ひるさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

3.6

うん、オードリーヘップバーンが良い人そうなことは伝わった!

砂に咲くバラ/強く、速く、美しい(1951年製作の映画)

4.5

天才ルピノですね。娘と母親が世界に、父親と彼氏がステイというジェンダー構図がこの頃の映画としては新鮮。これぞ我求めていたテニス映画。球が枠の外に出るか出ないかのハラハラが、上昇志向の母親の精神と連動し>>続きを読む

我等は楽しく地獄へ行く(1932年製作の映画)

3.6

ちょくちょくギャグは面白いけど、主人公の男がだらしないわ鈍臭いわで同一化どころか同情の余地すらない。

賢すぎる妻たち(1921年製作の映画)

3.7

頭で180度ルール破って夫婦関係の崩れる兆しを暗示しとる。出来上がりつつある古典期映画のルール破り。

望まれざる者(1949年製作の映画)

4.2

オープニングの坂道を険しそうな顔で歩く女性のショットが本作のスタイル的特徴を代表している。女性にとってああいうセイフスペースは大事。ピアニストの人と深く関わらずに移動して生きたいのはめちゃ分かる。アイ>>続きを読む

GAGARINE/ガガーリン(2020年製作の映画)

3.7

叶うわけもない宇宙への想いがジェントリフィケーションへの抵抗と繋がる

潜水艦クルスクの生存者たち(2018年製作の映画)

3.8

意外と悪くなかった。パニック映画ではなく政治映画だったと気付くのは、キャメラがはっきりとその遺体を捉えるときだけであり、しかしそのときですら"遅い"と思わずにはいられないのである。

夜空に星のあるように(1967年製作の映画)

3.9

モラハラ夫から離れて新しい人とと思いきやそいつもムショにぶち込まれて泣く泣く一人で頑張って働いて…という割と苦しいお話。そして今やもっとこういう貧困の連鎖が肥大化しとる。

夜ごとの夢(1933年製作の映画)

4.0

トラックショットの運動と反復があまりにも強気でスタイリッシュ。なよっとした夫に気の強い妻という成瀬の早すぎたジェンダー観。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

2回目。初見よりも移動ショットの雑さが目立つことに驚くが、でもその分「大切な人を亡くした者のその後」に真摯に向き合った作りではあるなとも思った。
20220418

濱口の棒読み演技はやはり身体と言葉
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親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)

4.0

銃撃で人が死んでいく間のリアリズムの感覚が『禁じられた遊び』と通ずる。

連鎖(2018年製作の映画)

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うーん、これは難しい。友人として歩んできた彼らを知る観客の我らにしか完全さをもって同一化できない作りの辛さというか。少女の名誉を守りたい所長と、障がい者の潔白を信じたい神父の相入れなさが、世界の断絶を>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.7

キャメラの動かし方があまりにもガサツだし、主人公の演技もお世辞にも上手いとは言えないものの、本じたいは悪くなかったし、ショットも幾つかは光るものがあった。

ワン・プラス・ワン(1968年製作の映画)

4.0

大好きなローリングストーンズの曲がゴダールの政治性と重なってゆくのが最高

王女メディア(1969年製作の映画)

3.7

肉体解体が地味に気持ち悪い。そしてこちらもやはり王女が「はは!もう遅い!」と燃える建物の中から叫びながらFINI。

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.7

庭師の女性が屋敷と庭を往復する横のショット運動が綺麗。拳と火山口の連関ショット。裸の男が火山口で叫んでFINIは流石についていけん。

私はヴァレンティナ(2020年製作の映画)

4.0

隠されてきたクィアな人々にとって差別主義者が湧いてきた時の最もなエンパワメントは皆で立ち上がることよね。

パリ13区(2021年製作の映画)

4.0

イマドキの恋愛映画って感じ。身体を重ねても心がなかなか重ならないもどかしさ。オンライン風俗から発見する恋もあれば、最終的には受話器に回帰する愛の告白もある。多種多様ですな。

遠くの水(2014年製作の映画)

3.7

クロール上手いなぁ思うたら、役者の長所をフィルムに焼き付けていったそうでなるほど…ENBU楽しみ

河の恋人(2006年製作の映画)

3.8

過去の明かしからの抱擁までのロングテイク…。河の水面で終わらせてれば口説くならずに済んだな

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.1

スクリーンで観ると全然違うな、ディゾルブの重みが。カットバックで繋ぐ死の連鎖は『ゴッドファーザー』の風物詩なのかね。

ひかりの歌(2017年製作の映画)

4.2

一章
恋占いを頼んだ男が告げられるジャンクフード偏りの食生活。恋と食の繋がり。学生の告白直前でshishamoが聞こえてくるのは偶然か

二章
いきなり見知らぬ男に告られる怖さ。そうじゃあないと思って
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ひとつの歌(2011年製作の映画)

4.0

バイクとポラロイド、そして歌。現実の中で妙に際立つ被写体が、そのシャッターを押しながら、ゆるやかに人と人とを繋いでいく。

三度目の、正直(2021年製作の映画)

4.0

立ち去りし少年の顔を真正面から捉えるとこがポスト『ハッピーアワー』

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.0

久々にアンチアカデミーとして機能しているパルムドール作品で安心した

シティ・オブ・ジョイ 4Kデジタル・リマスター版(1992年製作の映画)

3.9

モンスーンの中でかかる虹をきちんとフィルムに焼き付けているあたり、ホワイトセイバーな薄っぺらいヒューマンドラマとは裏腹の意外なほどの映像への拘りが見て取れる。ただインドなのにヒンドゥー語が殆ど聴こえて>>続きを読む

ストレイ 犬が見た世界(2020年製作の映画)

3.9

イッヌのダイレクトシネマ。交通量の激しい道路の脇でゴロゴロしたり、ジェンダー平等を訴えるデモの前で交尾したり、ゴロツキ集団に混じって飯を食べたりとゆう自由すぎる生き方には、犬じたいが超越的な存在たらし>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

デルトロらしいゴージャスなサーカス団のセットの画力と引き換えにオリジナル版の省略したパートを横に伸ばしただけの鈍重な話運びを古典的ハリウッド映画のリメイクで、それもフェードアウトを挿入しながら展開しち>>続きを読む