ooiooさんの映画レビュー・感想・評価

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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

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権力と搾取とオカルト!誰がダミアンを産むのかわからないミステリー展開と、アイツ何者?自分も何者?みたいなサスペンスが絡み合ってオモコワ。続編や登場人物の前日譚を見たい。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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オッペンハイマーとストローズを対峙させると赤狩りの犠牲者?としてのオッペンハイマーが強調されすぎて焦点ぼやけた印象。史実の切り取り方と並べ方に監督の意図を感じる。意地悪で薄情、迂闊な政治的言動、科学者>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

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体を鍛えても表現力(肉体言語)とマイクパフォーマンスの才能がないと王者にはなれない(客を呼べない)ことを父親と次男デビッドは理解していた。道化を演じ続けるリック・フレアーと自分の感情に飲み込まれるケビ>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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母親の支配から抜け出せない中年男。ヘレディタリーの母親がドールハウスの中で家族を支配してたの思い出した。親から罪悪感を植え付けられ支配下に置かれた主人公が臆病で利己的な僕は独りぼっちと嘆くの涙を誘うが>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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新生児が殺されるのに何もできないガザ地区攻撃と人権を踏みにじる松本人志を思い出した。正しさに目覚める痛快なお話であった。

カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

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原作既読、お父さん(ニコラスケイジ)が狂い咲く(色彩で狂う!)シャイニングみたいな話になってて笑った。野菜をゴミ箱に叩き捨てる名シーンは吹き替えだと可愛さ倍増。五芒星やネクロノミコンなどの原作にはない>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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多くの中年が直面する親の介護や子育て仕事などの問題(現実)は脇役の富裕層の女性が背負い込むので、そういう責任を負わない平山の独身生活はかなりファンタジー(実家が太い?)。ユニクロ一家(富裕層)が制作し>>続きを読む

ウイークエンド(1967年製作の映画)

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ブルジョワの銭ゲバ夫婦がお金に価値がないマッドマックス化した世界を彷徨う。文明社会とは階級社会であり搾取社会なのだから野蛮な時代にレッツゴー!みたいなお話を『メイドインUSA』のラストの台詞「左翼も右>>続きを読む

ガス人間第1号(1960年製作の映画)

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社会から阻害され居場所を失ったふたり。情鬼の情は、感情の情、情欲の情。自分の影の様な存在が社会を破壊する。藤千代邸に水野が現れたときの落雷音はゴジラを連想。水野さんを愛しているの?と問われ「どうにもな>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

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初見時は昔よく聴いたザ・スミスの曲が流れてグッときたのに、どこか間の抜けた主人公に魅了され見直していたら、冒頭の意味ありげなモノローグは中二病なのだと気づき、そのモノローグの途中で流れるザ・スミスとの>>続きを読む

生活の設計(1933年製作の映画)

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自由奔放なヒロインが男たちに人生の気づきを与えるが、野暮天でクソ真面目なマックスは気づかない。ヘイズ・コードが導入される2年前の作品。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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ゴジラの破壊シーンは良かったが破壊規模が小さく出番が少ないの残念。ドラマ部分は説明セリフが多くて疲れた。「あいつら死ぬ気だ良い顔してる」にゾッとする。反戦映画の振りした主戦映画であった

ナポレオン(2023年製作の映画)

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ナポレオンは例を見ないほど政治的な将軍、エジプトにいても頭にあるのはパリだけである。と言われた人物だが本作ではナポの頭にあるのはジョゼフィーヌだけ。冷静に利害を計算する姿はなく外務大臣の言いなり。英雄>>続きを読む

マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

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大興奮!ラヴクラフト的世界観!検索したら海外のサイトでこの映画とラヴクラフトの影響について言及してる人がいてその考察がおもしろかった。次作『カラー・アウト・オブ・スペース』はラブクラフト原作!

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

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インディアンの命は犬より軽い…日本の入管問題を思い出した。物語冒頭でアーネストは見知らぬ土地で集団リンチの騒ぎに出くわすと状況を理解しないままリンチに加わり弱者に石を投げつける…彼の生き様を表すシーン>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

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良くも悪くも生きる意味に覚醒していくケンが見もの。男らしさの象徴として登場するのは馬、ギター、アルコール、スタローン、ゴッドファーザー、特大毛皮コート、そして根拠なく女を見下すこと!そういうの一回捨て>>続きを読む

わが青春に悔なし(1946年製作の映画)

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皇国精神が振興され自由主義的な考えさえも不逞の精神と言われた時代。生きる意味に目覚める幸枝を英雄として描く。戦前プロレタリア活動の連絡員だった黒澤監督は「戦争中の私は軍国主義に対して無抵抗であった。こ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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あの悲劇的なシーンで泣けない自分に驚いた。というか泣いてる客いなかった…。つぎはぎだらけのお話なのでキャラクターとドラマを描けてないし、キャラとドラマがないとアクションも単なるアクロバットと化す。が、>>続きを読む

