hirokeeenさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

2.5

なぜなのか、あまり心に響かなかったなぁ。作中に登場する風景があまりにも日常的で現実的過ぎたためでしょうか。それとも主演の心情に深く共感できなかったためでしょうか、あるいはジェニファー・ローリングがタイ>>続きを読む

ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

4.2

キリスト教からみれば人間の悪とされる”死神”が、青年の肉体を媒体に人間世界に降り立ち、人間の美女との恋を通じて優しい心を持つまでの過程を描いたラブロマンスファンタジー。「死神は実は純粋な心を持っている>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.3

現実では人権的・社会的に厳しく批判される社会実験のような取り組みが、作中では国民から一定の支持を得ながら実施されており、それはTVドラマという形で全国に放映される。そのTVドラマの内容とは、1人の人間>>続きを読む

オデッセイ(2015年製作の映画)

3.8

疲れが溜まっていたのか、序盤10分程度寝てしまった。だから全てを鑑賞できた訳ではないけれど、"火星に1人"という過酷な環境下に身を残されながらも、科学を駆使して生き延びる天才の姿にただただ感心するばか>>続きを読む

信長協奏曲(2015年製作の映画)

3.8

本作はTVドラマ版の最終回として位置付けられるらしい(TVドラマで物語は収束しなかったらしい)。ドラマを観ていない人でも物語についていけるようご丁寧にダイジェストが用意されていて、予備知識なしでも十分>>続きを読む

GO(2001年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦後、故郷や仕事の有無を理由に朝鮮へ帰郷できず、日本にとどまりながら生活を続けた朝鮮人・韓国人がいた。彼らは”在日朝鮮人・在日韓国人”略して”在日”とよばれた。戦後から50年以上の歳月を経>>続きを読む

ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)

2.5

この映画には派手な演出や奇抜な展開は一切ない。物語に登場する犯罪は現実味を帯び、ひたすらに生々しい。静かに犯罪は進行され、人を殺める場面さえ静か。冷静で沈着、冷酷なギャング映画。その分物足りなさもあっ>>続きを読む

PAN ネバーランド、夢のはじまり(2015年製作の映画)

3.7

SFやサスペンスだけじゃなく、たまにはファンタジーもよいな。かつてアインシュタインは「空想は知識より重要である。知識には限界がある。想像力は世界を包みこむ」と言ったらしい。ファンタジーは時に、知識で論>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.5

編集長に扮するメリル・ストリープの怪演が光る。悪魔の内にかよわさを覗かせる場面もちらほらあり、自ら悪魔を羽織り逞しく生きる編集長の姿に尊敬の念を抱く女性は多いのではないでしょうか。

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

3.3

過程は変質者・異常者・危険人物。達成すれば芸術家へと変貌する。アーティストは変質者や異常者と紙一重な存在なのだ。

ペーパー・タウン(2015年製作の映画)

3.0

「Paper town:地図にしかないまち」。地図制作会社が地図を無断で転用された場合の著作権侵害の証拠とするため架空の街「Paper town」を地図に載せたもの。この「Paper town」へ行方>>続きを読む

メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

3.5

ピーター・ウィア監督「トゥルーマンショー」のように現実社会では到底不可能な社会実験(私たちの知らないところで行われているかもしれないが)は、「やってみたらどうなるんだろう?」という人間の知的好奇心を刺>>続きを読む

きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

フィクションだからこその良さが詰まった純愛映画。「観覧車によじ登り告白」「1年間毎日手紙を郵送」「認知症の妻へ二人の恋愛の軌跡を朗読」など、見方を変えれば「奇行」や「異常」とも見て取れる旦那の愛も、「>>続きを読む

ウォールフラワー(2012年製作の映画)

4.5

「こんな学園生活を送りたい」と誰しもが思うのではないだろうか。文才に長けた寡黙な主人公。彼とは対照的に陽気な性格を持つ容姿端麗の先輩。初恋する17歳の彼の姿に、忘れかけていた胸の高鳴りや心の弾みを取り>>続きを読む

50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

3.5

「普通」に生活していた青年の人生は、癌の宣告を受け「普通」ではなく「特別」へと変化する。「普通」の人生を生きていた青年が突如「特別」な人生を、けれども「普通」に歩む姿には心打たれました。「普通」の青年>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

人工知能が搭載されたOSと人間の恋愛を描く近未来ラブロマンス。このOSと人間との決定的な違いは体/行動の有無。心/感情は人間同等のそれを持ち、更に頭/思考は人間のそれを遥かに凌ぐ。けれど同時に8000>>続きを読む

シルク(2007年製作の映画)

3.0

18世紀のフランスと山形県を舞台に、フランス人と日本人2人の”絹"で結ばれる恋愛模様が描かれる。西欧人が幕末日本の街並みに対して抱く感想は、我々が西欧の街並みに抱くそれと同様に、異国情緒を感じるものな>>続きを読む

