HeroMさんの映画レビュー・感想・評価

HeroM

HeroM

名作を初めから丁寧に。記録用に短評。
雑食なのでスコアの評価軸はブレブレ。
よく内容を覚えていないものはスコアのみ。
最近観たものは評価が長くなりがち。

映画(363)
ドラマ(0)

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.8

ガラス、照明、水、それぞれを特徴づける小物使いが上手い。
サブリミナル的に繰り返される女医のdisorderという単語。それは違和感として観客に残り、ラストシーンで昇華する。シャマランらしいオチだと思
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スプリット(2017年製作の映画)

3.4

人格の入れ替わりは勿論、その先にある苦悩まで表現するかのような表情の演技が面白い。
次作の為に作ったような尻切れトンボのオチ、ストーリーもメリハリが無くテンポが悪い。
日本語字幕がちょっと不親切で、英
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.5

主人公のダンと共に観客も説得されていく展開は秀逸。
暗くて静かな世界観で描く新しいスーパーヒーローの姿。マーベルと違って、テーマとメッセージ性を感じる。

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.3

徹頭徹尾エグい。言葉が見つからない。
すさまじい狂気と歪みのエネルギー。
メインテーマはセンス抜群だし、色彩の暗喩も芸術的。
エログロなのでうけつけない人はいるだろう。
最初のシーンを思い出して考える
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アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ(2009年製作の映画)

3.2

まあ。ね。好きですよね。おフランスはこういう対立構図。あとプジョー。
1のフランス版とハリウッド版を観てこのフランス版の2で納得。
いつまでフランス革命気分なのか…

パルクールアクションは健在だが新
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.4

漫画で一度読んでBSでやってたので視聴。
タイムリープ物とゲームのレベル上げ要素を掛け合わせた、有りそうで無かったストーリー。
マトリックスみたいな敵とマトリックスみたいなロボットスーツで戦うのはリス
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ソルト(2010年製作の映画)

3.2

既視感。至って普通のハリウッドダブルスパイ物。

白いリボン(2009年製作の映画)

4.0

地方の閉鎖的な村。第一次、第二次世界大戦へと向かうドイツを暗示するとともに、人間の嫌な部分をすべからく投影している。
無慈悲な性悪説が心にズドンと響く。ここでの性悪説は単に子供が善か悪かではなく、人間
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ラブレス(2017年製作の映画)

3.8

画面から伝わってくる冷たさ。
厳しい冬の景色と大人たちの眼、態度。
思わずゾクッとする温度感を醸し出す演出が素晴らしい。

真実はどうなのか、人間性とは何なのか、善悪とは、愛とは。

元夫婦の気持ちも
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ラッキー(2017年製作の映画)

4.1

小さな町のゆっくりとした日常の中。色々な人との対話を通し、全人的な死生観へと辿り着く。

ミクロな世界感だが独善的にならず広く一般化しようという姿勢に好感が持てる。
哲学的な言葉のモチーフもその1つと
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JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

3.6

なかなか重いテーマを底抜けに明るくコメディにしてしまう。
大人な出来事を前に、まだ子供なジュノの表情の演技が光る。
小道具も効いていて子供の無邪気な世界と洗練された上品な世界とを明確に線引きするエッセ
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.7

ほぼエヴァ。カメラワークとか中二感溢れる演出とか。楽しめた。
棒読み専門用語とか無駄に長い会議の名前とか。ブラックコメディのセンスあるな庵野。てかエヴァ作れや。

灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.0

想定しえた最も残酷で奇妙な真実に辿り着く。
ドゥニ・ヴィルヌーヴの演出が上手い。
見せることと見せないこと、聞き取れることと聞き取れないことがサブリミナル的に効いている。

神の象徴であるクロスがその
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.2

最初のツカミは上々、期待した。しかし、それ以降は想定内。観た事あるトリック、観た事あるキャラクター、観た事あるドンデン返し、観た事あるオチ。序盤以降はフラグの回収のみ。
テンポ、スタイリッシュ感、オチ
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ファニーゲーム U.S.A.(2007年製作の映画)

3.7

序盤から不快感と不気味さの演出にやられる。しかしそんなに胸糞悪くはならなかった。話が進むにつれ主人公が観客自身であることに気づくからだ。
理不尽な暴力、救いを期待する観客。フィクションと現実のコミュニ
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.4

You Were Never Really Here
原題の方が効いている。
ラスト、彼らはたしかに存在し始めた。
サイコ、ハンマー、トラウマ、カウントダウンと自殺願望、存在と非存在。上手にオーバーラ
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

-

掴みが弱いか。新しいシリーズが始まるドキドキ感というより、ハリポタ七光な感じ。
ちゃんとしたシリーズのファンではないのでこのへんで。

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.6

やっぱりコーエンのブラックコメディはよく分からん。
事実は小説より奇なりという目で観ると「んな訳あるかいな。うける。」の連続で。観たあとググるとまた裏切られたりとか。
この脳みそがグニャーってなる感覚
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.1

