Hiroeさんの映画レビュー・感想・評価

Hiroe

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映画は原則映画館で見ます。映画情報はほぼ予告編から得ています。

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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.5

これはすごいわ。全てのシーンが伏線。彼女は常に一歩先を読み、そして先手を打つ。それは単に映画の中の話だけではなく、早口のセリフを聞き、過去と現在を行ったり来たりしながら全容を把握しなければならない観客>>続きを読む

殺意の誓約(2016年製作の映画)

3.0

北欧と一纏めにして良いのかわからないけれども、さすが北欧と思う素敵な建築に目を奪われる一方で、外は白黒しかないような陰鬱な雰囲気が、北欧ミステリだなと勝手に思ってました。もしやこれは自転車ミステリなの>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.3

ものすごく爽快感のある映画。ダダダっと数式を書いて、バシッと結論を出すキャサリンがカッコいい。前例がないところに道を切り拓くのは本当に大変だろうと思うけれど、なんだかんだとそれを受け入れる度量がNAS>>続きを読む

50年後のボクたちは(2016年製作の映画)

3.5

クラスの誰もが招待される人気女子の誕生日パーティに呼ばれないマイクと転校生のチックが夏休みに盗んだ車でどこまでも南に向かう物語。何も怖くない的なところがすごく14歳っぽくて、爽快感のあるお話でしたが、>>続きを読む

あさがくるまえに(2016年製作の映画)

3.8

先日久しぶりに自分の自動車免許証を見たら、裏に臓器提供意思表示欄があることに気づきました。自動車事故による脳死はよくある例なのかもしれません。この映画は、若くて健康な男性が、自動車事故により脳死と診断>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

ダンケルクからの撤退作戦を描いた映画ですが、作戦とか戦略とか、そういったものは一切出てきません。空からの爆撃、潜水艦からの魚雷に怯えながら、何とか戻ろうとする兵士達を追っただけの物語ですが、そこはノー>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.2

0.2はスアンちゃんに。セリフが少ない割に役所は重要な難しい役だと思うんですが、いろんな複雑な感情を見事に演じてたと思います。いわゆる密室ゾンビもので、そのお約束は踏襲されていたとは思いますが、むしろ>>続きを読む

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.5

本人が書いた話だから、少し割り引いて見る必要があるかもだけれど、それにしたって、ボブがいたからこそ彼は人生をやり直せたわけだし、猫ってもっと気まぐれだと思ったけど、おばあちゃんの言うように案外意思が強>>続きを読む

きっと、いい日が待っている(2016年製作の映画)

3.0

幸せの国デンマークで1960年代末期に起きた児童保護施設の虐待事件をベースに作られた物語。今でこそ世界一幸福な国と言われるデンマークですが、この映画では夫を亡くした母親が「男性と同じ仕事をしていても同>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.5

イザベル・ユペールの妖艶さと可愛らしさ、そして狂気の入り混じった演技が最高。その彼女に振り回される男と女たちの群像劇ですが、振り回された挙句の結果は結局彼女の思う壺だったのではと思うと、「彼女」という>>続きを読む

夜明けの祈り(2016年製作の映画)

4.0

非常に残酷な、そして厳しい時代の物語であるのに、夜明けの祈りだけでなく、修道女の祈祷がが非常に印象的で、この映画を命の尊さを語るにふさわしい気高いものにしていると思いました。修道女側(カトリック側)の>>続きを読む

ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(2016年製作の映画)

3.0

予告を見すぎたせいか、予告に盛り込み過ぎたせいか、思ったよりは爆笑ものではなかったけど、小ネタは結構笑えます。そして結末は良い。なんとなく感動の結末、を予想していたのですが、とことんブラックジョークに>>続きを読む

ヒトラーへの285枚の葉書(2016年製作の映画)

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ナチスにペンと葉書だけで絶望的な抵抗をした夫婦を描いた物語。本来なら表に出るような話ではない労働者階級の小さな抵抗ですが、これは実話で、ゲシュタポの資料にアクセスすることのできた原作者ファラダが拾って>>続きを読む

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

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すごく現代的な絵本っぽい。なんか設定が甘いんですよね。その甘さが目立っちゃう感じです。だってリセット魔法は自分にはかからないのかとか、気になるんです。原作はもっと複雑なのかしら。神木君が出る映画は当た>>続きを読む

しあわせな人生の選択(2015年製作の映画)

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原題がTrumanなんですよ。いったい誰がトルーマンなのかと思ったら、なんと犬。最初から最後まで実は中心にいたのは犬だったという、まさかの犬好きに贈る人生賛歌だったのでした。タイトルとか、ポスターとか>>続きを読む

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

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安定なパイレーツ・オブ・カリビアンって感じです。あんまり整合性とか考えずに楽しむのが吉です。建物を土台ごと引きずったり、海が割れたりする映像はさすがですし、次々起こる困難に、全く飽きさせることなく最後>>続きを読む

ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

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年金も家も銀行に取られそうになった爺さん達が、銀行に強盗に入る話。銀行はどこまでも悪者で、爺さん達は格好良く、そして潔く馬鹿馬鹿しい、私の好きな映画。モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・ラ>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

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戦争映画なんですが、戦略も作戦も多くの人を殺した英雄もなく、ただ武器を持たずに激戦地で戦友や敵兵まで助けようとした男の物語です。
天然の要塞とも言えた浦添の前田高地では、まさに死闘と言える激戦が繰り
>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