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.3

舞台は19世紀NY。白人による黒人差別は往々にして行われ、社会的に黒人奴隷が普く認められていた時代。奴隷が受ける暴行・暴言・侮蔑は末恐ろしく感じる。彼らを罵り、蔑み、卑む白人の姿こそが卑しいと感じられ>>続きを読む

ドラムライン(2002年製作の映画)

3.2

彼に堅実さや愚直さは一切みられない。誰よりも音に敏感でいる、ただその1点においてのみ優れている。それが彼を天才たらしめる理由なんだろう。青春映画に登場する大学生の大多数は、他者の発言に影響を受けて「自>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.0

雪山という劣悪な環境下で、グリズリーの攻撃を受け一度は瀕死になった男が、愛しい息子を殺した犯人への憎悪や復讐のために復活する姿は、まさに「Revenat」。亡霊によるシリアスで迫力ある復讐劇に見入りま>>続きを読む

ハンコック(2008年製作の映画)

2.8

前半は汚名返上ヒーロー劇。後半は神々の恋愛劇。この2部構成展開が飛躍しすぎじゃないかな。マーベルのような既存のヒーロー映画から逸脱したという評価はあるけれど、奇を衒いすぎな気がした。

アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

4.5

子供から大人まで楽しめるホラーコメディ映画。10年ぶりに鑑賞したけどやっぱり面白い。とても恐ろしいお化け一家なのに、彼らの考え方に純粋さが滲み出ていて憎めないんだよなぁ。

ズートピア(2016年製作の映画)

4.0

過去への決別、将来への希望、故郷への懐旧、都市への期待とか、青春映画をたらしめる様々な要素が散りばめられているのだけれど、全体に共通する最大のテーマは血筋や外見からはじまる差別や偏見だった。人間社会に>>続きを読む

25年目のキス(1999年製作の映画)

2.9

高校に1人は必ずいた"スター”という存在の陳腐さ(当時はかっこよく見えたけど今みるとダサいやつ)が印象的だった。憧れの対象って、幼少期は運動能力、成長期は運動能力+容姿、青年期は容姿+思考力、成熟期は>>続きを読む

インサイド・マン(2006年製作の映画)

2.8

予想を裏切らない展開、標題通りの結末にちょっとげんなり。登場人物4人(銀行強盗、交渉人、銀行創設者、弁護士)の関係を2時間で上手く描ききれていなかったように思えた。

シネマ歌舞伎 歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉(2015年製作の映画)

5.0

現代語による現代的な演技から一転、突如会場には少しの「間」が訪れ、「大見栄」と共に拍子木が鳴り響く。観客は現代から過去への突然のタイムスリップに引き込まれ、拍手は1テンポ遅れて会場を包み込む。現代と伝>>続きを読む

モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

頼りなさをまとった男の計画高き逆転劇には驚いた。このようなクライマックスだとは想像もつかなかったなー。

26世紀青年(2006年製作の映画)

3.8

一見馬鹿らしそうであるにもかかわらず、実は真面目に社会問題を風刺してる作品。そのギャップがよかった。

君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

新海誠監督のエロティシズム要素たっぷりな妄想が大衆受けしてる理由には、ただ現実を模写するだけじゃなくて、光を巧みに操って魅せる映像美があるからこそなんだろうな。そんなわたくしも大衆の内の1人。

モンスター上司(2011年製作の映画)

2.6

んー、コメディなんだけど、ぜんぜん笑えない。。アメリカンだから?

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.0

手品の面白みって、視聴者にバレないように仕込んだ複雑な仕掛けによって、現実ではありえないような現象を目の前で繰り広げることにこそあると思う。だけど映画だと、手品は筋書き通りに成功・失敗するから、手品と>>続きを読む

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.5

人間が汚した世界を清めるために誕生した腐海と、この腐海を守護する昆虫。けれど人間は己の利と欲のため、またしてもこの腐海と昆虫を破壊しようとする。
人間の愚かさを浮き彫りにしつつ、けれども人間に小さな希
>>続きを読む

ビリギャル(2015年製作の映画)

4.2

彼女の大学受験(挫折・奮闘・成功)を主軸に、彼女をとりまく家庭問題(親子間・両親間・姉弟間における対立・和解等)を扱った作品。バカっぽいポスターとは裏腹に脚本はとても充実している。ふつーに良作

おくりびと(2008年製作の映画)

3.8

特殊な仕事の内に潜む美しさを描いた作品。
日常にある非日常な仕事。
下品にみえる上品な仕事。
生にちかい死を扱う仕事。

ドン・ジョン(2013年製作の映画)

2.8

ジョゼフ・ゴードン=レヴィットが監督・脚本・主演を務めるということで期待して観賞。独特な演出と、安定の演技力は○。だけど脚本は物足りなかった感があるなぁ。期待していただけに少し残念でした。

ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

3.8

「継続は力なり」とあるように、またこれを様々な人が格言として受けとめてきたように、物事を継続することには古来より一定の価値があると思うのだけれど、「断念は時に価値なり」と、ぼくらは現代社会の教養とし>>続きを読む