野良犬(1949年製作の映画)

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刑事と殺人犯。二人は復員時に全財産を盗まれ人生詰んだ過去がある。明暗分けた二人を「悪い奴は悪いんだ」「僕はこちら側を選んだ」で片づけるの残念。「世の中のせいにするな!」と怒る三船より「ショウウィンドウ>>続きを読む

静かなる決闘(1949年製作の映画)

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羅生門と同じくNTRモノで、純潔を汚す者、汚される者、その伴侶と登場人物の関係性も似てる。有害な男らしさ全開で暴れる男を女がやり込めたり、生命という希望でお話を終えるのも羅生門チック。テーマは良心と欲>>続きを読む

メーヌ・オセアン 4Kレストア(1985年製作の映画)

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因果応報なラストが実に痛快!あのラスト(オチ)は絶対に予想できない。どこに連れていかれるのか分からないすごい映画体験。

羅生門(1950年製作の映画)

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3人とも自分こそが殺人者だと告白し、盗人と女は自分を死刑にしろと訴える。彼らは藪の中で生きる意味を失った?夫婦の証言では盗人は戦わず去っていて、木こりの証言では女が男たちのマッチョイズムを破壊する。見>>続きを読む

雨月物語(1953年製作の映画)

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京マチ子の得体のしれなさが伝わってくる登場シーンが素晴らしい。風が吹きお屋敷の門の扉が揺れる演出(異界への入口)と源十郎の吐く息が一瞬だけ白くなる演出(異界に囚われる)が良すぎて悶絶した。ポー原作のゴ>>続きを読む

マリー・アントワネットに別れをつげて(2012年製作の映画)

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ヴェルサイユ宮殿が舞台なのに冒頭から発疹だらけの皮膚、鼠の死骸、汚いドレスと宮殿の実情を見せつける。恋愛描写は感傷的。唐突にサスペンスになるラストおもしろい

Pearl パール(2022年製作の映画)

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パールが教会で踊るシーンが素晴らしい!『ナポレオン・ダイナマイト』のダンスシーンを思い出した。有名になるという思いと人生の落伍者という思いに取り憑かれている(恍惚と不安)。斬新な表現で描く食卓を囲む家>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.2 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

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シャルロットは『アンチクライスト』で性欲を罪だと感じる女性を演じたが本作では真逆の役。ラストも真逆でシャルロットは殺られる側から殺る側に変わる。賢いが倫理観の欠如したことばかり言ってる釣りおじさんは監>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.1 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

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でかいスクリーンでえらいもんを見せられた。ユマ・サーマンで爆笑(こらえたが…)

鏡の中の女(1975年製作の映画)

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幼少期のトラウマに苦しむベルイマンは『原初の叫び』を読み本作の着想を得る。タルコフスキーの作品を意識して挑んだがみじめな失敗に終わった…とのこと。まあ最期は毒気が抜けていい感じになるんじゃないの?…み>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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追われる身となる異分子マイルスは異端者キリストに見えた。行動を共にするのはマグダラのマリアと使徒たち?次作が楽しみ。ミゲルは救われてほしい。バルト9Dolby Cinema3列目◎。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

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終活映画?信用できないヒロインよかった。殺人の演出にユーモアと悪趣味がないのでインディっぽくない。終盤で描くテーマは初期スピルバーグ作品でよく見たやつ

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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「神は統計より偉大よ」という謎のセリフが出てくる。統計や分析を否定的に描くシーンも何度かある。社会学 vs 神秘(的な体験)の映画? イーストウッドは『ダーティ・ハリー』でも社会学を学んだ刑事を否定的>>続きを読む

恐怖のまわり道(1945年製作の映画)

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「私たちは負け組」「人間の発明品の中で一番厄介なのは金」「俺は考えるのに疲れた」「俺にはわかる。ある日、手も挙げないのに車が止まる。そう…運命か…何か不思議な力が君たちや俺を指さすのさ、気まぐれに」ハ>>続きを読む

エヴォリューション(2015年製作の映画)

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ラヴクラフト『インスマウスの影』みたいな話。クローネンバーグとリンチ。

TAR/ター(2022年製作の映画)

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途中からホラー映画みたいになって後半はサスペンスに変わる最高のエンタメ映画。不可解な出来事の点と点が繋がりゾッとする…。もう1回観ていろいろ確認したい。江角マキコ主演で脳内再生すると下世話で解りやすい>>続きを読む

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

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成功は自分のおかげだが失敗は他人のせいにするマイキーはひとでなしだがドラッグはやらず筋トレをしていて決して無気力にならない。レクシーが言い放つ You Homeless suitcase pimp!の>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

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人生に裏切られたと感じているアウトロー4人組が人生を取り戻すために戦う(ギャグあり)ってガーディアンズ・オブ・ギャラクシーみたいで面白かった。ラスト大泣き。監督は傑作『おバカンす家族』を撮ったジョン・>>続きを読む

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