一人称から二人称そして三人称へ。視点の変化が分かりやすく、物語を立体的に理解しやすい。
登場人物の個人的な背景が暈されているため、考えながら観ざるを得ない。事件を他人事で済まさず、現実に起きていること
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.2

長い。とんでもなく長い。が3時間経つ頃には結末を予期し「終わらないでくれ」と思ってしまう。
折返し地点にヤマがあるので長さを感じさせない。
光と影をテーマにした前半とバイオレンスシーン。全てのカットが
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エグザイル/絆(2006年製作の映画)

4.1

上手い。モチーフの使い方、アクションのアイディア、緊張感の演出、でも全体としては堅すぎない空気感。
不器用で真っ直ぐでバカな男たち。けどかっこいい。
写真、空き缶、女、コイン。クサい演出で否応なしに高
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.9

歪み、狂気、衝突、嫉妬。増大するエントロピーが新しい愛の形へと昇華される。

前半でアルマに感情移入した観客の胸ぐらを掴んでガクガク脳みそを揺さぶる後半。
それは我々の愛に対するステレオタイプに衝撃を
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

田舎の閉鎖的な社会、親子、友情、恋愛、貧富など。10代の積み上げられたフラストレーションがラストシーンのエネルギーとして結実する。
17歳と18歳の小さくて大きな違い。酒タバコセックス運転親離れ。そん
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プレデター(1987年製作の映画)

3.3

原点として観ておきたい。なんでやねん的な展開はご愛嬌。メンツの濃さ、シュワちゃんの強さ、背骨抜きなど見どころは色々ある。
80年代後半ハリウッド特有の面白吹替と共に、休日午後のBSでどうぞ。

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.5

ボーダーラインという邦題にはてな。主人公の女FBIは善悪に戸惑いただただ翻弄されているだけに見える。そこに葛藤や戦いは見えてこない。
血で血を洗うメキシコの現状に光を当てた原題シカリオの方が意味が通っ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.7

群像劇にすることで個性と説得力を増している。ただ、いい話一辺倒で悲劇のスパイスがやや足りない。スターウォーズ、宇宙服のヘルメット、犬、どれもちょっと芯が弱いか。
ジュリアロバーツの圧倒的存在感。
原作
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.8

まず始めにノーカット版の150分弱ある方をおすすめする。カット版はかなりライトでキャッチーになっているが考察に大事なシーンを削りすぎている。

パッと見はそこまで怖くない。現代ホラーとはまた違う怖さと
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.8

ノイズのような「助けて」、赤いメガネ、四角形の階段、執拗な物乞い、公私の対比。
力及ばず、文脈で理解することは難しかった。

不快感や違和感など心理に訴えかけるところに目を向けたい。絶妙な歪みや、曖昧
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シャイン(1995年製作の映画)

4.1

雨、壊れたメガネ、ラフマニノフ。映画らしいモチーフと精神病の症状が主人公のコンプレックスを描き出す。
父に取り憑かれ、ラフマニノフに取り憑かれ。それを克服した時が物語の転機でありクライマックスと言える
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ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

3.2

こういう系にしてはテンポがちょっとよろしくない。ドラマ要素も盛り込んだりして詰め込みがち。「はわわわ、そうだったのかあー!!」感がいまいち弱い。

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

3.7

マクロからミクロへ。感情移入する観客の心を見事に揺さぶる。
愛ゆえにかかる不治の病というある意味特殊な病気に向き合う。焦り、不安、恐怖、愛、そして死。
ナタンを中心に考察すると、この作品に深く潜ること
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.3

やはり、サスペンスホラーの金字塔。
観客の鳥肌を立てる演出と禍々しい音響効果、超絶綺麗にまとまったプロット。言う事なし。
最初にドクターと話した時点で男の子は変わり始めていたのか。

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.0

親としか接しずに大人になった主人公。あと彼に必要だったのは両親以外との関わりだけだったのかもしれない。

設定が現実離れしているので多少リアリティーのない所はあるが楽しめる。

冒頭からマークハミルが
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劇場版 テレクラキャノンボール2013(2014年製作の映画)

3.9

振り切れた大人達がガチで競う闇のゲーム。編集と音楽で無駄にカッコいい。やってることは口に出すのも憚られる事ばっかなのに。
登場する監督も女性もみんな個性的で、頼んでもないのにすごくリアル。
空で切る+
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.5

溜めはいいのだが、今ひとつ振り切らなかった感じがして惜しい。

深読みしようと思えばいくらでもできる、良い意味で薄い。ヘリとか異様な色彩や夢の国、涙。ラスト〜エンドロールも好きな部類ではある。

iP
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トゥモローランド(2015年製作の映画)

2.5

根本のアイディアはなかなか良いと思うのだが。どこかで見たような敵役とヒロイン、アクション。真新しいところは無く作り込みも薄い。ディズニーが片手間に作った感。
ロボットの女の子がロボット感のあるビジュア
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