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心を閉ざし、ボストンで孤独に暮らすリーが兄の死によって故郷に戻るところから物語が始まります。なぜ彼は人を寄せつけない人間になってしまったのか、そして一人でボストンに暮らしてたのか、ピースが徐々に埋まっ>>続きを読む

日々と雲行き(2007年製作の映画)

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すごくありがちな現実から、夫婦の絆とは何かを考える物語。危機にこそ、真価が問われるって正にこのことだなと思いました。私にとっては納得のラスト。

セールスマン(2016年製作の映画)

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急いで引っ越した先で妻が事件に巻き込まれ、全ての歯車が狂っていくお話。過去の栄光と現実の狭間で苦しむ男を描くアーサ・ミラーの戯曲「セールスマンの死」を劇中劇として演じつつ、犯人探しに固執する夫が招いた>>続きを読む

マフィアは夏にしか殺らない(2013年製作の映画)

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パレルモにおける長い長いマフィアとの闘いを、ラツィオ通りの虐殺の日に命を授かった子の成長と共に、痛烈な皮肉とユーモアを交えて語られる物語です。最初に献辞が出るのですが、コメディ映画だと思ってた私は、「>>続きを読む

ローマ法王になる日まで(2015年製作の映画)

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典型的な日本人で、宗教的感覚は皆無と言って良い私だけれども、大司教が話始めた時、警察も抵抗勢力も皆頭を垂れて、さらにヘルメットを取ったシーンは感動でした。言葉の力を感じました。ローマ法王(ベルゴリオ神>>続きを読む

Viva!公務員/公務員はどこへ行く?/オレはどこへ行く?(2015年製作の映画)

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イタリア的ななるようになるさ!という明るさが最高の映画。公務員に対する皮肉、先送りされる国の借金の問題など、うすーく社会的な要素を盛り込みながらも、結局は主人公のケッコの魅力で笑わせる物語です。日曜日>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画『灼熱の魂』で衝撃を受けて以来ずっと見てるのですが、この映画は私が好きな『灼熱の魂』らしさに戻ったなという感じです。人間は言語化して認識するもので、それだけに言語が違えば>>続きを読む

ノー・エスケープ 自由への国境(2015年製作の映画)

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砂漠の鬼ごっこを描くスリラー。構想から撮影まで8年かかったと監督本人が言ってるので、トランプ政権誕生とか移民問題とか一切関係ない、単純に食うか食われるかの恐怖を楽しむ映画でした。だからハンターの背景と>>続きを読む

メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

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きらびやかなファッションドキュメンタリーと思いきや、キューレターが何をしているかに密着した硬派な映画でした。別部門のキューレターとの軋轢、文化を守るのにはお金が必要という経営の問題、そして政治と文化の>>続きを読む

午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

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ある開業医が8時過ぎに助けを求めてきたらしい少女に応答しなかったことで罪悪感に苛まれ、彼女のことを弔おうと身元を明らかにしようとする。その様子がただ車の通りすぎる音と共に淡々と描かれます。女医さんはそ>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

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ネットニュースかなにかでこの話を読んだら、恐らく「ネタでしょ」って言いたくなるような物語。でも2012年の新聞データベースを見ると、世界の主要新聞が、「Googleで迷子が25年ぶりに親を見つけた」っ>>続きを読む

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(2016年製作の映画)

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ただケネディ家に嫁いだだけなのに、という彼女の言葉が印象に残りました。そして、テレビの力で勝った(悪人ヅラのニクソンに比べて彼らは美しい)と言われるケネディの夫人らしく、最後まで「見せる」ことにこだわ>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

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貧困層としてアメリカに生きる黒人の半生記。刑務所という場所が人生の中に普通に存在し、そして売春やドラッグが横行する中で、自分を保つことがいかに大変かを考えさせられる映画ですが、感覚的にあまりに遠く、感>>続きを読む

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

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子供たちがどの子も個性的でかわいいんです。彼のとった教育方針は正しいとは言い切れないけど(私はどちらかというと否定的だけれど)、子供たちは本当に良いですね。現代社会と、それを完全否定する極端を見せて、>>続きを読む

エクストーション 家族の値段(2016年製作の映画)

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カリブ海のリゾートという舞台が、無茶苦茶さ加減に現実味を持たせているように思いました。物凄く美しい自然の風景というのは、時に人間にとって厳しいものであることもしばしば。ただ積極的に危害を加えるのは人間>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

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SFとしても、恋愛モノとしてもやや中途半端で、みるべきは映像、という感じの映画。どこかにある物語をつぎはぎした印象で、設定が面白いと思っていただけに残念です。
できる限り節電しなければならない宇宙船、
>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

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これがBrexitの正体なのかなと思いました。ただ、彼が悪態をつく福祉事務所の人間も「あちら側」じゃないのではと思うのです。実際、ダニエルの給付を止めた事務所は、政府によって丸投げされた米国企業。きっ>>続きを読む

リメインダー 失われし記憶の破片(2016年製作の映画)

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事故で喪った記憶のかけらを集めるうちに、真実が見えてくるという映画ですが、いつからメビウスの輪にはまり込んだかわからなくなりました。記憶ってなんだろうと不安にさせる感じ。

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