果たして、残酷とは何なのか。
自由を奪われて漂流を続ける二人の最後の選択は、自由な意志なのではないか。
誠実、について考えた。あと、ついていい嘘、について。女優ふたりはさすが、だ。
どんな境遇であれ、人は孤独を受け入れざるをえないのだ、と思う。その一点で、好きな映画だった。
青山真治が絶賛してたから観た。さほど、だった。クラックス愛で感動したのかもな、と。自分に眼力がないのかもしれないが…
経験出来なかった青春は美しく見える。自由とは解放だよな、やっぱり。
封切り以来の二度目。老い、青春、深い喪失。苦い読後感だが、騙されてもなお、残り続けるだろう美しさがあった。
40年ぶりに眠れない夜に。レクイエムだと思った。イノセンス、大部屋、昭和、それでも階段落ちをやる者、やらせる者。みんな、もはや、この世にはない。
松坂慶子が可愛すぎ。深作欣二は自分の愛人を最上に見せる>>続きを読む
蒼井優は低音、高音、甘え声、怒鳴り声、いろんな声を使い分けられ、そのすべてが魅力的な稀有な女優だと思った。読後感、悪くない。
劇場で見忘れて。上手い役者が演じる映画なのにもったいなかった。イノセンスの残酷。単なる同性愛ではなく、関わりを必要とする人間の根幹を感じたりもした。切なくもあり、それでもと思わせるところもあり、好みで>>続きを読む
俳優2人は素晴らしい。が、時系列なのでシーンがやや説明的、単純に見える。今、から入る脚本の方が重厚さや複雑さが出たのでではないか。さらには、映像もリアリズムに徹した方が強かったように思う。
ウディ・アレンがなぜかような殺伐(乱暴に言うと)な物語を撮ったのか、とても関心がある。もしかして、自身の人生の反省、だったりして…
ケイト・ウィンスレットは相変わらず上手い。凄い俳優だと改めて思った。
キレっキレですね。タランティーノ。暴力満載の中のイノセンス。喋りっぱなしの中の沈黙。血みどろのホワイト。
岡崎京子好きゆえ、高評価。監督も手練れだし、さすが。ロジックではなあか感情の揺れを表現するのが俳優だとすれば、監督の演出と相まって、邦画の水準を遥かに超えていたと思う。
悪くはないが、ラストのあれはない。答えがどちらか観てる側に投げるなんて、ちと安くはないか?真木よう子の声がいい。
私ごときが何も言えることなどない。近年の邦画にある脚本・設定の安易さ、安っぽい泣かせ、演者の人物造形の浅さ、の極北にある傑作。橋本忍、すごい…
大きなことを描きたかったのかもな、とも感じたが、やや設定が陳腐か。終わり方も、あれでいいのか、と思った。放り投げるにしては寓話化されてないというか…
やりまくる、やらねば生きられない、切迫した美しさは感じました。ラストカットと、会話に挟み込まれる左翼臭は荒井晴彦の限界でしょう。
やや政治的というかステイトメントでしょうかね、ジャームッシュにしては。
知らないことはほとんどなかったが、面白かった。正しいことを言ってる映画だと思いましたが、すごいとまでは思わなかった。映画館にネトウヨが来るような映画なら、なお良かったのに。
ま、泣きはしませんでしたが、泣いてる人たくさんでしたね。フレディを可愛そうな人と設定することで、観てる側を共感に引きずり込む。そんな映画かと。
クィーンの音楽にはさほど惹かれませんが、クィーンには、い>>続きを読む
正しいテーマを描いた作品だが、映画だけで評価するならば、ウェルメイドすぎたかな、という感じです。俳優は味がありましたが。
泣けたよ。
だがそれは、我が国では殆ど一度も獲得したことのない高邁な思想と行動だから。そして、僅かにあったものの、今や死滅しかかっている理念だから。
っつうか、安倍明恵に何度も見せて洗脳するしかないん>>続きを読む
本人、演技うまい。
もちろん、やや平板ではあるが、ある種の勇気を与える映画であることは間違いない。こういう映画も作るイーストウッドは、やはり凄いな。
安倍晋三と昭恵に見てもらいてーな。国家を運営せねばならぬ者の屈託と孤独と覚悟を。ま、誤読すんだろーけど。
よくまあ、140分引っ張る話に作り上げた、と感心。マルホランドドライブ、には敵わないような気がしたが。ディストピア感は好みでした。