまでのディテールの細かさ、元が狂気の塊みたいなジェフ・ダロウの世界観をそのまま再現した狂気の沙汰っぷりには恐れ入る。
ハイウェイアクションが異様に長くてヤバい。見かけほぼスーパーマンなのもそうだが、クライマックスの展開も思いっきりリチャード・ドナーをリスペクトしてるから堪んねぇわ…。
思い出、別れ、そんな時間の見せ方が大切な話をアニメ化しといて、この短さは流石にどうかと。原作の感動シーンがあまりに軽く処理されすぎてるよ。のんさんの可愛いとこもっと見せてくれ。
面白い原作を超エロくしたみたいな感じ。そもそもがヒーローを容赦なく追い詰めるフェチ的な話だし、アニオリで出てくるヴィランどいつもこいつも色気ダダ漏れでヤバい。最高か。
スーパーウーマンのキャラデザをポニーテールにしたの神すぎ。話がペラい分、アクションにはやたらと気合いが入ってて単純なお祭り映画としてならそこそこ楽しめる。
ノワールとゲイポルノの両方を同時に突き詰めた究極。突き詰めすぎて台詞すらない。チープなのに画がバチクソ格好よくて、男同士の貪るようなSEXはドチャクソにエロいのが最高。
壺はチンコのメタファーなので陶芸はいかにチンコを上手く扱けるかの勝負に帰結する。ギャグとしてあまりにも丁寧なだけに、やってることはめちゃめちゃな茶番でしかないのがバカ。
前編に比べると混み入ったストーリーなのもあって、尺伸びた分だけクドさは感じる。カッタッパの追加シーンとか好きなとこもあるけど、わざわざ完全版を観るほどの内容ではないかもな。
前後編合わせて4時間40分、親子二代に渡る壮大なストーリーのクライマックスとだけあって、壮大も壮大。バーフバリの人間が完成されすぎてて泣ける。マジで面白い映画。
酒場のダンスシーンとか正直まるで必要ないと思うけど、全編豪華でスケールのデカい映画なんで完全版で尺伸びて贅沢感増すの自体は全然アリだな。クドいくらいの方がむしろ楽しい。
スケールデカすぎ画面広すぎで傑作を確信。VFX豪華絢爛でカメラワークも眼福だわ。よく考えたら崖登って王妃救って戦争してるだけでコレだけのボリュームあるからめちゃめちゃ凄い。
告発する勇気とそれに応える制作者の凄みを感じた。加害者との対峙シーンはあの短さであの見苦しさ、編集だけでも相当な苦労が伺える…。
『ビデオレター』が怖すぎてな…。ロケーション良い映像多いし、『エコー映像』の赤ちゃん死ぬ話もエグすぎてヤバい。『黒狐の終末』もちゃんと引っ張っただけある面白さと緊張感で傑作。
全体的に芝居くさくてわざとらしいのに、映り込みのインパクトは言われないと分からないレベルで薄い。地蔵が振り向くアイデア自体は良かったけど、そこのカットは割ったらダメでしょ。
何だかんだそつなく纏まっていてインパクトもあるのは『くも女』。『金髪怪談』は清水崇マジイカれてて最高。『予感』はシチュと尺が見合ってないので、もう少し短ければ傑作だった。
座談会と怪談はつまらなすぎて言うことなし。検証パートも薄い手掛かりを雑に繋いでるからグッダグダ。悪ノリで誤魔化せるレベルではなかった。投稿映像は作り物感ありすぎで面白い。
ロバート・ロドリゲス、映画がめっちゃ上手すぎて震える。大袈裟に見せるケレン味、カメラワークや撮影技術の高さと音楽の的確さが凄まじい。ラストの微笑ましさ最強。
見た目安っぽいバットマンみたいな感じの雰囲気。デカくて強い、生身でスーパーマンなキャラはそこそこ魅力。オラクル実写化枠のスパークスが終盤で無駄にはっちゃけてんのは面白い。
平和な日常が一転、サイン一つで人権が侵害される瞬間を捉えたイチゴ祭りのシーンの演出が白眉。差別する側の署名の軽さよ。発議案を差別だと断言する判事がスマートでカッコよかった。
一人の人間の人生とその功績を追いながらも差別の歴史と現状がよく分かるドキュメンタリーで面白い。ほとんど喋りだけなのに構成が意外に優れてる。ラストのメッセージが直球で良いね。
光の表現が美麗で良いアニメーションなのに。ラストで途端に説教くさくなって現実に引き戻されるから勘弁してほしい。あんな終わり方する時点で物語の力を信じきれていないだろう。
2人の選手を別々に追って飛び飛びになるのがただでさえ没入感を削ぐのに、結局ガールフレンドやカムアウトって個人の話で終わるから余計煮え切らない。もっと踏み込んで欲しかったな。
面白い!でもコレで86分はいくら何でも最悪では。ダラダラしたカットでちょっとズレてるのが笑えるってセンス、分からなくないがナンセンス。真面目に観てるとダルすぎる。
どれも白黒で画作り格好いい。ジャンルバラバラの短編だけど、纏めて観ると不思議な感じ。同じ触手なのに『異物』から『適応』への落差で一気に可愛く見えるのがなお良かった。
途中まで『E.T.』モロパクしておいてそこから一気に突き放すラストにめちゃめちゃ痺れた。意味不明で不条理なものを人間が勝手に解釈して勝手に振り回されてるだけなのが滑稽で面白い。